再会した幼馴染が引きこもり寸前だったから面倒見る 作:たーぼ
そろそろ100話も見えてきたっすね。
あれから数日後。
「じゃあ審査用のデモテープ投函するからね……」
「お願いします!」
ポストの前で見守る俺達。
デモテープを手に虹夏さんが投函するのを眺めているも、虹夏さんは片手で持っていたデモテープを再び両手で持ち直した。どした?
「……大事なテープだし何か念とか入れといた方がいいのかな?」
「念? はぁああああああ~こうですかっ?」
なるほど、そゆことね。
こういうのは得意よ俺。
「いーやもっと強くだよ! はぁっあ!!」
「天津飯!!」
リョウさんそれただの太陽拳。えげつないくらい眩しくなるだけのやつだから。
しゃあねえ、俺がお手本でも見せてやりますか。
「宇宙のみんなー! オラに元気を分けてくれー!!」
「地球だけじゃなくて宇宙規模になってる。GT仕様か、やるじゃん優人」
「凄いわ優人君! 何だか青く光ってるのが集まってきてるわよ!」
「何で時々この二人は次元の壁を超えてくるの!?」
ん? 二人?
ってことはまさか……。
「臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前……巳・未・申・亥・午・寅!」
おいそれ後半火遁・豪火球の術じゃねえかやめろ。燃やそうとすんな。
「青い球と赤い球ができちゃったけどこれどうすんの?」
「でぇぇぇええええりゃああああああああああッ!!」
「わあああああああああ!? 青い球がデモテープに吸い取られてるー!?」
「ふぅ……まあ俺の手にかかればこんなもんですよ」
「あ、よかった何ともなさそう……。なんかもう優人くんもぼっちちゃんもその芸だけでお金稼げそうだよね……」
芸で済ませていいのこれ。俺もよく分かってないけどこんな事できるようになったの大体後藤さんのせいだからね。
彼女の対応に追いつくためにはこうなるしかなかったんや。
色んな念が込められたデモテープも投函し、俺達はスターリーへ戻る事にした。
その道中、
「そういえば喜多ちゃんが録りなおした歌凄く良くなっててビックリしたよ~。何か心境の変化でもあったの?」
「あっ、まあ色々と……ちょっと悩んでたんですけど、もうスッキリしました!」
「そっか、全員が納得できるのが一番だからね! 結果的に歌も良くなってたからオーライだよ!」
結局喜多さんは悩みの種を虹夏さん達には話していない。
あくまで後藤さんと一応俺も含めて一年組だけの中の話に収まったのだ。ああ、あと助言枠にヨヨさんもいたわ。
ま、話す話さないは喜多さんの自由だし俺としては別にどうだって構わない。解決したならそれで十分よ。
そんな事を思っていると、虹夏さんと会話中の喜多さんがこちらを見てきた。
「これも全部……」
「ん? 優人くんとぼっちちゃんがどうかしたの? また次元の壁超えてる?」
「あっえっと……」
虹夏さんの俺達への認識って……。
元々話すつもりなかったのに虹夏さんに聞かれたせいか少しあたふたしだす喜多さん。少し脳内パニックになった彼女は俺と後藤さんを交互に見て、目をぐるぐるさせながらこう言った。
「ありがとね、ゆt……ゆとりちゃん!」
「優人くんとぼっちちゃんの名前がフュージョンしちゃったけど!?」
まだDBネタ続いてたの。俺の要素一文字しかないんだけど。
すげぇ甘やかされ世代みたいになっちゃってんじゃん。
「ゆうくんっ、ゆ、ゆとりちゃんだってぇ……へへへっ」
「嬉しがる要素あったか?」
この子のツボがよく分かりません。
「それにしてももう三月なんて早いね~」
あんだけツッコミしてたのにもう切り替えて歩き出してる虹夏さんさすがっす。
けどツッコミ放置されるとこっちがキツいっす、うっす。
「フェス出ようって決めてからあっという間でしたね~。結果が出るまでにやれる事とか何かありますかね?」
「そうだね~。という訳で優人くんは何か案とかある?」
「ふむ……なら新曲のアピールも兼ねて路上ライブとかですかね。審査が通る通らないにせよ、どの道これからも活動を続けていくなら早めに知名度を広げておくに越したことはないですし、まだまだ夜は寒いとはいえ最近は少しマシになってきましたしね。そろそろやってもいい頃合いかと」
