ホロライブ・オルタナティブver.IF外伝 ~ラプラスの野望~   作:天野空

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第20話 【絆】を持つ者

「ご苦労だったな」

円卓の部屋、5人の女性が集まっていた。

その上座に座るラプラスは4人に言った。

「前回の作戦で、いろいろとあったがみこさん、ぺこらさん、わためさんの絆を手に入れることができた」

みこの絆についてはクロヱが脱出する際に共闘した時、わための時と同じようにお礼という事でもらっていた。

「これでホロメンの約半数の絆を手に入れる事ができましたね」

ルイは手元のウィンドウを見ながら言った。

「うむ、吾輩の野望も半分まできたと言う事だ」

ラプラスは満足そうに腕組みをして頷いた。

「ただ、気になる事もあります」

「コメント集でござるな」

ルイの言葉にいろはは難しそうな顔で答えた。

「そう。

前回の第X世代からコメント集の力は取り除き、もうこの世界には存在しないはずの力。

それがどうしてか現れている」

「その原因をいろいろと調べてますが、今のところ手がかりはありません」

ルイに続いてこよりが報告する。

「もし、邪魔をするようなら蹴散らせばいい」

ラプラスが静かに言った。

その言葉に一同は頷く。

「それで今回のターゲットは決めているのか?」

ラプラスの言葉にこよりがテーブルの上に巨大な画面を映し出す。

そこには1人のホロメンの姿があった。

青い髪のその女性。

第五世代組雪花ラミィだった。

 

 

「で?

なんで吾輩達フルメンバーで来てるんだ?」

ここは【ファンタジー】にある始まりの町の近く。

この近くにラミィの住む家があった。

「それはですね。

ラミィ先輩に喧嘩を売り行くと何かと予備戦力みたいな方達が参戦する可能性があるからです」

そうラプラスに答えるルイ。

「予備戦力?」

(そう、ラミィ先輩にちょっかいかけると何故か、第五世代組の他の先輩達も参戦してくる可能性があります)

専用通信でロックに入ってるこよりから連絡がきた。

(それにGMともしかしたら前回の戦いの世界の答えが来るかも知れないですよ)

