大神ゲーのアマ公になったお話   作:ゲーム最高

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妖怪牙を集めまくっています。何より唯我独尊の数珠が強すぎて周回がとても楽です


不完全燃焼と神の御技

 

 

「う〜ん……これじゃあ駄目でぃ!!」

 

「えぇ〜、それも結構上手いと思うんだけどな」

 

「アマ公が良くてもオイラは納得行かねぇんだ!こんな絵じゃ立派な絵師への道は程遠いぜ!」

 

 

新世界のとある島

そこは人の住んでいない無人島。あちこち回ってはイッスンが書いた絵をそこら中にばらまいている。

 

 

俺は桃を齧りながらイッスン絵をずっと眺めていた。

原典同様にイッスンは絵の才能に優れており、旅に出る前は祖父に厳しい指導を受けていたらしくそれでも絶対折れる事無く修行の旅に出ていつか自分の書いた絵で最高傑作を創り出し、祖父をあっと驚かせるつもりでいるらしい。

 

 

「というかアマ公よ。その桃何個目だ?もう20は超えてんだろ?どうなってんだいお前の胃袋は」

 

 

おっと、気づけばそんなに食っていたか。俺が悪魔の実を食べたせいかそれ以来ずっと、食欲旺盛になっている。原典でもアマテラスには異袋と呼ばれるなんでも飲み込む袋を持っている為、よく食べていた。

 

もしかしたら食欲旺盛なのはそれのせいなのかもしれない。

 

 

「というかどの絵を書いてとか言われたの?」

 

「特に指定はされてねぇ。自分が思った最高傑作をジジイに見せて認めさせてから一人前って言われたからな」

 

「ふーん……じゃあ、"何で俺の獣型とか人獣型"を絵にしてるの?」

 

 

散らかっている紙に描かれているのは全て俺が変身した姿を写されている。どれも凄い上手でどれが最高傑作なのか分からない。

 

絵なら別に俺をモデルにしなくてもいいって言ったんだけど、聞かなくてずっとこの絵を描いている。

 

 

「アマ公の最初の姿を見た時、幻想的でとても魅力的に感じてビビっと来たんだ。その絵を書けばオイラが求めている理想の絵になるかもしれねぇってな」

 

「なるほどね」

 

 

原典では絵を描くのが嫌いだったイッスンは人々の生き様を見聞していき、最終的には天道太子と呼ばれる程の絵師となった。 この世界ではイッスンもそういう存在になりうるのか?

 

とは言ってもここは大神の世界ではないし、強制させるつもりもない。好きにやらせるのが1番だろう。

 

桃を丸かじりして飲み込んだその時

 

 

「ん?」

 

見聞色の覇気が何かを探知した。気配は此方に向かってきている。ここは人が訪れない無人島だと思っていたんだが、他の奴らが上陸でもしたか?

 

 

「数は……1人?」

 

「アマ公どうしたんだい?」

 

「イッスン、一旦絵を描くのは止めよう。誰かがこっちに来る」

 

「本当か?……あっ、本当だ。気配が強くなってらぁ、それより早く気付くとはアマ公の見聞色はどうなってんだい」

 

 

このイッスン、絵師として才能もあるが、実は剣術においても達人並の腕を持っている。覇気も使えていて中でも武装色の覇気の使いに長けている。

 

散らかっている絵をぱぱっと回収し、俺の肩に乗っかった。

 

 

「来るよ」

 

 

気配から察するに3時の方向からだ。既にイッスンは"名刀・電光丸"を抜刀して、何時でも迎撃出来るよう備えている。

 

俺も背中に携えている神器「八咫鏡」を展開できるように構えた。

 

 

そして………凄い速さで此方にやってきた男が2本の刀を構えた『侍』が見えた。

 

 

 

「獣の匂い……お前だなッ!!」

 

「はぁ?」

 

 

「おでん二刀流! 侍魅大根(しみだいこん)!!」

 

 

筋肉質で屈強な体格が特徴の偉丈夫。への字型の太い眉毛と目尻の上がった力強い目元が印象的で、何処と無く歌舞伎役者のような精悍な顔立ちをしている。

髪は黒色で、角帽のように円柱と円盤を組み合わせたような頭頂部に太いモミアゲ、癖の強い後ろ髪を伸ばしたかなり独特なヘアスタイル。

 

