邪ンヌの説明回です。
感想待ってます。
「・・・サーヴァント・アヴェンジャー、真名をジャンヌダルク。召喚に応じ、参上しました。あなたが、私のマスターですか?」
そんな定型文を言って、私は召喚された。
「おお、ジャンヌ!」
私を召喚したのは目玉が飛び出た長身の男、ジル・ド・レである。
いや、邪ンヌに転生してしまったのだが。
そう、私は所謂転生者である。
困ったことに転生したのは邪ンヌ。
作られたサーヴァントである彼女に間違って私が巻き込まれたとかだろうか。
ひとつ言えるのは、聖杯から知識入ってくるのなんかキモい。
あれから私は状況を整理した。
ジルが何か喋っていたが、それはガン無視した。
このままでは私はやって来たカルデアにぶっころされてしまう。
いや、サーヴァントになって召喚される可能性はあるが、サーヴァントが召喚されるのは、そのサーヴァントにとっては奇跡だ、という風に言われる程度には召喚される確率は低いし、そもそもサーヴァントになった私が転生者の私であるかもわからないのだ。
故に、私の出来る範囲でこの特異点でカルデアに味方しようではないか!
ひとまず話終えたジルに難癖つけて宝具を放つ。
「『
「ギィヤァァァァ!?」
「取りあえず燃えなさい、あんた」
ジルが燃えながら、叫ぶ。
「なぜ、何故なのです!?ジャンヌ!!!」
「いや、あんたも私のこと助けてくれなかったじゃない?なら、私の復讐の対象よ」
「おお、なんと、そのような初歩的なことすら私は見落としていたのか・・・」
こいつが生きているとろくなことにならないので、適当な理由をつけてさっさと退場してもらおう。
「さっさと死になさい」
火の火力が上がり、ジルは燃えていく。
どこか満足そうな表情をしながら彼は消えていった。
「よし!勝った、第一章、完!」
とにもかくにもこれで私は自由の身になった。
なので、私は取りあえずオルレアンの城の死体を全て埋めて供養した。
彼らは私の召喚のために犠牲になってしまったのだ。
これぐらいしてあげてもバチは当たるまい。
全員の墓が出来たことでまたもすることのなくなった私は、取りあえずオリジナルの私を探すことにした。
ひとまずは体を隠せるローブに身を包み、魔女ジャンヌダルクが死んだと騒いでいるフランスの国内を旅した。
それにしてもひどい話だ。
ジャンヌダルクの話は現代でも有名だったが、実際に見るのでは訳が違う。
私はそんなフランスに辟易としながらジャンヌダルクの故郷であるドン・レミの村に向かった。
確かに母はいた。
ジャンヌに似た顔立ちの女性が。
しかし、彼女の顔には常にどこか影があった。
恐らくだが、ジャンヌダルクの死が原因だろう。
子を失った親とは一生引きずるものだと聞いたことがあるが、彼女の姿を見てそれを実感した。
私にも前世には両親がいたし、まだ若かった自分が事故で亡くなったことを悲しんでいるかと思うと少し来るものがあった。
と、私から少し離れた場所に今のマントを深く被った私と同じような格好をしている人物がいた。
体格は私と同じくらいであるから恐らく女性。
そして、それはジャンヌの母を見つめている。
これ、ジャンヌ本人やろ。
「ねえ、あんた」
「は、はい!?」
「いや、驚きすぎでしょ」
声をかけると案の定ジャンヌであった。
「あ、あなたは、わたし?」
「さあね、そうであるとも言えるしそうではないとも言えるかもね」
ジャンヌであれば問題ないだろうと思い、私は自分の事情を話した。
「なるほど、ジルがそんなことを・・・」
「まあ、明らかに正気じゃなかったし、介錯して正解だったとは思うけど」
「ええ、私ではできなかったことですから。ありがとうございます」
私としてはこの特異点を滅ぼす気もないし、この辺りで聖杯をどうにかしておきたかったが、カルデアのことを考えると、これはしっかりカルデアに確保させたかった。
なので、本物のジャンヌに言って、ここを特異点として動かすことにしたのだ。
幸いにも竜を支配する力はジルから召喚の時に与えられていたので、聖杯の力を使ってワイバーンやファヴニールを召喚した。
そして、オルレアンに住む人たちを外に追い出し、オルレアンを要塞化。
カルデアが来てもいいように、原作通りのサーヴァントを召喚して、うまく話が進むようにした。
こんな序盤でカルデアがこけてしまうのは避けたかったが故の行動だった。
だというのにだ。
「なんで、あんたは全部吹っ飛ばしちゃうのよ!私がサーヴァントと竜以外オルレアンから追い出していたから良かったものの、人いたらどうするつもりだったのよ!」
「フハハハハハ、この我がそのようなことを把握していないとでも思っていたのか?オルレアンに住民がいないことなどわかっていたから宝具を撃ったのだ」
「いや、わかってたんならいいんだけど・・・」
私は、はぁ、とため息をつく。
冷静に考えてみればわかったことであった。
私が転生しているのだから他にも転生した人間がいてもおかしくはないのだ。
「まあ、私の努力が無駄になったことは許します。あなた達が人理を守るために戦っているからですよ?まったくもう・・・」
「ふむ、しかしこの特異点が崩壊すれば君はどうなってしまうのかな?」
キリシュタリアがそう言う。
「さあね、私にもわからないわ。普通のサーヴァントなら記録として座に持ち帰ったり、原作の邪ンヌみたいに新しくサーヴァントとして成立するのかもしれないけど、私が人格そのままでサーヴァントになれるものなのかしらね」
「んー」
立香は考えた。
どうにかしてカルデアに邪ンヌを確実に連れていくことが出来るだろうか、と。
その時、藤丸に電流走る。
「よし、ギルガメッシュ。倉に突っ込め!」
「よしきた!」
「ちょ、まっ!?」
こうして、クラス・アヴェンジャー、ジャンヌダルクオルタはカルデアのサーヴァントとなったのだった。
転生者お話し中の頃のマシュ
「おや?あれは現地の野良サーヴァントの方でしょうか?」
そこにいたのは、黒い甲冑の騎士、バーサーカー。
「Arrrrrrr?Galahad!?」
「すいません、私には対バーサーカー話術がないので何をおっしゃっているのかわからないのです」
「Arrrrrrr」
「ひゃ!?頭を撫でられるとは思いませんでした。しかし、何故か安心感がありますね。
なんというかお父さんみたいなものを感じます」
『ちょ、うちのマシュになにしているんだい、このバーサーカーは!?マシュはあげないぞ!』
「ドクター、少しうるさいですよ」
『ひどい!僕はマシュのことを思って・・・』
「Arrrrrrr」