大神ゲーのアマ公になったお話   作:ゲーム最高

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モンハンライズとコラボした大神が気になってプレイしてみましたが、目から水郷が溢れました。

あれは正しく神ゲーです


はぐれ珠集めけっこうきつかった


白銀のシラヌイ

 

 

テンプレ転生であるトラ転してしまい無人島で目覚めた。

 

姿形は前世で人生を送っていた幼少期の自分姿そのもの。

 

異世界転生しちゃったなこれ。

 

 

急な展開だったので何をすればいいか分からないまま、俺はずっとボケーッと体育座りをしながら海を眺めていた。

 

 

数時間経過すると、腹の音が鳴り始める。流石に食わず飲まずだった為、食料探しへと赴いた。

 

 

俺がいる島はジャングルだったので猛獣がいないかどうか警戒しながら、散策していた。初めての経験だったので緊張していたが、運が良かったのか木にぶら下がっている果実を見つけた。

 

 

しかし、その果実は余りにも不思議な形をしていた。見た目は桃なんだが模様が渦巻状だった為、一瞬だけ食べるのを戸惑ったが空腹には抗えず思い切り齧り付いた。

 

 

「ッ!?なにこれッ!?味ないじゃん!」

 

 

何も味がしなかった。と言うより死ぬ程不味かった。こんなもの食えるかとイラついてしまったが、流石にこのまま捨てるのは勿体ないと思い、嫌々ながら食べ尽くした。

 

 

不味かったものの、腹は膨れたのでこれで暫くは持つだろうと安堵し、後ろの木に背中を預けると、瞼が重くなった。

 

 

食べ物を探すのに体力を使い切ってしまったのか俺はそのまま眠ってしまった。

 

 

 

◆◆◆◆◆◆

 

 

 

次の日、朝起きたら四足歩行の動物になっていた。

 

 

自分でも何を言っているのか分からなかった。頭がどうにかなりそうになるものの、俺は今の姿がどうなっているかそれを確認する為、一旦体育座りしていた浜辺に向かうことにした。

 

慣れない四足歩行の走りでいつもより若干遅く感じたが、それでも辿り着く事はできた。

 

 

俺は今どんな姿になっているのか水面を確認してみると、白い狼の姿だった。しかし、その姿は俺にとって見覚えのあるモノだった。

 

 

 

全身は白い体毛に包まれている狼であるが、至る所に隈取りが緻密で凝ったものが浮かびがっていて、所々に白いモヤがハッキリとしており、背中には太陽を思わせる様な鏡を背負っている。

 

 

「えっ、これあれじゃん大神のゲームに出てた白野威じゃん」

 

 

 

和風アドベンチャーゲーム『大神』は美しい日本画風に描かれた世界が特徴で、登場キャラクターには昔話や神話の登場人物、歴史上の人物等の名前が使われており、筆しらべという神業を使いながら冒険するゲームであり、今の姿はアマテラスの全盛期の状態「白野威」と呼ばれる姿。

 

因みにアマテラスと言うのは主人公の名前でその名の通り、太陽神「アマテラス大神」が本名である。

 

この姿は人々の神様を信じる心を原動力とした状態だ。

 

 

何故この姿になっているのか……その答えはすぐに察しが着いた。昨日見つけたあの果実を食べてしまったせいだろう。

 

そして、その実を口にした途端俺はある推測を立ててしまった。前世の記憶がそれを思い出させてくれた。

 

 

 

果実=味がしない

 

食べる=動物に変身

 

 

これらの推測がこの異世界があのワンピース世界ではないかと説が浮上した。

ワンピースと言ったものの余りに詳しくはなかった。

実際にわかっているのは

 

 

 

・悪魔の実、味はまずい、能力者になれる

 

・海賊が冒険する物語

 

・主人公が麦わらのルフィ

 

 

 

以上の3つだけ。嘘だろって思うくらい情報量の少なさである。だって前世ではそんなにアニメ見ない方だったから。知り合いが物凄い好きだったのである程度は聞いていたくらい

 

 

今の時期がどのくらいかは知らないが、取り敢えず俺は今、能力者になっているという事だ。

 

 

白野威の姿ならば、筆しらべは使えるのかと思い試してみる

 

 

「えっと……筆しらべ

 

 

断神・一閃」

 

 

 

その瞬間、世界が止まり視界には筆が現れて横一文字になぎ払われた。

 

 

世界が再び動くと、目の前に置いてあった巨大な岩は豆腐の様に斬れてしまったでは無いか。

 

 

「まじか……」

 

 

まさか、本当に出来るとは思わなかった。これが出来るならば他の筆しらべもできるんじゃないかとあれこれ試す事にした。

 

 

 

 

結果、全ての筆しらべを使える事が判明された。昼を夜に変えたり、そこらの地面に植物や花、蔦、蓮、枯れた木に桜を咲かせる事が出来たり、雨を振らせたり、風を起こしたり、時間の流れをゆっくりにさせたり、欠けている部分を元に戻したり、炎を起こしたり、壁に立ったり、雷を起こしたり、氷を操ったり等など、原作同様に色々な筆しらべが使う事ができた。

 

あの時、一瞬世界が止まったのは筆しらべを行う際の状態だったと今確信した。

 

 

しかし、筆しらべを行う墨瓢箪ゲージが見当たらず、こうも連続で使えるのは何故かと思ったが突如としてふわりと自分の周りに何かが現れた。

 

それはお坊さんがよく使う数珠であったが、その数珠にも見覚えはある。

 

 

「成程、道理で墨切れしないわけだ。」

 

 

 

──唯我独尊の数珠

 

 

