感想で指摘して頂きましたが、カルナさんが二回宝具撃っていたのが設定上不可能だったということですので、修正します。
『ビースト、ティアマトの消滅を確認。ケイオスタイドもなくなった!完全勝利だ!』
「終わったか・・・」
「疲れたー」
「カルデアでの戦闘訓練が役に立ったね」
ビースト、ティアマトは消滅した。
ティアマトから聖杯を回収したことで特異点の修正が開始。
カルデアへの帰還が決定した。
ウルクに帰ると、そこにはシドゥリの他数十名の人間がジグラットに残っていた。
「王よ!」
「避難しろと命じたのにも関わらず残っていたか。全く、頑固者めが」
「王には言われたくありませんよ?」
「フハハ、それもそうか!」
ジグラットの玉座の間からもぬけの殻となったウルクを眺める。
「この後、ウルクはどうなってしまうのでしょうか」
「そうさな、市民も王も都市神も健在だ。すぐに元に戻るだろう」
「それは、良かったです・・・!」
ギルガメッシュが振り返る。
「さて、あのゴッドガ○ダムだが、この時代には正直過ぎた物だ。そちらの我が持っていけ」
「良いだろう」
「よし、では折角ウルクに来たのだ。麦酒を飲んでいけ」
「ギルガメッシュ王、わたしも先輩もキリシュタリアさんも未成年なのですが」
「なに?なんだ、勿体ない。では杯だけでも持っていけ」
ギルガメッシュが器に入った麦酒を飲み干すと、その器を投げて渡す。
「ギルガメッシュ王!?これって、せいは」
「皆まで言うな、マシュ。我の国を救ったのだ。それくらいの報奨を出さねば王としての度量が疑われるわ!」
召喚されたサーヴァント達も少しずつ姿を消していく。
そして、女神もまた。
「士郎、もういくのね」
「ああ。これでギルガメッシュとの契約は終わりだからな。そういう凛はどうするんだ?」
「今の私はウルクの都市神でもあるから、この街が滅びるまではとどまるつもり」
士郎の身体が光の粒に変わっていく。
「あっ、そうだ。一応、もう一度聞いておくわ。
あなた、幸せだった?」
「それ、二回目だろ?何回聞かれても答えは変わらないよ。当然、幸せだったさ。もう、俺は答えを得たから。だから、安心しろよ!次、また会おう」
「うん、またね・・・」
凛はその時、その場に誰もいなかったことを幸運に思ったという。
「じゃあね、シドゥリさん、ギルガメッシュ!」
「ここでの経験は私にとって掛け替えのないものになりました」
「黒幕との決着はしっかりつけます。どうか、見守っていてください」
「ああ、そうだ。我、奴のことは任せたぞ」
「言われるまでもないわ」
カルデアが帰還してからしばらく後。
「はあ、はあ・・・」
「随分と遅い到着であったではないか、キングゥ」
「ギルガメッシュ?なんでここに、って僕を終わらせに来たのか・・・」
キングゥは手を広げてギルガメッシュに言う。
「殺せよ。どうせなら一思いに終わらせてくれ」
「そうか」
ギルガメッシュの背後に王の財宝が展開される。
キングゥは目をつぶり、その時を待つ。
しかし、攻撃はいつまでも来ない。
「・・・?」
「悪いが気が変わった。貴様にはもっと辛い目にあってもらうとしよう」
「は?何をいって」
「
「うわっ!?嘘だろお前!?」
「せいぜいウルクのために働け、馬鹿者が」
その日、ウルクには失われたはずの王の友が帰ってきた。
これは、ギルガメッシュ叙事詩にも『友の帰還』として残されることになる。
「お帰りー!みんなー!」
「はい、ただいま帰還しました、ドクター」
「メディカルチェックするぞー。医務室にマスターとマシュは行ってくれ」
「オーケー、ムニエル」
「ムニエルもお疲れ様」
「おう、サンキューな」
「ギルガメッシュ王はミーティングをしたいのでこちらに」
「うむ、良かろう」
三人は指示に従って、医務室に向かった。
「あら、三人とも帰ってきたのね!」
「ペペさん、すっかりお元気になられたんですね!」
「ええ!見ての通り超元気よ!」
医務室の扉を開けようとするペペロンチーノに出会った三人は共に中に入る。
「ところでペペロンチーノ、君はどうして医務室に?怪我の定期観察か何かかい?」
「そっちは本当に大丈夫よ。私はお見舞い」
「あっ!カドックとオフェリアが起きてる!」
「うるさいぞ、医務室では静かにしろよ」
頭に包帯を巻き、ベッドに寝ている男、カドック・ゼムルプス。
「キリシュタリア、久しぶりね」
「・・・ああ」
眼帯をし、全身に包帯をしている少女、オフェリア・ファルムソローネ。
(ペペさん、キリシュタリアのやつ、なんか口数減ってね?)
(多分緊張しているんじゃないかしら)
(なんで?)
(私の憶測だけど、キリシュタリア、オフェリアのこと好きなんだと思うのよねぇ)
「マジか」
「?立香、どうかしたのかい?」
「い、いや何でもない」
メディカルチェックはそれほど時間がかからずに終わった。
ただ、マシュはもう少し他の検査をするとのことで医務室に残った。
いま、立香とキリシュタリアは二人でマイルームへと歩いていた。
「そういえばさ」
「なんだい?」
「爆弾からコフィンのみんなを守ったとき、オフェリアとか怪我の程度に差が出たのって何で?」
「ああ、それか。単純に防御の魔術が薄かったり厚かったりって言うのもあるけど、オフェリアは特に爆弾が多く仕掛けられていた。故に私の魔術では防ぎきれなかったのさ。まったく、自分の無力さが口惜しいよ」
完璧超人と言われるキリシュタリアにも出来なかったことがあった、ということだ。
「まあ、誰も死んでいないんだから良かったじゃん」
「不幸中の幸い、というやつだね」
最後の戦いはすぐそばまで迫っている。
しかし、彼らはきっと変わらないのだろう。
そう思わさせられる。
ところかわって、和室らしき部屋。
そこには銀髪で天然パーマの死んだ魚の目をした男がいた。
「よしよし、うまく行きそうだな!」
「銀さん、また彼らを見てたんですか?」
そして、その部屋に特徴的な袴を着た眼鏡の男が現れる。
「まあな、奴らを倒せるのはこいつらだけだ。うまく行けばこの盤面も無事に切り抜けられるはずだ」
「銀さんって何にも考えてなさそうな死んだ魚の目をしているのに案外しっかり考えていますよねぇ」
「おいおい、新八。俺はこう見えても賢いんだ。昼間からパフェ食ってるただのお兄さんじゃねえんだよ。九九も全部言えるんだからな」
「ただの甘党のおっさん以外の何者でもねえだろ!あんたの食生活、沢庵ばっか食ってるうちの副長と大して変わらねえわ!」
「おっさんというな!こちとらピチピチの二千代だわ!後、あのM字ハゲと一緒にすんな!」
「ピチピチの二千代とかいうワードはじめて聞いたわ!おっさん通り越して仙人じゃねえか!後、副長は禿げてねえから!なんだ、M字ハゲって!」
二人は疲れたのか、肩でしばらく息をした。
「まあ、とにかく俺はあと少し準備しておくからそっちは任せたぞ」
「はいはい、了解ですよ」
「あれ?それならベリルも爆弾たくさんつけられてたってことになるのか?」
「いや、あいつは防御魔術ほぼつけなかっただけ」
「草」