コメントでも言われたけどまんわかレベルの魔境だな、ここ。
「で、その女神を連れ帰ったと言うわけか」
「おう、時間は掛かったが三女神同盟の一角を崩した訳だな」
ケツァルコアトルを下した一行はウルクへと、女神を伴って帰還した。
勿論、現地で合流したアーチャー衛宮士郎とジャガーマンこと藤村大河も一緒だ。
「あとは、魔獣の女神に脳筋女神か」
「まて、脳筋女神ってなんだ」
「これは、我も予想外というか、予想通りというか、まあ見た方が早いだろう。そろそろやって来る時間だ」
「あー・・・」
ギルガメッシュのその言葉に士郎は何かを察したような顔をした。
「オーホッホッホ!!!」
と、そこで丁度良いタイミングで笑い声が響く。
「ギルガメッシュ、今日こそはウルクを明け渡していただきますわよ!」
「「「いや、アストライアかよ!」」」
その声の主は三女神同盟二柱目の女神アストライアであったのだ。
「って、シェ~ロ~♥️帰っていらしたのですね~♥️」
「久しぶりだな、ルヴィア。元気にしていたか?」
「それは、勿論!と、言いたいところですけれど、シェロに会えなかったので少しだけ調子が悪かったのです。でも、今会えたので元気ですわ♥️」
しかも、精神が依り代となった女性、ルヴィア・エーデルフェルトに切り替わるようで、士郎と仲良さそうに話している。
「うーん、士郎ったらモテモテね~」
「おや、あなたはケツァルコアトルの所にいた女神擬きでは?なぜここに?」
「それはジャガーマン!私はその依り代の藤村大河、そこの士郎の姉なのだ!」
「なんと、お義姉さまでいらしたのですね!わたくし、女神アストライアことルヴィア・エーデルフェルトと申します。以後お見知りおきを」
「丁寧にありがとうねぇ。士郎とはどこで知り合ったのかしら?もしかしてロンドン?」
「ええ、勿論!」
殴り込みに来たのにすっかり場に打ち解けて大河と話し始めたアストライア。
ええ・・・と思ったのがその場の全員であったのは間違いないだろう。
「みーつーけーたーわーよー!」
「ふん!」
と、そこで玉座の間にマアンナに乗ったイシュタルが突っ込んできてアストライアに攻撃する。
アストライアも反撃して、攻撃同士がぶつかってズドンと衝撃が発生する。
「あらあら、ミス遠坂ではありませんか?わたくしシェロとタイガさまとお話していて忙しいのですが、お引き取り願いますわ・・・!」
「士郎は私と結婚しているのを忘れたとは言わせないわよ・・・!」
お互いに力は拮抗しているらしく、全く動かない。
というか、イシュタルも人格が依り代になっている。
「士郎さん結婚していらっしゃったんですね」
「まあな。イシュタルの依り代になっていたのが俺の結婚相手の遠坂凛だったんだよ。単に偶然二人とも同じ時代に召喚されたってだけなんだけどな」
「というかいい加減にせぬか!神殿が崩れるわ!」
「まあ、それもそうね。ルヴィア、表に出なさい!」
「望むところですわ!」
「・・・帰るか」
「そうしようか」
このあと、しばらく女神同士の戦いの音が絶えなかったという。
数日後。
「先輩、私先に体洗ってきますね♥️」
「う、うん(めっちゃ搾られた・・・)」
ナニとは言うまい。
ともかく、ウルを解放したことで数日休暇が与えられた。
休暇の間もウルクの人々の仕事の手伝いをしたりして、健康的に生活していた。
「ふう、なんか食べ物あったかなー」
「ずいぶんと遅い目覚めだな立香」
「あれ、ギル。おはよ、って生きてる方じゃん!仕事は大丈夫なの?」
その日、何故か朝から特異点に生きているギルガメッシュがカルデアに与えられた建物に訪れていた。
「そちらはカルデアの我に任せた。奴はこの我と同じ存在だ。仕事もうまくこなすだろう。というか、我はお前と世間話をしに来たわけではない」
「というと」
「ペルシャ湾、行くぞ」
「やはり、ペルシャ湾か。私も同行しよう」
「「その声はキリシュタリ院!」」
「というか、ぶっちゃけあの
「遂に大戦略Tシャツぬぐのか!?」
「フッフッフ、脱ぐ!」
しばらくしたあと、ギルガメッシュ率いる一行はペルシャ湾の観測所へと向かった。
「何気に馬車での移動はじめてだね」
「せやな。だけど、その前に突っ込みたいことがあるんだが、良いか?」
「なんだい、立香」
「なにそのア○アンマン見たいなスーツ」
「フル装備」
キリシュタリアの言うフル装備とはどうやらこの金属製のスーツらしい。
「確かにめっちゃかっこいいし、強そうだな」
