転生者で行くツイステッドワンダーランド   作:よっしぃぃぃい

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どうも、よっしぃぃぃいです。
この度転生者ツイステの改訂版を順次投稿します。
以前のは諸事情により消去いたしましたが、今後はそのようなことが無いよう努力します。

では、第一話。


Welcome to the Villains' world.
Prologue1 やべーやつと会っちゃったな…


私の話をしよう。いや、マーリンじゃないから待ってほしい。

 

私の名前は不知火楓。転生者である。

前世での死因は全くといっていいほど覚えていない。私を転生した女神によるとロクなものじゃなかったらしく、記憶を消去だかロックしたとか言っていた。多分トラックにはねられて複雑骨折して四肢がねじ切れて爆散して死んだんだと思う。…冗談だ。

 

さて、今世の話だ。今世の親はいわゆる毒親と呼ばれるものだった。ファッキン。親戚に優秀な人がいていつも比較されていた。

 

中学三年生の夏、とある事件に巻き込まれて1年半ほど海外で過ごした。その時、例の親戚に出会ったりして荒れたりしたが…まぁそれは別の話だ。

事件が一時的に終わり、日本に帰ることになった。

 

そして、気づいたら男性用の制服を着て棺の中に入っていた。

 

はぁ?????

 

何言ってるか分かんねぇだろ。私も分かんない。

というか、直前の記憶が曖昧なのだ。親を殴り…おっと本音が。和解するために日本に行く準備をしたところまでは覚えている。

 

おそらく誘拐されたな?

うーん、ちょっとぶん殴ってお話しすれば帰してくれるでしょう。ったく、人騒がせな…

 

で、今いるところなんだけど。箱状の何かに入ってるっぽいんよね。これどうしたらいいの?出ていいの?出た瞬間犯人とバッタリ遭遇して包丁でグサリとか嫌すぎるんだが。

 

ガリガリ、ガリガリ。

 

…なんか音しない?何かをひっかくような…ちょっと犯人~、動物の管理くらいしっかりしてくださいよ~。犬猫ならいいんだけどさ。

 

「やべえ。そろそろ人がきちまうゾ。早いところ制服を……

うーん、この蓋、重たいんだゾ。

こうなったら…奥の手だ。ふな~~~~、それっ!」

 

なんかまたキャラが濃いのが来たよ…

 

呑気に話を聞いていると、箱自体が熱くなってきた。

 

は????

え、何、火事?奥の手で火事起こす?

 

ちょっとそれはおもしろ…やばいな!

 

私は箱の蓋?を蹴り飛ばして外に出た。

外は薄暗く、大量の棺があった。

 

え、棺の中に入れられてたの?死体扱い?

 

「さぁ、命を捧げる準備は出来たかクソ野郎!」

「ギャーーー!!オマエ、どうしてもう起きてるんだゾ!?」

「いや、あんたが来る前からずっと起きてたわ!…って狸?」

 

話し相手はなんと、狸だった。

 

「誰が狸じゃーー!オレ様はグリム様なんだゾ!まあいい。そこのニンゲン!オレ様にその服をよこすんだゾ!」

「うーん。まぁいいか。いいよ。」

「さもなくば…え?」

「そもそもここはどこなの?私誘拐されたっぽいから全く分からなくてさ〜。」

 

一時の静寂が訪れる。その静寂もすぐに消えることとなる。

 

「ああ、やっと見つけました。君、今年の新入生ですね?ダメじゃありませんか。勝手に扉から出るなんて!それに、まだ手懐けられていない使い魔の同伴は校則違反ですよ。」

「は???」

「離せ~!オレ様はこんなヤツの使い魔じゃねぇんだゾ!」

「はいはい、反抗的な使い魔はみんなそう言うんです。少し静かにしていましょうね。」

「ふがふが!」

「まったく。勝手に扉を開けて出てきてしまった新入生など前代未聞です!はぁ…どれだけせっかちさんなんですか。さあさあ、とっくに入学式は始まっていますよ。鏡の間へ行きましょう。」

「え???」

 

訳が分からないんですけど?え、何?ここ学校?あと扉?扉って何?

 

「扉とは???」

「貴方が目覚めたたくさんの扉が並んでいた部屋ですよ。この学園へ入学する生徒は、全てあの扉をくぐってこの学園へやってくるのです。通常、特殊な鍵で扉を開くまで生徒は目覚めないはずなんですが…」

 

というかこの声、絶対犯人のものじゃん。声が怪しい。やべーやつと会っちゃったな…。

 

「それまでの世界に別れを告げ、新しく生まれ変わる。あの扉の意匠にはそんな思いが込められているのです。」

 

…え。つまり異世界ってコト!?

