再会した幼馴染が引きこもり寸前だったから面倒見る 作:たーぼ
コロナ陽性になったので自宅療養中暇だから執筆してます。
どんなに気を付けててもなる時はなるんだなって。めっちゃ喉痛い。
初めてアンケート機能使ってみたのでよかったら答えてみてね!
今回でアニメ分終了!
さあそんな訳でやってきました御茶ノ水駅。
といっても何で御茶ノ水なのかは分からんけど。
「楽器屋さんといったらやっぱ御茶ノ水だよね~」
「そうなんですか?」
俺の知ってる御茶ノ水といえばくそでかい鼻で両サイドに金平糖みたいな白髪付いた白衣の男性しか思い浮かばないけど。それはお茶の水博士。
「ねえひとりちゃん、何でこんなに楽器屋さんあるんだろうね~?」
確かに見渡せばどこかしらに楽器屋の名前が看板として飾ってある。
何かしらの聖地とか? もしくは音楽で有名な街とかなのかね。ここに来たの初めてだからよく分からないな。
「そ! れ! は!」
あ、どこかでオタクスイッチ入った音がしたぞ。
「明治時代に最も古いプロオーケストラが結成されてから都内で音楽活動が盛んになってその頃御茶ノ水で老舗と言われる下倉楽器イシバシ楽器ができてうんぬんかんぬんうんぬんかんぬん」
「ねえ優人くん、あれ今日一日シュバッてきそうじゃない?」
「オタク特有の早口だ。俺には分かる」
ああいう類の人種は自分の得意分野があるフィールドにいると素早さが上がり口数が多くなる傾向がある。
ソースは俺。秋葉原に行けば多分サトシのピカチュウよりも速いでんこうせっか使えると思う。
「音楽知識は凄いのに勉学はアレなのがリョウのめんどくさいとこだよね~」
「はっはっは、極端すぎるのも悩みものですね」
「優人くんのアニメ知識も大概だけどね」
「え」
虹夏さん? 今ガラスのハートにヒビが入ったんですけど?
サラッと俺まで不意打ちで被弾させてくるのやめません? ふいうちはあくタイプの先制わざでダメージ70だぞ。フェアリータイプの虹夏さんがそんなの使ってくるなんて……まさか虹夏さんはフェアリー・あくタイプってコト!?
うん、多分こういうとこだぞ俺。
「あ、この店入ろー! 品揃え良いし! 昔お姉ちゃんがここでバイトしてたんだー!」
虹夏さんが指差す先にあったのは当然楽器店。
それもさっきリョウさんが早口で言っていたイシバシ楽器という店だった。店長ここで働いてたのか。全然愛想よくしてるイメージが湧かねえ……。
外から見ても店内にはギターやらそれ以外の小物まで色々と見えていた。
老舗ってんなら確かにここは良さそうだな。肝心の後藤さんは何故か怯えてるけど。店員さん怖いとか思ってそう。
「ゆ、ゆうくん……こわい……」
「店員さんが?」
黙って首を縦に振ってる。当たってた。
まあ店員さんと喋りたくないって理由だけで美容院にも服屋にも行かないからなぁ。
そんでいつの間にかガッツリ俺の服掴まれてるし。完全にお前は一緒に入るんだよ逃がさねえぞって感じじゃん。
仕方ない……とりあえず店内を軽く確認してみるか。
「えーっと……やっぱ外からじゃ店員の姿見えねえな。後藤さん、とりあえず俺も一緒に入るからさ、それなら行けるだろ?」
「た、多分…………ハッ、イヤホンしてノッてる振りしとけば話しかけられないんじゃ!?」
何言ってんのこの子。
何でこういう時だけすぐイヤホン出したりして行動早いの。
「あの、姫? そういう事されると一緒に入るわたくしめの立場が非常に危うくなりそうなんですが……。ちょっと虹夏さん達も手伝ってくださいよ!」
「あたし達は先入ってるからー」
見捨てるの早すぎない!?
