転生者で行くツイステッドワンダーランド   作:よっしぃぃぃい

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多分次かその次でハーツラビュル編は終わり。

今回、闇深要素たくさんです。

では、本編どうぞ。


五話 そこ張り合っても仕方なくない?

『私の薔薇をよくも汚したね!さぁ覚悟をおし!』

『女王様どうぞお助けを、悪いのはあいつで…』

『私のせいじゃない、エースのせいです!』

『お前かい?』

『いえ、2です!』

『2の仕業?』

『違います、3です!』

『もうおやめ!3人の首をはねよ!』

 

また、夢?

 

『…ふふん。』

『色を間違えたんじゃ首をはねられても仕方ない。』

『赤と白を間違えるなんてとんでもないことだ。』

 

…あぁ、もう。こんな時に変な夢を見るなんて…!

 

「…、……ろ、」

「カエデ、もう朝だゾ!さっきからデュースがうるさいんだゾ!アイツが起こせば良いのに…ブツブツ…」

 

…あぁ、そういうこと。デュースのことだから女子の部屋に入らないとか言ってそうだ。

 

「ふぁ…はいはい。今日はハーツラビュルのパーティの日だね。早く着替えないと。ったく、別に私は関係ないのに…」

「でもご馳走が出るんだゾ?」

「…まぁ、金欠だしね。」

「だったら、眼鏡のユニーク魔法で子分が食べたがってた、『チキンソテー』を言えば良かったんだぞ。」

「え…」

「寝言うるさかったんだぞ。」

「………寝言じゃあしょうがないか。」

「あ、誰か来たみたいだゾ。」

 

扉を開けると、そこにはケイト先輩がいた。

 

「あ、ケイト先輩だ。」

「おはよー!昨日のお泊まり会は楽しかった?枕投げとかトランプとかした?」

「ふぁ〜…ケイト先輩おはようございます。しましたよ、トランプ。グリムが全然ルール知らないからババ抜きだけだけど。」

「全然勝てなかったんだゾ…」

「グリムは顔に出るからな。ジョーカーを引いたってすぐに分かる。」

「それじゃあ早速タルト持ってリドルくんに謝りに行こっか。っつーか、昨日のトラブルで今人手が足りてないから急いで来て欲しいんだよね。」

「なるほど。よし、3分で準備しますね!」

「じゃあ俺2分〜。」

「じゃ、じゃあ僕は1分で支度する!」

「そこ張り合っても仕方なくない?とりあえず早めに支度するんでちょっと待って下さいね。」

「おっけー!じゃ、なんでもない日のパーティに向けてれっつらごー!」

 

さっさと支度し、ハーツラビュル寮へとやってきた。

 

「んじゃ、パパッと寮長にタルトを…」

 

「おーい!やっと来た。待ってたよ、オレくん!」

「たっだいまー!お待たせ、オレくん!」

 

ケイト先輩が…ふた、2人?

 

「双子だったんすか!?」

「いやいや、男兄弟はオレだけ。これはオレのユニーク魔法『スプリットカード』。魔法で分身を作れるんだ。」

 

「おかえり〜。」

「いらっしゃい、カエデちゃん!」

「もーマジしんどい!遅いよぉエースちゃん達!」

 

「うわっ!もっと来た!」

「さらに増えた…」

 

「ちなみに本物のケイトくんはオレでーす!増えるのってめっちゃしんどいからあんま長持ちしないんだけどね。とにかく、遅れたら首をはねられちゃう。人手が足りないからみんな手を貸してよ。終わったらリドルくんのとこに案内してあげるからさ。」

 

「また薔薇を赤くする仕事か?」

「…薔薇。」

 

あの夢も、薔薇を…

 

「アンタ、ほんと調子いいヤツだな〜…」

「さっ、それじゃ早速はじめましょー!」

 

赤いペンキで白い薔薇を塗る。塗る。…タルト作りよりはマシだけどこれも結構な重労働…

 

「はぁ、はぁ…き、昨日よりは上手く出来たぞ…」

「よくできました!っと、そろそろ時間だ。みんな、こっちだよ!」

 

薔薇の迷路を抜け、パーティ会場に行く。

 

着いたら、寮生が声をあげる。

 

「我らがリーダー!赤き支配者!リドル寮長のおなーりー!」

「「「「リドル寮長、バンザーイ!」」」」

 

「…うん、庭の薔薇は赤く、テーブルクロスは白。完璧な何でもない日だ。ちゃんとティーポットの中には眠りネズミが入ってるんだろうね?」

「もちろん。もしもの時の鼻になるジャムも万全です。」

「よろしい。」

 

