C.E転生〜流浪の技巧ノマド〜   作:rOOd

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白煙の中から現れる憤怒の般若
ドジっ子にして覇○色の覇気を纏う幼馴染

その少女の名はエリザベス·スミス。
ラッキーと同じジャンク屋見習い。

ラッキーの修行の日々は常に訪れる
ラッキースケベ&バイオレンスアクション。


FOREWORDー5 偶発的で色欲な日常

       【C.E62 7月15日】

 

        [ギガフロート]

 

 サトルとリーアムが他愛もない会話をしている

と爆発のような轟音が聞こえた。

 

「な、なんですか?これは?」

 

「爆弾?いや、これは爆発音だ?!」

 

 サトルが辺りを見渡すと白煙が立ち昇る場所が

見えた。

 

「あの辺りは、ユキサダの部屋だな・・・・・」

 

 頭を掻きながら、大きくため息をするサトルは

 

「あいつら、また・・・やらかしやがった?」

 

 その発言にリーアムは察しがついたのか苦笑い

をしながら

 

「もしかして、また・・・リズさんの?」

「痴話喧嘩はいいがよー、もう少し静かにやって

 くれ・・・・・」

「もはや・・・この島の日常茶飯事ですね・・・」

 

 サトルは呆れてながらユキサダのマンションへ

と歩き出す。

 

「リーアム、俺はあいつらを説教してくる」

「そうですか。残念です。もっとお話をしたいん

 ですが・・・・・」

 

 リーアムの残念そうな顔でサトルに別れの言葉

を言おうとすると

 

「何だ?この島をもう出発するのか?」

「次の仕事があるので」

「そうか、また、どこかで会おう」

「そうですね。また、どこかで再会しましょう」

 

 2人は再会を約束したのち握手をした。サトル

は速足で現場に向かう。

 

「さてと、あいつら、毎度毎度・・・・・」

 

 遠ざかるサトルを見てリーアムは

 

「ユキサダ君は、いい親と共に生きている」

 

 と言い、『ギガフロート』を出発する。

 

 息子のマンションに向かうサトルはイライラ

と独り言をボヤく。

 

「たく、あいつらは!今日は大事な日だと何度

 も言ってあるだろうが!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

        【30分前】

       [ラッキーの部屋]

 

 オレは身支度のために自分の部屋へ入った際

先客がいた・・・・・。

 

「リ・・・・・リズ」

「ラッキー・・・・・」

 

 目を合わせた瞬間、上着を脱いで、ズボンの

ボタンを外す金髪の少女がいた。

 女の子は床に置いてあったバズーカ?を右肩

に抱え、ラッキーに標準を合わせ、引き金を引

き、ラッキーをぶっ放した。

 

 少し意識が飛びかけたが、すぐさま立ち上が

ろうとしたら、巨大なオーラを感じた。 

 それは白煙が部屋に充満している際、白煙を

手で払い除けながらラッキーに近づいて来る。

 その時の聞こえてきた足音は怪獣のような足

踏みでそのものだ。

 

 ラッキーの前で、仁王立ちするロングヘアの

金髪で真紅の眼を持つ少女が憤怒の鬼の形相で

睨みつけていた・・・・・・・。         

 そして、リズから放たれる覇○色の覇気によ

りオレは気絶した。その時、またオレは走馬灯

を見る。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

       【C.E55 4月1日】

 

         [メンデル]

 

 セラから慰めの言葉を言われた。

 

(お悔やみ申し上げます・・・・・)

 

 オレは冷静だった。親が死んでしまったのに

・・・オレは両親の亡くなった経緯を尋ねようと

するとセラが先に言葉を出す。

 

(お二人の死因をご説明しますか?)

『・・・・・話してくれ・・・・・』

 

 セラは父親の亡くなった経緯を報告する。

 

(お父様は仕事先のコロニーに向かう途中)

(ご乗船する宇宙船爆発事件に巻き込まれ死亡)

 

 セラの報告の内容が最初は訳が分からず・・・・

オレは混乱した。

 

(宇宙船の爆発事件?事故ではなく??)

 

 続いてセラは母親の死因を教える。

 

(お母様は病室内で夫の訃報を知らされた際)

(例の新薬の影響と精神の負担の原因により)

(急激な体調が悪化し、医師たちによる・・・・・)

 

 セラは静かな雰囲気の沈黙をして報告した。

 

(懸命な救命処置を施したのですが・・・・・死亡)

 (・・・2つの原因で体調が急激に悪化・・・?)

『『・・・・・・・・・・・・・・・』』

 

 転生して生まれたばかりのオレに両親に対し 

て『情』なんてない。・・・・・無情だが・・・・・

 

 それに前世でも『両親』という存在は希薄な

・・・いや・・・縁がない関係だ・・・・・。

 

 笑えるな。なぜかオレはどちららの人生でも

家族がいなくなる。・・・・・笑いたくなる・・・・・。

 赤ん坊のオレは、大笑いが・・・・・大泣きに・・・

なっていた・・・・・当然か・・・・・。

 

 セラは心配そうに尋ねる。

 

(大丈夫ですか?)