 

「…おっと! 長話をしている場合ではありませんでした。

早くしないと入学式が終わってしまう。

さあさあ、行きますよ。」

 

は〜!?こいつ話聞かないタイプだな?

 

「そもそもここはどこなんですか?」

「おや?君、まだ意識がはっきりしてないんですか?空間転移魔法の影響で記憶が混乱してるんですかねぇ…まあいいでしょう。よくあることです。では歩きながら説明してさしあげます。私、優しいので。」

 

魔法!?魔法っつった!?でも何魔法だ?転移魔法…第二魔法か?いやでも、あれは確か「並行世界の運営」だったはず。何一つ分からんぞこれ!

あとお前、絶対優しく無いだろ!むしろ誘拐犯だから犯罪者だろテメー!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

「やぁ、花の魔術師だ。これは君の脳内に直接語りかけているよ。随分大変な出来事になってしまったようだね。でも大丈夫。君なら無事にこちらの世界に帰れるだろう。…さて、その世界の説明だ。その世界は魔術…その世界では魔法と言うようだね。魔法が日常的に使われている世界だ。まぁ、君の能力だったら簡単にこの世界を生きていけるだろう。そして最後に。

 

君の行く末に、晴れ渡った青空があることを祈っているよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

マーリン!?あの野郎馬鹿野郎!似非グランドキャスターめ!!!

 

…嘆いても仕方ないか。何?人理修復の次は異世界転移ってコト?わけわかめ。

まぁ、私の能力的に簡単にやられはしないからいいとして…

 

「ここはナイトレイブンカレッジ。世界中から選ばれた類稀なる才能を持つ魔法士の卵が集まるツイステッドワンダーランドきっての名門魔法士養成学校です。そして私は理事長よりこの学園を預かる校長。ディア・クロウリーと申します。」

 

不審者もといディア・クロウリーに説明されながら学校内を進む。

 

「魔法士…?」

 

その呟きが届いたか届かなかったのか分からないがクロウリーは続ける。

 

「この学園に入学できるのは、闇の鏡に優秀な魔法士の資質を認められた者のみ。選ばれし者は扉を使って世界中からこの学園へ呼び寄せられる。貴方のところにも扉を載せた黒い馬車が迎えにきたはずです。」

 

もちろんそんな記憶が無いので困惑する。つまりは、本来ならばその黒い馬車が入学する人を迎えにくるって事だよな。いきなりあの棺に入ってたんだけど?

 

「あの黒い馬車は、闇の鏡が選んだ新入生を迎えるためのもの。学園に通じる扉を運ぶ、特別な馬車なのです。古来より特別な日のお迎えは馬車と相場が決まっているでしょう?」

 

いや知らんがな。馬車っていつの時代の話だ。今の時代だとリムジンあたりだろうが!!!いやリムジンだって庶民からしたら関わらないがな!

 

まったく的外れな事を心の中で叫びながらふと思う。

 

「つまり、その馬車に勝手にここまで連れてこられたってこと?」

「むが、むがーーー!!!」

「さっ、入学式に行きますよ。」

 

にしてもホント話聞かねえなコイツ。燃やしてやろうかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

「さ、これで入学式と寮分けは終わりかな?いいかい新入生たち。ハーツラビュル寮ではボクが法律ルールだ。逆らう者は首をはねてやるからそのつもりで。」

「…ふぁ~あ。やっとかったるい式が終わった。さっさと寮に戻るぞ。サバナクロー寮、付いてこい。」

「新入生のみなさん。この度は入学おめでとうございます!みなさんが充実した学園生活を送れるようオクタヴィネル寮寮長として精一杯サポートさせていただきますよ。」

「それにしても学園長はどこに行っちゃったのかしら? 式の途中で飛び出して行っちゃったけど…」

「職務放棄…」

「腹でも痛めたんじゃないか?」

 

「違いますよ!」

「あ、来た。」

 

いつのまにか入学式にいたクロウリーが文句を言う。

 

「まったくもう。新入生が1人足りないので探しに行っていたんです。さあ、寮分けがまだなのは君だけですよ。狸くんは私が預かっておきますから、早く闇の鏡の前へ。」

「……後で絶対ぶん殴る。」

 

『汝の名を告げよ』

 

闇の鏡とやらが問いかけてくる。

 

「…カエデ。」

『カエデ……汝の魂のかたちは…………………………………………わからぬ。』

「は???」

「なんですって?」

 

『この者からは魔力の波長が一切感じられない……色も、形も、一切の無である。よって、どの寮にもふさわしくない!』

「えっ。」

 

それに驚いたのは楓自身だった。今まで使っていた能力が魔力によるものでは無いと分かったのだ。

 

