狭間の地をズンドコ彷徨う記録   作:イルヴァ出身褪せ人

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好き勝手に感想を言わせると、誰が何喋って居るのか分かり辛いなぁと思い、色を変えていたけれど、時々タグがちゃんと機能しないのが何故なのか分からず、次回から諦める事にします…。

Twitterで亀に散々犬ってメッセージが向けられているのを見て、エルデンリングには犬は居ないのか…?と思って居たんですが、違うみたいですね…………。


わくわく新天地

 

 

 飛び降りろと言われて、わりとノータイムで素直に飛び降りた後、もう少し考えてからの方が良かったな、などと反省しつつも、無事にチュートリアルを終え、階段を上り動力不明のエレベータで更に上へ。絶対に腰をいわしそうな扉を押し上げた先、そこに広がる世界に思わず息を飲む。

 礼拝堂を出たばかりに、明りと空の開放感だけでも感動があったのに『リムグレイブ』の景色はそれを上回った。

 何より空気が臭く無さそう。ヤドリギちっくな金色の謎の大木がはえているが、あまりに普通に生命が存在しそうな風景だ。

 

 ただそんな感動の余韻も無視して女狩人が無粋な事を言う。

 

「褪せ人ちゃん、結局ガードカウンターの習得諦めたね」

 

 自分が初見プレイで、だれも何も教えてくれずにぼこぼこにされた人間がジト目だ。

 

「いやだって、盾って久しぶりなんだもん。そんで10年位展開に時間のかかるタワシ使ってから、どうしてもそろそろかな? ってのの少し前にガードしちゃう。あと転がって後ろからケツ掘る方が楽なんだもん」

 

 彷徨ってる内になんとかなるだろと、褪せ人は楽観的だ。

 

「お! 祝福と第一村人発見! この周囲ぐるってする前に声だけかえよー!」

 

 楽観的だが、チェックポイントのあんだけ近くに居て敵はないだろうと掛けていく。何も知らない人間にヒントをくれる親切な人かもしれない。

 

「こんちは~、ノースティリスから越してきたんですがー」

 

 メタ的な安心感と共に、ゆるゆると祝福から殆ど離れて居ない、何だか胡散臭い恰好の人物に声を掛ける。ばちくそに顔色が悪いけど、生きてる? などと考えたが、どうやらお面らしい。っそいて近くで見ると一際恰好がやべぇ。何汚れだそれ。ここがヤーナムだったら十中八九どころか十割り血汚れ。

 

 漠然と女の人かと思って居たら、普通におっさんだった。そして何だか丁寧な感じに貶された。

 

「巫女なしがどうの言われた」

 

「何度か話してからアイテムくれる人も居るから、同じこと繰り返すまでもうちょっとお話してきな」

 

 すごすごと戻って来る褪せ人を送り返す。

 

「あの祝福のきらきらしてる方に行けばいいっぽい。あとおっさんはヴァレーさんだって。自己肯定感がばりくそ高いおっさんでした。あとアイテムは特になにもくれませんでした」

 

「なんか薄っすら漂うアルフレートくんみ。後々発狂して可哀想な感じになる前に殺してあげた方が良いんじゃないかって思っちゃうな……」

 

「……いや、これは聖歌隊ちゃんスメルを感じる。だってほら!馬鹿みたいに自尊心高くて自覚なくその他を見下した言動で自分達の為に動くのは当然でそれで消費された個の人格なんて顧みないくせにお綺麗ぶっててお嬢様女子高感のある。そういう無自覚に傲慢かつ自分は特別なんだって信じて疑わない可愛い子達に顧みられる事無く使い潰されて何の感慨も無く捨てられたい欲と無様に這いつくばって血反吐吐いて咽び泣いてるのを観察してたい欲が」

 

 今まで黙っていたおっさん狩人がくわっと目を見開く。

 

「おっさん黙ってね。おっさんのそれは全部幻覚だからね。鎮静剤だしておきますね」

 

「あ! 見て! リスだ! 可愛いー! リスかあれ!? アメリカのリスか!?」

 

 褪せ人が完全に背後の人に乗っ取られてふわふわの哺乳類を追いかけはじめる。祝福が示す方とは、完全に真逆だ。

 何で光っているのか分からない、どう見ても人骨な頭部を蹴飛ばし、害獣に分類されそうなリス? らしきものを追いかけ回す。純然たる攻撃して来ないふわふわな生き物、大変可愛い。

 