これがいともたやすく行われるえげつない行為ってやつか……。
「こ、こうなったらゆうくんも一緒に首を振ろう! イヤホン片方付けてっ。くっついてれば穏便に行けるはずだから……!」
「えっマジでやるの? いつも自信なんてゴミ捨て場に捨ててきてるくせにどこから湧いてくるんだその自信! ちょ、ほんとに? ……ああもうちくしょう! やるんだな!? 今、ここで!」
ええいままよぉ!
いっそやるなら全力でやってやんよぉ!!
「て、店長! 凄いヘドバンカップルが腕組んでやって来ました! あんな激しいヘドバンは初めて見ます! どう対応しましょう!?」
「カップル揃ってコアなメタルファンに違いない……! ここはお客様のニーズに応えられるようこちらも全力で接客しなくては!」
めちゃくちゃ必死に首振ってるし片方イヤホンしてるから何言ってるか全然聞こえねえ。
これでやり方合ってんのか? 視界ぐっちゃぐちゃだよもう。残像の中の世界に取り残されてるよ俺。
「お客様方! メタル志向のギターをお探しなら二階の方にありますよ!」
「えっあっえっ!?」
「男性のお客様首の方大丈夫ですか!? 頭が二つあるように見えてきたんですけど!? あのっ、彼氏さんがやばそうなんですが!?」
え、何て? 誰か何か言った? つうか前に誰かいる? そろそろこっちは音速の世界に入ろうとしてんだけど。
これからは音速のソニックならぬ音速のシミックって呼んでほしい。さすがにシミみたいでダサいか。めっちゃダサいな。
というかどうしよう。どうやったら俺の首止まんの。早くしすぎて自分でも止め方分からなくなってきたんだが。
ブレーキが効かんっ。ちょ、誰か、後藤さんでも誰でもいいから止めてっ!
「あがっ!?」
「はぁい、ひとりちゃんも優人君もいい加減ギター見に行きましょうね~?」
「あっはい!?」
お、俺でも止めれなかったヘドバンを喜多さんが両手で俺の顔を掴んで止めてきた、だと……!?
しかもちょっと笑顔なのが怖い。ブラックスマイルだ。そんな怒らなくてもいいじゃん……こっちは後藤さんのために付き合ってやってただけなんだぞ。理不尽すぎない?
その後俺達は何やかんやあって二階へとやってきた。
「はえ~、楽器店とか初めて来たけどすげえな」
「ギターとかズラッと並べられてるだけなのに何だか圧巻よね~」
見渡す限りギターやらベースやらが飾ってある。
デザインも様々で見ているだけでも楽しいものだが、あれで性能とかに違いはでるのかな。単に見た目の好みの問題とか?
「すいません、このベース試奏できますか?」
「大丈夫ですよ~」
「先輩また買うんですか?」
「たまには貯金する事も覚えた方がいいですよ」
「違う。ちょっと気になるから軽く弾いてみたいだけ」
ほんとかよ。お小遣い貰ったらまたここに買いにくるんじゃないだろうな。
「あ、スラップしてもいいですか?」
「はい、いいですよ」
「後藤さん、スラップってあれだっけ? 『星座になれたら』のイントロでリョウさんがやってた奏法」
「う、うん……ゆうくん、ギターだけじゃなくてもうそんなに覚えたんだね、凄いな……」
へへ、よせやい照れるべ。
「ハッ、こいつまさか……!?」
「ん?」
虹夏さんが何か察したような反応をしたけどどうしたんだろ。
そうこうしてる内にリョウさんがベースの試奏を始めた。
イスに座り見事な手捌きでスラップ奏法を奏でている。うーん、黙ってればマジでクールでベース弾けるかっこいい美少女なのになぁ。
脳内に出てくるのは草食ってるリョウさんばかり浮かんでくる。これが日頃の行いってやつか。
「ま、まあ……凄い、適当に弾いた……だけだけど、凄く良いベース……ゼェ……ハァ……」
「試奏で本気出してドヤるやつだ」
「イキってたんかい」
オタクくんさぁ……得意分野だからって調子乗りすぎじゃない?