墨瓢箪ゲージがないのはこの数珠のお陰。

これはゲーム内の至る所に隠れてあるはぐれ玉が全て集まった数珠でこれを揃えるのに相当な苦労をかける必要があるのだが、その苦難を乗り越えて初めてゲットできる。

 

効果は太陽器と墨瓢箪が無限になり、攻撃力が10倍まで高まるというチートアイテムだ。

 

前世では「大神」を長年やっていてこれを手に入れるべく相当な時間をかけたのが印象に残っている。

 

 

 

 

 

「まずはこの四足歩行に慣れなくちゃな」

 

 

とは言うものの、未だにこの姿に慣れていないので一通り、慣れるまでこの無人島で過ごす事にした。

島には猛獣も居そうだが、筆しらべやこの背中に背負っている神器があれば何とかなるだろう。

 

 

それに俺は異世界転生してしまっている身だ。ここがマジのワンピース世界ならば生き抜く術を身につけなければならない。

 

 

悪魔の実を食べてしまった俺はこの無人島からはいつか出られるのかと不安がよぎっていたが、不思議に何故か安心の方がデカかった。

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

この無人島生活を初めてから何年経過して、ある変化が起きた。

 

それは人との出会いだ。この海域には海賊と海軍が通りかかっているのを度々と目撃している。

 

 

 

「よう!シラヌイ!今日こそ俺の仲間になってくれよ!」

 

「ヤダ」

 

 

今、陽気に此方に話しかけて来ているのはロジャーっていう名前の男。世界のあちこちを冒険する海賊で何やかんや俺を誘ってくる。

 

 

「何でだよ!楽しいぞ!」

 

「そもそも、何で俺を誘うの?」

 

「決まってんだろ?面白いからだ!」

 

 

このロジャーって男、過去に何回もこの島に来て初めて遭遇した時はいきなり喧嘩をふっかけて来たもんだからびっくりした。

結局勝負はつかなかったけど、それでもしつこく勧誘してくるから困ったもんだ。

 

 

「よぉし、こうなったら殺り合って俺が勝ったら仲間だ!」

 

「勘弁して、また暴れたら食料無くなるってぇぇ!!」

 

 

そういうと、ロジャーは愛剣「エース」を抜刀して、構えてきた。対して俺も背中に携える神器「天叢雲剣」を構えた。

 

 

 

「そぉらぁ!神避(かむさり)ッ!!」

 

「ッ!天翔(あまがけ)ッ!!」

 

 

 

覇王色を纏った斬撃と雷光を纏った斬撃が互いにぶつかり合い、周囲を吹き飛ばしては天が割れる。

 

 

「ガッハッハッ!!前やった時より強くなったじゃねぇか!!」

 

「そりゃあ、勧誘断る度に喧嘩吹っかけられたからねぇッ!!」

 

 

ロジャーまじで強い。この前無人島でたまたま此奴らと海軍が戦っている光景を目にしたのだが、ほとんどコイツが片付けてしまい、軍艦を一刀両断し、沈めてしまったのだ。

 

 

出会いもあったせいか、ロジャーの相棒であるレイリーに「覇気」という意志の力の存在を教えてもらった。

 

実はこの島で猛獣と戦う際に全ての感覚が鋭くなっている現象が起きており、レイリーにそれを話すとそれも覇気と言うらしい。

 

一通り教えてもらい、後は実践で開花するようだ。

 

 

「相変わらず、タフな奴だ!動物系(ゾオンけい)の能力者だっけか?」

 

「そうだよ!持久戦に強くてね。お前と何回か殺りあったせいで覚醒したらしいッ!」

 

 

悪魔の実には稀に「覚醒」という上の領域が存在している。俺の場合は「異常な体力と回復力」らしい。

覚醒の条件としては「経験の蓄積は必須で能力を使いこなす事」と「心身共に悪魔の実へ宿る能力を極限まで鍛え上げた実力と熟練していること」が最低条件らしい。

 

ロジャーとの戦いが引き金になったらしく、このように何時間も戦えるようになった。そもそも何年かこの無人島で使いこなす為にあれこれ試行錯誤しては訓練を積み重ねてきた事も賜物になったようだし

 

 

 

「そぉらッ!もう一段階ギア上げるぞッ!」

 

「あぁもう!こうなったらとことんやってやるッ!」

 

 

 

ロジャーとの喧嘩をかれこれ2時間ぶっ通しでやり続けて、またもや決着はつかなかった。

 

その後、何やかんや宴をやってはロジャー達を見送る事にした。

 

 

去り際にレイリーとロジャーは

 

 

「シラヌイ、君は充分に強いが一応警告しておく。この海にはロジャーより強いロックス海賊団が辺りを彷徨いている。気をつけてくれ」

 

「ロックス?」

 

「この海を暴れ回っている最強のロックス海賊団だ。凶悪な奴らの集まりで、それを束ねているのが大海賊ロックス・D・ジーベック。奴はかなり強い。実力はロジャーを上回る」

 

 

泣いていいかな?

冗談じゃねぇよ。ロジャーでさえ、強かったのに彼奴より強いのがいるの!?流石に持たねぇわッ!!