「流石寮長というべきか。他の寮生とは若干服が違うね。」

「なんだあの服!かっけーんだゾ!」

「ふふーん。かっこいいっしょ、ハーツラビュルの寮服!流石にリドルくんが来てるのはダメだけど、普通の寮服なら…それっ!」

 

ケイト先輩の魔法で来ていた服がハーツラビュルの寮服に変わる。

 

「パーティの日は正装ってハートの女王の法律でも決まってるからね。今日はサービスだよ?」

「おお…!」

「めっちゃイケてる!」

「にゃっはー!かっけーんだゾ!」

「マロンタルトの贈り物を忘れずに!じゃ、パーティにれっつらごー!」

 

寮生はそれぞれティーカップを持っている。

 

「クロッケー大会の前にまずは乾杯を。ティーカップは行き渡っているね?では、誰の誕生日でもないなんでもない日を祝して!乾杯!」

「「「「カンパーイ!」」」」

 

「エース、今渡してきたら?」

「そうだな。よし…寮長!」

「きみは…あぁ、タルト泥棒の一年生か。」

「えーっと、タルトを食べちゃった事を謝りたいと思って。新しくタルトを…」

「ふぅん。…一応聞くけど、なんのタルトを?」

「よくぞ聞いてくれました!旬の栗をたっぷり使ったマロンタルトです!」

 

自信満々に言うエースとは別に、みるみるうちにリドル寮長の目が吊り上がっていく。

 

「マロンタルトだって!?信じられない!」

「ええっ!?」

「ハートの女王の法律、第562条『何でもない日のティーパーティにマロンタルトを持ち込むべからず。』。これは重大な法律違反だ!なんてことをしてくれたんだい!?完璧な何でもない日が台無しじゃないか!?」

「562条!?」

「多すぎる…というか全部覚えてるの…?」

「もちろん。全810条全て頭に入っている。寮長なんだから当然だろう?」

 

「…あちゃー、こりゃヤバイ。トレイくん、知ってた?」

「俺が暗記出来てたのは350条まで。完全に油断してた。タルトの種類にまでルールがあるなんて…」

 

「ハートの女王の厳格さを重んじるハーツラビュル寮長である僕が、この違反に目を瞑る事はできない!マロンタルトはすぐに破棄、それからこいつらを寮外へつまみ出せ!」

 

 

『なんでこんな簡単な事も出来ないの!?いくら世間が許しても私が許せない。一晩今から出ていなさい!』

 

 

「…っ、は…!」

「…かんとくせ、カエデ?大丈夫か?顔色が…!」

 

…違う、これは、これは幻覚…!

 

「ちょっと待てよ、そんな無茶苦茶なルールあるか!」

「そうだゾ!捨てるくらいならオレ様が食う!」

「寮長、申し訳ありません。マロンタルトを作ろうと言ったのは俺です。」

「そ、そうそう。そんな決まりがあるなんて全然思ってなくて。」

「作ったことが重要なんじゃない。今日!今!ここに!持ち込んだことだけが問題なんだ!」

 

「…ふふ。馬鹿みたい。」

 

なんとかその言葉を絞り出す。

 

「馬鹿…だって?」

「そーだよ、さっきから聞いてりゃ、おかしなルールばっか並べやがって。馬鹿じゃねーの?」

「ちょっ、ストップ!それは言っちゃダメなヤツ!」

「いーや言うね!そんなルールに従ってタルトを捨てるなんて馬鹿だって思うだろ。ふざけんなよ!」

「俺もエースに賛成です。もちろんルールは守るものですが、さすがに突飛すぎる!」

 

「それに、ルール、ルールって。そんなに言うの、ロボットみたい。」

 

まるで、両親みたいな。

 

「ホント、こんなワガママな暴君なんて思わなかったわ。」

「………今、なんて言った?」

「お前はおこりんぼでワガママで食べ物を粗末にする暴君って言ったんだゾ!」

「お、おい、そこまでは言ってな…」

 

「首をはねろ!」

 

…それは、防ぐ!

 

「『イミテーション・ギャラハッド』……!」

 

なんとか円卓の盾を作り、飛んでくる首輪をガードする。

 

「トレイ、ケイト!こいつらをつまみ出せ!」

「「…はい、寮長。」」

「せ、先輩達!?」

「ごめんね、俺たち寮長には逆らえないからさ。」

「…悪いな。」

「あぁ、そうかよ!やって…!」

「エース、引くぞ。カエデの体調が悪そうだ。」

「…分かった。」

「…謝れば寮に戻れるよう説得しておくから。」

 

 

それからの記憶は、あまり無い。気付けば、オンボロ寮で寝ていた。置き手紙があり、エース、デュース、グリムの3人はトレイ先輩にリドル寮長について聞きに行ったらしい。

 

