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感想くれ(定期)
「我のこと?」
「いや、貴様は別の意味で面白いが、貴様ではない」
立香達が作戦を纏め、大聖杯のある空洞に足を踏み入れると、そこには禍々しい黒い鎧に身を包んだサーヴァントがいた。
事前にキャスターに伝えられていた情報と、原作知識を鑑みてもそれがセイバーなのは確定であった。
「ふ、どれひとつ試してやろう」
「っ!敵性サーヴァント攻撃してきます!」
「よし、マシュ、令呪をもって命ずる!『何があっても守りきれ』!」
マシュの全身に魔力が満ちる。
「重ねて命ずる、『宝具を使え』!」
さらに魔力が高まる。
「そして、三画!『己の限界を越えろ』!」
マシュに今できる最高のコンディションで今、宝具を放つ!
「卑王鉄槌。極光は反転する。光を飲め!」
「宝具疑似展開!」
「『
「『
黒い光が淡く光るマシュの盾にぶつかり空気が揺れる。
「っ!!」
「はあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
実力は拮抗。
令呪によるブーストによってマシュは未だ倒れる気配はない。
それ故にセイバーはマシュに集中するしかなかった。
「出番だ。起きよ、エア」
「チッ!やはり本命はそっちか!」
ギルガメッシュが宝具を使おうとしていることに気がついたセイバーが宝具をギルガメッシュに向けようとする。
「やらせま、せん・・・!」
「マシュ、手伝おう!『ガンド』!」
「よもやそこまでっ!」
しかし、マシュとキリシュタリアがそれを阻む。
「原初を語る。天地は分かれ、無は開闢を言祝ぎ。
世界を裂くは我が乖離剣。
星々を廻す臼、天上の地獄とは創世前夜の終着よ。
死をもって鎮まるがいい!」
その一瞬はセイバーの大きな隙となった。
「『
極光すらも飲み込む一撃。
セイバーはもろに受けてしまった。
「ぐっ・・・」
「まだ、息があるか。流石は騎士王と言ったところか」
「まだ本気を出していないのによく言う・・・。気を付けろ英雄王。未だ聖杯を廻る戦い、
金色の粒子となってセイバーが消滅する。
「
「所長!聖杯です!」
「回収しなさい!」
『よし、これならレイシフトが出来ます!座標の固定に少し時間をください!』
「さっさとやりなさい、ロマニ!」
聖杯を確保したことで安心したのか、空気が弛緩するなか、マスター2名とギルガメッシュは未だ警戒を解いていなかった。
「先輩?どうされました?」
「まだだ」
「え?」
「まだ終わってない」
「何を言って・・・」
その時、パチパチと手をたたく音が空洞に木霊する。
「いやはや、セイバーを倒した上に私がいることにまで気づくとは、案外スカウト係の目も侮れないな」
『そんなバカな!あなたは死んでいるはずだ!レフ教授!』
その音の主はカルデアの爆発によって死んだはずのレフ・ライノールであった。
「レフ?本当にレフなの?」
フラフラとオルガマリーがレフに近づく。
「なんだ、オルガマリー、生きていたのか。君の足元には特に入念に爆弾を仕掛けておいたと言うのに。まあ、既に死んでいるようなものか。全くロマニと言い自分勝手なやつが多すぎるな、人間と言うのは」
「レフ?何を言って」
オルガマリーが動揺する。
なぜなら、レフの言ったことが意味するのは、レフの明確な裏切り。
そして、自分が死んでいるという可能性まで頭を過ったのだ。
「君はレイシフトの適正が無いんじゃなかったかな?」
「そ、そうだけど」
「レイシフトの適正はあくまで肉体の適正。つまり、肉体が滅びて魂だけになれば誰でもレイシフトできるというわけさ。とすると、君は既に死んでいる。残念ながらカルデアに帰ることはもうできないということさ!」
「そんな、そんなのって嘘でしょ・・・?」
オルガマリーが絶望したような表情を見せると、レフはより楽しそうに嗤う。
「まあ、このまま今のカルデアの状態を知らずに死ぬというのも可愛そうだ。特別にカルデアに繋げてあげよう」
レフがそう言うと、背後の空間が歪み、赤く燃え盛るカルデアスが現れる。
「そんな、これが私のカルデアス・・・?」
「カルデアスが燃えています・・・」
「ほら、君の大好きなカルデアスだ。最後に触れるといい」
すると、オルガマリーの体が浮き上がり、赤く燃え盛るカルデアスへと近づいていく。