「まじで?」

「確か、前回の時みたいな力はなくなってるって噂でござるが、装備はあの時と同じか、それ以上」

「それに噂では、沙花叉達以外のホロメンの絆を所持してるって言われてるよ」

何故か情報通ないろはとクロヱ。

「だったら、またそいつから絆を取ればいいんじゃないか?」

良いことを思い付いたようにラプラスが言う。

「ダメですよ。

前回の事もあって他人の集めた絆を奪うのは、ホロメンといえども出来なくされてます。

ま、完全にラプラスのせいですけど」

ルイに言われて、ラプラスはガクッと肩を落とした。

「あ、いたでござるよ」

始まりの町の近くの森の中を進んで行くと、少し開けた場所に小さな畑があった。

そこで誰かがうずくまって畑仕事をしていた。

「確かにラミィさんだな」

遠くから見てもその綺麗な青色の髪でよく分かる。

ラプラスから見た感じでは1人のようだが…

「他に気配は感じないね」

クロヱが周囲を確認する。

「ほら、みんなで来なくても良かったじゃんか」

ラプラスがルイに言うが、ルイは緊張した顔で周りを警戒していた。

「びくびくすんなよ」

ラプラスはそう言ってラミィに近づいて行こうと足を一歩踏み出した。

「危ない!でござる」

その一歩踏み出そうとしたラプラスの首元を後ろから掴み引き寄せるいろは。

「ぐぇ」

変な声を上げてラプラスはいろはの方へと倒れこんだ。

「な、なにするんだ」

「いや、足下を見るでござるよ」

いろはに言われて足下を見るラプラス。

そこには銃痕の後がある。

「ええ、いつの間に!」

「やばいですね。

もうここは先輩達のテリトリーの中だ」

ルイが静かに言った。

「まさか、阻害魔法?」

「たぶん、アロエ先輩ですね」

「うわぁ、極悪だよ。

阻害魔法をかけた上に遠距離の攻撃って、ほぼ回避不可能じゃん」

ルイの答えにクロヱが身を振るわせながら答えた。

「よく気づいたなさむらい」

「いや、気づいたと言うか気づいてないと言うか。

ラプラスの足下を見たら弾痕があったので、こっちに引っ張ったのでござるよ」

「1発目は警告って事ですか」

4人は身を低くする。

「ど、どうする?」

ラプラスの言葉に4人が顔を見合わせる。

「たぶん遠距離攻撃はぼたん先輩で間違いないですね」

(その場所を調べてみたけど、かなり広い範囲で阻害魔法がかけられてるよ~

それも簡単には気付かないような魔法のかけ方してる)

とこよりからの専用通信。

「どうするんだ?」

ラプラスがもう一度ルイに聞く。

「ここにいても仕方ないです。

それに今ならまだラプラスがバリアを張って、その間にラミィ先輩だけでも別空間に移動させれば…」

ルイがそう3人に伝えている時、畑仕事をしているラミィが突然大きな声をあげる。

「やったぁ~

大量!!」

その声に4人はラミィを見る。

ラミィは畑から次々とジャガイモを掘り出している。

「今日はこれで何作ろう♪」

歌いながらジャガイモを掘るラミィ。

「たくさん掘れたから、みんなで食べよう♪」

すごく上機嫌なラミィ。

「さぁさ、今日は何にするぅ?」

そう言ってラミィはジャガイモを手に動きが止まる。

息を飲む4人。

「今日は何を♪」

そこまで歌ったラミィが突然ラプラスの方に振り向いた。

「作ってくれる?」

そして、ラプラス達の背後からいきなり声をかけられた。

『うわぁ~!』

4人はビックリして背後を見る。

そこにはにこにこ笑ったラミィが腰に手を当てて立っていた。

「え?あれ?え?」

ラプラスが動揺してあたふたする。

「なんで?」

クロヱは畑の方をもう一度見た。

そこにはジャガイモを持ったポルカが立っていた。

「こうなれば」

「やめといた方がいいよ。

いくらホロメン相手でもこの距離では外さない」

ルイが動こうとした時、横から声がする。

見ればぼたんが二丁の拳銃を、クロヱといろはに向けていた。

「なんでぼたん先輩が」

体を動かさず横目でぼたんを見るいろは。

「さっきの遠距離攻撃はぼたん先輩ではなかったでござるか」

「それはねねだよ~」

そう言ってスナイパーライフルを担いだねねが森から出てくる。

「そうか【絆】ですね」

「さすがルイねえ、ご明察」

ラミィが笑顔で答える。

「ラミィ先輩と思っていたのは、化けたポルカ先輩で囮役、【絆】でぼたん先輩の能力を持ったねね先輩が狙撃して、ぼたん先輩がこちらにいないとミスリードさせる。

そして、私達の隙をついて2人が接近する。

アロエ先輩の阻害魔法も私達の感知能力を誤魔化すのに一役かっていたわけですね」

「さすがだなぁ」

ルイの考察にぼたんが感心した。

「で、吾輩達をどうするのだ?」

ラプラスは落ち着いたようで、普通の態度に戻りラミィに聞いた。

「ん?それは…」

(そろそろ昼ご飯にするぞ~)

ラミィの言葉を遮り、五世代ハウスの玄関が開き、アロエの声が聞こえる。

「と言うわけで、4人も一緒にご飯どう?」

そう言ってラミィはラプラス達に笑顔で聞いた。

 

 

「で、どういう状況なんだこれは?」

ラプラスは隣で一緒に皿を机に運んでいるクロヱに聞く。

ラプラスとクロヱはポルカから皿を受け取り運ぶ係をしていた。

「ご飯の用意じゃないですか?」

とクロヱは机に皿を並べながら答える。

「おつまみお願い」

(はいはい)