「…はっ、はっ。…クソ、なんで今更になって、アイツらの影が…!」

 

 

『なんでこんな事も出来ないの!?』

『お前に期待した俺が馬鹿だった。』

 

 

「やめ、やめて…」

 

 

『藤丸家のあの子、成績が学年トップですって。』

『それに比べて…』

 

 

「違う、私は…操り人形じゃ…!」

 

「おう、子分!起きて…うわっ!顔が真っ青なんだゾ!」

「グリム…!」

 

思わず抱きしめる。

 

「どうしたんだゾ!?」

 

「…………吐きそう。」

 

「ぎにゃ〜!?離れるんだゾ〜!」

「何騒いで…カエデ!?マジで顔真っ青だぞ!?」

「吐きそう…ごめ、洗面所、連れて行って…」

「吐きそう!?洗面所だな!?」

「あ、もう…無理……」

「頑張れ!あともう少しだから!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「……大変お騒がせしました…」

 

土下座。本当に助かったけどマジで迷惑かけたし…

 

「本当大変だったんだゾ…」

「グリムもごめんね…」

 

「なぁ、カエデ。」

「何?」

「…俺達はさ、その、体調が悪くなった理由とか聞いてないんだけどさ。」

「…っ。」

「聞いてもいいわけ?」

 

…あ、えっ、いや、………いや、もはや、私1人で抱えるのも、辛いな。

 

「…いいよ。なんでも。」

「…えっ。」

「ほらほら、なんでもいいんだよ。好きなこと聞いて?……流石に、スリーサイズとかは言わないけど。」

「聞かねーよ!それ聞くのただの変態だろ!」

「冗談。…で、何が聞きたいの?」

「…なんでもいいんだよな?」

「いいよ?どうぞ、お好きに。」

「…おい、エースお前、まさか。」

「……今から結構無神経な事言うかもだけどいいよな?俺が知りたいのは、お前の家庭環境。」

 

「…やっぱり、バレてたか。」

 

…やっぱりそうだよね。エースってそういうの何となく感じ取るの上手そうだし。

 

「…私の親は世間一般で言う毒親とか、そういうやつ。親戚に、結構優秀な人がいてね。常にその人と比べられてた。あの子は成績良かったのにそれに比べて〜とか、なんでお前は出来ないんだ〜とか。しかも、ホテルの支配人みたいな事してるから、大体のことはお金で握り潰される。だから、もう諦めた。そうあれ、そういう偶像で過ごしてきた。今は平気だけど、一時的にご飯の味を感じられない時もあった。それで、リドル寮長の言葉と、両親の言葉が…、っ重なった、んだ。」

「分かった!もう言わなくて、」

「大丈夫。…それでフラッシュバック?っていうのかな。その、思い出しちゃって。だから、ちょっとしんどくなっちゃって。…それに、デュースのお母さんの話を聞いて。ちょっと羨ましくなっちゃった。」

「カエデ…」

「…これくらいかな。他に聞きたい事は?」

「…あぁ、そうだ。アンタの本当に好きな食べ物。教えてくれない?俺たちだけ知られてるのって、なんか不公平じゃない?なぁ、デュースくん?」

「そうだな、エースくん?」

「…ふふ。なんだ、そんな事?」

「そんな事ってなんだよ、結構重要な事だぜ?」

「あははは!…あー、えっと?それだけ?私結構覚悟決めたんだけど?」

「そうだな…強いて言えば、カエデには悪いが、ケジメつけさせたい。」

「うっわー、出た、デュースのヤンキー語録!ま、俺も一発いっときたい。」

「え、めっちゃ血の気多い。いや、他に何か、」

「何か心配してるみたいだけどさ、」

 

「女の子をそんな顔するやつなんか気にする必要ないって。」

 

「………あ、え?」

 

女の子。多分、文脈的に私の事だろうけど。え?

 

「あ、ちょっと待って。ちょっ、あっ、女の子扱いとかほとんどされたことないから顔が赤くなって、ってこっち見んなニヤニヤするなぁ!」

「…申し訳ございません、姫様?」

「えっと、仰せのままに?」

 

あ〜〜〜もう!!!2人して!!!

 

「もう!で、結局どうなったの!」

「あぁ、寮長の事?決闘する事になった。」

「なんで?????」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




楓ちゃんの時系列。


毒親の元で生活。

途中、精神崩壊の防波堤として音切(前世の楓)が第二の人格として出現する。

人理焼却が始まる。(転生者FGO本編)

人理焼却を止める。(転生者FGO。2023/05/07現在未完結)

ツイステ世界に迷い込む。(今ココ)


人生ハードだなぁ。
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