シャケの海底散歩録   作:よよぎ

6 / 6
竜は天秤の上なりて

オハラの件から数ヶ月。私は焦土となったオハラに、花を手向けに向かい。そこで、いくつかのコネが出来た。

彼らとの縁が出来たのは、私にとっては思わぬ誤算だったが、結果的にいつか役に立つ事があるだろう。

 

あれから私は、生活を大きく変えた。手配書の取り消しが撤回され、再び手配書が発行。懸賞金は、3億から8億に

跳ね上がり。 偶然立ち寄った町で、一つの買い物と三つの面白い拾い物をした。

購入したのは、奴隷。元々私は、そう言うのが大嫌いなので。店主を脅して、値切りに値切って5万で購入。

その後、私を殺しに来た青年をボコってそのまま拉致。

そして、帰る途中で見つけた二つの悪魔の実。

購入した、女性の名はステラ。思わず半殺しにしてしまった、青年はテゾーロ。

 

どうやら彼は。ステラを解放する為に、私を襲って来た

らしい。その意気は良しとしても、実力が伴ってなければ意味がない。 だから彼女を守れる様に、私が死ぬ程扱いてあげようと思う。

そうして島に、二人の住民が増えた。

 

 

 

 

二人を連れて来てから数ヶ月、小屋を増築して出来た。

ログハウスに二人を住まわせ、二人の初々しさを。にやけながら見る毎日である……もちろんテゾーロには、毎日厳しい訓練を受けてもらい。

彼も、死なない程度には頑張っている。

 

そんなテゾーロに影響されてか。ステラは医学を学びたいと、言い始めた。毎回私が治療するのも、面倒くさいと

思っていた為。医学書を買い集めて、クロッカスに教えてもらった医学の知識を、彼女にも教えた。

ステラは物覚えが良く、要領も良い為。数年もすれば経験を積んで、医者として働く事が出来る様になるだろう。

 

そう言えば、最近。ステラに私の朝練が見つかり、その時に私の左腕の傷を見られた。

彼女は、慌てて近づいてきたが。ちゃんと処置している事を確認させると、落ち着いた。まぁ、初見で驚く気持ちも分らなくはない。 あぁ、そう言えば。私の異常な成長速度と、回復速度の原因は分かって無かったっけ。

少し調べてみようか。

 

と言う事で、それから始まった実験タイム。

小さな刀傷なら、15分程度で完治。大きな傷でも、1時間で完全に治った。ちなみに、こう言った自傷行為は。

ステラがうるさいから、こっそりとやってる。

それに加え、分かったのは。傷口を覆う形でインクを使うと、再生速度が上がると言う事。これは、インクリングで言う。ダメージを受けた後に、潜伏で回復する様な物なのだろうか。正直俺には、よく分からない。

 

そもそも、シャケは。イカやタコとは、別の進化を辿ったと言う設定だった筈…それなりの年数が経っている為。

詳しい設定も、もうあまり思い出せない状況。それ程設定が明かされている訳でもないし。

そもそも、私自身がシャケの中でも特殊個体っぽいし。

インクリングの生態に近づいたシャケって説が濃厚かな?

とりあえず。計画を進めながら、これからも検証を続けていこうと思う。

 

 

 

 

 

 

と言う事で、あれからざっと半年が経ち。島を数日間離れた私は、現在マリージョアにいます。

と言うのも。躾のなってないゴミが、私の目の前で人を殺そうとしたから。ちゃんと躾して、ご丁寧に直接返却しに来たワケなんだよね。 一緒にいた政府の犬は、悪いけど

海獣と海王類のエサになってもらったよ。

 

あの子達を10匹も飼ってると、エサ代もバカにならない

からね。私からは、何もしてないし。相手から手を出して来たから、自業自得って事で手を打ってほしいな。

……まぁ、そんな事は置いといて。今回、あのバカ二人を

回収したのは。改心の余地ありと判断したのと、資金調達が目的。天竜人は、世界政府加盟国から集めた天上金を。湯水のように消費する。

その半分が、奴隷の購入に使われるんだから笑えない。

だったら、その分の金を。私が有効活用してやろうと思ったのである。だったらどうするか………それは、天竜人を

飼い慣らす(調教する)のが一番手っ取り早い。

 

まぁ。今までの反動で、色々悟っちゃってるけど。自分を省みる事が出来ると言う点では、いいのだろう。

唯一の失敗は。私の事を、ご主人様と呼んでしまう様に

なった事。 ちょっと、やりすぎたかな?

 

……まぁ、とりあえず。前述の通り、現在のマリージョア

の、パンゲア城にいる訳なんだけど。

今回。襲撃と、脅しも兼ねて来てるんだよね。

簡単に言えば、一時的な不可侵条約の協定。自惚れているつもりは無いけど、実質的に海軍中将をほぼ無傷で退け。水と似たような性質を持つ私のインクも、纏わり付けば

能力者に有効打を与える事が出来る。

そんな相手を。世界政府からしても、積極的に敵に回したくは無い筈。 なるべく、穏便にすればいいんだけどな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから3時間が経ち、現在はシャボンディ諸島。

不可侵条約の提携は成立、最初は渋っていたが。おおよそ2万の大波鮭(アーミーズ)を見せたら、すんなりと条約を受け入れた。

あの天竜人親子は。呼び方を矯正し、返却を完了。うまい事、動いてくれるのを祈っている。

不可侵条約を提携したが。世界政府はいずれ、私を裏切ろうとするだろう。だからこそ、相手の方から裏切る様に

誘導する。仕込みもあらかじめ準備をしてる為、恐らく

問題は無い。

 

そんな事よりも。数年ぶりにレイリーと再会し、どっかで見覚えのある人物の酒場で飲み交わし、10時間もすると

私は島に帰った。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。