ホロライブ・オルタナティブver.IF外伝 ~ラプラスの野望~   作:天野空

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ロックの中に潜んでいたコメント集が絆の力を使い、世界を侵略し始めた。
ラプラス・ダークネスはコメント集に侵食された仲間を助け、反撃の狼煙をあげる。
しかし、影の数は圧倒的だ。
果たしてholoXに勝利はあるのか?


第34話 別世界からの協力者

「しかし、あまり近づけないとなるとやはり、手数が減ってしまうでござる」

巨大な影に剣撃を放ちながらいろはが言う。

いろはの言う通り、いろは、クロヱは接近戦が主な為に他の3人より殲滅速度が遅くなっている。

「こよも弾薬なくなりそうですぅ」

あらゆる火器を使い攻撃しているこよりだが、敵の攻撃も頻繁にくる為に弾薬を作る過程に移れていなかった。

「どうします、ラプ」

自分の扱う鞭もだいぶ侵食が進んでおり、これ以上使うのが困難になってきたルイが、ラプラスに聞く。

第六世代組も独自で対コメント集のコーティングを武器にしているが、相手はそれ以上の侵食速度を持っていた。

「ふ、仕方ない」

ラプラスそう言って目の前の影達を、紫の手で切り裂くと4人を見た。

「ステータス画面にあるアップデートをしろ」

ラプラスに言われて4人はステータス画面を開く。

そこには運営からのアップデート確認の画面が表示されていた。

「運営?」

クロヱが不思議そうに見る。

「早くしろ!」

ラプラスは4人に言いながら1人、影を倒していた。

4人は同時にアップデートを行う。

4人を淡い光が包み消える。

「どうなったでござる?」

「これは…運営から最新の対コメント集のコーティングがされてます」

いろはに言われてルイは3人を視て答える。

「なんで?運営から?」

「吾輩が申請した」

こよりの言葉にそっぽを向きながら答えるラプラス。

「ええ?

ラプラスがですか?

いつ?」

「ちょっと前」

ルイの言葉にも素っ気なく返すラプラス。

「なんでもっと早く教えてくれなかったんだよう」

「だって、さっき申請が通ったから」

クロヱの言葉にもラプラスは素っ気ない。

「後、ついでに救援も呼んでおいた」

「え?

この場所も教えちゃったの?」

「仕方ないだろ。

この戦いは絶対に負けられないんだ!」

4人の方を向いてラプラスが叫ぶ。

その背後に隙ありとばかりに影の巨大な手が迫る。

斬!

しかし、その手はラプラスに届かず、いろはのチャキ丸に斬り落とされその本体もいろはの一撃に消える。

「これで本領発揮できるでござるな。

ありがとう、ラプ殿」

いろはそう言って微笑む。

「確かに」

ルイが杖を地面に打ち付けると、地面から赤い錐のような物が出現し影達を貫く。

「能力も上がっていますから。

助かります、ラプ」

「よぉ~し。

相手に隙も出来たし、じゃんじゃん作っちゃうよ~」

こよりは武器の弾薬を一気に作り始める。

「ま、ラプラスにしちゃぁ、頑張ったんじゃない?」

クロヱはアイマスクをくいっとあげてラプラスを見、舌をちろっと出した後その場から消える。

その後、周りで影が次々と消滅していった。

「ふ、ふん、分かればいいんだ」

ラプラスは少し満足げな顔をして、影の殲滅を続ける。

しかし、パワーアップしたとはいえ、影の数は減ることなく沸いている。

持久戦となれば、ラプラス達には勝ち目がなかった。

(いつも呼んでもいないのに、すぐに現れるあいつらがこれ程まちどおしとは)

ラプラスは少し笑ってしまう。

「まだか、GM…」

ラプラスはぼそりと呟く。

すると突然頭上の空間の一部が割れ何かが飛び出してきた。

2台のGMバイク。

「助けに来てやったぞ」

そのバイクから元気な声が響く。

バイクから飛び降りてきた影はGMのグリーンイーグルとピンクウルフだった。

「お前達2人だけか?」

ラプラスの言葉に2人は頷く。

「今、世界全体でコメント集が侵攻している。

それに消滅したはずの五帝まで現れた」

グリーンイーグルはイーグルソードとイーグルブラスターを構え敵に応戦しながら言った。

「やはり、五帝を使いましたか」

グリーンイーグルの言葉にルイが呟く。

「知っていたのか?」

「はい、私の中にいたコメント集が五帝と戦った時に、かなり反応していました」

【近未来都市】での事をルイは伝える。

「あと、ここにくる時にコメント集に追跡をかけられて、さくや隊長とフジ先輩は残られました」

「く、確かにぜんぜん来ないよりましだが、2人では押しきれない」

ラプラスの言葉通り、GM2人の参戦でさっきより幾分余裕が出来たが、まだ敵の勢いを抑える程の戦力ではなかった。

「まだ、もうひと押しあれば」

「じゃぁ、そのひと押しはぼく達がしてあげようか」

『え?』

ラプラスの言葉に誰かが答える。

驚く一同。

その瞬間、無数にいる巨大な影の一部が一瞬にして消え去った。

「な、なんだぁぁぁあ!」

先程まで言葉を発せず攻撃を繰り返していたコメント集が叫びをあげる。

「驚く事ないだろう?」

そう言って誰かがラプラスの方に向かって歩いてくる。

その進む前に影は存在しない。

全て一瞬で蹴散らされていく。

まるで森の中の木が避けるように、その人物達は平坦な場所を歩いていた。

「お、お前達は!」

ラプラスがその人物達を見て驚く。

「ん?

