転生者で行くツイステッドワンダーランド   作:よっしぃぃぃい

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プロローグはねぇ、あまり改変出来ないんですよね。エーデュースの登場とか、色々な部分で。
ちゃんと各寮のストーリーが始まったら好きに出来る…はず。

では、本編どうぞ。


Prologue3 イベント特異点みたいなものでしょ?(失礼)

朝。

 

「ヒッヒッヒ…お前さんたち、今日は学園の掃除をしないといけないんじゃなかったっけ?」

 

そう言われてグリムは寝ぼけ眼で返事した。

 

「むにゃ…あと5分…」

「そんなふうにいつまでもゴロゴロしてると永遠に起きられなくなっちまうよ。」

「俺たちみたいにね!」

「ふぎゃっ!?オイオマエ、起きろ~っ!!」

 

起きた。非常にうるさいと感じた。思わず、

 

「ぶっ殺すぞこの野郎。」

 

と、返事したら、グリムのみならずゴースト三人衆にまで怯えられてしまった。解せぬ。

 

それはそうと色々と支度をしている最中。

 

「お前たち、今日からここに住むんだって?悪戯しがいがあるってもんよ。ケッケッケ!」

「くそー。いつか追い出してやるんだゾ!」

 

またやってるなー、と私は感じる。そもそもの話、対魔…除霊したらすぐにこいつら消え去るんじゃなかろうか。…そのうち、やるか?

 

「おはようございます、2人とも。よく眠れましたか?」

 

クソカラス…もとい不審者…もとい学園長が来た。

 

「ベッドに寝そべったら底が抜けてびっくりしたんだゾ!どんだけオンボロのまま放置してたんだ?」朝もゴーストに起こされるし最悪なんだゾ!」

「ぐっすりだった(大嘘)」

「異世界に飛ばされてきたというのに図太くて大変よろしい!」

 

異世界ってもイベント特異点みたいなものでしょ?(失礼)なら、そんなに動揺しなくても…レムレムレイシフトで平行世界に行っちゃう親戚もいるし。いやあれは例外か。

 

「さて、そんなわけで本日のお仕事についてお話があります。今日のお仕事は学園内の清掃です。といっても学園内は広い。魔法なしで全てを掃除し終えることは無理でしょう。ですので、本日は正門から図書館までのメインストリートの清掃をお願いします。いいですか、カエデくん。昨日のような騒ぎを起こさないよう、グリムくんをしっかり見張っていてくださいね。」

「しょうがないなー(わかりました)」

「…頼みましたよ?昼食は学食で摂ることを許可します。では、しっかり業務に励むように。」

「ちぇっ…掃除なんてやってられねぇんだゾ。」

「それな。」

「オレ様も魔法の授業でババーン!ドドーン!とすごい魔法を使いたいんだゾ…」

「というか、そもそも戸籍とか無いのに労働して大丈夫なんだろうか。昨今の学校だったら戸籍なしの清掃員なんて雇ったら何されるか分からないし、生徒の親からクレームやら来ると思うんだけど…(偏見)」

「…異世界から来たってどういうことなんだゾ?」

「あ、それ?」

 

「私って、地球…えっと、そういう名前の星にいたの。ここはツイステッドワンダーランド。そもそもからして、名前が違う。まぁ、これだけなら名称の違いくらいあるだろうね。でも、確信したのは昨日、図書室で調べた時。地球の地名はまったく見当たらなかったし、公用語が英語。…さらに、獣人、人魚、妖精…君の魔獣という種族はいない。異聞帯…あり得ざる人類史にはいたりしたけど、基本的には存在しないはずなんだ。そして、魔法。聞けば一般的に普及しているらしい。魔法士という職業もある。…とまぁ、そんなことから考察して、私が住んでいた場所、痕跡はこの世界には無いのさ。」

 

その情報を聞いたグリムは口が塞がらなかった。

 

「異世界…ってことは知り合いにも…」

「基本的には会えない。いや、もしかしたら…ううん、無理。もしここが何百何千何万と無数にある世界線の一つだったとしたら、再会できる可能性はゼロにも等しい。」

「さ、寂しくないんだゾ?」

「………ノーコメントで。…さ、学校にいこうか。文句を言ってたって、私たちは温情でこの学園にいる身。仕事をしていなくて追い出されたらかなわないからね。」

 

どこか影のある表情を見て、グリムは何も言わなかった。…言えなかった。

 

 

「…スゲーんだゾ。ここがメインストリートか。」

「確かに、名門校というのにも頷けるね。」

「昨日はよく見てなかったけど、この石像は誰だ?7つあるけど、なんかみんなコワイ顔。このおばちゃんなんか、特に偉そうなんだゾ。」

「ハートの女王を知らねーの?」

 

頬にハート型のペイントをした生徒が言った。

 

「ハートの女王?偉い人なのか?」

 

