この国に来て、戸惑うことは沢山あった。
100年以上も未来の世界に、
スピードワゴンと一緒に、やって来てから、
色々なことがあった。
「ジョースターさん!喉は乾いていませんか?」
「ありがとう、四葉ちゃん」
紳士たるもの、礼儀は当然、
この国は、どうやら、緑茶が主流らしい。
「うん、美味しいよ」
「それは、三玖にも、言ってあげてください!
三玖が淹れたお茶ですから!」
「そうだったのか…後でお礼を言わないと!」
「忘れないでくださいね!」
四葉ちゃんと五月ちゃんを助け出し、
風太郎くんの家庭教師の補佐を引き受けることになった、
僕とスピードワゴンは、
元の世界に帰還する方法を、探しながらも、
未来の世界で、過ごすのだった。
とはいえ、家庭教師の補佐を引き受ける以上、
手を抜くわけにもいかない、役目を果たしていく。
彼女たちを無事に卒業させていくのが、
僕とスピードワゴンの役目である。
「…ジョースターさん、聞いてる?」
「あっ、ごめんね…考え事をしていて…」
「も~ジョースターさんったら…」
「えっと…用件とか…ある?」
「ジョースターさん、これをあげます!
三玖と一緒に行ってくれませんか?」
「このチケットは?」
「友達から貰ったので、一緒に行ってください!」
「あれ?四葉ちゃんは?」
「私は、部活の助っ人があるので、
行けれません!ごめんなさい!」
「わ、わかった、三玖ちゃんと一緒に行くね」
ジョナサンが貰ったのは、お城の入場券、
しかも、ペアの券だった。
こうして、後日、ジョナサンと三玖は、
一緒にデートに行くことになった。
「私でいいの…?ジョースターさん…」
「うん、三玖ちゃんは、歴史や、この国のお城に詳しいから、
教えてくれると、嬉しいな」
「そ、そっか」
彼女は恥ずかしそうに、両手の拳を、合わせる。
僕たちは、早速、お城の中へと行くのだった。
「この前、お茶を淹れてくれたよね?
とっても、美味しかったよ!ありがとう!」
「そ、そうかな?ジョースターさんの口に合っていたら、
私は嬉しい」
二人は受付へと向かう、技術の進歩も、凄く進んでいる。
自動販売機があって、新鮮な気持ちになった程だ。
「あっ、ジョースターさん、こっち」
「うん、わかった」
持ちつ持たれつ、やっぱり、彼女に助けられた。
誠実な、三玖ちゃんだからこそ、僕は彼女を支えなければならない。
彼女を見て、再度、そう感じた。
この国のお城は、イギリスとは、似ても似つかない外見だった。
「こ、これは?」
「これは、挟間、鉄砲を撃ったり、
中から、外の様子を見たり出来るんだ」
「実に興味深いな…」
「ねぇ、早く、天守閣に行こうよ!」
「うん!そうだね!行ってみよう!」
天守閣まで、もうすぐだった時に、
息を切らしていた、三玖ちゃんを見かねて、
僕は休憩を提案した。
当然だが、この山道を乗り越えるには、
かなりの体力が必要だ。
元々、三玖ちゃんの体力がないため、
僕は、彼女のペースに合わせて、歩いた。
「飲み物、僕が買うけど?」
「う、うん、ありがとう、ジョースターさん…」
僕は自動販売機に、お金を入れて、
三玖ちゃんの為に、抹茶ラテを買った。
ちなみに、ワンコイン、100円だった。
「ありがとう…ジョースターさん…」
「うん、どういたしまして」
「これを飲み終えたら、天守閣まで、行く」
「うん、わかった…ねぇ…」
「どうかしたの?」
「私、フータローもだけど、ジョースターさんのことが、好き。
だから…その…」
「ありがとう、三玖ちゃん、気持ちは嬉しいけど…
ごめん、僕にはエリナっていう人がいるんだ」
「…」
「僕は本来、この時代の人間では無い、
居たらいけないんだ。
キミたちの将来を見届けてから、元の時代に帰還するつもりだよ。
そして、その時代、その世界に、エリナが待っているはずだから」
「ジョースターさん…うん、わかった、ありがとう、
そう言ってくれて、私、幸せな気持ちがした」
「僕の方こそ、ありがとう、三玖ちゃんは、きっと、
幸せになれる。きっと」
こうして、ジョナサンと三玖は、天守閣に向かうのだった。
(諦めないよ…ジョースターさん)
三玖は密かな乙女の恋心を燃やしていた。
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