 

 

「巫山戯んなッ!俺は負けてねぇぞレイリー!次は勝つ!」

 

「次は」って事は此奴1回負けてるんだな。今後どうするか考えないと

 

 

「ロックスは強い奴を勧誘する。君もその内の1人になるかもしれない。くれぐれも気をつけてくれ」

 

「わかった」

 

「おうシラヌイ!お前は俺が先に目ェ付けたんだからなッ!ロックスの仲間になんざなるなよッ!!」

 

「ならないっての」

 

 

海賊船オーロ・ジャクソン号を見送り、すぐさま俺は身支度を整い始めた。そんな凶暴な奴らがいるのなら尚更、ここらの無人島も危険だ。

 

 

「必要なものはこれで全部かな?」

 

 

最低限必要なものは主に神器だけなので特に荷物はない。

 

 

「よし、走るか」

 

 

獣型(白野威の姿)に変身しては俺は海面を走り始める。

本来、悪魔の実の能力者はカナヅチで泳げない体質になってしまうのだが、俺の場合水面を走る事ができる。

 

 

これは大神で登場した「水捌けの石簡」というアイテムの効果で、身につけると水面を走る事ができるという便利モノだった。

 

 

しかし、ここは大神の世界ではないので道具自体は無く、能力自体が備わっているだけ

 

 

「やっぱ、楽しいな水面走るの」

 

 

前世でプレイした頃の記憶が蘇りながらも、次の島を目指して駆け抜けた。

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

力を持つ者は何かと引き寄せるまたは巻き込まれるの方が正解と言うのだろうか?

 

俺は過去最悪な事態に陥っている。

 

 

それは……

 

 

 

 

「これが最後通告だ。"白銀のシラヌイ"……今すぐ俺の右腕となれッ!」

 

「ならない」

 

 

海を走って辿り着いた島。そこはレイリーが忠告してくれたロックス海賊団が停滞しているナワバリだった。

 

何という悪運だろうか?よりによってロジャーを凌ぐ強さを持つ男ロックス。

 

逆立った髪と凶悪な笑みを浮かべた人相が特徴を持ち、小柄な体格だがそれに見合わない程の凶暴性が剥き出している。

 

 

「分かっていない。シラヌイ……お前の持つ能力が一体どれ程のものか知らねぇだろう?それさえあれば俺はもう世界の王になれたも当然」

 

「それが何?俺には関係ない話だろ?」

 

 

前の俺であれば恐怖に負けてしまい、ここで素直にはいと言ってしまったかもしれないが、今は恐怖は感じなかった。

 

 

この果実を食べてからなのか?それともロジャーとの出会いで何か変化が起きたのか

 

 

「なら仕方ない。力づくでお前を殺し、その果実を頂くとするかぁッ!!」

 

 

ロックスから尋常ではない覇王色の覇気が放出される。

それに呼応するように周りにいた船員達も雄叫びを上げて戦闘が開始する。

 

 

 

「生き残れるか?これ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ウオロロロロッ!!死にやがれッ!!雷鳴八卦ッ!!」

 

 

龍や鯉を想起させる短いナマズ髭の男カイドウが船長ロックスより先に攻撃を仕掛けた。

その速度は雷のように素早かったが、瞬時に対応するべく神器を展開

 

 

「八咫鏡ッ!!」

 

 

背中に携える太陽を象る神器「八咫鏡」を目の前で構えて防御し、空中へと高く持ち上げて地面へと叩きつける。

 

 

「神業・天落としッ!!」

 

「ぐおぉっ!?」

 

 

脳天を思い切り叩きつけたので暫くは起き上がれないだろう。

だが、次から次へと敵はやってくる。

 

 

「ハ~ハハハマママママ!!!天上の炎(ヘブンリーフォイアー)!!」

 

 

生きる炎と雷雲を従える女海賊リンリンが炎を掴んで殴りかかってくるが、

 

 

 

「筆しらべ

 

燃神(もえかみ)紅蓮(ぐれん)

 

 

火種に繋がる線をリンリンに向かって描きそれに沿って炎を走らせる。

 

 

「あちちちちッ!?プロメテウスッ!何やってるんだい!」

 

『お、俺何もしてないよッ!ママッ!」

 

「チッ!ゼウスッ!」

 

『はい!ママッ!』

 

 

今度は巨大な雷雲が天に浮かび、放電させながら

 

 

威鼔(インドラ)ッ!」

 

 

雷撃が降り注ぐが、

 

 

「筆しらべ

 

撃神(げきがみ)迅雷(じんらい)

 

 

 

ゼウスから発する雲から線引いてリンリンに向かって描く。

 

 

「アババババババッ!?」

 

『ま、ママッ!?』

 

『おい、ゼウス!?お前何やってるんだよ!?』

 

『オイラ何もしてないよッ!?プロメテウスも人の事言えないじゃんッ!』

 

 

筆しらべによりゼウスの雷をリンリンに繋げて描いた事でモロに電撃を食らってしまい、黒焦げになる。

 

 

 

「リンリン!てめぇ伸びてんなら邪魔だ!どけぇ!俺が殺る!」

 

 

今度は葉巻を咥え獅子の鬣を想起させる金の長髪の男シキが宙に浮かびながら攻撃を仕掛ける。

 

 

獅子威し(ししおどし)"地巻き"ッ!」

 

 

俺の周り突如として大量の地面が浮かび上がり、複数の獅子の形となり襲いかかる。

 

 

 

「筆しらべ

 

濡神(ぬれがみ)恵雨(けいう)

 

 

二本の縦線を描く事で空が突如として曇りとなっては周囲に大雨を降らせる。

大雨が降った事で地面は獅子の姿を維持する事が出来なくなってしまい、固まってしまう。

 

 

「何で雨がッ!?クソがッ!」

 

 

これでは攻撃が出来ないとイラつき、腰に帯刀している2本の剣を抜刀し、存分に振るう。

 

 

斬波(ざんぱ)ッ!!」

 

 

繰り出される2本の斬撃が迫ってくるが、

 

 

 

「筆しらべ

 

断神(たちがみ)一閃(いっせん)

 

 

 

