ドラゴンクエスト ダイの大冒険Ⅱ   作:だいまどう

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〜ドキ⭐︎ドキ⭐︎メルル〜

メルルは薄暗い部屋のベッドの上で目を覚ました。

 

(──あれ……私……?)

 

ベッドの横に置かれたチェストの上に、東洋風の彫刻があしらわれた古びたランプが置かれている。

どうやらこれがこの部屋の唯一の灯りらしい。

 

足側には古い事務机があり、無造作に書類が広げられているのが見える。

そして、何かの薬品だろうか、ビーカーに入った透明の液体が何種類か。

ガラスの表面には何かのラベルが貼ってあるが、明るさが足りないせいで読むことができない。

メルルのそんな状況を嘲笑うかのように蝋燭の灯りが壁でチラチラと揺れていた。

 

そして何処からともなく漂ってくる花のような、樹脂のような、妖しい香り──

その香りを鼻腔に吸い込むと、メルルは夢とも現とも付かない心地になるのだった。

 

不意に部屋を仕切る木製のパーテーションの向こうから低い声が聞こえてきた。

 

「お目覚めかな──?」

 

屈強な男がふたつのパーテーションの隙間から顔を出した。

その男は無精髭を生やし、使い込まれ襟のよれた緑色の麻の半袖シャツを雑に羽織っている。

その顔は幾分疲れているように見えた。

 

まだ意識が朦朧としているメルルに近づくと、男は投げ出されているメルルの艶かしい白い脚を見て、ぶっきらぼうに言った。

 

「──じゃあ……そろそろ──」

 

男は机に置いてあるビーカーのひとつを手にやって来ると、メルルの無防備な下半身をねっとりと眺めた。

そしておもむろにガラス瓶の中に手を突っ込み、微かに芳香を放つとろりとした馨しい液体を毛深い指に纏わせると、思わせぶりな仕草でぐりぐりと指を器用に動かしながら掌に馴染ませた。

 

男は跪くと、メルルの敏感で柔らかい部分を下から上に撫で上げるようにしてその液体を満遍なく塗りはじめた。

 

(あっ……うっ……!ん……)

 

メルルは男のなすがままにされながら、苦悶と快感、そして少しの羞恥が入り混じった表情を浮かべていた──

 

「いきますよ」

 

落ち着き払った声が聞こえ、不意に男の太い指が入ってきた。

メルルは身体の芯に杭を打たれるような重さに目眩を感じつつも、その奥に微かに感じる痛痒いような感覚に神経を集中させた。

時折、苦悶の表情を浮かべながらも、指が下から上に流れる度にメルルの全身は素直に反応した。

 

「あっ……はっ」

 

男の指の動きに合わせて呼吸をしているメルルは、自分がまるで人形か何かになったような錯覚に陥った。

 

「隣でお友達も楽しんでいらっしゃるようですね」

 

男はそう言うと、くちゅくちゅと指が擦れる音を部屋に響かせた。

そして、指の形をくの字に変えると、いっそう低い声でメルルに訊いた──

 

「ここはどうかな……?」

 

男の指がメルルの違う部分を擦りはじめる──

 

「あっ…………いゃああっ!!!」

 

メルルは脳天に突き刺さるような衝撃に耐えながら、陸に打ち上げられた人魚のようにビクンと身体を震わせた。

 

息がどんどん荒くなっていくメルルに男は優しく尋ねた。

 

「ここはやめましょうか──?」

 

メルルは顔を真っ赤にして叫んだ。

 

「いえ──大丈夫です!やめないでください!」

 

男は安心したようにぐちゅぐちゅと音をたてながら、そのまま指を動かすスピードを早めていった──

 

メルルは唇の端を歪めながらタオルケットの端を両手で握りしめていたが、

途中で頭の中が真っ白になってしまい、その後はどこをどうされたのか覚えていない──

 

いつの間にか行為が終わった事に気づくと、メルルは顔を白い腕で隠しながら呼吸を整えていた。

メルルの頬や太腿の内側はうっすらと薔薇色に色付き、背中に汗が滲んでいるのがわかった。

 

──全身が暑い。

 

ゆっくり服を着替えていると、パーテーション越しに男の声が聞こえてきた。

 

「お疲れ様でした」

 

トレイに小さい透明なガラスの急須とグラスを乗せて男がやって来た。

 

「マロウティーです。心を落ち着ける効果がありますよ。よくかき混ぜて召し上がって下さいね」

 

「わあ!綺麗な色のお茶ですね」

 

メルルはお茶の入ったグラスを眺めながら恥ずかしそうに言った。

 

「すいません……なんか最初……私、寝ちゃってたみたいで……」

 

「ああ、大丈夫ですよ。温泉帰りでしょう?そういう方いっぱいいますし」

 

メルルはふふふ、と笑うと、大きな目をウルウルさせて訊いた。

 

「でも……足つぼマッサージってあんなに痛いんですね!わたしびっくりしちゃった」

 

「ああ、親指のところ痛かったですよね。あのツボが痛いっていう人は普段から頭を使っている人が多いんですよ」

 

「まあ!」

 

「まだお若いのに、色々と大変でいらっしゃるんですね。たまには息抜きすると良いですよ」

 

そう言うと男は奥からリボンの付いた小さな包みを持ってきた。

 

「ロモスで採れるカモミールを使った、自家製のハーブティーです。不安や緊張をやわらげ、睡眠促進の効果もあるので、寝る前に飲むといいと思いますよ。良かったらどうぞ」

 

「こんな素敵なものを……なんかすみません!ありがとうございます」

 

「いえいえ!気が向いたらまた来て下さいね」

 

男はにっこり笑った。

 

 

「私、手のツボマッサージも追加でやってもらったんだけど、もう気持ちよくて途中で寝ちゃった!いやー!これは私ハマるかも」

 

会計後、マァムがメルルに興奮気味で言った。

 

「そんなのもあったんですね!今度私もやってもらおうかな」

 

「そういえばメルル、なんか全身痒くない?」

 

「確かに!血行が良くなったからかもしれないですね」

 

「けっこう汗もかいちゃったし……もうひと風呂浴びちゃう?」

 

「行っちゃいますか!」

 

──その時、マァム達と入れ替わりに怪しい人影が建物に忍び込んでいくのが見えた──

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