大男は2本の刀でビームサーベルのように覇気を帯びた二刀で振り下ろしてきた。

 

 

「八咫鏡」

 

 

展開された太陽を象る鏡は大男の攻撃を防ぐ所からそのまま弾き返し、体勢を崩す。

 

 

「ぬぉっ!?」

 

「鏡技・百舌落とし」

 

 

体勢を崩した大男を掴み、空中へ持ち上げてからそのまま思い切り地面に叩きつけた。

 

 

「ぐえぇッ!!」

 

大男は地面に埋もれ、○神家を思わせる状態になった。

 

 

「ったく、何だいこいつはアマ公に喧嘩をふっかけるなんてよォ」

 

 

そう言うイッスンだが、大男はすぐさま地面から抜け出し、

 

 

「ぷッはぁッ!!最高だぜ!兄ちゃん!」

 

 

技を食らったというのに平気で笑っていた。なんだこいつ?

 

 

「お前が何者か知らないが、喧嘩なら喜んで買うぞ?」

 

「ヘッ!!」

 

 

物凄いスピードで接近しては斬りかかって来るが、その速さに対応しながら天叢雲剣で迎撃する。

 

 

「(覇気の使いに長けているし、攻撃を受けてみたけど、武装色の内部破壊も習得している。思ったより中々の強者みたいだ)」

 

刀を両腕で受けてみたが、チョイと切り傷が出来上がっている。相当な手練なのは間違いないだろう。

 

なら、"手加減"する必要ないか

 

 

 

 

「覇王・天翔(あまがけ)ッ!!」

 

「がふっ!?」

 

 

 

覇王色を纏い、赫き雷光の斬撃を放つ。当然、超スピードで接近して繰り出した技なので大男も反応出来ずモロにくらってしまう。

 

 

 

 

「あっ………やり過ぎた」

 

手加減無しとは言え、威力があまりにも高かったのか大男は島の外まで吹っ飛んでしまった。

 

「アマ公、いつも思うんだがお前って戦う時本当容赦ないんだな」

 

「だって、全力でやらないとそれは相手を侮辱しているって事になるからな。それに手加減しちゃうと慢心でやられるって可能性もあるし」

 

「お前がやられるなんて想像出来ねぇけどな」

 

 

 

 

 

 

 

 

「おでん隊長!大丈夫か!?」

 

「ッ!!…はぁ、はぁ、はぁ……危ねぇッ!マジで死ぬかと思った」

 

 

シラヌイの攻撃により島の外、自分が乗っている海賊船の岸まで吹っ飛ばされてしまった大男「光月おでん」

 

 

「なんじゃあッ今のはッ!?」

 

 

全く見えなかった。それどころか避ける隙さえもなかった。下手をしてしまったら自分が殺されたかもしれない。

 

しかし、おでんはすぐさま立ち上がってもう一度駆け始める。

 

 

「お、おい!おでん!どこ行くんだよい!?」

 

「1人で突っ込むな……って聞いてねぇぇぇぇッ!!」

 

 

 

 

 

「くっそおぉぉ!!納得行かん!!」

 

 

おでんは自分がやられた事に納得行かなかったのか、それとも彼の技が見えなかったのか何方にせよ早く奴がいる場所へ戻らなくてはと駆け足で再び森の中へ入っていった。

 

 

 

 

 

「おでんの奴、また勝手に行動したのか?」

 

「親父!」

 

 

他の全員よりも2回り大きい体格を持つ巨漢は薙刀を握りながら、目の前で起きた状況を確認する。

 

 

「おでん隊長が急に森の中へ突っ込んで行ったと思ったら、吹っ飛ばされて帰ってきやがったんです!」

 

「でも、また森の中に入ったみたいで」

 

 

 

巨漢の男は森の中をずっと見つめる。

 

彼等がこの島に来た理由は食料が不足してきた為、補給がてらこの無人島に寄った。何か食べれるものはないかと船員達に食料の調達を指示した筈だが、身勝手に行動するおでんには手を焼かされていた。

 

 

だが、実力は確かで彼も見込んでいる。そんなおでんがボロボロにやられたとなるとこの島には何かいるのではないかと自分の持ち前の覇気で気配を探る。

 

 

 

「ッ!!グラララララララ!そうか!

