ジョルノの姉として転生したオリ主の館生活 作:アルトリア・ブラック(Main)
承太郎達がやっと動き始めます。
ー館ー
ジョルノがイタリアで平穏な生活を送っているという情報を聞いて、嬉しかった。
遠くにいても、家族が幸せに生きていてくれるのは嬉しい事だ。
そして、花京院が日本に行くのが四日後となった。
「DIO様のご命令を遂行出来るのは素直に嬉しいさ、あのお方のために戦える事こそ僕の目的さ」
「………」
カイロの市街地に出たダイアナと花京院は買い物をしながら話していた。
「ダイアナはあのお方のために常に働けて凄いな、僕も君のように役に立てる人間になりたいものだよ」
先ほどからDIOの話しかしない肉の芽花京院にため息をつきたくなる。
(…いくら言ったって肉の芽の影響は拭えないから仕方ない話なのだけどね…)
テレンスに頼まれた物を買いながらダイアナは服を買いに店に入る。
店から出た後、花京院が荷物を持ってくれる。
「典明はスタンドを持って不幸せだった?」
風が吹き、長い髪が靡く
「?」
花京院がスタンドを持ったが故に自分の在り方に悩み、孤独になって行ったのは知っている。
誰にも理解されない苦しみを背負ったということも
「私の周りにはスタンド使いはたくさんいるけれど、典明の生まれた場所では滅多に居ないんでしょう?」
道を歩きながら言うと後ろを着いてくる花京院
「私はスタンド以前に父親が吸血鬼だったということに驚いたけれど、貴方はそうではないんでしょう?」
「………」
「あなたの悩みは
何も言わない花京院だったが、表情が変わって行く
「…僕の苦しみは君には…」
「分かるはずなんてないわ、だって他人だもの」
ズバッと言うダイアナにえ?となる花京院
「悩むほど人は他人に興味なんてないわ、それに、他人と違うのなんて当たり前のことじゃない」
そう言って用意してあった車に荷物を載せる。
「早く帰りましょう。典明」
「…!あぁ」
館に帰ると、花京院が日本に行くことになり、それを2階の自室のベランダから眺めていた。
彼が出立してから全ては始まる。
承太郎やジョースター一行が来るのはすぐになるだろう。
「(だからこそ、手を打たないといけないのよね)」
ダイアナは背を向けて自室に入ろうとした際に、ちょうどのタイミングで花京院が振り返って来る。
「…誰にも、死んでほしくないもの」
そう呟いて扉を閉める。
ー日本ー
花京院典明は空条承太郎に負け、肉の芽が抜けてからジョースター一行の旅に付き合うことになった。
DIOの情報を知っている限り教えようと思ったのだが、館にいた時の記憶がほとんど消えてしまっていた。
DIOの能力も何もかも知らない。
ただ、自分はDIOの館で『少女の面倒』を見ていたということだけ
『他人と違うなんて当たり前じゃない』
そう言った少女の記憶は朧げだ。
(まるでモヤが掛かったように思い出せない…)
ノイズが走ったように思い出そうとすると
「どうした花京院」
隣を歩いていた承太郎が声をかけて来る。
「いや、なんでもありません、少し考え事をしてただけです」
そういうと承太郎が「そうか」と言って来る。
「そういえば花京院。お前はDIOの館に行ったことがあるんだったな」
ジョセフからの言葉に花京院は「はい」と言う
「どこにあるのか、建物の構造は覚えておるか?」
「…すみません。DIOの館にいた時の記憶はほとんど覚えていないんです」
「そうか…」
ジョセフの落胆した言葉に承太郎が「別に慌てて思い出して魘される必要もねぇだろ」と言う。
「ただ、一つだけ覚えていることがあります」
「なんじゃ?」
「DIOの館にいた時、DIOから一人の少女の面倒を見るように命令された記憶はあります」
「少女とは?」
ポルナレフが振り返って言って来る。
「年齢は…10代前半でしたが、その記憶を思い出そうとする度に記憶が改竄されると言うか…
彼女の顔も名前も思い出せない代わりに、自分がすべきこと、DIOを倒すという目的以上に湧き上がる感情があるのだ。
「記憶が塗り替えられる?スタンド使いだったのか?そいつは」
「そうかもしれません。今思えば、DIOが命じて来るということはかなり重要なことだったと思います。しかし…」
瞬時に花京院の脳裏にノイズが走る
『貴方の悩みは貴方が思うより、細やかなことだったと思うわ、だからこそ、
「っ…!」
「花京院?!」
突如、膝をついた花京院に駆け寄るジョセフ
『貴方は、来てはいけないわ』
花京院の服を握る少女
『こちらに来たら間違いなく不幸なことになるわ、だから帰りなさい』
まるでゲーム画面のバグのように目の前にノイズが走る。
肉の芽はないはずなのに
「…僕は…」
ノイズの中に誰かの足が見える
「帰ら…ない」
『………』
少女に向けて呟く
「僕は…僕を助けてくれた、ジョースターさん達のためにも…止まるわけには行かない!」
そう叫ぶように言うと顔の見えない少女は微笑み
『そうよね、
そういって撫でられるような感覚に陥る
『頑張ってね、典明』
ノイズが止むと、気づいたらそこはホテルの一室だった。
「気がついたか、花京院」
傍らにいたのは承太郎で、自分はベッドに横になっていた。
「こ、ここは…」
「ホテルだぜ、お前が倒れたからジジイが急遽ホテルを取ったんだ」
承太郎がタバコに火をつける。
「…そうでしたか…すみません」
「それよりも花京院。引き返すなら今のうちだぞ」
「え?」
「今回の旅路はお前には関係ねぇ、お前が館に近づくたびに
「………」
承太郎が煙を吐く
「…僕は戻りません。それに、彼女の記憶が悪いものだとは思いません」
悪意のあるスタンド使いがあんな少女らしい感情を向けるわけない。
「そいつはその少女とやらが植え付けたって言う可能性はねぇのか?」
「…言い切れませんが…何があろうと僕はこの旅を続けます」
ハッキリと言う花京院に承太郎はため息をつき
「やれやれだぜ」
今更ですけど、アイズオブヘブン買いました。楽しすぎてまた手首痛めて動かなくなる…