ラブライブ! ―9人の女神を照らす月―   作:sound

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お久しぶりですー
更新遅れて申し訳ございません。


スクパラ、買いました(笑)
スクフェスとは違う面白さがあって面白いです!そしてにこが可愛い!


ではどうぞー、ついに原作開始です!
にっこにっこにー


三日月と9つの蕾

「全く穂乃果は…今日遅刻するなんて気が緩んでる証拠です!」

 

 

 

 

「だって、今日から2年生なんだよ!?わくわくして眠れなかったんだぁ…♪」

 

 

 

 

 

「ふふっ、穂乃果ちゃんらしいね!」

 

 

 

 

 

学校の前にある階段をダラダラと牛歩の速度で上って行く俺を、他の生徒たちが悠々と追い越して行く。それでも歩く速度は上げないが。

 

 

 

 

 

 

「かよちん速くー!」

 

 

 

 

「ま、待って凛ちゃん!危ないよ…!」

 

 

 

 

 

「……ここが音ノ木坂学院ね…」

 

 

 

 

周りにいる真新しい制服を着た青いネクタイをつけた新入生であろう生徒が周りをきょろきょろと見回しながら歩いて行く。

 

 

 

「もう!キョウ遅ーい!」

 

 

 

「……これが俺の全速だ…」

 

 

 

「キョウやんはいっつもこんなんだからなー…」

 

 

 

牛歩する俺の周りにはにこ、和人のいつものメンバー。

 

 

 

 

「あんまりダラダラ歩いてると、遅刻するわよ?」

 

 

 

「あいかわらずやねー…」

 

 

 

最近なぜか一緒に行くようになった絢瀬と東條が呆れたような目線を送って来る通学路。

 

 

 

 

「…はぁ…」

 

 

 

最近やたらと増えてきているため息を吐きつつ少しだけ階段を上がるペースを上げる。

 

 

 

 

 

本日。4月7日。3年生としての初日。つまりは高校生活最後の年の始まりの日。

 

 

 

 

俺にとって最も印象深い1年の始まりだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

始業式が特に問題が起きる事もなく終了し、ただいま現在昼休み。

 

 

 

 

音楽室へとやってきた俺は1人で特に何も考えずにピアノを弾いていた。

 

 

 

昼休みには弁当を友達同士で食べる者で賑わう中庭や食堂、教室などから一番遠いこの場所は、唯一昼休みに落ち着ける場所として1年の頃からよく活用していた。

 

 

 

そんな場所で、俺は今日理事長から言われた事を思い出し、反芻していた。

 

 

 

 

(廃校、ねぇ………)

 

 

 

入学者が激減し、生徒数の低化による廃校の話。長ったらしい話に飽き飽きして寝ぼけていた俺にとってはまさに寝耳に水であったし、他の生徒にも少なからずの衝撃を与えたようであった。

 

 

 

そんな事をつらつらと考えつつも、ただただ気の向くままに指を動かし、取り留めのない律動を紡いでいく。

誰にも邪魔されず、ただただ自由に、時たま弱く、その次に速く。

 

 

 

 

そんな感じで自分の世界に浸っていたからであろうか。俺はこの光景を外から見ている者がいた事に、俺は終ぞ気が付けなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あーあ、この学校、廃校になっちゃうのかー…」

 

 

 

 

帰り道、俺が昼休みに考えていた事をそのまま言う、その和人の言葉が静かな路地に響き渡る。

太陽は既に地平線の向こうへとその姿をほとんど消えてしまっており、太陽と逆の方向は既に夜の帳が下りてきている。

 

 

 

 

 

現在のクラス数は3年生が3クラス、2年生が2クラス、1年生が1クラスと年々生徒数が減ってきている。共学になって少しは持ち直したようだがそれでも駄目だったようで、現在廃校の危機となっている。

 

 

 

 

「今の1年生はたった1クラスしかないし、しょうがないでしょうね…」

 

 

 

 

「ウチの学校アピールできるようなモノも無いしなー…部活動の大会とかは全部微妙な結果ばっかりだし」

 

 

 

 

それ以外にも、近場に出来たUTX学院の存在も大きいだろう。今絶大な人気を誇るA-RISEが通う学園としてその知名度は抜群だし、また最新の設備が整っている等の理由から、入学倍率は年々高くなっているらしい。

 

 

 

 

 

「今頑張ってる絵里達には悪いけど…」

 

 

 

 

 

「んー…どうにかできるような問題じゃねーよなー…」

 

 

 

 

2人の言う通り、生徒会には悪いが一生徒に解決できるような問題でもないのが実際の所だろう。

 

 

 

 

その時、急に強い風が吹き、周りに生えている桜の木が大きく揺れて花びらが舞い散る。

 

 

 

 

「……っ」

 

 

 

 

 

(あれは……)

 

 

 

 

顔にたたきつけられる風と花びらに、たまらず腕で顔を覆う。その腕をどかした瞬間目に入ってきたものに、俺は目を奪われる。

 

 

 

 

 

「…こんな感じに、音ノ木坂も儚く終わってしまうのかしらね…」

 

 

 

 

にこがポツリと、散って行く桜の花びらを見ながら呟く。いつもならば俺が言うような後ろ向きなセリフ。しかしこの時ばかりは違っていた。

 

 

 

 

 

「…さぁ、それはどうだろうな?」

 

 

 

 

 

ふと見上げた視界に映った物を見て、小さく呟いた言葉に、後ろの2人が疑問の声を上げる。

 

 

 

 

 

(9つの蕾、ね…)

 

 

 

 

 

既に日は沈み、月明かりに照らされた9つの蕾を見て、不思議な予感が胸中をよぎる。別に神を信仰しているとかそういう信者ではない至って普通の無神論者なのだが、胸中に渦巻く予感に、何故か柄にもなく嬉しさを覚える。

 

 

 

 

 

その9つの蕾の後ろに、柔らかな光を放つ三日月がまるで9つの蕾を包み込むように光り輝いていた。

 




評価とか感想くれたら更新速度上がるかもなぁー(チラッチラッ


まぁ最近はラブライブの小説も結構増えてきているようで嬉しいですね。



忘れたころにやってくる、ぐらいの感じで行きたいと思います(笑)


それではノシ
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