………色々あって未来の海賊王に釣られた訳だけど。
どうやって逃げ出そうか……少し見えただけだけど、この船には既に光月おでんが乗っていた。その奥さんも乗って
いたと言う事は、ゾウに行くより前。
時系列的に。大体、どこら辺なのかがよく分からない。
と言うか、このスープうまいな……ここ数年、料理と言える物なんて食ってなかったからなぁ。
人の温かみを感じるよね……さっさと逃げる準備しよう。
っと、ロジャーが来たみたいだ………。
「どうやら、そのスープが気に入ったみたいだな。
聞きたいんだが、お前は何者だ?なぜ海底にいた」
「………ワタシ、シャケ…ウミ底デ、コレ集メテル」
あ、だめだ……人と話すのが久しぶりすぎて、片言になっちゃうな。
「鮭?って。フライパン……沈んだ船から物資を盗んでるって事か?」
「……ソウ…コレ。オイシカッタケド、カエルイイ?」
「無理に船に乗せる気はなかったから、帰るのはいいが。
お前、親はいるのか?」
「………ドウ族イナイ。ダカラ、オヤモイナイ。
ワタシ。ヒト、キモチ悪いイワレタ。アナタドウ思ウ?」
「……俺か?そんなの簡単だ、どうも思わねぇ。
伊達に海賊やってねぇんだ、偏見なんてありゃしねーよ。
それは、この船の奴らだってそうさ!!お前さえよければ俺の船に乗らねぇか?お前を笑うような奴がいたら。俺がぶっ飛ばしてやるよ」
バカだ……そう、素直に思った。何故、出会って数分程度の相手にここまで言う事が出来るのだろうか。
だが。それと同時に、この男の度量が伺えるのは確か。
まぁ……どっちみち。世界で生き残るには、強くなるのが一番確実。この船に乗るのは、ありかもしれない。
「…………ワカッタ。コレカラヨロシクタノム」
「本当か!?よし!!そうと決まったら早速。顔合わせと歓迎会だ!!」
ロジャーはそう言うと、俺の手を掴んで甲板へ駆け出す。
顔合わせと自己紹介となったが、ふとロジャーが思い出したかのように呟く。
「そう言えばお前、何て言う名前なんだ?」
言われてみれば、俺に名前なんて無い。一人で過ごして
いたから、そもそも名前が必要なかったのである。
名前ってのは。一度つけると今後一生ついてくる、呪いの様なもの。中途半端なものは付けられないけど、そこまでのネーミングセンスがない。
どうしたものか…………………決めた!!
「ランシャン………ソレが、ワタシノナマエ」
「そうか!いい名前だな!!さぁ、お前ら!!ランシャンの加入を祝して乾杯だ!!」
ロジャーのその一声で、船は大騒ぎ。どんちゃん騒ぎは、夜更けまで続き。数時間睡眠を取った後、全員が起きる前に目を覚まし、海に潜ってガラクタ探し。
これに関しては。俺のちょっとした趣味となってしまっていて、恐らく。シャケとしての本能的な物が、まだ残っているのだろう。まぁ、ただガラクタを漁りに行くだけでなく、武器を作るのも目的になっている。
完成品は、島に置いてきちゃったし。仕方がないので、一から作り直しだ。 そんなこんなで、ガラクタを組み合わせて作っていると。音で起きてしまったのか、シャンクスが声をかけてきた。
「なぁ、さっきからそれ。何やってるんだ?」
「ブキ、島オイテキタカラ。ツクッテル」
「ヘェ……これは、何なんだ?」
「………ミサイル……タイホウの様ナブキ。下ノ栓ヲハズスト」
話を続けながら栓を外す。すると、ミサイルはインクを吹き出しながら飛んで行き、海に落下する。
「コンナフウニ飛ンデイク」
その後、色々と質問されて適当に答えると。満足した様で、シャンクスはその場を去っていった。
今のは。マルチミサイルや、カタパッドのミサイルをモデルにした物。技術がないとやっぱりこんな感じだし。
インクが当たっても、普通の人間や生物に効果はない。
せいぜい。直撃すればそれなりに痛いのと、インクが多少ベトベトするぐらい。 おそらく、インクリングやオクトリングは。自分の体に、武器やその他諸々を一時的に格納できるのだろう。そうじゃないと、スペシャルをどこから
取り出すのか説明が付かない。
もちろん俺は、そんな事が出来ない為、かさ張る武装は
結構難しい。だから未だに、大きめに作ったフライパンを武器として扱ってる。
成長した事で。指からインクを分泌出来る様になった
けど、それを利用する事は出来ないだろうか。
………ん?インクに覇気を纏わせる事って出来るのかな?
と言うか、魚人空手と同じ様な使い方が出来るんじゃないか?よし。思い立ったが吉日って事で、やってみよう。
その後。ロジャーやレイリー、ギャバンやおでんに稽古をつけてもらったり、諸々のアドバイスをもらった。
武装色と見聞色は。前々からそれっぽい物を使えていたので、数週間で飲み込む事が出来た。
それから考えたのが、このインクの使い道。前から粘度を変える事は出来ていたけど、覇気の習得でそこに硬度が
加わった。結果色々考えて出来たのが。インクで出来た
シャケの軍隊、『
指先から無数のインクの管を放出。武装色で硬化した状態で、それをさらに枝分かれさせ。 インクをそこに供給し続ける事で、擬似的なインクの形状化に成功した。
だけど。常に繋がないと、操作が出来ないと言うのが欠点なんだよなぁ。
と言う事で思いついたのが、弦楽器を利用する事。
それで。早速三味線を作ってみて、弦をインクで代用。
糸巻きの方から細いインクの糸を出して、弦に触れているだけでインクの供給を可能にした。
それにより、手にインクが絡まる事がなくなった為。手が開けやすくなったのが、一番ありがたい。
もう少しで魚人島に向かうと言う事で、少し楽しみだ。
主人公に剣などの武器を使わせますか?
-
大丈夫
-
却下
-
時々なら