ジョルノの姉として転生したオリ主の館生活   作:アルトリア・ブラック(Main)

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悪役の子供とか悪役の話って正義の味方の話より書きやすいけど、DIO様は私が書くと上手く表現出来ない…


第2話『家族ごっこの幕引き』

 

ジョルノにとって姉は何よりも勝る存在だった。

 

毎日自分を虐待する義父や自分を放置する母親と違い、姉は自分を守ってくれる唯一の存在だった。

 

それは実の父親に引き取られてから今も変わらなかった。

 

毎日人が出入りする館

 

「パードレは良い人ですか?」

 

姉にそう聞くと「普通とは違うけど良い人だよ」と答えて来る。

 

「殴らないし、無理矢理な行為もして来ない、まぁ、それくらいの距離が良いんだと思うよ」

 

話しているとテレンスがやって来て勉強の時間になったと告げて来る。

 

前と違う程暖かい家に執事のいる館。

 

何より違うのはみんな僕達を殴ったりしない

 

 

 

 

 

 

 

 

DIOは意外にも家族ごっこに付き合ってくれた。

 

ジョルノが抱っこと強請れば嫌がる素振り一つ見せず、父親らしい一面を見せてくれる

 

しかし、前世という知識がある自分にはその素振りが『計算された上』でしかないのは薄々理解していた。

 

価値のあるものにしか興味を持たない

 

スタンド使いなら仲間に引き入れるが、格闘しか出来ない人間は受け入れない

 

そんな物なのだろう。

 

私やジョルノはスタンド使いだし(ジョルノはまた発現してないが、将来発現されるのが約束されてる)

 

なんなら、普通の子供より扱いやすいからDIOにとっての価値は良いくらいなのだろう。

 

10歳になったある日、スタンドの制御の仕方をある程度なれるために父の許可を得てカイロ付近ではあるものの出かける許可を得た。

 

(…やっぱり、触れるのもOKスタンドで触れてもOKか…)

 

自分のスタンドは承太郎やDIOのように人間っぽくない

 

むしろ、影みたいな形であり、基本的には自分の足下にいるのが普通だ。

 

(…人間の姿で固定されてるワケじゃないから、ある意味、ンドゥールさんのスタンドと近いと思って良いかな)

 

あんな遠くまで使える射程距離ではないが、せいぜいDIOの館全体を覆うぐらいの射程距離はある。

 

(…触れれば自分の意のままに相手を操る能力…か)

 

この力は本当に戦闘面には向いていないが、相手に触れれば相手はこっちの意のままに操れるのは強いところだろう。

 

「………」

 

数年前、義父に使った時は思い切り殴れたがそれは『自分は相手に殴られてる』という風に操り、自分で自分を殴っている異常な光景だった。

 

(…影に触れる、という所しかないのが辛いけど…)

 

そうこう悩んでいると、ペットショップが飛んで来る。

 

「あら、もう夕暮れ?」

 

肩に乗って来るペットショップがジッと見て来る。

 

屋敷に戻ると…

 

「お帰りなさい。姉さん」

 

ジョルノがテレンスと一緒に洗濯物を持っていた。

 

「あら、お手伝い?」

 

「はい、甘えてるばかりではいけませんから」

 

「よろしいのですよ、ジョルノ様」

 

こちらでやりますと言うテレンスに『パードレも自分の分は自分でやれば良いのに』と言う。

 

ジョルノがスタンドを覚醒させてから見た目がDIOのようになり、あとは身長だ!と言っていた。

 

「姉さん、これからどうするんですか?」

 

「書斎の方に行って少し調べたいことがあるの、お父様は眠ってる?」

 

「はい」

 

「じゃあ、エンヤ婆は?」

 

「書斎の方にいますよ」

 

「ありがとう。テレンス」

 

そう言って二人の横を歩いて行く

 

「……姉さんってパードレに似て来ましたよね」

 

「………能力使わずに雰囲気似て来ましたね」

 

 

 

 

 

 

 

灯を持って書斎に向かう

 

(…なんで電気を使わないんだろうなぁ、この家…)

 

灯を持って大きな本棚の前に立つ

 

スタンドを出して高い所にある本を取る。

 

(…目悪くする…)

 

本を持って歩いていると…

 

先程いた場所に父とプッチ神父がいた。

 

すると、先にプッチが気付き振り返って来る。

 

「おや、君は、DIOが言ってた…」

 

「お父様の娘のダイアナ・ブランドーです。よろしくお願いします」

 

そう言ってペコリと頭を下げる

 