「はい!後学のためにどんな機能があるのか教えて頂けないでしょうか!」
「なんもないよ」
「「え」」
「これ、見た目がカッコいいだけの鉄の鎧だぜ」
「バカだろお前」
まあ、いつものTシャツとほとんどかわらなかったりするのだが。
「む、あれは不法投棄された石像ではないか。我は学習する王。あれの最後の一体が有利クラスではないことは知っておる!よし、やれエルキドゥ!」
「他力本願だね!わかるとも!」
道中の不法投棄された石像はエルキドゥに引き殺された。
「ここが、ペルシャ湾ですか!」
「海とか久しぶりだなあ。オケアノスを除けばだけど」
「あそこは海水浴したんだったね」
「マシュの水着が可愛かった」
「せ、先輩♥️」
(こいつなんで自分でマシュのスイッチ押すんだろ・・・)
「?」
(絶対わかってないw)
今日の立香の運命やいかに
「我は観測所に用がある。お前たちは湾でも眺めて待っていろ」
「僕もギルに着いていくよ」
「んじゃ、俺たちも行こうか」
湾はとても穏やかで潮風が気持ち良かった。
「とても綺麗ですね」
『オケアノスと比べてどうだい、マシュ』
「そうですねーーー」
マシュとロマニが楽しげに会話するなか、立香とキリシュタリアは小声で話す。
「これ、多分来るよね」
「ああ、きっと来るはずだ」
『って、なんだ!?とんでもない早さで熱源が迫ってくるぞ!』
「カルデアからデータ来ました!対象と接敵まで3・2・1、来ます!」
それは砂ぼこりを上げて海岸に着陸する。
「あきれた、自分達の幸運に慣れて、平和ボケしているんじゃないのかい?」
「やっぱり来たな、キングゥ」
「それだけ無防備な姿をさらしているのだから当然だろう?それじゃ早速、厄介なやつから死んでもらおうかな!」
キングゥは問答無用でキリシュタリアに襲いかかる。
「バカめ!キリシュタリアのスーツは対サーヴァント特効がついているんだぞ!」
「いや、君たちがここに来るまで着けてきたから話は全部聞いてるよ。そのスーツが張りぼてなのはお見通しさ!」
「いや、ついてきたのかよ!そこで襲わない辺りがバカだわ!」
「フハハ!勝てば良かろうなのだー!」
「それは卑怯な方法で勝ちそうな時に使うセリフだ!」
キングゥの拳がキリシュタリアに迫る。
「キリシュタリアさん!間に合いません!」
キングゥがキリシュタリアの死を確信した瞬間だった。
「あっ、そういえば言うの忘れてたけど、このスーツ魔術的な機能ないだけでめちゃめちゃ硬いよ」
「は?」
ズゴーンと音がなる。
キングゥの拳から発生した衝撃がスーツに反射してキングゥの体に伝わり震える。
「うびびびびび」
「人のスーツに何傷つけてるんだあ!」
「いや、スープレックス!?しかもキレるのかよ」
「いだい」
数分後、後からやって来たギルガメッシュとエルキドゥにより、キングゥは捕縛された。
「まったく、本当に来るとは思わなかったぞ」
「いやー、それほどでも」
「「誉めてない」」
「で、こいつどうするの?ギルとマスターさえよかったらぶっ殺すけど」
「うーん、どうする?」
「隙を見て脱出!」
「「「なにぃ!?」」」
と、またもやキングゥがエルキドゥの鎖から脱出する。
「おかしいな、神性が高ければ高いほどあの鎖は強度を増すのに」
「もしかして、人間の人格に寄りすぎて神性のランク下がっているんじゃ」
「それだねー」
ギルガメッシュがキングゥに問いかける。
「貴様、何故転生者でありながら我らに敵対する!」
「フッ、全て母さんのためさ!」
「貴様、この時代に転生して今まで何をして来た!」
(ティアマトに膝枕されるキングゥ)
(ティアマトにあーんしてもらってご飯を食べるキングゥ)
(ティアマトの胸に埋もれるキングゥ)
「何もかもだ!!!」
「鼻血でてんぞ」
「やっぱりバカだったか」
「ええ・・・、我ドン引き」←千里眼で全部見た
「僕の体に鼻血出す機能なんて無かったと思うんだけどなあ」
「しょうがないだろ!母さんに
「「「ルビが最悪だよバカ!!!」」」
「ハッハッハ、何とでも言え!あばよ、とっつぁーん!」
そう言うと、キングゥは去っていった。
「なんか、疲れた」
「あそこまでバカだったとは・・・」
「帰るか・・・」
というわけで三女神同盟の二人目はアストライアでした!エレちゃんだと思った?残念!ここのギルガメッシュが放置するわけないぜ!
キングゥがなんで人類滅ぼそうとしているのかわかったね!
やっぱりクレイジーだぜ!
今んとこ邪ンヌが一番まともな転生者だぜ!