いや別にかっこよかったからいいけどさ。
その後は各々適当に見て回ったりもした。
三階にはハイエンドコーナー、つまりはどちゃくそ高い楽器が置いてあってみんな忍び足でしか歩けないほど怯えたり、木目のデザインが後藤さんがバグった時の目と一緒だって笑ってた喜多さんがリョウさんに拳骨で頭ぐりぐりされてたりなど。
結局は二階に戻って改めて後藤さんのギターを探す事になったのだが。
「何、郁代。そのギター気になるの?」
「あ、いやそういう訳では……私にはリョウ先輩からお借りしてるギターがありますので!」
「ギターは何本あってもいい」
ふむ、確かに一理ある。
文化祭ライブでのトラブルがこの先絶対ないとは言い切れない以上、予備で持っておいても決して無駄ではないだろう。まあ持ち運びは大変そうだけど。それに高校生には安めだとしてもそれなりの出費になるし、そう簡単には手は出せないか。友達のお出掛けも多い喜多さんなら尚更だ。
「優人くん、何かみんな楽しそうで良いね……」
「虹夏さん?」
どうした。何を羨んだ目で後藤さんのこと見てるんです?
「これがマンガでよく見るドラマー孤独問題なのかな……」
「ああ、そういう……」
確かにここに売ってるのはギターとかベースばかりでドラム全然ないもんな。
変な疎外感感じるのも無理はない。ただでさえドラムは持ち運びも不便そうだし。
でもすいません虹夏さん。実は俺も結構ギター見てるの楽しいんです……。
色んなデザインあったり色も様々で、何かこう……男として普通にこういうの見てるだけでもちょっとテンション上がってたりしちゃうんですよね。
「あー、あああたしもギターとか買っちゃおうかな~なんて……ほら、いっそ優人くんも一緒に買っちゃう~みたいな?」
「「えっ……」」
「普通に弾く用でだよ!!」
俺には見える。この二人が両手でギターを振り回しながらドラムを叩くゲーミングムキムキ虹夏さんを想像している姿が。
何でゲーミング色に光ってんだよ。虹夏さんだけに虹色に輝かせたってか。やかましいわ。
「そうか、寂しかったのか……」
「今度はドラム専門店に行こうねっ、アキバにあるから。アキバなら優人くんも着いて来てくれるよね?」
「虹夏さんが望むなら俺はどこまでも着いて行きますよ。例え二人だけでもね」
「そこは私達もちゃんと着いて行きますよ!」
それがアキバなら尚更ね。
虹夏さんとアキバ巡りできるならお金払ってもいいレベル。
いや話の流れで何となくスルーしたけど、ギターか……。
確かにこういうとこ来る機会も中々ないし、俺もそろそろ自分の欲しいとは思ってたんだよなぁ。今回はお金そんな持ってきてないから買わないけど、ちょっと参考に色々見とくか。
個人的に好きな色は青とか黒だし、赤も捨てがたいな。見た目とカラーは選ぶ上でも結構重要だろう。
奇抜すぎるデザインよりかは形はむしろシンプルなものでもいいかな。この辺りのギターなら予算は大体六万~十万前後ってとこか。初心者向けならこれくらいがちょうどいいだろ。
もっとしっくりくるものがないか見ていると、ある一点を見つめたまま動かない後藤さんがいた。
「後藤さん? 何か気になるもんでも見付けたか?」
「え、あっうん、このギターかっこいいなって……」
「どれどれ? お~、確かにいいな」
値段も六万ちょいでリーズナブルだ。色もほとんど黒で統一されていてデザインもシンプルな方。
うん、普通に俺もちょっと欲しいレベルでかっこいいなこれ。
「YAMAHAさんいいですよね~」
「あぁひぃ~……」
突然の店員さん乱入で後藤さんが俺の腕をがっしりホールドしてきた。
すぐ俺を盾にしようとしてくるのそろそろ卒業しようや。文化祭ライブで結構な人数を前に演奏しきったのに、こういうところはまだまだだな。
「それ特注仕様なんですよ。手頃な価格なんですけど凄く良いギターなんです! 良かったら彼女さん試奏なされますか?」
「だってよ後藤さん」
「あぁぁぁえっとぉぉ……」
ん? ていうか今彼女さんって言った?