 

"あの男"がこの島にいるのか!」

 

 

 

「お、親父?」

 

 

「お前達はここで待ってろ。俺はおでんと……この島に滞在している奴に会いに行ってくる」

 

 

そう言い残して、巨漢エドワード・ニューゲートは高い跳躍力で森の中へと入っていった。

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

「どうしたアマ公?」

 

「……さっきの奴がもう一回来るみたい」

 

「またかよ!

アマ公、今度はオイラが相手をしていいか?電光丸が戦いたいって疼いちまってよォ!」

 

「いいよ。あと、もう1人来るから」

 

「もう1人ッ!?誰だそいつは」

 

「覚えのある気配だから、でもイッスンは初めてだよね」

 

 

 

天叢雲剣を背中から抜刀すると、10時の方角と12時の方角から何かがやってくる。

 

10時の方角はさっき来た奴で、もう1人は覚えのある気配。

イッスンにはそっちの相手をしてもらうように指示をして俺は待つ。

 

 

 

すると……

 

 

「あいつは」

 

 

その姿には見覚えがあった。通常の人間より2回り大きい体格を誇る巨漢に金色の髪、海賊帽を被り、手には薙刀を握っている。

 

 

 

"嘗て、自分が倒したロックスの側近的な存在だった男だ"

 

 

名は確か

 

 

 

「エドワード・ニューゲートッ!!」

 

 

 

「おおぉぉぉぉぉぉッッ!!!」

 

 

雄叫びを上げながら自慢の薙刀に覇王色を纏わせ振り下ろしてきた。対して俺も同じように天叢雲剣に覇王色を纏わせ振り上げる。

 

 

互いが持つ強大な覇気が衝突するが、その刃は

 

 

 

 

「ふ、触れてねぇッ!?」

 

先に到着していたおでんは小人族のイッスンと戦闘を繰り広げながらもその光景を見逃す事ができず、止まっていた。

 

 

覇気はぶつかり合っている。しかし、刃は届いていないのだ。

 

それ程、2人が強力な覇気使いだと言うのが何よりの証拠だ。

 

 

「アマ公もすげぇが、あのおっさん何者だ?」

 

 

 

 

バリリリリリリリ───ッッ!!!

 

 

 

 

 

2人が持つ強大な覇王色は天地を揺るがす程のモノだった。天と地が裂けるように割れてしまい、辺り一帯を吹き飛ばした。

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

数秒間に渡る覇王色の衝突が続いて、互いは一旦距離を置く。

 

 

「会うのは2度目だな?"白銀のシラヌイ"」

 

「そうだね"白ひげ"」

 

 

何故此奴がこの島にやってきた?俺はあれこれ色々と思考するが、思い当たる節が一つだけあり浮かび上がる。

 

 

此奴はロックス海賊団ではNO.2の存在だった。つまりは……

 

 

「この島にいると分かって上陸した訳?ロックスを仕留めた俺の仇討ちにでもしに来たか?」

 

 

仲が悪かったとは言え、船長には信頼されていた内の1人ではあった男だからな。仇討ちしてくるのはありえない話ではない。

 

だが、コイツの顔……これは何だ?前見た時は物凄い硬い顔していたが、今じゃあそれがなくなってスッキリ感が溢れ出ている……

 

 

「仇討ちしに来たなら、喜んで相手するけど」

 

「…………いや、そういうもんじゃねぇ」

 

「どういう意味?」

 

 

仇討ちでは無いなら一体何が目的でここにやってきたのか?更に問い詰めたが

 

「俺は、"あの男"が死んでも何も思っちゃあいねぇ。前の海賊団でチームワークが乱れて嫌って程の思い知らされたんでなぁ、今は"家族"共に海賊をやってんだ」

 

「家族?」

 

「あぁ。新しい海賊団が俺の家族なんだ」

 

 

なるほど、つまりあいつは前の海賊団で所属していた事が相当堪えたようでロックスの事も何とも思っちゃあいないって事か。

 