 ただ小さくて尻尾の長い生き物はすばしっこく、なかなか追いつけない。ただ一匹見失っても直ぐにまた別の個体が居る。リスを追い回し、気づけば海が見える岩場辺りをうろついている。ジャンプが楽しいのも悪い。

 

「うおぉお~~~岩場には鷲までいる。流石に鷲は襲われ……」

 

 鷲に近づくのを躊躇っていた褪せ人は固まる。

 

 何かおる。

 

 ごく普通の生命が栄えてそうな空間で、きゃっきゃとリスを追っていた筈なのだが、岩場を少し下った辺りにどう見てもデカイ人型がいる。

 横隔膜がありそうな辺りから下が、内臓取り除いたような空洞があり、干物チックに骨やら関節やらが浮出ている謎存在。

 

「待って、待って。わたし完全に森のくまん的脳味噌で居たのにああいうのもいんの!? あんまりに普通の動物が居る中で突然あれ!? あれは狭間の地でポピュラーな生命なの!? 人権というか税金納めてるタイプの存在なの!? こわ……近寄らんとこ……」

 

 大きな影にビビった褪せ人はすっと海辺から距離をとり、推定来た道を戻る。

 だがほぼ動かない内に、屋根の存在しない廃墟的建造物。どう考えても来た道ではなかった。オブジェではなく中に入れそうだ。

 

「サンタさんおるやん! そんで祝福もあるー! 第二村人こんにちわ!!!」

 

 赤くて三角形の帽子被ってるサンタクロース感が凄い人は商人らしい。

 しばらく商品を眺めるが、何を買って良いのか、買わない方が良いのか、さっぱり分からないので、己の欲に従い望遠鏡を買う。なにを見たっていいだろ、別に。

 

 商品では無さそうな砥石はしれっと失敬した。

 

「先駆者が、つ? す? なんとかガードに殺されるのが始まりって言ってたから、いっちょ殺されに行ってみようかな……どこ居るのか知らないけど。レベルアップのやり方分かんないし…」

 

「人形ちゃんみたいな人もいないしねぇ。いや、殺す人は多分道なりに行けば居たんだよ。ふわふわの哺乳類を追いかけなければさ」

 

「バンビおるやん!!!!」

 

 鹿に目標が代り、女狩人の苦言も、せっかく見つけた祝福の光の向きもガン無視して、鹿へそろそろ近寄り、撫でるボタンを切望したがそんな物はなかった。

 

 蹄の生き物と戯れつつ、やたらとロアの実を毟った。すげぇ生えてるなこれ。

 草むらを鹿に接近する為に、身を屈めて進んでいると、左隣に在った岩壁に、ぽかりと洞口の口がある。因みにその手前で火を焚いている人影が居る。此方に背を向けているので、そのまま近づきぞぶんと一突き。鈍く呻いて、僅かに藻掻く。

 

 ここまで野生動物を狩ってみようという思考は一切湧かなかったが、人間は取り敢えず殺した。どうせ敵しかいねぇんだ。だって同じような恰好のが松明持って立ってるのも見た。ぜってぇ敵だ。

 

「お! また祝福がある! 多いな祝福!?」

 

 近づいた事で、洞窟の中にも光が見える。なんでそんな密にあるんだ。少し足を伸ばした右手側にも、なんかやたらきんきら光が集ってる場所もある。なんだこの密度。灯りが少ないだけなのか? 使者ちゃんの手が回らなかったのだろうか。

 

 取り敢えず、近い『林脇の洞窟』内の祝福に触れる。奥に続く道は、足を踏み入れれば真っ暗で、引き返す。

 さっそく買う物ができたが、先に見えていた祝福に触れにいく、ついでに松明持って立ってる人間が居たので、こっそり近寄り致命の一撃。反撃される前にザクザクと追撃。派手に飛び散る血に、松明が消える。

 

「ふへへ、たのし」

 

 この褪せ人、チュートリアルからこっそり忍び寄って背後から人型をぶっ刺すのが癖になっている。しゃがめるのとジャンプできるのが非常に楽しい。

 

 一人殺した先に、また焚火が見えたが、まだ触れて居ない祝福を思い出し、開いた門の前で他よりきらきらしている祝福にふれる。

 

 

 

 

「……あれひょっとしてわたし家というか、セーフゾーンというか、拠点というか、帰る場所無い感じ!?」

 

「あってもその帰る場所最終的に燃えますよ」

 

「褪せ人ちゃんさ、メリナちゃんが膝付く時、全力でスカートの中見てなかった?」

 

