ジョルノの姉として転生したオリ主の館生活   作:アルトリア・ブラック

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リキエルの戦闘回にしようと思ったけど、リキエルのロッズについてあんまり理解していない私がいる…

ロッズを未確認飛行物体じゃなくした(?)財団の話から今回の戦闘になります。リキエルが誰コレ状態になっているかもしれないですけど、ごめんなさい。

後番外編追加しました(番外編というかボツネタ)


第15話『初戦・中』

ー5年前・アメリカー

 

リキエルがダイアナに引き取られてから数ヶ月、パニック症に悩まされながらも、学校に通うことになった。

 

それでも、発作が起こり通えない日々があったが、そんな自分を姉は責めることなく、むしろ学校から帰って来た日には「早く帰って来たのならのんびりして良いわよ」とやりたい事をやらせてくれた。

 

前の家だったらありえない優しい対応に嬉しくて仕方なかった。

 

発作が起きず、1日通して学校に行けた時は嬉しくなり、姉は笑顔で出迎えてくれる。

 

「リキエルの姉さんってすっごい美人だよな」

 

学校で友人ができ、姉のことについて褒められた時は心底嬉しかった。

 

姉のことについて褒められると嬉しくて仕方なかった。

 

スクールバスから降り、家の前に行く

 

「姉さんただいま…!?」

 

目の前にいた影にビクッとなる。

 

「ね、姉さんのスタンド…だよな…」

 

心臓がドキドキと跳ねていた。

 

リキエルはスタンドを見ることが出来ると知った財団は将来、リキエルがスタンド使いになる可能性を鑑みて、定期的にこの家に訪れることがある。

 

(…姉さんのスタンドがいるってことは…姉さん家にいるのかな…?)

 

影の横を通り過ぎると、姉のスタンドが後ろを着いてくる。

 

「…姉さん、どうしたの?スタンドだけ出して」

 

そう声をかけると、ローブのようなものを被っている姉のスタンドは台所を指差す

 

「台所?」

 

そちらに向かうと…

 

「うわ…」

 

台所が惨状になっていた。

 

フライパンは曲がり、いろいろなモノが散らばっていた。

 

「…姉さん、虫でも出た?」

 

そう聞くと影が頷く

 

姉は極度の虫嫌いだ。

 

まぁ、女性らしいと言えばそうなのだろうが、虫を見るたびに殴ったりするのでとんでもない惨状になる。

 

「えっと…スリッパとティッシュ持ってくるね」

 

そう言って探していると、影が少し小さめの冷蔵庫をひょいっと持ち上げる

 

「あ…うん。ありがとう」

 

小さいとはいえ、冷蔵庫を軽々持ち上げる姉のスタンドに若干引きながらも虫を叩いて捨てる。

 

手を洗っていると、いつの間にか姉のスタンドがいなくなっていた。

 

「姉さん、もう倒したから大丈夫だよ」

 

部屋に向かって言うと、部屋から姉が出てくる。

 

「…あ、ありがとう。リキエル」

 

涙目の姉がそろーと出てくる。

 

その夜、姉が叩いて傷になったであろう手を見ながらリキエルが包帯を持ってくる。

 

「姉さん、綺麗な手なんだから叩く前に逃げれば良いのに」

 

そう言うと姉は苦笑いを浮かべ

 

「目に入ると反射で別のところ殴っちゃうのよね…本当に怖くて」

 

包帯を巻いていると、姉の腕に別の傷跡が見える。

 

「…姉さん、コレ何?」

 

注射痕のようなモノが見えてそう呟くと

 

「健康診断だったの、その傷だから大丈夫よ」

 

そう言って頭を撫でてくる姉

 

「……」

 

姉は父に瓜二つというのを財団職員が言っているのを耳にしたことがあった。

 

財団は父・DIOの存在をかなり恐れているのと同時に、研究材料にしたいと言う気持ちもあるのだろう。

 

嘘だと思っていたが、父は吸血鬼で、石仮面というモノで人を辞めたとのことだった。

 

人を辞めたから不老であり、財団員達は不老の血を継いでいる姉や自分を観察したいのだろう。

 

「どうしたの?リキエル」

 

姉はDIOの血を強く受け継いでいるから、財団は姉が父のような怪物にならないか不安でたまらないのだろう。

 

「……姉さんは姉さんなのに」

 

怪物なんかじゃあないのに、と呟くと姉は自分が何を言おうとしたのか理解したのか微笑み、抱き締めてくれる。

 

「人は理解出来ないものを恐れて排除しようとしてくる生き物なの、スタンドだって見えないから理解できない。対処出来ないから怖がる、見えないから何されてるか分からないから怖がる。典明だって承太郎達に出会うまでは阻害されていたの」

 

姉の優しい言葉の裏に隠れる悲しみの声

 

「お父様…DIOという存在だって怪物だから怖がってるの、そんな怪物の子供だから人一倍警戒しているのよ」

 

危害を加えて来ない点は良いのよと言って笑いかけてくる。

 

立ち上がって台所の方に向かう姉の背を見る

 

「綺麗にして…今日は出前とかにした方が良いかしら、何が食べたい?」

 

微笑んでくる姉にはどこか悲しげな目をしていた。

 

 

 

リキエルがスタンド能力に目覚め、ロッズという未確認生物を操作出来るようになったのは15歳の頃だった。

 

ロッズは視認が不可能な程のスピードと障害物にぶつからない正確さで飛行する生き物であり、その生物は無数に生きている。

 

(…姉さんのスタンドに比べたら、だいぶ地味だけど…)

 

ロッズの能力は直接戦闘は出来ない上、体温を奪うというのはそんなに恐ろしくなさそうに見えるが、熱を奪う部位によって対象の体を自由に動かす、凍傷で体を腐らせると言ったことが出来るんじゃあないかと研究員が話しているのを聞いた。

 

確かにそれを聞けば結構離れた場所から攻撃も可能になる。なんなら手を下さず相手を病気にさせることが出来る故、リキエルが犯罪を犯した場合、それを立証できない。

 

(犯罪に使うつもりは毛頭ないけど、この力で姉さんを護れるくらい強くなるんだ)

 

だからこそ、頑張って強くならなければならない。

 

 

 

 

 

目の前にいる男に、スタンド使いの男を倒す決意を決めるのは相当勇気のいることだった。

 

リキエルが姉に着いて来た理由は、姉を守りたいという気持ちのほかにも、姉の双子の弟と言われていたギャングのリーダーが姉にとって害のない人間か見極めるために来たのだ。

 

姉にとって、ジョルノ・ジョバァーナという存在がいかに大切なものか、見ていて理解した。

 

姉は、ジョルノジョバァーナを愛している。弟としておそらくは自分より大切に思っている存在だろう。

 

「(そこに悲しい気持ちは一切ない!姉さんが幸せに笑ってくれるなら!!)」

 

武器を持つ男を見て恐怖が襲ってくるが、深呼吸をし、ロッズを出現させる

 

「!!」

 

敵のスタンド使いが驚き離れる

 

「おまえらが姉さんの行く道を邪魔するというのならッ!!オレは熱した鉄のような憎しみとともに、おまえらを始末するだろうッ!!」

 

 




戦闘描写ムッズイ…何となく6部のリキエルの戦闘場面を思い浮かべてくだされ…

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