「おぉ~すらすら出てくるね~さすゆう!」
へへへっ伊達に新宿でしごかれてないんでね。
「とはいえ路上ライブをするにしてもどこでやるかとかも決めないとなんで、翌日に決行とかはまだ無理ですよ。下りるとは思いませんが一応場所が決まれば許可申請もしてみるつもりですけど。あと許可下りそうな場所やおすすめなとこを下見とかした方がいいかもしれないです」
路上ライブはミュージシャン界隈だと王道も王道だが、法律的にはむしろ邪道なのだ。
許可なくやれば違法行為とされ、最悪の場合は罰則もあるとの事。まあそれは警察の注意を無視したり何度も交通の妨げになるような行為を繰り返した場合ではあるが。
基本は注意だけで済みすぐ撤退すれば特にお咎めもない。路上ライブをする人達はグレーな範囲の中でいつもライブをしているのだ。
決して褒められた行為じゃないが、テレビやサブスクでよく聴く人気ミュージシャン達も過去には必ずと言っていいほど通ってきた道。路上ライブなくして人気にはなれない。しかも金欠バンドマンにはうってつけの手法だ。
だからといって簡単に警察に見つかってしまうような場所でやればライブが始まってもものの数分で注意&撤退になる可能性も大いにある。
これじゃ何の意味もない。許可など下りない前提。であれば如何にして警察に見つかりにくく人が集まりそうな場所を見つけるかが鍵になる。だからこその下見が必要だと俺は考えた。
「ん~確かにそうだねぇ。……よし、じゃあ路上ライブは来週するとして、それまでに良さそうな場所はあたしと優人くんが探しとくよ」
「え、虹夏さんもですか? 別にそれくらい俺一人でも」
「なーに言ってんのさ。リーダーなんだからあたしも同行するに決まってるじゃん! ドラムはスペースも取るからちゃんと見ておきたいしね~。そうだ、みんなは審査の事で張りつめてたし明日の土曜はバイトもないしどうせなら休みにしよっか」
「なら虹夏さんも休むべきじゃ」
「リョウとぼっちちゃんは新曲作りで頑張ってくれたでしょ。よく分かんないけど喜多ちゃんはギターボーカルとして今回成長してくれた。あたしはジャケ写とか考えたりしたけど、編集は優人くんに任せっきりだし特に何かしてた訳じゃないからね。このくらいは平気へっちゃらだよ!」
や、この癖強メンバーまとめるだけでも結構な気苦労されてるはずなんですが……。
常日頃からリョウさんの面倒を見てると慣れてくるのかね。その理論なら俺も後藤さんの面倒見てるけど全然疲れるよ。八時間労働した後の残業くらい疲れる。
いやもしかしたらもっとかも……と思っていたら突然虹夏さんが俺の隣に寄ってきた。
前を歩く後藤さん達は明日が休みになった事で何をするかで盛り上がっている(主に喜多さん主体で後藤さんは聞いてるだけ)。
そんな虹夏さんは俺だけに聞こえるように少し背伸びをしながら耳打ちするようにこう言った。
「(前に言ってた二人で遊ぶ約束さ、せっかくだし明日にしようよっ)」
思わず体全体が跳ねそうになった。
なるほど……美少女からの耳打ちってこんな感じなのね。今まではよく分からなかったけどASMRを聴く人の気持ちが少しだけ理解できたわ。これは堪らんですたい。
おっといけない、浸ってる場合じゃないわ。
ちゃんと会話しないと。一応ボリュームを下げながら前の三人に怪しまれないよう自然体で話す事にする。
「路上ライブの下見も兼ねてるのにいいんですか? 一日中遊ぶなら日を変えてちゃんと予定組んでも俺は大丈夫ですよ」
「ううん、いいの。場所探しって言ってもどうせ下北のどっかだしすぐ見つかるだろうしね。明日の昼間は普通にどっかで遊んで夜は場所探しでいいんじゃない?」
「虹夏さんが良いなら俺は構いませんけど……」
「特別なとこなんて行かなくても、あたしは優人くんと適当に街をぶらぶら歩くだけでもいいんだよねー。ほら、優人くんといれば退屈しなくて楽しそうだしっ」
「はあ、さいですか」
街をぶらぶら歩くって何だろう。ウインドウショッピング的なやつだろうか。
まあ何でもいいけどさ。虹夏さんが楽しいなら俺も楽しいのでね。当たり前のように全肯定してくよ!
