ある日の事だった。
今日は訳アリで、リビングには、
この僕、ジョナサン・ジョースターと、
中野二乃ちゃんしかいなかった。
最初に会った時は、どうなるかと思ってはいたが、
当初は、僕に対して、当たってくることが多かった。
「もし、力になれるなら、力になりたい」
「…」
「幸い、二乃ちゃんが勉強しているのは、
母国語の英語だ、どうかな?
ここは、僕に任せてくれないかな?」
「じゃあ…ここが、わからないけど?」
本来であれば、会うことも無ければ、
知ることも無かった、僕たちの関係。
それから、1時間後、英語のテキストは、終わった。
元々、真面目だった、二乃ちゃんは、
勉強に取り組めば、集中してくれた。
「ジョースターさん…ココア淹れるね」
「ありがとう、二乃ちゃん」
「ねぇ、ジョースターさん、どこか、出かけないかしら?」
「僕と一緒に?」
「えぇ、ジョースターさん、しかいないわ」」
「そ、そうだね…」
こうして、僕と二乃ちゃんは、お出かけすることになった。
「ジョースターさん、こっち!こっち!」
元気に二乃ちゃんが、手を振る。
最初に出会った時には、考えられなかった、
彼女の笑みが、こちらを向いた。
今回、彼女に連れていかれたのは、ショッピングモールという、
商業施設だった。
いくつかの店が、立ち並んでいる、複合施設だ。
慣れない街並みだった。
僕は二乃ちゃんの後ろを付いていった。
そして、両腕には、たくさんの荷物で一杯だった。
つまり、僕は二乃ちゃんの荷物持ちだった。
「二乃ちゃん、後、何軒行くつもり…?」
「え?えっと、コスメに、服だよ?」
腕時計を見ると、午後3時。
これは、日が暮れるまで、時間がかかりそうだ。
エリナと何してたっけ…?
そんなことを、考えながらも、彼女の後を歩いた。
ともあれ、彼女が少しずつ態度を和らてくれたのは、良かった。
こうして、少しでも、話してくれるなら、
僕にとっては、喜ばしいことだ。
それからは…
「デパコスも知らないの?」
「デパ…コス?」
「デパートコスメ、ジョースターさんも、
意中の相手がいるなら、損は無いよ?」
「う、うん…」
「アイツは、こーゆーのが、好きそうね…
それとも…ジョースターさん、早く感想を頂戴?」
「えっと…」
「どうしたの?疲れているような顔をして」
「ぼ、僕は、多分、大丈夫だよ?
あっ、もう夜だから、そろそろ、帰らないと!
「う、うん…」
どこか、歯切れが悪そうに言う、二乃ちゃん。
帰らなければならない時間であることは確かだ。
「ジョースターさん…」
「どうかしたの?」
「今までごめんなさい…ジョースターさんのこと、
悪い人ではなかったし、わかってはいたけど…
どうしても、そのことを、切り出せれなくて、
今日まで、引きずったった」
「そうだったのか…うん、僕も悪かった。
でも、気にしていないよ。
君が素直なことは、みんな、わかってくれると思う」
「き、急にそう言われても…」
「なんか、ごめんね…」
二乃ちゃんは、少し恥ずかしそうに、
僕とともに、帰路についた。
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