「いや、いやよ!私まだ、死ねない!まだ、誰にも誉めてもらってない!」
「フハハハハハ!」
レフが嗤う。
今、この日まで彼女に接していた態度が全て嘘であることを証明するかのように嗤っていた。
「ハハハハハ、は、は?」
「喧しいわ、雑種」
ザクリ
「ゴハァ!?」
「よもや、この我を忘れたとは言わせんぞ?たかが魔術式の分際で驕り高ぶったか?」
「ギルガメッシュ王!」
そう、この状況で黙って静観を貫くはずのない男達がいた。
「そのような顔をするな、マシュ。この世の全ては我のもの。そこに生きる人もまた我のものよ。雑種ごときが触れるでないわ!やれ、『
『救出だね!わかるとも!』
『
「きゃあー!?」
「所長!!」
そこをすかさず立香がキャッチして事なきを得る。
因みにお姫様抱っこである。
「ちょ、下ろしなさいよ!」
「はいはい」
すると、ギルガメッシュに剣を撃ち込まれたレフが立ち上がる。
「クソクソクソクソクソ、クソォ!なんなんだ、貴様は!貴様も人間の愚かしさは嫌と言うほど見たはずだ!何故、カルデアに味方する!」
「フン、その程度のこともわからないから貴様は雑種なのだ。我がカルデアの召喚に応じた理由はたったひとつ。この我による裁定が人類に下っていないからだ。人類が滅びるのは我が裁定を下し、人類が滅びるべきであると判断した時のみ。その時まで我以外に滅ぼされることなど到底許されんというだけのことよ」
レフは先程までの余裕はどこに行ったのか、頭をかきむしり、苛立ちを隠そうともしない。
「ああ、そうだ。レフ教授」
と、キリシュタリアが口を開く。
「あなたは知らないかもしれないが、爆弾の爆発によって死亡者は出ていない」
「は?どういうことだね、ヴォーダイム」
キリシュタリアはフッ、と笑うと答える。
「私が防御の魔術でカルデア管制室とコフィンを守ったのさ。とは言え、爆発の直前にギリギリ張った結界だ。怪我人は多数。ほとんどの重傷者は凍結保存されることにはなったがね」
「貴様がここにいるのは魂だけになったからではないとでも言うのか!それにオルガマリーがレイシフトしてきていることはどう説明する!」
「多分、運が良かっただけじゃないかな。ほら、レイシフト適正が無いと言ってもレイシフト出来ない訳じゃない。ただ、事故が起きる確率が高いだけだ。つまり、オルガマリー所長は賭けに勝ったということだね」
「そんなっ・・・ばかな・・・!」
レフはもうボロボロだった。
崩れ落ち、ショックのあまり震えている。
「さて、聞きたいことは粗方聞き終えたであろう?ならば、俊く失せよ。見苦しい」
レフに向けて『
それぞれの武器は全てレフに寸分違わずに命中し、塵も残さずにレフを滅ぼした。
「・・・は!あまりにも一方的な展開にマシュ・キリエライト我を失ってしまいました!ドクター、レイシフトは出来ますか!?」
『う、うん。準備は出来てる、いつでも行けるよ!』
レイシフトがはじまり、立香達の体が金色の光の粒に変換されていく。
「遅れてきてみりゃ、全部終わってるじゃねえか!」
「あ、キャスニキ」
「セイバー倒せたのは良かったがな!やっぱり、金ピカてめぇ強すぎだろ!」
「フハハハハハ!英雄王であるのだから当然であろう!」
すると、キャスターの体も光になっていく。
「クソ、言いたいことは山ほどあるが今回は終わりみたいだな!次はランサーで呼んでくれよ!」
キャスターが退去した。
これにて、冬木の聖杯戦争はキャスターの勝利で幕を閉じることとなった。
『よし、レイシフト開始まで後、3、2、1、今!』
意識が遠のき、あやふやになる。
燃え盛る街は遠くなり、今度はカルデアへと。
「ところでギルガメッシュ」
「どうした、立香」
「いや、やたらと『
「ああ、それは射撃の補正をしているからな」
「へぇー、どうやって?」
「エルキドゥが」
「ん?」
「エルキドゥが我の宝物庫の中から武器を投げている」
「は?」
「やあ!マスター。自己紹介がまだだったよね!僕はサーヴァントランサー、エルキドゥ。よろしくね!」
カルデア戦力
マスター
キリシュタリア・ヴォーダイム
藤丸立香
以上2名をAチーム『クリプター』とする。
サーヴァント
マシュ・キリエライト クラス/シールダー
ギルガメッシュ クラス/アーチャー
エルキドゥ クラス/ランサー
マスター権限は2名のマスターで共有する。