「能力の力は魔術回路によるものでは無かったのか…?いやそもそも簡単な魔術程度なら使えるんだが…」

「魔法が使えない人間を黒き馬車が迎えに行くなんてありえない!生徒選定の手違いなどこの100年ただの一度もなかったはず。一体なぜ……」

「もごもご…ぷはっ!だったらその席、オレ様に譲るんだゾ!」

「あっ、待ちなさい!この狸!」

「そこのニンゲンと違ってオレ様は魔法が使えるんだゾ!だから代わりにオレ様を学校に入れろ!魔法ならとびっきりのを今見せてやるんだゾ!」

「いやだから生徒枠はあげるって言って」

「みんな伏せて!」

 

「んなーーー!!!」

 

めちゃくちゃ話を無視されて進む展開。楓はイラつき始めた。

 

「うわあ!あちちちっ!尻に火が!」

「このままでは学園が火の海です!誰かあの狸を捕まえてください!」

「チッ…かったりぃな。」

「あら、狩りはお得意でしょ?まるまる太った絶好のオヤツじゃない。」

「なんで俺が。テメェがやれよ。」

「クロウリー先生、おまかせください。いたいけな小動物をいたぶって捕獲するというみなさんが嫌がる役目、この僕が請け負います。」

 

いたいけな小動物…そんな見た目だけの偏見だとダメだよ〜?一年の事件で私含む関係者は全員思い知ったことであろう。ヤンデレ気質の和服の少女(清姫)、ローマ皇帝のくせして歌が下手な少女(歌は関係ない)(ネロ)、誰もが知る海賊なのにとんでもないオタク(黒髭)…言い出したらキリがない。…そんな事を知らない一介の学生に期待するのも無理な話だが。

 

「さすがアズール氏。内申の点数稼ぎキマシタワー。」

「なあ、誰かオレのケツの火ぃ消してくれてもよくねえ!?」

「あ、消しますからその場にお立ちを。」

 

水属性のブレスを掌から放つ。

 

「おおっ、サンキューな!…ってあれ?今の誰がやった?」

「みなさん、私の話聞いてます!?」

「はぁ…狸捕まえるくらいアンタがやりゃいいだろ、センセー。」

「オレ様は狸じゃねーって何度言わせるんだゾ!偉大なる魔法士になる男、グリムとはオレ様のことだゾ!」

「威勢のいい小動物ですね。リドルさん、お願いできますか?」

 

先ほど楓に内心でボロクソに言われた男が言う。

 

「違反者は見逃せないからね。さっさと済ませるとしよう。」

 

対して、赤い髪の少年が返事を返した。

 

そこからの展開は簡単に早く進んだ。

 

二人の連携でグリムは見事壁に追い詰められ、リドルという少年の魔法によって無力化された。

 

首をはねろ(オフ・ウィズ・ユアヘッド)!」

「ふぎゃっ!?なんじゃこりゃ!?」

「ハートの女王の法律第23条『祭典の場に猫を連れ込んではならない』。猫であるキミの乱入は重大な法律違反だ。即刻退場してもらおうか。」

 

ハートの女王…不思議の国のアリスのか?

 

「オレ様は猫でもねぇーっ!!こんな首輪すぐに燃やして…あ、あれ?炎が出ねぇんだゾ!」

「ふん!ボクがその首輪を外すまでキミは魔法を使えない。ただの猫同然さ。」

「に、にゃにー!?オレ様はペットじゃねーんだゾ!」

「心配しなくてもキミみたいなペットこっちから願い下げだ。ま、学園からつまみ出される頃には外れてるよ。」

「いや~、相変わらず素晴らしいですね。どんな魔法でも封じてしまう、リドルさんのユニーク魔法。絶対に欲しい…じゃなくて。僕なら絶対にかけられたくありません。」

 

えっ何ユニーク魔法?あの首輪が?…趣味悪ぅ…SMプレイでもするのか?(とんでもない偏見)

 

「どうにかしてください!貴方の使い魔でしょう!?しっかり躾を…」

「いや、あの生き物さっき会ったばっかりなので…」

「え?貴方のじゃない?」

 

だから言ったじゃん話聞かないタイプだって!!!

 

「そ、そうでしたっけ?ごほん! では、学園外に放り出しておきましょう。鍋にしたりはしません。私、優しいので。誰かお願いします。」

「ぎにゃー!離すんだゾ!オレ様は…絶対、絶対!大魔法士に、なってやるんだゾー!」

 

大魔法士、ねぇ…魔術師に、良いやつはいないよ。本当に。マジで。

Fateシリーズ見ろ?良い魔術師なんてマジでほんの一握り。大体の奴らはろくでもないやつばっかだからな?って言っても異世界なら話変わってくるのか…?

 




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