ジョナサン・ジョースターと
上杉風太郎に恋をしていた。
叶わない恋と、思いつつ、
叶えるために、全力を尽くした。
それが、中野三玖という、女の子だった。
彼女は、風太郎とジョナサン、
両者に恋をしていた。
しかし、風太郎には四葉が、
ジョナサンにはエリナがいて、
彼女の恋は絶望的な状態だった。
どうしたら、振り向ていくれるの…?
と、常に思う日々を送っていた。
フータロー、ジョースターさん…
どうして、私を選ばないの…?
どうして、私に振り向いてくれないの…?
どうして、他の子達と仲良くするの…?
許せないな…
と、三玖は、密かに恋心を、
異常に燃やしていた。
「フータロー…ジョースターさん…」
「まだ、諦めてなかったの?」
と、二乃が三玖に問いかける。
「うん…だって、フータローもだけど、
ジョースターさんのことが好きだから…」
「だーかーらー!
アイツには、四葉がいるし、
ジョースターさんには、エリナっていう人が、
いるんだよ?」
「わかってる!だから、ヒトリジメがしたい!」
と、三玖の瞳のハイライトが消えて、
瞳の奥の部分がハートになっていた。
まるで、風太郎とジョナサンに、
振り向いてもらいたいあまりのことだった。
「それは、いくら何でも、無理な話よ。
だって、二人には、もう相手がいるんだよ!」
「…諦めたくない…なら、奪い取るだけだから。
ジョースターさんもフータローも
私のジョースターさんとフータローだから…」
「三玖…瞳が、凄く本気で怖いわ…」
その後、三玖は自分の部屋に戻り、
妄想をしていた。
(ダメだよ…ジョースターさん…
フータロー…そこだけは、やめてよ…)
いつか、私のこと、迎えに来てくれるよね?
フータロー、ジョースターさん…
私は、待っているんだよ?
こんな私を優しくしてくれて、親切にしてくれて、
受け止めてくれたのは、
フータローとジョースターさん…だけだから…
後日、三玖は、ジョナサンの為に、
ジョナサンの好物であり、三玖の苦手な食べ物である、
チョコレートのお菓子作りに挑戦していた。
すると、五月が…
「三玖が、料理なんて、珍しいですね」
「ジョースターさんの為に、作っている」
「ジョースターさんの為に!?」
「うん、大好きだから」
三玖はハイライトが消えた瞳を、
五月に見せつけた。
「三玖…目が怖くなっているような…」
「そう…かな?
だって、私、ジョースターさんと、フータローを、
ヒトリジメにしたいから」
三玖の瞳にハートの形が宿っていた。
今までの三玖からは、想像が出来ないほど、
三玖の恋心は、異常に燃えていた。
「ジョースターさんは、風太郎さんより、
誠実で紳士的で真面目な方です。
私たちにも優しいです。
ですが、ジョースターさんには…」
「わかってる…だから…私だけを見て欲しい。
ジョースターさん、フータロー…」
「三玖が…三玖が病みはじめた…!」
と五月は、驚いて、キッチンから逃げた。
三玖は、思うのだった。
(ジョースターさん…フータロー。
見ててね、いつか必ず、私だけの、
ジョースターさんと、フータローにしてみせるから…!
迎えに来てね…二人の王子様)
三玖の瞳は、狂気に満ち溢れているのであった。
(フータローもジョースターさんも、私だけの王子様!
どんなにカッコイイ戦国武将よりも、
彼らに勝る武将はいないよ?)
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中野一花
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