お前はその無知さで学園に入学しようとしてたのか問い詰めたくなるが、自分も知らないので何も言えない。

 

「昔、薔薇の迷宮に住んでた女王だよ。規律を重んじる厳格な人柄で、トランプ兵の行進も薔薇の花の色も一切乱れを許さない。マッドな奴らばっかりの国なのに誰もが彼女には絶対服従。なぜかって?規律違反は即打ち首だったから!」

 

なんとなく、不思議の国のアリスの話のように感じた。本人と話したことがあるので余計に。

 

「こ、こえーんだゾ!」

「クールじゃん! オレは好き。だって、優しいだけの女王なんてみんな従わないだろ?」

「それな。」

「確かに、リーダーは強いほうがいいんだゾ。っていうか、オマエは誰だ?」

「オレはエース。今日からピカピカの1年生。どーぞヨロシク!」

「オレ様はグリム!大魔法士になる予定の天才だゾ。こっちの冴えないのはカエデ。オレ様の子分なんだゾ。」

「カエデ?珍しい響きの名前だな。」

「私がいつ子分になった。」

「お前、男のくせに私とか、すごい女らしいな!」

 

そりゃ女ですし。言わないけど。

 

「なあなあエース。それじゃあっちの目に傷のあるライオンも有名なヤツなのか?」

「もちろん!これはサバンナを支配した百獣の王。でも生まれながらの王じゃなく綿密に練った策で玉座を手に入れた努力家だ。王になったあと、嫌われ者のハイエナも差別せず一緒に暮らそうって提案したそうだ。」

 

うん…?それって「ライオンキング」の話だよな?いや、でも少し…大幅に違うな。バッドエンドが正史の話なのかね。

 

「おおっ、ミブン?っていうのに囚われないヤツはロックなんだゾ!手前のタコ足のおばさんは誰だ?」

「深海の洞窟に住む、海の魔女。不幸せな人魚たちを助けることを生きがいにしてた。お代さえ払えば変身願望から恋の悩みまでなんでも解決してくれたらしい。彼女の手にかかれば叶わない願いはなかったらしいよ。ま、お代はちょっと高かったって話だけど。なんでも叶うってんなら、当然だよね。」

 

…ええと、リトルマーメイドか?あいにくリトルマーメイドの話は知らないんだよ…ごめんなさいアンデルセン、いつか人魚姫の物語読むから許して。

 

「にゃっはー!つまりオレ様も大魔法士になればリッチになれるってことか!?じゃあじゃあ、このでかい帽子のおじさんは?」

「砂漠の国の魔術師。間抜けな王に仕えてた大臣で王子と身分を偽って王女を誑かそうとしてたペテン師の正体を見破った切れ者!その後魔法のランプをゲットして世界一の魔術師にまでのし上がった!さらにはその力で王の座まで手に入れたんだってさ。すごいよな!」

 

これはアラジンだな。いやまぁ、見方を変えればペテン師か…本人は気持ちのいいさわやかイケメンだったけど…

 

「ほほう!やっぱ魔法士には人を見る目も必要ってことだな!おおっ、こっちの人は美人だゾ!」

「これは世界一美しいといわれた女王。毎日魔法の鏡で世界の美人ランキングをチェック!んで、自分の順位が1位から落ちそうになったらどんな努力も惜しまずやったって話。世界一の美を保つことへの意識の高さっつーの? ハンパないよね。あと毒薬作りの名手でもあったらしいぜ。」

 

白雪姫の話か。つまり、毒林檎の王妃が白雪姫を殺すのに成功した未来…ってことかぁ。本人はそのつもり無かった、ってか自分もそうだったらしいしな。

 

「キ、キレーだけどおっかねえんだゾ…」

「そう?譲れないこだわりがあるのはカッケーじゃん。」

「た、確かに、一本芯が通ってるのはカッケーな!向こうの頭が燃えてる男は? 見るからにコエーんだゾ。」

「死者の国の王!魑魅魍魎が蠢く国を1人で治めてたっていうから超実力者なのは間違いない。コワイ顔してるけど押しつけられた嫌な仕事も休まずこなす誠実な奴でケルベロスもヒドラもタイタン族も全部コイツの命令に従って戦ったんだってさ。」

 

………知らないや。なにこれ、ケルト神話の話?スカサハのこと?なんか冥府の門を守ってるとかなんとかだったよね?

 

「ふむふむ。実力があるのに驕らないってのはだいじなことなんだゾ。最後に、この角が生えてるヤツは?」

「魔の山に住む茨の魔女。高貴で優雅、そして魔法と呪いの腕はこの7人の中でもピカイチ!雷雲を操って嵐を起こしたり、国中を茨で覆い尽くしたり、とにかく魔法のスケールが超デカイ。巨大なドラゴンにも変身できたんだってさー。」

 

…これも分からない。何?どういう集まり?童話?でもケルト神話は違うし、最後のやつに関しては分からないからなんとも言えないな…

 

あと、茨は出来ないけど雷雲を操って嵐を起こすくらい私にも出来るね!