もしかして腕組まれてるから勘違いされてる?
「初めてのギターならシールドとミニアンプも揃えた方がいいですよ」
「へえ、なるほど」
最初に買うならギターだけじゃなくて他のも一緒に買った方がいいのか。そりゃピックもそうだしチューナーもいるだろうから当たり前っちゃ当たり前か。
ギター含めてサブも揃えるとなると、大体予算は十万前後ぐらいになりそうだな。よし、だいぶ参考になってきた。
「……買います」
「いやもう持ってんだろ」
何どさくさに紛れて追加で買おうとしてんだ。
ここで断われないとか、将来家電とか買いに行く事になったら余計なものまでやたら買わされそうだなこの子。ノーと言える女子になりなさい。
「あ、彼女さんは経験者の方でしたか。失礼しましたっ」
また彼女さんとか言われた。これ絶対勘違いされてるじゃん。
さすがに訂正しといた方が良さそうだな。
「あの」
「いえいえ、大丈夫ですよ~。この子のギターが最近壊れちゃって、今日は代替機を探しに来たんです。ね~ひとりちゃぁん?」
「ウンッウンッ」
え、怖い。急にブラックスマイルで俺をスルーしてくる喜多さんも怖いけど、何より一瞬でいっこく堂の腹話術人形みたいに顔が変形してる後藤さんが超怖い。
喜多さんそれに順応してるし使いこなしてるのは何でなの? もしかして君が後藤さんをそうさせたの?
「今どき学生さんでも何本も持ってる方いらっしゃいますからね~」
「そうなんですねぇ。このギター気に入った? ひとりちゃん」
「ウンッ」
「うん、うん……このギターにするそうです~! ね、ひとりちゃぁん?」
「ウンッ」
「ありがとうございます~!」
いったい俺は何を見せられてるんだ……。
何この狂気。なんで店員さんも疑問に思わないの。あの喜多さんちょっとしっとりしてない? 主に言い方とか態度とか。
「ぼっち、腹話術の人形みたいになってる。優人、私もあれやってみたい。人形になって」
「人形になってって何。パワーワード? それともパワハラワード?」
「最近成長したと思ったけど、こういうとこは全然だね」
ワイトもそう思います。
とりあえずギター購入が決まり一階へ。
俺達は入口付近で待ち、会計をしている後藤さんを待っている最中だ。
「ここのベースは良いのばかりだった。次は一人でゆっくり見に来る事にする。あわよくば……」
「まーたお小遣い使い果たす気だなこいつ」
「リョウさんに心のブレーキはないんですか」
「あったら常に金欠になってない」
「胸張って言うんじゃねえよ」
ほんとに大丈夫かこの人。
その内変な草食って病院送りになったりしないだろうな。
「ましたぁ!!」
「ギター忘れてますお客様~!?」
なんかいきなりF1みたいな音を立ててピンクが店を出てった。
どんだけ帰りたかったんだ。運動神経悪いのに逃げ足だけは早いな。
という事で仕方なく俺達が代わりにギターを受け取る事になった。
俺が受け取っている中、意外にも店員さんが話しかけたのは隣の虹夏さんだった。
「そういえばさっきから気になってたんだけど、あなた星歌さんの妹さん?」
「あ、はい! お姉ちゃんがお世話になりました!」
そういや入店する前に店長がここで働いてたって言ってたな。というか伊地知という名字も出してないのによく分かったねこの人。
まさかアホ毛で分かったとか? 虹夏さんも店長も感情でよくアホ毛動くし、何より金髪だし。
