ジョルノの姉として転生したオリ主の館生活 作:アルトリア・ブラック(Main)
DIOの子供たちって真っ直ぐにしてくれる人に出会えないと悪に堕ちやすいイメージがありました。
そして、リキエルを見つけた頃の話です。
番外編1話『悪の華』
ー花京院ー
DIOの娘であるダイアナと暮らすと言ってから、ジョースターさんやポルナレフからは止められたが、彼女を見て幼い頃の自分を思い出した。
彼女と僕の身の上はかなり違うだろうし、育った環境も違う
『人と違うなんて当たり前』と言った彼女の本心を大事にしたい気持ちがあった。
「悪を知った子供が悪になるとは限らん。だが…彼女はあまりにも悪事を知りすぎている」
DIOの館でDIOの悪行をそばで見ていたのだ。それに、最近になって分かって来た彼女の行動
複数の事件に関与しており、スタンド能力で複数の人間を殺している可能性が高いということ
「……」
黙ってジョースターさんの言葉を聞いていた。
「だが、それらの罪を背負い生きて行く精神を彼女が持てば話は別だ」
「…ジョースターさん」
「彼女に正義の心があると思ったのなら、信じてやれば良い」
悪というのが自然発生するというのなら、悪の華が咲く前にそれを摘み綺麗な花を咲かせれば良い。
花京院宅に引き取られたダイアナは、花京院の家族の温かさに幸せだった。
「今思えば、あの年頃の私って結構異常者だったと思うの」
20歳になった時、花京院と二人でお店に来ていた。
「そうかな?」
花京院はコーヒーを飲みながらダイアナの言葉に耳を傾けていた。
「目は死んでたし、子供らしく無い不気味な女の子とかよく言われたからね」
自宅から通っていた学校でそう言われた事を言うダイアナ
一時期、確かに心配していた時代があった。
彼女はどんなに辛いことがあっても、口に出さないから抱え込まないか不安に思った時期があった。
彼女の生まれてすぐの話はジョースターさんから聞いた。
彼女はいろんな大人の悪意に晒されて、体の良い性欲の捌け口にされていたと聞いた。
しかし、そんな彼女もジョースターさんや承太郎と血縁関係があるだけはある。
精神的に強く、涼子ちゃんの話だと普通の喧嘩も口喧嘩も強いという話をよく聞いた。
「今思ったんだけど、ダイアナのその喧嘩強い所ってあの館にいたときに学んだのかい?」
少し前だったら聞いて良いのか悩んだが、彼女はあの館の話をするときは少しだけ懐かしいと思っているのか、楽しそうな表情を見せることがあった。
それに、何より、僕らにとっては悪でしかないと思っていた者達の話を聞けるのも少し面白いものを感じれる余裕も出来てきた
アヴドゥルやイギーを失ったのもつらい思い出だったが、同時に彼女も家族を失った。
「…ヴァニラから教わったの、あの館にいる人達って皆、スラムで育ったようなものだったから格闘技も教えてくれたわ」
「…へぇ」
ヴァニラ・アイス
ポルナレフから聞いたが、アヴドゥルやイギーを殺した最恐のスタンド使い
ダイアナは微笑み
「でも、一番優しいのはお義父さんとお義母さんよ」
自分の親について言って来る
「そう?その言葉母さん聞いたら喜ぶんじゃあないかな」
「そうね」
彼女は年々DIOに似て来た。
しかし、圧倒的に違う雰囲気だ。
DIOのような恐怖は微塵も感じない
普通の女性のように穏やかなものを感じた。
「…まぁ、それは良いんだけど、涼子ちゃんが家族のこと馬鹿にされたからってあそこまでブチギレなくても良いんじゃない?って言ってたよ、君そこらへん微妙に承太郎と似てるよね」
「だってあんな優しい人達の悪口言うの気に食わないんだもの」
……たまに思う、ここら辺の手の速さは館のスタンド使いたちに似たんじゃあないかって
20歳になってから早速スピードワゴン財団の仕事に就くことになり、まず先に調べることになったのはDIOの交流関係の洗い出しと、DIOの食糧になった数人の女性が生存していたことと、そして、DIOの血を受け継いだ異母兄弟の捜索だった。
館に倒れていた女性の遺体から出産した形跡があり、明らかに認識していた可能性もあったためだ。
「…あの館にはいたけど、親の子作りしてた場面には会わなかったわね…夜中は不思議とテレンスが隣室にいた気がするし…」
ウンザリしたように言うと花京院が「そこは、アレには感謝しないといけないかもね」と言って来る。
「……腹違いの兄弟…しかも、複数いるかもしれない存在…頭が痛くなる」
項垂れながら「親の節操の無さは見たくなかった」と呟く
そして、長い捜索の末、一人は見つかった。
名をリキエルといい、まぶたが急に閉じる・汗が止まらない・息が苦しくなるというパニック障害を患っているという話だった。
親は既になく義家族に引き取られたという事だが、その義家族はリキエルを放って遊び呆けるなど人でなしなところが多かった。
「ぼ、僕の、おお姉ちゃん…?」
リキエルがオドオドしながら言って来る。
「母親の違う姉って形になるわね」
彼の目線に合わせていうと「そうなの?」と言って来る
起き上がると、財団員が『彼の家族が親権を放棄しました』と言って来る
「…人でなしにもほどがあるじゃあない」
「……ダイアナ?」
花京院が気を使って来るのがわかる。
ハッとなり深呼吸をする。
「これからお姉ちゃんと一緒に暮らす事になるのだけど、大丈夫?持って行く荷物ある?」
「お姉ちゃんと暮らすの?持って行く荷物…?えっと…」
パタパタと自分の部屋に走って行くのを見送る
「…まだいるのなら…早く見つけてあげないと…」
「………」
自分のように誰かを手にかける事がないように…
「典明」
「なんだい?」
「…私達って生まれて来たことが悪なのかしら」
財団にいた時も、そう話している人間を見たことがあった。
DIOからは価値のある子供としか見られなかった。
ごく普通の当たり前の愛情を生まれる前から知っていたから自分は良かったのかもしれない。
「ダイアナ、悪というのは環境によって悪になるパターンもある。それと同時にDIOのように生まれついて悪になる存在もある。でも、君は悪い人間じゃあない。誰かを傷つけるその痛みだって、彼に味合わせたくないんだろう?そう思える分、大丈夫だよ」
「……ありがとう」
花京院が背中を撫でて来る。
「帰ったらみんなで食べに行こうか」
そう言って笑顔を向けて来る
番外編を整理しているのでいろいろおかしいかもしれませんがお許しください。