これらの筆しらべは後から判明したのだが、通常でも筆しらべは可能だと言うことはわかった。態々、獣型になってまで披露する必要は無くなって手間も省けた。

 

 

筆で横一文字を描く事で森羅万象を断ち切る。

 

 

俺の場合は、全盛期のアマテラス状態なので1文字描くだけで無数の斬撃が放たれる。シキが繰り出した斬波は人参のように細切れにされていく。

 

 

「何手こずってるんだいッ!シキッ!どきなぁ!そいつは俺が殺すッ!」

 

「あぁ!?俺に指図すんなリンリン!」

 

「てめぇら邪魔するんじゃねぇ!俺が先に仕掛けたんだッ!」

 

 

凶悪な海賊の集まりとはいえ、チームワークが全然ないように見える。個人の強さは問題ないようだが、全体的に纏まりがなっていない。

ロジャー海賊団とは全然違う。

 

 

喧嘩しているこの時が好機だ。俺は獣型に変身する。

 

 

白き威光を放つその姿はまさに天を照らす大神。

 

 

 

──モード(形態)チェンジ(変化)

 

 

──獣型・白野威

 

 

 

 

「「「ッ!?」」」

 

 

「ほうッ!それがあの果実(かじつ)の獣型か!!」

 

 

ロックスという男はこの果実の詳細を知っているようだ。しかしそんな事は今はどうでもいい。取り敢えずこの状況を一刻も早く打破しなくては

 

 

『グルルルル……おっ始めようか。ロックス海賊団!!』

 

 

獣型になった超スピードで縦横無尽に駆け回る。

 

 

 

 

「此奴いつの間にッ!?」

 

『叢雲一閃ッ!』

 

雷光を帯びる天叢雲剣を咥えながら、力強く振り回し、カイドウの肉体を一文字に斬る。

 

 

 

「グオォッ!?」

 

その切り傷には同時に火傷も負わせる事になり、致命傷になりかねない一撃でカイドウをKOさせる。

 

 

「プロメテウスッ!ゼウスッ!ナポレオンッ!」

 

俺の攻撃に反応したのかリンリンは左右からゼウスとプロメテウスが同時攻撃を繰り出そうとし、被っていた二角帽(バイコーン)が剣に変わりその柄を握っては振り下ろしてくる。

 

 

『筆しらべ

 

幽神(かすがみ)霧隠(きりがくれ)

 

 

「な、なんだいこりゃあッ!?身体の動きが鈍くなった……」

 

 

2本の横線を描く事で、万物を時の狭間に惑わせる力を解き放つ。簡単に言えば時間の流れをスローにする。

 

 

『八咫鏡ッ!!』

 

 

背中に携える天叢雲剣から八咫鏡に変えて、ブーメランの要領で投げつけた。

 

 

『ぐえぇっ!?』

 

『痛えッ!』

 

『うわぁ!?』

 

 

八咫鏡を受けた三体のホーミーズ達は吹っ飛ばされ、残っているのはリンリンのみ。残り数秒で時間は動き始めるが、その前にケリをつける。

 

 

神業(かみわざ)御手(おて)!!』

 

「ゴブゥッ!?」

 

 

俺が編み出したオリジナル技。覇気を纏ってストレートパンチを繰り出す技だ。頬に向かって思い切り殴り飛ばす。

 

 

「野郎ッ!」

 

 

シキは再び地面を浮かせ、獅子威しを繰り出そうとするが、氷の力を宿す神器『八尺瓊勾玉』へ切り替えて、

 

 

『神業・八尺瓊勾玉ッ!!』

 

「ガフッ!?」

 

 

口から12発の勾玉を連射させる。攻撃速度が尋常じゃなく、鍛え上げられた見聞色でさえ避ける事は難しい程と称されている威力。

金獅子の身体に数箇所命中し、穴が空き、浮力を失ったシキは地面へと落ちていく。

 

 

「嘘だろっ!?リンリンとカイドウ、シキが一瞬でッ!!」

 

「ハハハハッ!!流石は"神の実"を食した野郎だッ!益々気に入ったッ!」

 

 

仲間がやられているというのにこのロックスという男は平然と笑っている。特に怒りと言った感情もない。

 

 

 

「壊天ッ!!」

 

次に攻撃が来たのは他の奴らより2回り大きい体格を誇る巨漢。薙刀を持っているエドワード・ニューゲート。

空いている片方の拳で空間を殴りつけ、衝撃波を走らせたでは無いか

 

 

『辺津の鏡ッ!!』

 

 

紫色の三位一体の神器が迫り来る攻撃から主を守らんとばかり護りを展開させる。

 

攻撃は何とか防がれたが、ここから大変だ。何せこのニューゲートとと言う男。ロジャーと同じくらいの覇気を纏っている。

そしてそれ以上の力を秘めたロックスと同時に相手をしなければならないのだから、生きて帰れるか分からなくなった。

 

 

しかし……

 

 

「ニューゲート。お前は手を出すな」

 

「ッ!ロックス……」

 

「お前も分かっている筈だ。カイドウ、リンリン、シキがあっさりとやられちまった。お前だって戦ったら無事じゃあすまねぇ……倒れてる彼奴ら連れてここから離れろ」

 

 

戦うと思いきや、ロックス1人が相手にする事になる。出来るだけ早く切り上げて生き残る事を優先的に考えなければ、俺の身体が持たない。

 

 

ニューゲートは船員達に倒れている3人を運ぶように指示し、出来るだけ離れるようにした。

 

 

「シラヌイ、お前は分かっちゃいないと思うが教えてやる。その悪魔の実にはな、本物の神の魂が宿っている。

 

その実は"世界政府でさえ恐れ、態々名前を変えた程"だからな」

 

