ありがとうございます!
これからも精進します!
side梓澤梓
「皆!
「ついてるよ。ついてねーのお前だけだ。」
落ち着かない様子の飯田君に瀬呂君が冷静なツッコミをかましていた。
そして、教室前方の扉が開いた。
「お
「相澤先生復帰早えぇぇぇ!」
私も危うく叫び出すところだった。
いくらなんでも早すぎる。
リカバリーガール…カンカンだろうな…
かくいう私も一昨日かの御仁にこってり叱られたためその時を思い出して辟易とした顔になった。
包帯だらけでほぼミイラの様相を呈した相澤先生はヨロヨロとした動きで教壇まで移動した。
「先生!無事だったのですね!」
「アレ、無事言うんかな…?」
麗日さんのツッコミに全面同意だ。
あれだけの怪我、勤務できてる方が不思議だ。
「俺の安否はどうでもいい……何よりまだ戦いは終わってねぇ。」
…流石に
クラスも振れ幅はあれど戸惑いの空気が流れている。
相澤先生はそれを一言で払拭した。
「雄英体育祭が迫ってる!!!」
「クソ学校っぽいの来たあああ!!!」
凄い盛り上がりだな…
と思いつつ。
かく言う私も楽しみだった。
「待って待って!
「逆に開催する事で雄英の危機管理意識が磐石だと示す…って考えらしい。警備は例年の五倍に強化するそうだ。
何より
「ウチの体育祭は日本のビッグイベントの1つ!!かつてはオリンピックがスポーツの祭典と呼ばれ全国が熱狂した。…しかし今は知っての通り規模も人口も縮小。形骸化した…
そして日本において今“かつてのオリンピック”に代わるのが『雄英体育祭』だ!!」
と言う相澤先生の説明に「全国のプロヒーローがスカウト目的で見に来る」という補足情報を入れてくれた八百万さん。
スカウトか…
全ては
頑張らないとな…
「
「そっから独立し損なって万年サイドキックって事も多いんだよね。上鳴アンタそーなりそう。アホだし。」
「くっ!!」
おおっと!上鳴君の脳髄にいいのが入ったー!
と思いつつも私も結構そうなりそうで怖い。
「当然名のあるヒーロー事務所に入った方が経験値も話題性も高くなる。時間は有限。プロに見込まれればその場で将来が拓ける訳だ。年一回、計三回だけのチャンス。ヒーロー志すなら絶対外せないイベントだ!」
そのままホームルームも終わりいつも通りの授業が始まる。
眠気と戦いながら授業を受けつつも今朝の出来事を思い出していた。
「脱走…!?首魁の死柄木がですか!?」
朝一番に塚内警部から届けられた情報に私は耳を疑った。
「正確には、例のワープゲートの
「いえ…移送中だったのでしょう?それが何故…」
「担当刑務官の話によると、“突如前方が眩しく光ったと思ったら後頭部を強打された”と。」
光…なんか懐かしいな。お兄ちゃんが“個性”で光を集めたりしてたなぁ…
と考えてから首を振る。
今考えるべきはそこじゃない。
首魁、死柄木の逃走を手助けしたのは誰だ…?
「まだ仲間が…いや、あの感じ…そもそも首魁だったのか?」
少し黙考する。そもそも、思想ではなく感情で動くように見えた奴が
「梓くん?」
「塚内さん。昨日辺り捜査会議があったんですよね。オールマイトは死柄木個人について何か仰っていましたか?」
「…詳細を全て伝えるのは私の権限でも無理だ。ただ…オールマイトは“子ども大人”と。」
なるほど…オールマイトと奴の会話にも当てはまる。
的を得た言葉だ…
あの時声を必死に拾っておいて良かった。
今回の雄英襲撃…初犯にしては最初が妙に“舗装”されている気がする。
そして“脳無”。あの
「もう既に優秀な
しかもそこらの
優秀な資金力、知識、そして何度も罪を重ねて来た“実績”に裏打ちされた力を持つかなりの大物。
自分で動かずとも結果を出せてしまうタイプだ。
しかしなんでこんな回りくどく不確実な方法を…
実験…か?“脳無”の初実戦。もしオールマイトを殺せれば尚良し。
ということならば一応の説明はつく。
だったら、脳無は“失敗作”まで含めれば既にそれなりの数がいるのだろう。
かなりマズイのかもしれない。
この後私は伝えられる限りの危険を塚内警部に伝えてから通話を切った。
回顧しながらペンを動かすという中々な高等テクをしていると、授業が終わった。
まだ二限か。
水筒を神速で飲み、バックに落とした。
これであと30分は保つだろう。
sidechange
一体の脳無に“連れられて”とあるバーに戻ってきた2人。
死柄木はその場にあった液晶に話しかけた。
「…先生…助かった…だけど、だけどさ…あ”あ”あ”!手下共は弱かった…生徒共は強かった…平和の象徴は健在だった…!」
「話が違うぞ、先生!!」
「違わないよ。ただ、見通しが甘かったね。」
「うむ、なめすぎたな。
「ところで、ワシと先生の共作脳無は回収しとらんのか?」
「吹き飛ばされました。正確な位置座標が分からなければワープと言えども探せないのです。そのような時間は取れなかった。」
「折角オールマイト並のパワーにしたのに…」
「まぁ仕方ないか。残念。」
そこで死柄木、閃く。
既に数日前となったUSJ襲撃。
その中で“ムカつく”ガキが2人いたと。
「生徒の中にオールマイト並のスピードを持つ男のガキと、脳無の攻撃を何度も躱しやがった女のガキがいたな…」
「アイツらがいなきゃオールマイトを殺せたのかもしれないのに…!クソッ!ガキ!ガキ!」
「…へぇ。」
死柄木の言葉に“予想外”という雰囲気を出しつつも微かに嬉しそうにする“先生”と呼ばれた男。
「…悔やんでも仕方ない!今回だって無駄ではなかったハズだ。精鋭を集めよう。じっくり…時間をかけて!我々は自由に動けない!だからこそ君のような“シンボル”が必要なんだ!
死柄木弔!!次こそ君という恐怖を世に知らしめろ!」
sideout…
という訳で体育祭編導入回です。当然のように後半があります。
第14話、どうだったでしょうか?
地味に顔の広い梓。これも
最後に、ご精読ありがとうございました。
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