忘れられてしまった片方は大好きなパートナーに何を思うのか
書きたいことがたくさんあったこととオリジナルがかなりうろ覚えであったが為に大幅な改変がなされてしまった。
あるところに虫取りが大好きな少年とお母さん、お父さん、そしてツチニンが仲良く暮らしていた。
少年はツチニンのことが大好きである。
そしてツチニンもまた少年のことが大好きであった。
毎日一緒に遊んで、一緒にご飯を食べて、同じ部屋で寝る。そんな何気ない毎日でもツチニンがいれば少年は輝かしく感じられた。
何を隠そうこのポケモンは少年が初めて捕まえたポケモンなのだ。
10歳の誕生日の日がやってきた。
実はツチニンが進化すること。そして12歳になると、旅をすることが出来ることを聞いて少年は絶対にツチニンと一緒に旅に出ると決めた。
〜2年後〜
あの日から2年の歳月が流れた。待ちに待った冒険の日である。その日少年とツチニンは世界へと飛び立った。まあツチニンだったから飛び立ったと言ってもジャンプしか出来なかったが。
少年は博士からポケモンをもらう事を拒んだ。自分のパートナーは一生ツチニンと決めていたからだ。
見知らぬポケモン。トレーナーとのバトル。ジムリーダーとのゼンリョクの戦い。様々なことを少年は体験した。様々なポケモンたちと一緒に様々な場所へ行った。
そしてある日突然ツチニンが眩い光に包まれた。
おめでとうツチニンはテッカニンにシンカした!
「やったな!ツチニ、じゃあなかったテッカニン!」
少年はこの上なく嬉しかった。
「これからもよろしくな!テッカニン!」
ジジジ
「頼もしいなあ」
その日お祝いのパーティーが行われたのは言うまでもない
なんでだろう、からだが動かないよ。
あれ、どうしたんだろう私はさっきまで今まさにシンカしそうなほどの眩い光に包まれていたと言うのに今では全く力が入らなくなっちゃった。
そして、愛するパートナーに助けを求めようと声を出した
声は出なかった
ふとパートナーの方を見上げた。
今となっては真っ黒になって何も写らないであろうその瞳には大切なパートナーが見知らぬポケモンと楽しげに会話をしている姿が映った。
いいや、そのポケモンの正体など彼女はもうずっと前から知っていた。知っていても、頭では理解していても、信じたくなかった。
あれは忘れる筈もないパートナーの10歳の時の誕生日に自分はいつかパートナーと一緒に旅をしていつかあのポケモンにもシンカしようって約束を交わしたあの日に見せられた映像に出てきたポケモンにそっくりだったからだ。
そして無慈悲にも彼女の危惧していた事実はパートナーの言葉によって現実となった
「これからもよろしくな!テッカニン!」
アイツがテッカニンだと言うのなら、私は一体何なのだろう。私は今までずっと楽しい時も嬉しい時も悲しい時も辛い時もずっと一緒にいたパートナーだと言うのに
気づけば、もうパートナーとの距離は数メートル離れていた。
彼女は必死に動きもしない体を動かそうとした。体は動かなかった。彼女には悔しさ、虚しさ、悲しみ、怒り、嫉妬しか残らなかった。
あの時の約束を守らなかったあなたをわたしは許さない。許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないユルサナイ
誰の耳にも届く事のない無意味な言葉を叫び続けた
その時だった。何故か体が浮遊した。その姿は決して飛び立ったなどと言えるようなものでは無かったがそれでも彼女は良かった。
これでまた会いに行ける
そう確信した
少年はとても幸せで自分が今幸せの絶頂であると思って疑わなかった。
その時チャイムが鳴ったため一旦席を外し少年はドアを開けた。そこには見知らぬポケモンが浮いていた
「誰のポケモンだろう」
続かない