 

『だから何?』

 

 

「分からねぇかッ!?お前が俺の右腕にさえなってくれれば世界政府なんぞ赤子のように手を捻るも同然。この世の全てに立つ事だって出来るッ!」

 

 

さっきから此奴は何の話をしているか分からない。俺が食った悪魔の実が相当凄いモノだったらしい。まぁ、原典だと神様が主人公だったからな。

 

でも、俺は世界政府をどうこうするつもりもないし、そんなこの世を支配する気もない。

 

 

『同じ事を何度も言わせんな。俺は好きで人生を謳歌してるんだ。この力をそんな下らない目的の為に使うつもりなんて毛頭ない。何度も言ってやる。俺はお前の右腕なんてならない』

 

 

言い切るとロックスから尋常じゃない程の覇王色の覇気が放出され、辺り一帯の地面を崩壊させていく。

 

 

「なら、今ここで殺しても構わねぇって事だな?」

 

『簡単にやられる程のタマじゃないよ俺はッ!!』

 

 

 

折角、異世界転生したというのに生まれて初めて背筋が氷のようにヒヤリと死を感じた。これが最後になるかもしれないと覚悟しながらロックスと何日も及ぶ戦闘を繰り広げる。

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

「ククク、思ったよりやるな。俺と対等にここまで渡り合えたのはロジャーの野郎だけでお前が2人目だ」

 

「はぁ、はぁ、はぁ………ッ!!」

 

 

ぶっ通しで戦闘を繰り広げてから、もう何日経過しただろうか?一瞬の油断で死が訪れるのを覚悟しつつ、命懸けの戦いをここまで続けてきた。

 

 

正直、キツイ。この男はロジャーとは別格の存在だ。幾らゾオン系の能力者と言ってもここまで疲れるのは初めてだった。

 

いや、逆にここまで生き残れたのはロジャーやレイリーの出会ったお陰だろう。上手くやれたら彼奴らに感謝しなきゃな

 

 

「獣型ですら初めて見たがだが、まさか

 

人獣型も拝めるとは思っても見なかった」

 

 

 

今の俺の姿は獣型から人獣型に変形している。

使うのは実質2回目で最初に使ったのはロジャーとの戦いだ。

 

人獣型は人と獣の中間で人の特性と実の動物の特性の両方を兼ね備えた形態。

 

これを使っても倒れないとなるとやはり格の違いさが伝わってくる。

 

 

向こうもボロボロだが、まだやり足りないと剣を握っている。

ホント、いつになったら終わってくれんの?

 

やばい、額に切り傷が出来て出血したせいか片目が真っ赤になってる。

 

 

「さぁ、もっと俺を楽しませt「ロックスッ!海軍だ!」…チッ!!」

 

 

 

このまま続けるかと思ったが、指示を出して戻ってきたニューゲートがロックスの元にやってくる。

海軍と聞いたロックスはすぐに持っていた剣を鞘に収める。

 

 

「運が良かったな。シラヌイ……だが、忘れるな。次会った時はお前は俺の右腕となる。」

 

 

『……同じ事何度も言わせんな。俺はならない』

 

 

そう言い残すとロックスはニューゲートと共に船を走り出し、出航する。

 

 

やっと緊張が解いて、終わったと思ったらそうはならなかった。

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

ロックスがナワバリとしていた島から離れるように海を渡ろうとしたが、不運にも海軍の軍艦と鉢合わせしてしまった。

 

当然、無視しようとしたんだが……

 

 

「"白銀のシラヌイ"だな?」

 

 

ロックスも言っていたが、いつの間にか俺には変な渾名が付けられていた。なんだよ白銀のシラヌイって……

 

 

「だったら、何?ロックスなら向こうの方へ船を出して逃げて行ったよ」

 

「それもそうだが、貴様も海賊ならそれを見逃す訳には行かない懸賞金10億ベリー、白銀のシラヌイッ!!」

 

 

ちょっと待て、俺いつの間に海賊認定された?しかも賞金首になってるし、何も悪さなんかしてねぇぞッ!

 

オマケに軍艦5隻に囲まれてるし……最悪、悪運強すぎだろ俺

 

 

「無駄な抵抗はよせ!お前は既に軍艦5隻に包囲されている。少しでも妙な真似をしてみろ!一斉砲撃する!」

 

 

 

「はぁ………こっちは今ロックスと殺りあったばかりで疲れてんだよッ!!

 

 

筆しらべ

 

断神(たちがみ)一閃(いっせん)

 

 

 

周りの軍艦を横一文字に描いていくと、万物を一刀両断が如く軍艦全てが真っ二つに切り裂かれた。

 

 

「うわぁぁぁぁぁぁッ!?ぐ、軍艦が斬れたぁッ!?」

 

一閃により既に何人もの海兵がやられてしまったが、それでも生き残った者が何人かいる。

 

 

 

「拳骨・隕石(メテオ)ッ!!」

 

「ッ!?」

 

 

物凄い速さで砲弾が飛んできたが、それも断神で細切れにすることで防御した。

 

 

「"ガープ"気を付けろッ!!奴は未だ何の動物系(ゾオン系)か分からんのだからなッ!」

 

「分かってるッ!!」

 

 

"ガープ"……その名はロジャーから聞いた事がある。今でもロジャーを追いかけ回している海兵で実力はロジャーとほぼ互角らしい。

 

俺が対峙している奴らやばいのしかいねぇんだけどッ!?