「礼儀正しいな、ジョルノくんといい、DIOの子供はこうも賢いのか」

 

「ふん、私の遺伝だからな」

 

自信満々に言う父と楽しそうに話すDIO

 

「ジョルノくんもDIOに似てたけど、君の方がDIOに良く似てるね」

 

楽しそうに話すプッチに『似てると思いますか?』と敢えて聞くとDIOは「目元以外はな」と言って来る。

 

(…目元は確か、ジョナサンに似てるとか言ってたな…)

 

そう黙って立っていると…

 

「さっさと子供は寝ろ」

 

DIOの言葉にハッとなり「おやすみなさい」と言って部屋に向かう。

 

 

 

 

 

 

父が出かけていない間、ジョルノと二人きりの食事になるのが割と平和で好きな時間だった。

 

父がいない時は大抵、狂信者であるヴァニラやンドゥールもいないので気が張り詰める事はない。

 

唯一の難点はスタンドにうるさいエンヤ婆がいる事ぐらいだが

 

「姉さんは今幸せですか?」

 

夕食を食べている最中に突然、ジョルノから聞かれる。

 

「え?いきなりどうしたの?」

 

「いえ…姉さんがここに来てから…前もそうでしたけど、あまり楽しそうに見えなくて、僕がパードレに甘えている時も何処か退屈そうで、僕が邪魔をしてるのでは…」

 

「そんな事ないわ、少なくとも前よりかは幸せよ」

 

そう言ってジュースを飲む

 

「そもそも前と比べるのがおかしい話だけど、ここには女だからと言って犯して来る奴らもいないし、暴力を奮ってくる人間もいないわ」

 

「そうですけど…」

 

前にいた場所は本当に地獄だった。

 

義父から受けた仕打ちを考えれば、精神的に圧迫されるのなんて非でもない。

 

(…そういえば、ジョルノ・ジョバァーナはギャングスターになるという目的があったみたいな話を聞いたけど…このままじゃヤバいかしら)

 

前世で軽くしか聞いたことのないが、大まかに違えば大変な事になるのではと考えていると…

 

「…パードレが女の人の血を吸っているのを見ました」

 

「!」

 

その言葉にハッとなる。

 

「パードレが人間ではないということは薄々理解してました。だけど…あの様子を見るのはとても…」

 

ジョルノの苦しげな表情にフォークを置く

 

(…本当にジョルノは『主人公』なんだな)

 

ジョルノに気づかれないようテーブルの下からスタンドを出し、ジョルノに近づく

 

「姉さん…本当につらいのなら…」

 

最後まで聞き終わらず、ジョルノが眠り込む

 

「……私は、本当に人でなしなのよ、あの光景を見ても何処か絵空事で、本当に実感がないの」

 

フォークを置いてジョルノに近づく

 

「それでも、このままじゃいけないのは理解してるわ」

 

ジョルノの頭を撫で

 

「それでも、今貴方の思いだけは大事にしたいから」

 

ジョルノに微笑みかけ

 

「ごめんね、ジョルノ、愛してる」

 

物語は上手く回らなければならない。

 

主人公は主人公でなければならない。

 

異分子の最後などどうなるか分からないからこそ、主人公は闇堕ちさせられない。

 

スッと立ち上がると、後ろの扉が開く

 

「わざわざ危険を犯して来てくれてありがとう」

 

やって来た人間にお礼を言うと派手にため息をつかれる。

 

「イタリアに連れて行ってあげて」

 

その言葉に男性はバレたらどうするという質問に笑いかけ

 

「ジョルノは何も知らなくなったから大丈夫と伝えておくわ、それに、交換条件もある程度調べたから」

 

そう言って部屋から出て行く

 

(…本当は一緒にいたかったけど、仕方ないわ…)

 

もうすぐ第三部は幕を開けるだろう。

 

風にあたりながら夜空を眺める。

 

「……今更、引けないもの」

 

何が最善なのか最悪なのかもう分からない。

 

DIOの娘として生まれた以上、自分の計画の一端として、平和に暮らす方法は限られている。

 

ジョルノがこのまま、この館にいれば歴史は大きく変わってしまうだろう。

 

「幸せになってね…ハルノ」

 

 




【オリ主のスタンドについて】
不定形で実体がないが、本体に危険が及ぶと影が人型になり攻撃する。
しかし相手に対する物理攻撃が不可であり、触れることのみ出来る。
本体・スタンド・影に触れられた人間には『殴られた』という結果のみ残る。
『相手を意のままに操る』という能力を持っているため、自分の手を汚さず相手を殺すことも出来る。現在成長途中
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