 

「じゃあ、さっき突っ込んできた煙突頭もお前の?」

 

「え、煙突頭だァ!?」

 

「あぁ。うちの"おでん"が迷惑かけたな」

 

 

船長なら手綱ちゃんと握っておけよなと心の中で思った俺だが、あと一つだけ分からないことがあった。

 

 

「じゃあ……何でさっき薙刀振り下ろした?」

 

「……んなもん決まってんだろ?おめぇとは一戦交えたかったんだ。あの時、不完全燃焼だったからなぁッ!!」

 

「ッッ!!そうかよッ!!」

 

 

白ひげの拳に何やらエネルギー状の何かを纏っているのが見え、すぐさま俺も能力を部分展開させ迎撃する。

 

 

神業(かみわざ)覇王(はおう)御手(おて)ッ!!」

 

壊天(かいてん)ッ!!」

 

 

第2R開始───

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

大海賊エドワード・ニューゲートが結成した白ひげ海賊団の船員(クルー)達は先程の覇王色の衝突を見て、自分達の父親でもある船長が気になり、様子を見に来ていた。

 

彼等の視界に映ったものはそれはそれは想像を絶するモノだったのだ。

 

 

「なんだよい!?あいつ!親父と互角に渡り合ってるよいッ!」

 

 

白ひげ海賊団の一番隊隊長のマルコは唖然としていた。

 

ニューゲートの強さは身近にいた自分達が1番よく分かっていたが、あそこまで傷だらけの彼を見たのが初めてだった。

 

だが、敵も同じくらいの傷を負っている。

 

「親父とあそこまでやり合うとは…あいつは一体」

 

「そっか、見習いのお前らは知らないんだったな」

 

 

白ひげ海賊団結成時から所属していた1人の海賊は彼の事を知っていた。何せ彼は白ひげがまだロックス海賊団に所属していた時から共に行動していた内の1人なのだ。

 

 

 

「"白銀のシラヌイ"……聞いたことねぇか?」

 

 

「ッ!?」

 

「おい、白銀のシラヌイっていやぁ……」

 

 

その名前を口にした途端、鳥肌が立つ。

 

船内で宴をやっている時に酒を飲み過ぎた白ひげが語っていた時に上がった名前。

酔いが回ったのかシラヌイについてペラペラと喋っていたがその内容を聞いた途端、誰もが驚きを隠せなかった。

 

 

白ひげ曰く

 

 

・ライバル的存在であるロジャーと互角に渡り合う実力者

 

・たった一人で海軍の現最高戦力であるガープ、センゴク、ゼファーを一網打尽にした男

 

・他の海賊達及び海軍からは「白い悪魔」等という異名で呼ばれている事もあるらしい

 

・一般市民での間では「神様」と崇められているとか何とか

 

 

様々な噂があるらしく、それが事実か今まで分からなかったが、目の前で起きている戦闘が何よりの証拠だと思える。

 

 

「おい、親父負けねぇよな?」

 

「んなわけねぇだろ!?親父はあのロジャーと互角に渡り合う程の人だぞ!?」

 

「そのシラヌイって奴もロジャーと互角らしい。それに前に親父に聞いたことあるだろ?」

 

「それは……」

 

 

シラヌイと白ひげ、どちらが強い?という質問を船員からされた事があり、それに対して白ひげは数分、目を瞑り考えて出した結論は

 

 

 

『分からねぇ……何より戦った事もねぇからな。

 

……だが、これだけは言える

 

 

 

奴と戦えばまず無事じゃあすまねぇだろう』

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ……ッ!!」

 

「はぁ、はぁ、はぁ……ッ!!」

 

 

ニューゲートとの戦いから既に何日経過しているだろうか?ここまで長い戦いはロジャーやロックスを含めて3人目だ。

 

やはり、元NO.2なだけであってかなりの実力者

 

しかも能力者であって「グラグラの実」と来た。地震を起こす破壊の力……あいつに相応しい能力だ。

 

 

「やはり、強くなってやがる。以前にもまして覇気が上がってる」

 

「人の事言えないでしょアンタも」

 

 