先に机に座って機嫌良く飲むラミィに言われて、ぼたんから受け取ったつまみを持っていくアロエ。

「こら、生で食べない」

ジャガイモを洗った後、かじろうとするいろはを料理をしているルイが止める。

「ちょっとだけ味見でござるよ」

「いいから、輪切りにして」

いろはは残念そうな顔でジャガイモを輪切りにしていく。

そんな2人を見ながらぼたんは麺を茹でていた。

トントン

突然五世代ハウスの玄関を誰かがノックする。

身構えるクロヱとラプラス。

それを制しながらアロエがドアに向かう。

(はいはい)

ドアを開けるアロエ。

「すいません、GMですがここで何かおかしな事は起きませんでしたか?」

そう言って中を見るヒーロ。

お互いに見合うヒーロとラプラス。

(ん?特に何もないが?)

そうアロエは答えた。

「えっと…」

ラプラスを見ながらその返答に困るヒーロ。

「そうですか、それは良かったです」

そう言ったのはヒーロの横に立つレイム。

「よかったら2人も食べていきなよぉ~」

グラスを掲げながらラミィが陽気にGMを誘う。

「え?っと」

「はい、喜んで」

慌てるヒーロを尻目にレイムはそう答えて、五世代ハウスに入った。

(ま、座っておくといい)

そうアロエに案内されて椅子に座るヒーロ。

「私は何かお手伝いしましょうか」

そうレイムは言って台所に向かう。

「助かるよ」

そんなレイムにぼたんはお礼を言って何かを頼んでいた。

机にはお酒を飲むラミィと皿を配り終えたラプラスとクロヱ、そしてさっき来たヒーロが座る。

「ここで何をしているんだ?

第六世代組は」

ヒーロはそうラプラスに聞く。

「別にご飯をご馳走になる為に待っているだけだが?」

腕組みをして座るラプラスが答える。

「何を企んでいる」

「別にお前には関係ないだろ」

強めに言うヒーロにラプラスはぶっきらぼうに答えた。

「こら~!

やめなー

喧嘩しない。

お酒が不味くなるでしょ!」

「そうだそうだ」

怒るラミィに、いつの間にかお酒をもらって飲んでいるクロヱが賛同する。

「おい、なに飲んでるんだ、おまえ」

そんなクロヱを注意するラプラス。

「へぁ?

そりゃ、先輩から杯もらったなら飲まないといけないですよ」

そう言ってお酒の入ったグラスをぐいっと傾けるクロヱ。

「お、なかなかいける口だね」

そんなクロヱを見て喜ぶラミィ。

「いやいや、ラミィ先輩には敵わないですよ」

とクロヱは笑う。

「ま、今日は見逃してやる」

「こっちの台詞だ」

ヒーロとラプラスはそう言い合ってお互いにそっぽを向いた。

「はい、おまたせ~」

ぼたんが両手に拉麺を持って運んでくる。

その後から次々にテーブルに運ばれてくる料理。

ルイといろはもジャガイモで作った料理を運んできた。

(うう、こよも食べたかったぁ)

半泣きになりながらこよりから専用通信が入る。

(ぼたん先輩に頼んで、持ち帰りも作ったので持って帰りますよ)

(やったぁ~ありがとうルイルイ、大好き)

ルイの返事にこよりは大いに喜んだ。

「はい、おまちどう!」

ドンと大皿に漫画肉を乗せ運んできたポルカ。

「こんなの出きるんですか?」

驚くラプラス。

「ま、リアルではなくてここはゲームの中だからね。

こんな事もできたりするのよ」

そう言って追加でいくつか漫画肉を運ぶポルカ。

「では、席にみんな座って」

ぼたんに言われて席に座る一同。

「では、ラミちゃんよろしく」

「え?私?しかたないなぁ」

ぼたんに言われて立つラミィ。

「ええ、今回は急ではありましたが、お集まりいただきありがとうございます。

では、かんぱ~い!」

『かんぱ~い!』

挨拶も早々と乾杯の音頭をとり、出遅れる第六世代組もいたが、宴が始まった。

「ふ~ふ~うまい!」

拉麺を食べるラプラス。

「このポテトもいける」

一口食べて幸せそうな顔をするクロヱ。

「それは風真が切ったのでござるよ」

「揚げたのは私ですけどね」

いろはの言葉にルイが微笑みながら付け加える。

「こら、ねね!