「それに路上ライブの場所探しって体なら誰にも怪しまれなくて済むもんね。この作戦ならぼっちちゃんも気張らずにゆっくり休めるからちょうどいいでしょ」
作戦って何すか。どうしてそこで後藤さんが出てくんの。
あれか、喜多さん達も休みにさせる事で虹夏さんと俺が場所探ししてるのに自分だけただ休日を謳歌するとか何て罪深いんだろうという、後藤さん特有のネガティブ思考に陥らせないためか。
さすが虹夏さん、天才だぜ……。
「そういう事なら仰せのままに。路上ライブの下見っつう味気ないぶら旅だけにならずに済むなら俺も歓迎です。楽しみが一つ増えたって感じですね」
「そうそう、せっかくなら楽しまないとだよ~。まああたしが一番楽しみにしてるかもだけどっ」
たのしみにしてるにじかさんかわいい。
「今のうちに決めとくけど、集合時間は十一時に下北沢駅でもいい?」
「虹夏さんのためならどこへでも行きますよ」
「エジプトでも?」
「もちろん」
「はははっ、何それ~!」
エンジェルスマイルイズゴッド。
「じゃあそれで決まりね。みんなの前ではあくまで路上ライブの下見だけって事で」
「了解です」
「よし。……あ、喜多ちゃーん! とりあえず来週のどっかには下北で路上ライブする予定だからイソスタで告知よろしくね~! 優人くんもトゥイッターで告知お願い!」
「分かりました~! 来週下北沢で路上ライブしまーすっと!」
俺も呟いとこ。詳細の場所はまた後日告知するという事にしといて、と。
「喜多ちゃん真面目に運営してる!?」
何やら前の方が騒がしい。
どうやらみんなで喜多さんのスマホ画面を見ているようだ。どれどれ、俺も見に行こ。
で、喜多さんのスマホを覗き込んでみると。
告知投稿のコメント欄にこんなのがあった。
『え!? 本当にバンドやってたんですか!?』
『ライブ……? 化粧品の実演販売の事ですか?』
『嘘じゃなかったんだ……』
『バンド系女子を装ってたらモテると勘違いしてそうとか思っててごめんなさい』
『今日は写真投稿ないんですね。そういえばこの前君が紹介してた化粧品僕も買いました。最近は男子もメイクする人増えてるからさ。ぐへへ、お揃いだね。そのうち何もかもお揃いになっちゃうかも?』
うん、いまだに美容アカと勘違いされてるのはひとまず置いといて、とりあえず最後のコメントのヤツはブロックしておこう。危険分子すぎる。
前も似たようなアカウントブロックしたのにまだこういうの湧いてるのか。喜多さんが顔を晒しすぎるのも問題な気がしないでもないけど。
「あれからちゃんとバンド関連の事ばっか投稿してるはずなんですけどねぇ」
「既に染みついたイメージを払拭させるのは難しいって事か……」
「いっそ美容系バンドって事にしちゃいます?」
「ロック要素皆無でしょそれ」
「そんなのはロックじゃない」
「美容系の商品一度も使った事ないから私には無理だ……」
一人だけ受け入れようとしたのに自ら失敗した子がいるんですが。
むしろ何もしないでそのポテンシャルなのも驚きではあるよ。九割くらい活かせた事ないけど。一割は私服になった時と文化祭のメイドの時。
「仕方ない、優人くんの方で集客期待するしかないか」
「こっちは結構好印象のリプ来てますよ」
と言ったらみんなこぞって俺のスマホを覗き込んできた。
『路上ライブですか!? くぅ~、来週全部予定入ってるのが惜しすぎる……』
『路上でやるライブって箱で見るのと印象変わったりするんですかね? 私、気になります!』
『見たい! 詳細情報あくして!』
『見れない可能性もあるのでぜひ動画などがあればとても助かります。結束バンドの曲凄く好きなので!』