 

 

「てめぇも海賊なら海の藻屑にしてやるッ!!」

 

「ガープ1人で突っ込むなッ!!」

 

「お前も油断するなよッ!センゴク!」

 

 

今ここに集結している3人現海軍の最高戦力と名高い者達。

1人はロジャーを追い詰めている海賊にとって悪魔とも称される「ガープ」

 

1人はガープと同期で能力者でもありその実力で多くの海賊を沈めてきた「センゴク」

 

 

もう1人は武装色の覇気の使いに長けていて、その強さから「黒腕」の異名を持つゼファー

 

 

いずれもと未来に置いて伝説を創りあげた海兵達ばかりだ。

元々、彼等は今この海を騒がせているロックス海賊団とロジャー海賊団を討伐を努めていたが、どういう理由かシラヌイの存在が政府に認知されると、優先的に排除せよと命令を下された。

 

勿論、海賊ならば倒すのは海兵としてのモットーだが、少し疑問に思った事がありそれは上層部からの命令で「ロックスやロジャーより優先せよとの」事。

 

 

疑問に思った3人だが、もしかしたらロックスやロジャーより危険なのではと踏んで今この場で彼等にとって有害因子を撲滅せんと必死になっている。

 

 

ロックスとの戦いで体力を消耗しているなら好機。漁夫の利とはまさにこの事………そう思っていた3人だが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

身体が重いってのに、まだ平然と動いていられる。

 

そうか……これが俗に言う火事場の馬鹿力って奴だな。

 

なら、早い所切り上げてここから離れるようにしよう。

 

 

「もうどうにでもなれ……適当にお前ら倒して俺はここから離れるッ!!」

 

 

 

バリリリリリリリリリッ!!!!!

 

 

 

シラヌイから放出される赤い稲妻が辺り一体を包み込み、生き残っていた海兵達は次々と倒れる。

 

 

「これはッ!?」

 

「覇王色かッ!!」

 

「俺達以外全滅だな」

 

 

 

覇王色の覇気

それは数百万人に1人しか持たないとされている王の資質。

武装色や見聞色とは違い、生まれ持った者だけが許される力だ。ロジャーやレイリー、ロックスも勿論持っている。

 

だが、シラヌイの覇王色はより強力なモノなのか中には実力のある海兵でさえ、意識を失う。

 

3人も例外ではなく、少しでも気が抜けてしまえば意識を持っていかれる程だった。

 

 

「まさか、ロジャーやロックスと同じ王の資質を持っていたとは」

 

「関係ねぇ!ここで此奴を沈めてしまえば問題ない!」

 

「奴がこの先厄介な存在になる前に、ここで摘んでおかなくてはッ!!」

 

 

 

 

この赤い静電気みたいなのがレイリーが言っていた覇王色って奴か。

覇気実践で覚醒するって言ってたけど先のロックスとの戦いで開花したのか?

 

いや、考えるのは後だ。

 

取り敢えず、

 

 

 

モード(形態)変化(チェンジ)

 

 

獣型・白野威

 

 

 

『まずはお前からだ。紫髪』

 

「ッ!?」

 

 

神器「天叢雲剣」を咥えながら、ゼファーに向かって接近するシラヌイ。そのスピードはロックスとの戦いとは比べ物にならない位の速さに成長しており、

 

赤い稲妻を纏った叢雲で振り下ろす。

 

 

 

『覇王・叢雲一閃』

 

 

「なぁッ!?………があぁぁぁぁぁぁぁぁァッ!?」

 

 

ゼファーは気付かぬ内に右腕が斬り飛ばされしまい、悲鳴をあげながら膝を着く。

 

 

「ゼファーッ!?」

 

「(何だ今の動き!?全然見えなかったぞッ!)」

 

 

3人共に覇気を鍛えているとはいえ、並の見聞色では見切れない程の速さだった。

 

 

「この野郎ッ!!」

 

「待てガープ!無闇に突っ込むなッ!!」

 

 

ガープは自慢の拳で獣型であるシラヌイを殴り掛からんとする。数多の海賊を海に沈めてきた悪魔の拳とも言えるその技で

 

 

『筆しらべ

 

断神(たちがみ)一閃(いっせん)

 

 

「ガハァッ!?」

 

「ガープ!!」

 

 

拳が命中する前にシラヌイから放つ無数の斬撃がガープに襲いかかる。

たった一度の攻撃で白目を剥いてしまい意識を失った。

 

 

「ガープ中将!ゼファー中将!」

 

「そんな……海軍の最高戦力がこうもあっさりと」

 

 

シラヌイの覇王色から意識を取り戻した海兵達がその一部始終を見ていたが、絶望を見るような顔だった。

 

 

『今なら、見逃してこの場から去りたいんだけど、どうする?』

 

「巫山戯るなッ!!」

 

 

2人がやられたのを見てその怒りを露わにするかのように、センゴクの姿が変形されていく。

 

ヒトヒトの実 幻獣種モデル"大仏"の能力者であるセンゴクはその強さから「仏のセンゴク」の異名で海賊達から恐れられている。

 

 

『ロックスとの戦いで編み出した俺の新たなる技だ。受け取れ』

 

「ッ!?」

 

 

しかし、火事場の馬鹿力を発動しているシラヌイの前では無力に過ぎなかった。

 

 

白い威光を放つその姿は天を照らす神そのもの。

 

 

 

神業(かみわざ)白弩威(しらぬい)

 

「ぐおぉッ!?」

 

 

 

白き威光を纏いながら、突進するそのスピードはもはや異次元。

 

回避不能の突進技で貫かれたセンゴクも戦闘不能に陥ってしまった。

 

 

 

「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ……はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……や、やっと終わったぞ。もう離れよう」

 

 

慣れない技を使ってしまった為、より多くの体力を消耗してしまい残った体力でこの島から出来るだけ離れた。

 