「星歌さん、仕事できて良い人だったんだけど、自分の弾きたいギターを入荷したり好き勝手してて……御茶ノ水の
「うちのお姉ちゃんがすいませんでした……」
異名だっっっっっっさ。
「お客さんがいなくなるとすぐ店のギターメンテとか言って弾いてたし挙句の果てに『店長これ今度ライブで使っちゃダメですか?』とか言ってきたりね……」
いち店員のする事じゃねえなおい。どんだけメンタル肝座ってんだよ店長。
仕事できてなかったら即クビ案件だろ。よく最後まで雇ってくれたなこの人。
「誰にも買わせたくないからって売約済みの札貼ってたりもしたね……」
「ほんとお姉ちゃんがすみません……」
もはや暴君じゃん。そりゃ魔王とか言われるわけだわ。
「でも突然バンドやめちゃってライブハウスやるって聞いた時はびっくりしたけど、そっか……。今は妹ちゃんがバンドしてるんだねぇ」
なんか含みのある言い方をしてるって事は、店長だし伊地知家で何があったか大体事情を知ってるのかもしれない。
「私も応援してるから、星歌さんの分まで頑張ってね!」
「……はい!」
何という眩い笑顔! この笑顔だけで万物は救われてしまうぞ。くそう、何故こんな時に限って一眼レフを持ってきてないんだ俺は!
仕方ない、目に焼き付けて一生記憶のメモリーに保存しておくんだ清水優人。天使は今宵大天使へと覚醒なされたぞぉ!
「ほら、行こっ優人くん!」
「はい、じゃ、ありがとうございました」
「こちらこそ、また遊びに来てくださいね~」
これにてギター購入編終了。
店を出ると普通に後藤さんがいた。途中で正気に戻ってここまで走ってきたな。
「ぼっちちゃん、お店の人がまた来てくださいって言ってたよ」
「ほれ、自分のギター忘れてんじゃねえっつの」
「あぅ、ごめんなさい……」
「ひとりちゃん、ギター買えて良かったね!」
「あっはい」
御茶ノ水駅のイシバシ楽器店ね、覚えとこう。
「じゃあこの後はどうしよっか? なんか食べて帰る?」
「あっえっと……」
「今日は解散」
何か言いたげにしていた後藤さんを遮るように口を開いたのはリョウさんだった。
「え? なんか用事?」
「ぼっち、早くギター弾きたいでしょ」
「あぁ」
ほほう、リョウさんほんと音楽関連になるとまともになるな。
その気遣いは正直ナイスです。あとふとした拍子のイケ女ムーブが俺を狂わせてくるのでいきなりそういう事するのはやめてほしい。ギャップで惚れそうになるから。
「そうだ! じゃあ今からスタジオ借りて、ひとりちゃんのギターお披露目会します~?」
「い、いやぁ、それはちょっと……」
「そうだぞ喜多さん。んな事したら後藤さんの体がスタジオ内に飛び散るだけだ。あとの掃除が大変になるぞ」
「まあ明日みんなで練習するしね~。その時のお楽しみにしよ!」
「は、はい!」
気付けば空も夕陽に照らされ焼けていた。
そろそろ陽も短くなってくる季節なのだと思い知らされる。
「文化祭も終わったし、次のライブの事とか色々考えないとね~」
「ですね~」
「リョウも新曲よろしくっ」
「こればっかりはインスピレーション待ち」
しかし、季節が変わりゆくからといって俺達の何かが変わるという訳ではない。
結束バンドの活動はこれまでと変わらず、それぞれが掲げた夢のために奔走していくのみだ。
「私にできる事があったら何でも言ってくださいね!」
「「何でも?」」