『来週のバイト全部バックレます』
『俺にも無下限呪術が使えれば瞬時に移動できるのに。今からでも習得できるよう修行してきます』
千反田えると五条悟になろうとしてるヤツいるな。修行でどうにかなるようなもんじゃないだろ。
あとバイトはちゃんと行け。
「……もしかして結束バンドのファンって個性強い人多いのかな?」
「メンバー自体が個性の塊みたいな人ばっかだからですかね。ほら、類は友を呼ぶ的な」
「喜んでいいのかよく分かんないやつだ!?」
「まあわざわざトゥイッターでリプくれるような人達だから多少はキャラ作ってるかもですね。トゥイッターってやべーヤツの巣窟だし」
「偏見が凄い」
いや割と偏見ではないと思うよ。やべーのがそこら辺にうじゃうじゃいるし。
とは言ってもだ。リプが癖強だとしても実際ライブを後方から見てる俺のファンへの印象は、みんな礼儀正しいしライブに集中してるので特に問題はない。つまりトゥイッターの癖強ファン達はキャラ作りみたいなものだろう。
ネットでイキってるヤツが実はリアルじゃ小心者でしたみたいな。……それとこれとはまた別か。
しかし路上ライブを見たくても平日だし見れない人がいるのは確かだな。
リプでも動画にしてほしいって声あるし、知名度を広げるためにもちょうど良いかもしれない。路上ライブを動画撮影してオーチューブに投稿する事も検討してみよう。
「路上ライブするなら物販も少し持ってこっか」
「いいですね! 私達がどんなバンドか興味持ってもらえるかも!」
「……路上ライブは箱とは違ってリアルタイムで客が集まり評価される場所でもある。評価……評価……投げ銭……お金……ハッ!? 私も来週までに何かできる事ないか考えてみる」
「リョウ先輩が急にやる気に……ゆ、ゆうくん、私も何か考えた方がいいのかな……? ら、ライブの時に歯ギターやったりと」
「後藤さんは何も余計なこと考えずにただギター弾いとくだけで十分かっこいいよ」
「かっこ……!? わ、分かったっ」
ちょろくて助かる。後藤さんは普通にしとくだけでいいんだ。変に気遣って普通じゃなくなった瞬間それは終わりの合図だからね。
そう、手段と結果が最悪な気遣いの事を人はありがた迷惑と呼ぶのだ。彼女には何も考えないでいてもらおう。
色々話しているうちにスターリーへと戻った俺達。
中はあったけぇな~……。提案したのは俺だけど真冬の時よりはマシになったとはいえ、まだまだ夜は寒さが残ってるしほんとに路上ライブできんのかこれ。いややるしかないんだけどさ。
今日は練習もバイトもないので全員が自然とテーブルを囲むように座る。いつものミーティングスタイルだ。
話はさっきの続きから始まる。意外にも先に口を開いたのはリョウさんだった。
「そろそろバンドのマスコットキャラクターを考えるのもありだと思う」
また何か言い出したな……。
「そういうのってリョウが一番言わなそうなのにいきなりどうしたのさ。確かに人気バンドの中にはオリジナルのキャラとかいたりするけど……」
ちょっとスマホでバンドのマスコットキャラを調べてみた。
するとあら不思議。ネズミやら食パンやらネコやら謎の生物やらと、調べると結構出てくるものなんだなこういうのって。俺でも描けそうなレベルのキャラとかいる。
しかし虹夏さんの言った通り、リョウさんはこういうのあまり好みじゃなさそうなんだが。
どうしても変なこと考えてるに違いないとか思ってしまう。というか絶対そうだろ。
「人気バンドにはマスコットキャラが不可欠という事。なら早いうちに考えといた方がバンドとしても個性が出るし、グッズもより幅広くなる。そう、結果的に結束バンドの活動資金も増えてウハウハ」