 

ちょっと暫く休もう

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

この世界の神と呼称する天竜人の最高位に立つ──「五老星」

 

 

世界政府の最高権力者である5人の老人達は赤い土の大陸(レッドライン)に立つ世界政府の本拠地でもある聖地マリージョアのパンゲア城内「権力の間」において、ある海賊(・・・・)についての議論をしていた。

 

 

「まさかあの果実(・・)の能力者が現れる事態になるとは」

 

 

議論が行われる数時間前、五老星の元にある伝達が届き、それは彼等にとって凶報でしかなかった。

 

 

「未だに信じられん。あの実は我々にとっても神話の中での存在だ(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)。過去何百年も現れる事などなかった」

 

 

「では──何故「世界政府」は……!!わざわざあの"悪魔の実"にもうひとつの名を与えた!!」

 

 

「そんなもの決まっている!存在すら恐ろしいその実を歴史から名前を消す為だろう!?」

 

 

五老星のテーブルに置いてある一枚。それは人獣型となっているシラヌイの写真が貼られている手配書だった。

 

ロックス及び海軍の現最高戦力を退けた事で彼の懸賞金は10億から20億へと跳ね上がったのだ。

 

五老星はシラヌイの存在を危惧しているようだ。最も彼らの語る悪魔の実事態もそうだが、それよりもっと恐ろしいと感じているのはその実を食したシラヌイ本人の方らしい。

 

 

「あの実は他の悪魔の実とは一線を画す存在だ。食せばそれは正しく本物の神の如き力を得る」

 

「その力を得るにはまず大前提に食す必要がある。しかし、そこからが問題だ」

 

「食すと尋常ではない程の情報量が脳に入っていき、それに関する情報全てを理解しなければ脳が耐えきれず破裂してしまい確実に死亡する」

 

「他の悪魔の実ならば問題なく能力を得られるが、あの実は試練を用意しているようなものだ」

 

「それを超えなければ能力は得られず死だけが訪れる。まさに命の駆け引きだ」

 

「これまで多くの者達がその果実を食してきたが、誰もその能力を得られる事はなかった……」

 

「我々世界政府もいつの時代においてそれ(・・)の回収を必死に試みてきたが、決して手中に収まる事はなかった。何百年もの間だ」

 

動物系(ゾオン系)の実には意思が宿る。ましてやこの実は神の名がある」

 

「表向きは

『イヌイヌの実 モデル オオカミ』と名付けられているが、この実の本当の名前は……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

動物系(ゾオン系)「イヌイヌの実」

 

幻獣種…モデル

 

 

アマテラス大神(オオカミ)

 

 

 

「その体から放つ白き威光は太陽の如く煌めく。この世の森羅万象を操る事ができる」

 

「昼を夜に変え、逆に夜を昼に変えるのも思いのまま」

 

「雨を降らす事も出来れば嵐を起こす事もでき、雷を鳴らす事も容易い」

 

「炎、風、氷、水、雷…ありとあらゆる力を思いのままに戦い、この世の全てを照らしたという【太陽神 アマテラス大神】」

 

「それだけでは無い。その実には不老不死の力も宿っており、何年も何百年も生き続けられる事ができる。まさに本物の神の力」

 

「神は本当に実在した。そう思わせるのがあの悪魔の実」

 

「何より恐ろしいのはこの果実を食し試練に打ち勝てた奴の方だ」

 

 

 

この世の神と呼応している天竜人であるが、本物の神が実在した事を恐れる五老星。今後シラヌイをどうするべきか考えた矢先

 

 

「ご、五老星ッ!た、大変です!

ゴッドバレーにおいて"白銀のシラヌイ"が」

 

 

「何だとッ!?」

 

「何があった!?」

 

 

 

この世界は一体どうなってしまうのか?それは神ですら予測不可能だ。

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

人生には貧乏くじを引いてしまった事もある。

それを如何に受け止めて前へ進むかで差が広がっていく。

 

 

けどね、幾ら貧乏くじを2回も3回も引くって中々無いよね?

 

 

何で俺が休息取ってた場所にロックス海賊団とロジャー海賊団、海軍がいんの!?

 

地獄絵図とはまさにこの事だろう。

 

 

島のあちこちで海賊と海兵が戦闘し合っている。

 

そして、俺の目の前には

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」

 

「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ……」

 

「ハッハッハッハッハッ!!どうしたぁ!?お前ら束になっても結局その程度か!ロジャー、ガープ!!」

 

 

 

なぁにこれ……

 

 

着いた矢先にはロジャーとガープがタッグを組んでロックスを倒そうと必死になっているが、2人がかりでも互角に張り合えるのがやっとだった。

 

 

「よぉ、シラヌイ。やっと俺の右腕になる気になったか?」

 

「はぁ、はぁ、はぁ、……何言ってんだてめぇ!!シラヌイは俺の仲間になったんだよ!」

 

「いや、なってねぇよッ!!」

 

 

こんな時でも仲間になっただのって言うからすげぇ余裕あるじゃん…めっちゃ息上がってるけど

 

 

 

「シラヌイ、見てみろ。この状況を

今や俺はロジャーやガープを圧倒的に追い詰めている。他の奴らはニューゲート達が相手をしているが、そいつらがやられるのも時間の問題だ」

 

 

「…………」

 

 

「聞けばおめぇはロジャー海賊団とは仲がいいらしいな?本来此奴も俺の部下にするつもりだったんだが頑なに断るからよ、ここで殺すつもりなんだが、どうだ?俺の右腕になって一緒に世界を取らねぇか?そうすりゃあ、ロジャーを含む仲間は全員生かしてやる。どうだ?」