自分の食べな」

「ええ、だってこれねねのだもん」

「もう、やめなー

ねねは自分の食べてからにしなよ」

ポルカの前にある漫画肉を手に取り、両手に漫画肉といった姿のねねをお酒を飲みながら止めるラミィ。

そんな3人を見ながら肉をひとつまみして微笑むぼたん。

(本当に相変わらずだ)

その横で浮かびながら半透明なアロエは笑顔でポテトを口にしていた。

「すごい状況ですね」

拉麺を食べながらヒーロは隣のレイムに言う。

「ええ、でもホロメン達も私達と同じキャラクターの1人だから。

特別ではないのよ」

レイムはそう良いながら食卓にあるワインを飲んだ。

 

「少しいいですか?」

「ん?」

ルイがラミィの横に来て座る。

宴は盛り上がり、各自好きなように移動して飲んで食べている。

「どうして私達が来るのが分かったんですか?」

ルイは疑問をラミィにぶつける。

そう、今回のあのトラップはラプラス達がこの場所に来るのが分かっていないと出来ない事だ。

どうして分かったのか。

それをルイは知りたかった。

「そうねぇ」

ルイの方に向き直るラミィ。

「簡単に言うとね、ルイねえ達を見たっていう知り合いから連絡が来たの

4人が森に入っていく。

もしかしたらラミィ達のところに行くかもって」

「目撃者?」

「そう、雪民。

って、言っても伝わらないか。

そうねぇ、世界の答えって言えば分かる?」

「な、世界の答え。

プレイヤーじゃないですか。

どうしてイベントキャラである私達が見えるのですか?

特殊な能力はもうないと聞きましたが」

「そう。

だけどね、彼はまたラミィ達ホロメン1人1人に自力で会いに来たの。

もちろんその中にはそら先輩も入ってる」

ラミィは楽しそうにそう語る。

「本当だったんですね。

絆を集めきっているっていう噂は。

それにそら先輩に会ったと言う事はまさか【虹色ダーツ】も手に入れている?」

「今は【虹色ダーツ】ではなくてペンダントだけど、彼は持ってるよ。

だからイベントキャラであるラミィ達も見えてるの。

それでたまたま始まりの町で友達と会う時に、ルイねえ達を見かけたんだって」

「はぁ、運がなかったですね」

ルイはそう言って笑う。

「それで、ルイねえ達が絆を集めているのを知ってたからね。

ラミィ達5人の絆をあげようって話になって、この宴をしてるの」

「はい?絆をあげる?」

「そうだよ」

ラミィはお酒を一口飲む。

「分かってるんですか?

絆を集めたらどうなるか」

ルイは少し慌てた様子でラミィに聞いた。

「もちろん。

でも、第五世代組の総意だから。

もしそれで悪い方に転んだら、その時はラミィ達で止めに行くよ」

そうラミィが言った時、ルイは気付く。

ラミィ以外の第五世代組が全員ルイの方を見ている事に。

(はは、隙も何もないですね、先輩方は)

ルイはそう心に思った。

「ラミィ達1人1人だったら止めれないかも知れないけど5人集まれば、どんな相手にも負けない自信はあるからね」

「よく言いますよ。

ラミィ先輩達も単体ほぼ最強に近いですよ」

「そ?

第六世代組には負けると思うけど」

そう言ってお互い笑った。

自分から視線が外れている事を感じるルイ。

(本当にタイマンでも勝てるかどうか、分からないですね)

ルイはそう思い笑いながら結論を出した。

(ルイルイ?

