シャケの海底散歩録   作:よよぎ

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旅の終わりと思わぬ出会い

やぁやぁ。どうも、シャケです。現在私は、魚人島の喫茶店でコーヒーを飲んでいます。

魚人島に到着するまでの数日間、船員と話す機会も増え。会話をまともに出来る様になってきて、今までみんなの前では一人称をワタシで通してきた為。

この際、一人称を変えようと思って変えた訳なんだけど。

思ったよりもしっくり来て、自分でもびっくりしてる。

私は一足先に、ポーネグリフを見て。みんなを待っている訳なんだけど、魚人や人魚に遠目からよく見られる。

 

……どうやら、彼らから見ても私は異質な存在らしく。

それを察して、その場をいち早く離れた訳だけど。

後ろから、『あんなやつと一緒にするな!!』と言う声が聞こえてきたのは確かだ。

そもそも、私は元から人型だった訳じゃない。

私は、どちらかと言えば。魚人より、海王類の方に近いのではないかと考えている。 種族の違いで、偏見が起こる事は理解しているつもりだが。長年差別を受けてしまっている魚人が、そういった差別をすると言う事は。

世の中の不平等を受け入れ、認めてしまっていると言う事ではないだろうか……そういった点では、少し残念だ。

 

確かに、魚人島の景色は目新しい…………だけど、所詮はそれだけ。魚人も結局は、人間と同じ生き物。

別に、そこを否定するつもりはない…ただ本当に残念だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

魚人島を出港した後、ライジン島など様々な島を巡った。

新世界は。今までと比べ物にならない程、過酷な海。

新世界の荒波は、思っていた以上に激しく。私の中の世界が広がった感じがした………そう言えば、その時から私に

懸賞金が付いた。シャンクス達より先に賞金が付いた事に文句を言われつつ、手配書を見てみると驚いた。

 

なぜなら、初頭手配で2億を超えていたから。レイリー曰く、魚人や人魚とも違う。全く新しい種族の可能性のある私を捕まえて、実験体にしたいのではないかとの事。

新世界で2億と言うのは、特別高い部類には入らないが。

子供の様な見た目の私に、いきなり2億もの高額な懸賞金をかけられた事自体が異例。

だけど、まぁ。手配書の写真いつ撮ってるの?

 

 

 

 

 

 

 

……朗報、ロジャーが海賊王になった。

ちなみに私は、バギーの看病で。シャンクスと一緒に街に残ってロジャーの帰りを待っていた為、最後の島には行っていない。 どうせ行くなら、自分の足で行きたかったと

言う理由もある。

 

それからと言う物……私達は、海軍だけではなく。多くの海賊にも狙われる様になり、それがしばらく続いた後。

ロジャーは、海賊団の解散を宣言した。

一番最初に降りたのは、ロジャー自身。その次に、ワノ国にて。おでんが降りて、3番目に私が降りた。

複数の島を観光した後、私の故郷とも言える島に戻り。

拠点にしていた小屋に向かうと、誰かの気配を感じ。

警戒しながら扉を開けると、そこには。

頭が長く、小太り気味の中年のおっさんがいた。

 

 

 

「なっ!!誰じゃ。おぬしは!!」

 

「………それは、こっちのセリフだよ。数年ぶりに帰って来たと思ったら、私の家で何やってるの?

遭難者って訳じゃないよな?服装が綺麗すぎる。

そして。妙に生活感が漂ってるし」

 

「なんと!!この小屋は、お主の家だったのか……それはすまぬことをしたのう。

わしはベガパンク、科学者をやっておる。訳あって、この島をしばらく拠点にさせてもらっているのじゃ」

 

 

 

……今さらっと、衝撃発言をしなかったか?ベガパンク?

って、あのベガパンク?嘘だろ。

あのシルエット。イメージがまだ固まって無かっただけかと思ってたんだけど、完成形だったのか。

 

「ベガパンク……噂に聞く、科学者がなぜここに?」

 

「発明のインスピレーションを探しにのう。監視を付けられない様に、交渉してきたのじゃ。

しかし、お前さん。小屋にあった、妙な機構の機械は何なんじゃ?」

 

「……昔に作った、小型の装甲車。海で拾ったガラクタを加工して作った物で。私が内部に触れると、こういったインクが噴き出して推進力で前に進むって言う仕組み。

私には技術がないから、内部は結構簡単な作りになってるけどね」

 

「………なる程のう。それは何かの能力なのか?」

 

「生憎、これは成長の過程で身についた物でな。

私自身は、能力者ではない。長い船旅で、この世界に私の同族はいないって事も分かったし、新種の可能性がある私は。世界政府から見たら、丁度いい実験材料さ。

どうする?………私をバラしてみるか?」

 

「……いや、やめておこう。わしにそう言う趣味はないのじゃ」

 

 

 

そう言いながら、頭を掻くベガパンク。こうして見ると、人体実験を好んでやる外道には見えない。

どうして、あの方向に向かったのかが気になるな。

 

「ヘェ……もうしばらくこの島にいるなら、この家を使って構わないよ………私は中心部の倉庫に移るから。

よかったら、付いてくる?面白い物を見せてあげる」

 

そう言いながら家を出ると、ベガパンクも後ろを付いてくる。そのまま島の中心付近に向かい、緑色の濁った池に

たどり着いた。

 

 

 

「到着……何年か経ったけど、ここも変わってないな。

ここは、雨水が溜まった小さな池でね。よく目を凝らしてみると、そこら中に虫が死んでるのが分かるんだけど。

これが少し、特殊な生態なんだ………。

日中は常に、こんな感じの汚れた水の周辺に潜んでじっとしてるけど。特定の条件が揃った夜だと、光を放ってそこら中を飛び回る。

私はこいつを、ヒカリバエと名付けた。

いくつかの島を回ったけど。その中に、この虫は生息していなかった。要するに、この島の固有種に当たる訳。

 

そして。この虫に私のインクをあげると、昼だろうが関係なく私の周りを飛び始める。

その鱗粉には、神経や精神を荒ぶらせる性質があるらしく。暴走状態になって島の一部を削った事もあった」

 

そう思うと、今暴走したら前よりやばい事になりそうだ。

 

「だけど。そんな効果があるなら、他の動物が狂暴化しててもおかしくない。

だけどそんな事にはなっておらず、昔来た海賊にも試してみたけど効果がなかった……人にも動物にも意味が無く、なぜか私にだけ効果がある。

あんたは、どうしてだと思う?」

 

 

「………うむ。お主と、この虫の波長が合っているか。

そのインクと虫に、何かの繋がりがあるのか。有力そうなのはそのぐらいじゃのぉ」

 

「まぁ。だいたい、アンタの予想で合ってると思うけど。

一つ謎なのは、長距離移動が出来る飛行能力があるのに

この島以外には生息しない事。

何かに入れて島から離しても。島まで一直線に戻って行くから、コンパス代わりに重宝してた。

 

まぁ、そこら辺はもう追求しないとして。この生態は、

なかなかに面白いと思うんだけど。何匹か持ってく?」

 

「……あぁ、もらって行くとしよう」

 

 

ベガパンクはそう言うと、死骸を数匹拾い。

発明の事などを聞くと、それぞれ帰路に着いた。

主人公に剣などの武器を使わせますか?

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