 

 

「何言ってんだロックス!俺はまだやられちゃいn「黙ってろ!死に損ないがッ!」ぐわあぁぁッ!?」

 

 

「!!」

 

 

覇王色を纏った斬撃がロジャー諸共ガープをも巻き込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

確かにロジャー達とは仲がいいけど、別に助けたいとは考えていない。だって過去に「俺の死に場所は俺自身が決める」だなんて言ってたから、じゃあ心配する必要は無いなって確信したんだ。

 

 

 

正直、アマテラスの力を手に入れてからどうしようかと考えて思いついたのが、前世で過ごしていた頃の生活。

 

 

 

働いて食っては寝てを繰り返す人生のサイクル

 

 

ワンピース世界でならば戦って食っては寝て を繰り返す人生のサイクル。

そんな人生を送ろうと考えていた。しかし、ロックスの言う支配の中でそんな人生を送るなんてまっぴら御免だ。

 

 

だったら、どうするか?

 

 

答えは簡単だ。今ここで此奴の時代を終わらせるだけ

 

 

そう決心した時には天叢雲剣を既に握っていた。

 

 

「なるほど、それがお前の答えか。」

 

 

「あぁ、何度も言うがお前の支配に興味は無いし右腕になろうとも思わない。俺は自分の人生を好きなように謳歌するって決めたから、お前の支配で生きるなんて絶対ヤダ」

 

 

「そうかァ…なら、もう勧誘はやめだ。ここでお前を殺し世界の王に君臨するとしようッ!!」

 

 

ロックスから溢れ出る膨大な覇王色の覇気がゴッドバレーを包み込んでいき、戦闘を行なっていた海賊海兵は両者関係なく、意識を失い倒れて行った。

 

 

 

 

 

「ロックス…海賊である俺が言うのもあれなんだけど、この際だから教えるよ」

 

「あぁ?」

 

 

シラヌイは獣型に変身し、白き威光を纏いながら

 

 

 

 

 

 

『お天道様はずっと見てるよ。お前の全てをお前を決して許さないと』

 

「何を言って……」

 

 

 

 

 

──ワオォォォォォォォォォォン!!!

 

 

 

 

獣型となったシラヌイが遠吠えをすると、それに呼応するかのように先程まで暗雲だった空に太陽が昇り、ゴッドバレーを照らした。

 

 

 

「……なんだこりゃあ!?」

 

決着(ケリ)をつけようかロックス』

 

 

 

ロックスには見えた。

 

 

獣型シラヌイの後ろに十三体の筆神が此方を見つめている光景を

 

 

一柱が子

 

一柱が丑

 

一柱が寅

 

一柱が卯

 

一柱が辰

 

一柱が巳

 

一柱が午

 

一柱が未

 

一柱が申

 

一柱が西

 

一柱が戌

 

一柱が亥

 

一柱が猫

 

 

十三支と呼ばれる動物達は分神と呼ばれており、それら全てを結集したのがアマテラス大神だ。

 

 

 

「ッ!!」

 

『ッ!!』

 

 

 

互いが持つ覇王色が衝突し合い、ゴッドバレーの大地が削られていき、何時間にも及ぶ死闘を繰り広げた。

 

 

この戦いが後のガープの英雄伝説として語り継がれる事となる。

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

「と言うのが俺が今まで体験してきた話なんだけど……ちゃんと頭に」

 

「長すぎるぜ!!必死に書いているオイラの身にもなれってんだ!!」

 

 

 

新世界のとある島にてシラヌイと小さな体格を持つ小人族がぷんぷんと怒りながら跳ねていた。

 

 

 

「いや、"イッスン"が聞きたいって言うから全部話したんだけど」

 

「流石に長ぇよ!?簡潔に纏めりゃあいいだろぉ!」

 

「包み隠さずに話せって言ったのはイッスンでしょ?」

 

「ウッ……」

 

 

ゴッドバレーでの戦いから数年経過し、今は新世界のある島で滞在していた俺。あちこちを回っている途中に出会った1人の小人族

 

 

名はイッスンと名乗り、訳あって行動を共にしている。

 

 

俺の知っているイッスンとは全くの別人であるが、ワンピースの世界線に存在するイッスンであり立派な絵師になる為の修行中している身である。

 

 

原典と違って祖父はいるらしく喧嘩して旅に出たのではなく、修行の一貫として旅に出たとの事。祖父の了承の上でここにいる。

 

 

自分の書いた絵を世界中にばら撒き、この時代を面白おかしくしてやる事が彼の夢らしい。

原典において彼らしい夢だ。

 

 

「それでこれからどうするつもりだい?」

 

「そうだね……世界はまだまだ広いから色々な所へ行って戦って飯食って寝てを繰り返す」

 

「"アマ公"、お前ホントそれしかする事ねぇんだな」

 

「だってこれが1番楽しいから」

 

「ま、アマ公らしいな。よいしょっと……」

 

 

そう言ってイッスンは俺の髪の中に入り込んでいき、

 

 

「そんじゃあ、この島の皆にも世話になったし、いつものようにばら撒きますかァ!アマ公、頼んだぜ!」

 

「ハイハイ」

 

 

獣型に変身した俺は島中を駆け巡りながらイッスンは描いた絵をありとあらゆる所にばら撒いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さァさァ、皆さん

 

ちょいとこいつを見てくんなァ!

 

 

天の國からやってきた

 

お天道サマの御尊神

 

 

大神 アマテラスさまの御尊容だィ!」







この短編は何話か書く予定です。



二週目の大神で無双しています



クサナギ伍と百鬼夜行がきつかった

大神をプレイしたことがある人

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