今、第五世代組の先輩達の絆ゲットできたよ)

ルイにこよりから専用通信が入る。

(分かった。

もうしばらくかかるかもだけど帰るね)

(はい、待ってます。

お土産もね)

(楽しみにしてて)

そう言ってルイは通信を切る。

ふと、宴を見ると第六世代組の3人は各々、先輩達に絡まれ?楽しんでいる。

ラプラスは何故かGMのヒーロと腕相撲をしていた。

「絆ゲットできた?」

「怖いからやめてくださいよ、ぼたん先輩」

「よく言うよ、その脇からこちらに向けてるのは、しまってくれるか?」

飲み物片手にルイの背後から声をかけてきたぼたんは、微笑みながら言った。

ルイはぼたんから声をかけられた時に咄嗟に杖を取り出し、後ろに向けたのだ。

「これは失礼、防衛本能だと思って見逃してください」

そうルイは振り返りながら言う。

「ま、そういう事にしとくよ」

ぼたんは飲み物を持つ反対の手にある銃をしまった。

「それで?

絆はゲットできた?」

「はい、おかげさまで」

もう一度聞くぼたんにルイは答える。

「そっか」

ぼたんはそう言ってルイの隣に座る。

「ラミィ先輩に聞きましたが、何故我々に絆をくれるんですか?」

ルイは宴の方を見ながら隣のぼたんに聞いた。

宴ではダブル吾輩がデュエットしている。

「それは簡単だな。

後輩だからだよ」

「え?」

「後輩のわがままを聞いてやれないようじゃ、先輩としてはダメだろ?」

ぼたんは笑う。

「私達も一度間違いを犯した。

でも、そんな私達を先輩達は全力で受け止めてくれた。

だからかな、今度は私達も先輩らしい事してやろうと思ってさ。

だから、後輩が間違った事したら、全力で止めに行く」

ぼたん達、第五世代組は一度コメント集に支配されて、世界を終わらそうとした。

「経験済みって事ですね。

参考にさせてもらいます」

「そうしてもらえると嬉しいよ」

ルイの言葉にグラスを向け微笑むぼたん。

ルイもグラスを向け乾杯をして微笑んだ。

それからしばらく宴は続き、そして楽しい時間は終わりを告げようとしていた。

「それでは私達は先に失礼させていただきます。

今日ここでは何もなかったと上には報告させていただきます」

そう言って、酔っ払ったヒーロを連れレイムが頭を下げる。

「ありがとう」

そんなレイム達を笑顔でラミィ達は見送った。

「それじゃ、吾輩達も帰るとするかぁ」

酔いが回っているのか、ちょっとしゃべり方のおかしいラプラスが他の3人に言う。

「ええ、まだいたい」

「そうでござる。

もっと美味しいもの食べて帰るぅ」

と2人は駄々をこねるが、ルイはそんな2人の尻を叩いて五世代ハウスから外に出す。

「それではご馳走様でした」

ラミィ達に頭を下げてお礼を言うルイ。

「楽しかったぞ」

酔ってもふんぞり返るラプラスは相変わらずだ。

「いえいえ、絆集め頑張ってね」

とラミィ。

「ただし、道は間違わないように」

(もし、変な方に進んだら)

「ねね達が挨拶に行くからね」

ポルカ、アロエ、ねねが言葉を続ける。

「どこにいてもね」

外の壁にもたれ掛かるぼたんがニヤリと笑い最後を締めくくった。

「肝に銘じておきます」

ルイもそれに笑顔で応じた。

「では、またでござる、先輩方」

「また、ご馳走になりに来るね」

手を振るいろはとクロヱ。

ラプラスは振り返らずそのまま進む。

ルイは何度も頭を下げて帰っていった。

それをラミィ達は笑顔で見送る。

「あ、そうそう」

帰っていくラプラス達に何かを思い出したようにラミィが大きな声をかける。

振り向くラプラス達。

「言うの忘れてた。

世界の答えの彼がいつか挨拶に行きますって伝えてって言ってたよ」

「げ」

ラミィの言葉に露骨に嫌な顔をするラプラス。

「ふふ、リベンジですかね」

ルイは笑う。

「それは楽しみでござるな」

「きちんと話してないからね、沙花叉も楽しみかな」

一同は元気に手を振るラミィ達に手を振り返しながら、ラプラスの作ったワープホールへと入っていった。

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