 メリナちゃんのお話は黙って聞いていた褪せ人が、彼女が消えた後に叫ぶ。黙って聞いて居たというか、正直二本指とは何ぞやだった。何らかのユニット名か。お話の内容は良く分からなかったが、彼女がレベルアップをしてくれるらしいし、困って居るようなので、一応取引は成立? という形になった。

 ついでにスカートの下の、衣装の構造はガン見していた。

 

 ちなみに、褪せ人の故郷の風習では川辺で行き倒れているのを助けてくれた人物を自宅ごと爆破するが、トレントを預けられたので、全幅の信頼を向ける事となった。

 メリナちゃん自身は、祝福でしか会えないっぽいのは、非常に寂しい。おかえりとか言ってくれる

人が居ないと、その内死体か発狂した奴しか話し相手が居なくなりそうで、非常に心細い。

 

 因みに、消えた直後に無くさない内に、とレベルアップをしようとしたが、メリナちゃんは出てきてくれませんでした。

 え、寂し……。

 

「褪せ人ちゃんなんでさっきから祝福で休みまくってるの?」

 また挙動不審になっている褪せ人へ、女狩人が不思議そうに首を傾げる。

 

「えっと、ほら、松明買うんじゃん。幾らだったか見てないかったから、レベル上げる前に買おうと思って……祝福で移動したいんだけど、できん」

 

「それ、マップだね」

 

 基本的に勢いで行動する所のある褪せ人は、え、と言ってアホの様に口を開ける。ついでに背後の人も広くて綺麗でもふもふ(海で見たデカイ人は一端忘れる)にはしゃいでいってマップを完全に忘れていた。こんなんでこの先いきていけるのだろうか。

 

「うっわ便利。マップ開けばどこでも楽々戻れるじゃん。サンタさーん! 松明くださーい!」

 

 意気揚々とサンタもとい、カーレに駆け寄る。

 だが無念。商人は寝息を立てており、客の相手をしてくれない。夜間に成ったら寝るのは、依然居た所も同じだ。ホイッスルの様な音が出る物は無いから、体当たりで起こそうかと深く考えずに行動を起こしかけ、

 

「褪せ人こちらだ」

  

「おい馬鹿止めろ! 夜の廃墟で唐突に声を掛けるんじゃねえ! 怖いだろうが!」

 

 褪せ人は大変ドスの効いた、悲鳴を上げ、辺りを見渡すと見るからに怪し気な霧が出ており、蒼白い人影瓦礫の上に座っている。

 

「はじめまして、褪せ人よ。私は魔女レナ」

 

 全体的に青白くて、実体の無い顔が半ば重なる様に存在している。幽霊の類ではないよね? 平気だよね?

 

「……レナさん? ラニじゃないの? つ〇ったーで、おっぱい盛られたり、おっぱい盛るなって言われたから、わたし顔は見た事あるんだけど……」

 

 逆に言うと『ラニ様のおっぱいを盛るな』と知人褪せ人が荒れ狂って居たことしか分からない。

 いや、ひょっとしたらどこぞの時計塔の方の様に、そっくりなお人形でも作られているのかも知らないが……、レナを名乗る彼女が散々盛るな盛るな、言われているラニご本人だと言うなら、確かに胸はそれほどない。あた流れたきた画像の物より大分露出はない。

 褪せ人は本当に別人なのだろうかと訝しんだ。

 

 




リムグレイブかわいいもの/かわいくないものリスト

リス?→可愛い
鷲→可愛い
鹿→可愛い
羊?→前転した可愛い
猪→木の実毟ってたら背後から突進して来て殺されかけた。許さない。
※背後の人は猪や熊が出て学校が休みになるような場所で暮らしていました
ヴァレーさん→審議中
デカイ人→急に登場するな怖い
カーレさん→横のロバが可愛い
メリナちゃん→貴女がどういう人か、全然分からない…取引成立ですね、ってそこだけ丁寧な感じになってなかった?
トレントくん→可愛い。君が傷つく位なら敵が居る所では騎乗しない…
レナさん?ラニ様?→おっぱい無かった

次回
狼→可愛い…殺してごめんなさい…人間でごめんなさい
ゴドリック兵?→お前らのせいで狼殺しちゃったっやろがい!殺す。待って待ってどんだけ居るのしねぇえ!
夜の?なんたら→急に名前が出てきてびっくりした怖い。下の馬が新米お化けのシーツ被ってるあれみたいで可愛かった事しか分からない。

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