「やっぱりお金絡みだろうと思ったよ!!」
でしょうねー。
「でも先輩の考えも間違ってはないですよね! せっかくだしみんなでマスコットキャラのデザインとか考えてみましょうよ!」
「ぐぬぬ……それはまあ、そうだけど……」
虹夏さんも珍しく押されてる。おそらく結束バンドの活動資金という辺りで揺らいでいるんだろう。
最近は将来機材車を買うためにって少しずつ結束バンド貯金を始めたから、それも関係してるんだと思う。ただでさえ普段のバイトはライブ代で消えるからね。物販の売り上げをコツコツ貯めるしかないがそれだといつになるかも分からんし。
「あっわ、私もキャラクターくらいなら考えられるかも……」
こっちも何か言い出したな……。
己の絵心のなさを自覚してないのか? 初めてノルマ売る時に結束バンドのみんなを特級呪霊みたいなイラストで描いたの忘れてんじゃないだろうな。しかも呪霊生み出す点では真人側だからヴィラン確定ですけど。
「後藤さんの描く絵は個性強すぎて万人には受け入れられないから他のみんなに任せような」
「あっうっ」
「優人くんそれオブラートに包めてるようで全然包めてないからね」
まじかよ。何十枚分くらいか重ねたつもりだったのに。
ちなみにストレートで言うと見た人みんな呪われるから一生描くなって言っちゃうとこだった。
「キャラに関しては私に任せてほしい。大体のイメージは掴めてるから来週には形にしてくる」
「え~、うーん……まあそこまでやる気なら別にいいけど……」
「楽しみにしてますね!」
「リョウさん絵心あるんですか?」
「ふふん、私を誰だと思ってんの」
「借金ベーシスト」
「マスコットキャラは簡単なイラストでもそれっぽく見えれば問題ない。だから私でも簡単にできる」
これでもかってくらいにスルーしたなこいつ。
「じゃああまり期待せずにリョウには丸投げするとして」
「期待しといて」
「今日はこの辺でお開きにしよっか。メインのデモテープも送った事だしね。喜多ちゃん達は明日ゆっくりしときなよ~」
「分かりました~。友達と買い物巡りでもしようかしら!」
「それゆっくりするつもりなくない!?」
陽キャは常に動いてないと死んじゃうのかね。サメか?
「じゃあ俺達も帰るか。今日はどうするよ。収録するか?」
「せっかく時間あるなら、ゆうくんと一緒に練習したいかも……」
「了解。んじゃよろしく頼むわせんせー」
「せ、先生……! へへっうへへ……」
この笑い方どうにかならんのか。
「あ、そうだ。ぼっちちゃん!」
「へへへ……えっあっは、はいっ!?」
帰り際に虹夏さんが近寄ってきた。
伝え忘れた事でもあったのかな。
「一応言っとこうと思って、明日優人くん借りてくね!」
え、いや、あの、虹夏さん? 俺は物じゃないんですが……。
「え……あ、ああっ、はい、あのっ、その……ゆうくんは別にっ私のじゃ、ないですし……あ、でも……うぅ……お、おおおおおお好きにどうぞっ……???」
そっちも勝手に所有権渡してんじゃねえ。何ちょっと逡巡してんだバカタレ。
「ぼっちちゃんに許可貰っちゃったー! これで明日は安心して行けるね優人くん!」
「安心とは?」
安心とは???
次回、待ちに待った(?)虹夏さんの個人回。
ぜってー見てくれよな!
では今回高評価を入れてくださった
☆10:ウニヴェルシタシさん、ならせとさん、みゆさいさん
☆9:瓦せんべいさん、janmaさん、タスマニアさん、Yamashiさん、サスライガーお兄さんさん、モチモチこしあんさん、イキョウさん、ザラメ雪さん、完全無欠のボトル野郎さん
☆8:ringosukiさん
thank you!!