「喜多ちゃ~ん、リョウに気安くそんな事言っちゃダメだよ~。ていうか何優人くんも反応してんのさ!」
「すいません、つい条件反射で……」
「じゃあさっそくだけど牛丼奢って。優人でもいい。お願い、レディーファーストで」
「結局俺じゃねえか! つかレディーファーストの意味ちゃんと調べてから言ってこいよアンタ! 適当ばっか言って俺がほいほい奢ると思ったら大間違……あっ近い、顔が近いっ! やめて、その顔で近寄ってこないで!?」
「いっそ不可抗力で頬に私の口が当たってしまえばもっと良い物奢ってもらえるはず」
「「「それはダメ!」」」
「悪知恵だけは働くな!? そしてナイスセーブだお三方! けどここにいればまたたかられちまうな……。チィッ、こんなところにいられるか、俺は先に行かせてもらう!」
「死亡フラグだけ立てて駅の方に走ってっちゃったけど!?」
「逃がさん」
結局、イベントが一つ終わったところで俺達はまた次のために動き出していく。
どこまでも続いていく日常の中で、ほんのひと摘まみ程度の非日常を楽しみつつ、またバンドとしての進化を求めて。
「ゆ、ゆうくんっ、ま、待っ……あぶぅっ!?」
「ぼっちちゃんがこけたぁ!?」
「あーもうっ! 何で逃げ足はくっそ早いくせにこういう時はすぐこけるんだよ!? 大きいケガとかしてねえか!? ギターは大丈夫なんだろうな!?」
「最後にはやっぱりひとりちゃんのとこに戻ってくるのよね、優人君って」
「優人、掴まえた」
「ひぃぃぃああああああ!?」
「お前は優人くんから一回離れろォ!!」
結束バンドと、その手伝いとして支える俺の活動に終わりは。
まだまだ見えなさそうだ。
「ゆうくん……お、おんぶぅ……」
「分かったからできるだけ目立たねえように存在感を消すんだぞ。いつも溶けたりしてるしそのくらいはできるだろ」
「ぼっちちゃん発光しだしたよ」
「なんで!?」
「嬉しかったのねぇ」
……幼馴染の面倒見るのって普通こんなに大変だっけ?
これにてアニメ一期分終了。
最終回のような打ち切りっぽい終わり方ですが、一応は続きます。
アニメの続きをやるかどうかはモチベとみんなの期待次第という事で!
更新ペースはさすがにこれまでよりは少しだけ落ちる予定(リアルの事情)
今はとにかくコロナ療養に専念します。
その後は週に二回更新できれば良いかなって。
では、今回高評価を入れてくださった
☆10:あり0909さん、諸凛さん、城和泉正宗さん、宮之崎タクトさん、無色珊瑚さん
☆9:たたかかさん、大塚竜胆さん、せっちゃくざいさん、Ginkaaaaaaさん、タスマニアさん、先行者(小)さん、ザラメ雪さん、イキョウさん
本当にありがとうございます!
高評価感想ここすきを栄養源として生きてるので、まだそういやあげてなくね?って人はたくさんください。
たまにはラブコメタグっぽい初のアンケートやってみる。
優ぼ以外のCP好きな人が果たしてどれくらいいるのか?
良かったらアンケート回答の後、感想で理由とかその他を選んだ人も優〇〇でその理由とか教えてくれると嬉しいなって。
もしかしたら番外編でそういうの書くかもしれないので!!←ここ重要
幼メンの中でのあなたの推しCPは?
-
やっぱ優ぼっしょ
-
同クラの優喜多
-
人と天使の優虹
-
大穴の優リョウ
-
まさかの優星
-
放っておけない優きく
-
いつか来るか優ヨヨ
-
その他