ジョルノの姉として転生したオリ主の館生活 作:アルトリア・ブラック(Main)
私大のバッドエンド大好き人間です。ハッピーエンド書くとムズムズする。
ー杜王町・ホテル一室ー
露伴をフルボッコにした日の三日後…
「杜王町に殺人鬼がいる?」
ホテルにやって来た承太郎と仗助、康一に殺人鬼の存在について知らされる。
仗助の友人である矢安宮重清が爆殺された話を聞いていた。
そして、その殺人鬼が来ていたであろう服のボタンを修理に出していた店を突き止めたら、偶然にもその場に犯人がやって来たとのことだった。
偶然も良い所じゃあないと思っていると、承太郎がある作戦について言って来る。
「……女の手が好きだから私がエサになれと…簡単に言うわよねぇ貴方」
「スタンドに攻撃力なくても本体にあるんだから平気だろ、それに、お前のスタンドの射程距離内に入れちまえば問題ないだろう」
「…顔を変えた先のことが分からなければ難しいってことわかってるかしら?それに、岸辺露伴みたいなタイプだったらどうしてくれるの?」
「…そうっすよ、ダイアナさんがいくら強くても、それだけで引っかかるような人間には見えないっすよ」
仗助の言葉に承太郎は書類を出して見せて来る。
「ヤツの殺人の経歴だ、それを見てお前はどう思う?」
「……」
書類には攻撃の仕方、幽霊となった杉本鈴美からの話もまとめてあった。
「奴は幼少期、目立つ事はせず、常に3位という狙いを取っていた。その中でヤツの異常な性癖。幽霊となっている父親の異常な執着、お前はどう見える?」
館にいた時からこの手の性癖持ちはごまんといた。
興味本位でンドゥールにスラムにいた人間の特徴とか教えてもらったこともあったが、聞かなきゃ良かったと思う事が度々あった。
「…本当に目立ちたくないのなら順位すらとらないはずだけど、取っているという事は少なくとも、家庭内での教育は割と厳しかったと思うわ、仗助くんの話だと父親が幽霊となって現れてたって話よね」
「そうっす、写真の中から攻撃して来て、なおかつ、俺たちに勝つ前に逃げて行ったから息子同様勝ち負けには拘らず隠れて過ごしたい人間だと思うんですよ」
考えながら窓の方に行く
「逃げる時に何か話してた?」
「え?」
「えっと確か…吉影の為にお前らを倒さねば!とか言ってましたね」
「ヤツは相当息子に入れ込んでいるようだったが…」
ダイアナは一つ脳裏に仮説が立てられる
「入れ込んでいるんじゃあなくて、何か息子に対して後ろ暗い過去があるから殺人鬼となった息子を守っているように見えるわ、その父親は俗にいう
その言葉に仗助達が「そうなんすかね…」と言って来る。
「…それはお前の経験談からか?」
「昔ね、そういうの聞いた事あるの、それらの話に共通して言えるのは
館にいた時の彼らの話を思い出す。
「親が死のうとその殺人鬼は止まらないわね、そして、証拠は徹底的に爆殺でも何でもして徹底的に消す。殺人鬼のスタンドはスタープラチナでも破壊出来ないって事は…相当な殺人嗜好があるが目立ちたくないという矛盾した精神…」
ハァと深いため息をつき
「あくまで推測の域でしかないのだけど、スタンドの矢をその父親が持っているのなら、最悪…時を消し飛ばすなんていう能力にも目覚めそうで嫌ね」
「笑えねえっすよ…それは」
「矢があったら…なんですか?」
康一からの質問に承太郎はダイアナを見て来る。
「…悪用する可能性がない彼らだから言ってるんじゃあない」
「そう簡単に秘密をバラすんじゃあねぇよ」
仲悪げな二人に仗助が小声で「なんか承太郎さんとダイアナさんって仲悪いよな」と康一に言う。
「あはは…」
「で、今回の話には乗るのか?」
ダイアナは深いため息をつき、頭に手を当てると
「…ここまで聞かされて乗らないなんて言える訳ないじゃあない。まぁ、一応やってみるけど、掛かるかどうかは分からないから、そこら辺は許してくれるわね?」
「分かった」
「僕たちも行きましょう」
服を着てホテルの外に出る
(…えっと、最後に目撃された場所から…)
コツコツと歩き始める。
杜王町ーS市ー
「…ダイアナちゃんがここに来るってお母さんから聞いたから来てみたけど…ホテルの電話も出ないから、ホテルに行くしかないわよね…」
小さく畳んだ地図を見ながら歩く一人の女性
「あの子、成人してから仕事が忙しくて電話出来ない理由も分かるんだけど…日本に来たんだから少し連絡してくれても良いのに…」
バスに乗り、目的地のホテルまで行こうとしたのだが…
ポツ…
「え?雨…?」
突如降って来た雨に驚き、鞄を頭の上に乗せ屋根の下に向かって走って行く
「…今日雨だって言ってなかったはずなのに…」
雨を眺めている中、ダイアナが来た日の事を思い出す。
初めて会ったのは、典明従兄ちゃんがエジプトから無事に戻って来た後のことだった。
典明従兄ちゃんが一人の女の子に命を救われ、身寄りのないダイアナを引き取ると決めた時のことだった。
私の両親は無茶苦茶な内容に少し反対していたようだったが、典明従兄ちゃんの強い意思と、典明従兄ちゃんの両親が受け入れてしまったから何も言えなくなったけど…
(…幸薄そうな女の子だったけど…凄く美人って思ったのは懐かしい話…)
目の死んだ人形のような女の子だったけど、同時にその美貌で学校の男子生徒を魅了していた。
(まぁ…喧嘩強かったよね、ダイアナ…)
幼い頃、数回遊んだだけで彼女は人形から普通の女の子になっていた。
博識だし、聞き上手だから思わずこちらが話しすぎても楽しそうに聞いてくれる。
そんなダイアナは悪口を言われようと何をされても怒らない、要は怒ることが滅多にない子だったが、唯一私や典明従兄ちゃん達のことを言われると洒落にならないぐらいキレる。
『ダイアナがキレた!!体育教師呼んできて!』と大変なことになるのはこの上ないし、ダイアナがブチギレた際に真っ先に私が呼ばれるのは苦い思い出だ
(…ダイアナじゃあなくて、不良の方を心配するのもね…どれだけ喧嘩強いのよ…コンクリートの壁が割れるって…)
2年ほど前だったか、チベットに行ってからもっと強くなったのを見て『何になりたいの?』と聞いたのは懐かしい話
ザァァアアと降り続ける雨を見てため息をつく
「…いつ止むのかな、この雨…」
ボソと呟くと…
「失敬」
隣に入って来たスーツ姿の男
「あ、ごめんなさい」
横に退くとその男性は『凄い雨ですね』と話しかけて来る。
「…えぇまぁ…」
突然話しかけて来たことに驚いたが、紳士的な感じで話しかけて来る男性
「災難ですね、突然の雨など」
「……」
男性が手の方を見ているのに気づき、バックを握る
「待ち合わせですか?」
「……えぇまぁ、従妹と」
「その従妹さんが来るまで少しお話しませんか?」
「……少しなら」
本当は嫌だったが、通り雨が止むまではここにいるしかないだろう。