会うのはこれが始めてだが?」

5人組のその真ん中に立つねずみのような耳を持つ少女が微笑み答えた。

その瞬間、また周囲の影が一気に消え去る。

「おい、少し話させろ。

お前の能力使うと他の人達がびっくりするだろ」

「ふん」

ねずみの少女が横にいる、ふてくされたような顔をして両手に時計の針のような武器を持った女性に言った。

「な、あれって」

グリーンイーグルもその5人組の顔を見た事があった。

「お前達は」

『【議会】!』

ラプラス達の声が重なる。

「そうだ、【ホロライブワールドEN】所属第二世代型通称【議会】とは、ぼく達の事だが…

リアルはどうか知らないが、こっちで会うのは始めての筈だが?

まぁ、いい自己紹介しておこうか」

そう言ってねずみの少女が右手を上に向け前に出す。

そこには何よりも黒い球体があった。

「の、呑気にお喋りしてんじゃねぇ~」

そこにコメント集の叫び声と共に【議会】へ影が迫る。

バチン

黒い球体を握りつぶす。

突然迫ってきていた影達の胸元にその黒い球体が現れる。

「な、なんだぁぁ!」

その球体は影を吸い込みそして消えた。

「【カオス】の概念を持つハコス・ベールズだ」

ハコスはにこっと笑う。

「次は私かなぁ?」

その言葉と共に無数の影が宙に舞う。

「がぁぁぁぁ!」

その下から起き上がってくる、誰よりも大きな人物。

その人物は宙に舞う影をその大きな手でバチンと叩き潰す。

「はじめまして~

【空間】の代弁者。

九十九佐命だよ。

よろしくね」

巨大な女性は少し小さくなりながら、ラプラス達に挨拶をする。

「本当に佐命には圧倒されますね」

その言葉と同時にラプラス達の足元に草花が咲く。

そこから緑の粒子が舞い、ラプラス達の傷や疲れを癒していった。

「初めまして【自然】の番人をさせてもらってます、セレス・ファウナです」

そう言って自然の癒し手は優しく微笑んだ。

斬!

セレスの自己紹介が終わるやいなや、周囲の影達がまたも一気に消え去った。

「何がどうなってる!」

驚き叫ぶだけのコメント集。

「【時間】の典獄、オーロ・クロニーだ」

先程の時計の針のような武器を持つ女性がぶっきらぼうに言った。

「さっきから時間を止めてるんだよ、こいつ」

ハコスはにやにやしながらラプラス達にひそひそ教える。

「いた」

突然頭を抑えるハコス。

「いらんことをいうんじゃない」

たぶん時間を止めて叩いたのだろう、クロニーはそっぽを向いたままハコスに言った。

「まぁまぁ、みんな仲良くしようよ」

最後に残った少女が2人の間に入った。

その瞬間ラプラス達の頭上に円をかくように武器が展開される。

「え?

レールガン?」

武器を見て驚くこより。

ドォォン!

凄まじい音と共にレールガンはその直線上の影を一気に殲滅していった。

その圧倒さに黙ってしまうラプラス達。

「【文明】の守護者をしてます。

七詩ムメイです」

少女はそう笑顔で自己紹介をした。

 

「ど、どうして【議会】が」

圧倒的な自己紹介が終わり、ラプラスが【議会】に聞く。

お互いを見る【議会】

そして、5人とも胸に手を当てた。

「よく分からないけど、胸の奥から「ここに助けに行って欲しい」って言われた気がしてね」

ハコスの言葉に残り4人も頷いた。

前回の戦い【議会】の姿を借りた【偽会】と戦った。

あの【偽会】達は消えず、【議会】の中へと帰っていっていた。

そんな【偽会】達は、この世界が消える事を悲しみ【議会】達に心の中から願った。

その願いを【議会】が受け止めたのだった。

「さぁ、世界を救うんだろ?」

ハコスはラプラスに言う。

「世界を救う?

違う、この世界は私のものだ。

だから勝手に荒らすのは許さない」

ラプラスの言葉にみんなが笑う。

「な、なんで笑うんだ?」

ラプラスが半泣きで周囲を見る。

「いいなぁ。

じゃ、その手伝いぼく達もさせてもらう。

ムメイ。

核は?」

ハコスに言われてムメイは眼前に無数のウィドウを開く。

「対象が多すぎてきちんとは分からないけど、この周囲にあるのは確かかな」

「それだけ分かればいいよ。

今回、ぼく達はお手伝いだし。

セレス。

ムメイの言った範囲に壁を作って」

「はい」

そう言ってセレスは笑い手元の球体を下に落とす。

球体が下に付いた瞬間、周囲に巨大な木の壁が現れた。

「佐命、クロニー壁の外なら好きにしたらいい」

「ふ」

ハコスの言葉に少し笑ったクロニーは一瞬で姿を消した。

「やった~

私も遊ぶ」

徐々に大きくなり佐命は木の壁を跨いで壁の外に出る。

「さて、ラプラス。

この影を滅ぼすには核を破壊しないといけない。

壁の外のコメント集はぼく達で受け持とう。

核を探して破壊するのは、君たちの仕事だ。

無事に仕事を終えるのを期待するよ。

ま、時間は十分かけてくれて構わないよ。

ぼく達も存分に遊んでくるから」

そう言ってハコスとムメイ、セレスは壁へと飛び、壁の外へと向かった。

壁の中にいる残りの影はそう多くない。

「これならいけるな」

ラプラスの言葉にholoXの4人とGM2人が頷いた。

「よし、最終決戦だ!」

ラプラスは影を指さして大きく宣言した。




前回敵だった【偽会】のコピー元【議会】が参戦しました。
圧倒的なまでの力でラプラス達に助力してくれます。
しかし、【ホロライブワールド】の危機は【ホロライブワールド】のキャラクター達が救うしかありません。
holoXとGMは世界を救えるのか?
次回をお楽しみに。
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