 

「おぉ~、ドラゴン!全モンスターの憧れだゾ!」

「クールだよな~。…どっかの狸と違って。」

「ふなっ!?」

「プッ……あははっ!もう堪えるの無理だ!あはははは!なあ、お前ら昨日入学式で暴れてた奴らだろ?闇の鏡に呼ばれたのに魔法が使えない奴とお呼びじゃないのに乱入してきたモンスター。いやー、入学式では笑い堪えるの必死だったわ。」

「なぬ!?しっ、失礼なヤツなんだゾ!」

「本当にね。」

「で、結局入学できずに2人して雑用係になったわけ?はは、だっせー。」

「にゃにおぉおう!?」

「しかも『グレート・セブン』も知らないなんてどんだけ世間知らずなんだよ。ナイトレイブンカレッジに来る前に幼稚園からやり直すのをオススメするわ。ぷくく…」

「ぐぬぬ…」

「ちょっとからかってやろうと思って声かけたけど色々と予想を超えてたね。んじゃ、オレは君たちと違って授業あるんで!せいぜい掃除頑張ってね、おふたりさん♪」

「コイツー!言わせておけば!もう怒ったゾ!ふな"〜〜〜っ!」

 

グリムが青い炎を吐く。

 

「うわっ!…っと、危ねえ!何すんだよ!」

「オレ様を馬鹿にするからだ!その爆発頭をもっと爆発させてやるんだゾ!」

「爆発頭w」

「爆発頭~?へぇ〜。オレとやろうなんて良い度胸じゃん。そっちこそ、全身チリチリのトイプードルにしてやる!」

「今度は犬か。」

「ふな"~~~!!!」

「おっと危ない。それっ!」

 

今度はエースが風の魔法で応戦する。

 

「コイツ、魔法でビュンビュン風を吹かせてくる!オレ様の炎が曲がっちまうんだゾ!」

「なんだ?ケンカか?」

「いいぞー!やっちまえー!」

「風を操る魔法もあるんだな…なるほど。龍風圧みたいなものか。」

 

「そんなへろへろ火の玉当たるかってーの。」

「なんだと!覚悟するんだゾ!」

「そんなん風で矛先を変えてやれば…そらっ!」

 

そのまま、ハートの女王の石像に火が向かう。

 

「あ"ーっ!やべっ!ハートの女王の石像が黒焦げに!」

「オマエが風で炎の向きを変えるからだゾ!大人しく燃やされろっ!」

「そう言われて燃やされる奴がいるかっての!」

 

と、その時学園長がやってきた。

 

「こらー!!!なんの騒ぎです!?」

「げっ、学園長…」

「アイツ、アイノムチで縛ってくるんだゾ!逃げろっ…」

 

早業で2人に愛の鞭が当たる。

 

「いでーっ!」

「ふぎゃーっ!2日連続でいてぇんだゾ!」

「愛の鞭です!この私から逃げようなんて100年早いんですよ!はぁ……先ほど騒ぎを起こすなと言ったばかりのはずですが?しかもグレート・セブンの石像を黒焦げにするなんて!よほど退学にさせられたいと見えます。」

「ちょっ!それは勘弁!」

「カエデくんも、これではグリムくんを監督しているとは言えませんよ?」

「はいはい…」

「全く…君、学年と名前は?」

「エース・トラッポラ…1年デス。」

「ではトラッポラくん。グリムくん。そしてカエデくん。3人には罰として窓拭き掃除100枚の刑を命じます!」

「にゃっ!?元はといえば、ソイツがオレ様たちをバカにしたからいけないんだゾ!」

「ええっ!?オレもぉ!?」

「当たり前です!放課後、大食堂に集合。いいですね?」

「へぇ~い…」

「昨日から散々なんだゾ~!」

「むしろ散々なのはこっちだよ…」

 

朝から騒動に巻き込まれ、憂鬱になった楓であった。

もちろん、放課後も騒動に巻き込まれるなんて思いもしなかった。




楓は除霊するか、って言ってますが、除霊(物理)です。魔術的な除霊は出来ません。能力の関係上、魔術回路はA〜A+くらいあるんですが、何せ魔術は一切習っておらず、独学です。ガンドや瞬間強化あたりなら使えるけど、投影魔術や宝石魔術といったものは使えないのです。FGOの主人公がマスタースキルで色々出来るのもきっと礼装のおかげ。

ちなみに、楓の強さ的に言うと、

メリュジーヌ(アルビオン)≧不知火楓≧インド系鯖。

一応上の図は私の中の設定ですので、公式の設定とか他の方の小説の設定とは違います。ご了承下さい。

そして、この式のもっともっと遥か上にORTがいます。さすが型月最強。



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では、また。
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