 

オレはセラの言葉の真意を尋ねる。

 

『父親の方が“事件“と言ってたが・・・・・なぜだ?』

(・・・今回の宇宙船の爆発については・・・・・)

(・・・・・テロです・・・)

 

 オレは父親の事件の状況を聞いて、一つの答え

にたどり着く。

 

『それはブルーコスモスのテロなのか・・・?』

(お察しの通りです)

 

 オレは状況の中で噛み合わない事実を見つけ

少し考え込み、セラに聞く。

 

『主な動機はなんだ・・・・・?』

(・・・・・・・・・・・・・・・)

 

 ブルーコスモスはカ○トの集まりだ!だから

明確な理由をセラに質問する。

 

『奴らは無利益なことはしない』

『利益の権化が頂点にいる組織だ』

『絶対的理由がなければ動かない』

『父親は・・・・・テロに巻き込まれたのか?』

 

 セラは少し沈黙してから声に出す。

 

(・・・・・テロの動機はあなたのお父様です・・・・・)

 

 オレの父親がテロの原因?・・・矛盾が頭の中を

過ぎる。

 

『それは・・・・・どうゆうことだ?』

『病院内にはキラ・ヤマトもその両親もいる』

『狙われるのがあの家族ならばわかる』

 

 オレの父親はヒビキ家族のセイで死んだ?

 

『オレの父親はあのテロリストどもに標的なる』 

『それほどの重要人物だとでも言いたいのか?』

 

 セラから返ってきた言葉は意外な答えだった。

 

(いえ、根本たる原因はあなたです)

 

 オレは困惑し、説明を求めた。

 

『オレがテロの原因?』

 

 曖昧な情報が多すぎる!頭の中で整理が追い

つかない?!

 

『新生児のオレがテロリストの動機になる?』 

 

 オレが原因ならば考えられることはアレか?

 

『訳のわからない薬の効果により』 

『無理やり能力のみを上げられたからか?』

 

 セラに質問をぶつけた。

 

(ハイ、それも動機の一つです)

 

 そこから気まずそうな雰囲気で説明していく。

 

(転生したあなたの・・・・・)

(“製造方法”とでもいいましょうか?)

(・・・・・それが原因です・・・・・)

 

 オレはセラの説明でさらに混乱する。

 

『“製造方法”?』 

 

 ここにも大きな矛盾がある?

 

『まるで人造人間みたいな言いぐさだな?』

『そもそも遺伝子操作技術で生まれる存在』

『それが“コーディネーター”だろ?』

 

セラは“申し訳ない”ような雰囲気で説明を

する。

 

(大変失礼なんですが・・・・・)

(転生したあなたは完全なるコーディネーター)

(なれないものなのです)

 

 セラが言い放った言葉にオレは激昂した!?

 

『完全なるコーディネーターになれないだ?』

『お前はオレをコーディネーターとして』

『設定からコノ世界に転生させたんだろが??』 

『あれはウソをだったのか!?』

 

 セラは、すぐに否定した。

 

(それは違います)

(あなたが転生先の人種選択をした際)

(細かな設定条件もなく、転生ゲートに入った)

(それが主な原因です・・・・・ )

 

 オレの選択に原因があるのだとセラが話す。

 

『細かな設定??』

(あなた求めたアフターサービス・・・特典)

(人種と才能でした)

 

 セラは事の経緯を説明する。

 

(SEEDと言う才能ついてはあなたの概念)

(無意識のうちに条件を設定していました)

(故に比較的簡単に獲得ができました)

 

 オレはその説明で聞いて考察を立てた。

 

『原作知識でイメージが固まっていた?』

(その通りです)

 

 セラはさらに人種について説明をする。

 

(人種については様々なタイプがあります)

(細かく設定をしないと転生先では)

(求めている存在になれると限らないのです)

 

オレはオタク知識をフルに使い

 

『人種、つまり種族の設定が大雑把だった』

(例えば魔法世界ラベルに出て来る耳長族)

 

(純血のエルフ)

 

(ダークエルフ)

 

(混血のハーフエルフ)

 

(とさまざまな分類されます)

 

オレはコズミック・イラの知識から考察する。

 

『コーディネーターの分類か』

 

『ファーストコーディネーター』

 

『ジョージ・グレン』

 

『初期の極秘裏の誕生した第一世代』

 

『第一世代同士から生まれる第二世代』

 

『第二世代同士から生まれる第三世代』

 

『ナチュラルと交わった混血』

 

『ハーフコーディネーター』

 

 かなりタイプが分かれので設定が曖昧だと

 

(あなたは完全なるコーディネーターとして)

(誕生することができず、少し違う存在になり)

(転生してしまったのです)

 

 オレは経緯を理解した際、セラに問う!

 

『オレはどのタイプなんだ?!』

(あなたはハーフコーディネーターです)

 

 オレは自身の人種に疑問を持つ!

 

『ハァー、混血で雑種?』

『新生児のオレはドラッグジャンキーだろ?』

『だから実験施設行きのはず?』

『そんな中途半端な存在を標的に??』

『どうしてブルーコスモスが暗躍する???』

 

セラは長い沈黙の後

 

(・・・それはお答えできません・・・)

 

 その返答にオレは激昂する。

 

『ハ?なんだと?』

 

(この先はあなた自身)

 

(あなたの手で探さなければならないのです)

『・・・・・アフターサービスはここまでか・・・・・』

(ここまでが私の仕事の範囲の限界です)

『そういえば、さっき言ったな・・・・・』

『この先は自分でなんとかすると・・・・・』

 

 オレは先程自分の人生を自分で決めると言っ

たことを思い出し、なんだか落ち着いた。

 

ーto be continuedー




次回 強運

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