前会った時より白ひげから放つ覇気も尋常ではなくロックスに匹敵する程のもの。こりゃあそう簡単には行かなそうだな。

 

 

「それじゃあ、ちょっと趣向を変えるか」

 

 

 

──モードチェンジ(形態変化)

 

 

──獣型・白野威

 

 

 

「ッ!それがロックスの言っていた悪魔の実の力か」

 

 

白き威光を放つその姿、天を照らす大神。背中には太陽を背負っているかのような鏡、八咫鏡がある。

 

 

『まだやれるだろ?』

 

「グララララ……誰に言ってやがるッ!!」

 

 

薙刀に振動エネルギーと覇気を纏わせる事でより膨大な破壊力を持つ攻撃となる技を繰り出してきた。

 

 

「狭山超海!!」

 

 

むら雲切を振り下ろし、前方三方向に衝撃波を飛ばしてきた。

 

当たれば無事じゃあすまない程の攻撃だが、俺は1歩も動かずに

 

 

『筆しらべ

 

断神(たちがみ)一閃(いっせん)

 

 

三方向の攻撃を横一文字に描くと無数の斬撃が発生する事で白ひげの攻撃を相殺する。

 

 

俺はすぐに白ひげの元まで接近し足を大きく振り回し勢いづけてから右脚だけを能力を残しておき、それ以外は一旦解除する。

 

 

神業(かみわざ)・覇王 御回り(おまわり)!!』

 

 

右脚に覇王色の覇気を纏う事でより絶大な威力を誇る回し蹴り。

しかし本体に命中することなく、ガコンと当たったのは白ひげの持つ薙刀だった。

 

 

「ッ!!」

 

「ヘッ!」

 

薙刀に触れたと思いきや、今度は白ひげの剛腕が俺の首を掴み、地面に叩きつけられる。

 

 

「グッ!?」

 

「英俊豪傑!!」

 

 

ただ地面に叩きつけられるだけでなく更にグラグラの能力を上乗せし、直接振動を与える。

 

 

「がふっ!?」

 

 

痛え…ッ!!これマジで痛えなッ!!並の奴らだったら間違いなく、顔面陥没するぞ!?

 

白ひげの攻撃に耐えた俺は次の一手に出る。

 

 

「筆しらべ

 

蔦ノ花神(つたのはながみ)蔦巻(つたまき)!!」

 

 

「こりゃあ植物か!?」

 

 

周りにある植物を筆で描く事により蔦が伸ばされ白ひげの両腕両足を拘束させる。

 

 

「こんなもん……ッ!?」

 

 

自慢の怪力で引きちぎろうとしたが、この蔦は思った以上に頑丈に出来ており、如何にに引きちぎろうとも強力な力で引っ張られてしまう。

 

俺は隙を見逃さず、筆しらべを発動する。

 

 

「筆しらべ

 

画点(がてん)百式(ひゃくしき)

 

 

「ぐおぉぉぉッ!?」

 

 

白ひげの身体に筆で複数の点を突くことで破魔の銃弾となり、百発打ち込まれていく。並の相手ならば風穴空ける程なんだが、こいつの場合肉体も頑丈なのか空ける事はできなかった。

 

超人系(パラミシア)とは思えないタフさだな」

 

「おめぇも人の事言えるか?ロックスの攻撃を受けても平然と立ってたじゃねぇか」

 

 

そう言いながら、俺の天叢雲剣と白ひげのむら雲切が何度かぶつかり合っては互いの技を繰り出していく。

 

これではキリがないと思い、俺は"ある一手"に出る。

 

「(まぁ、それをやればこの島が持つかどうか分からないが、ここまで対等に渡り合えるし、出し惜しみする必要も無い)」

 

 

距離を取ってから近くで戦っているイッスンに

 

 

「"アレ"をやるから出来るだけ離れて」

 

「ッ!?おいおい、マジかよッ!!」

 

 

そう言ってイッスン電光丸をしまって自慢の駆け足でこの場から離脱した。

これから俺が何をするか理解したのか白ひげも近くにいるおでん、船員達に

 

 

「おめぇら、おでん連れて出来るだけここから離れろッ!!」

 

「えっ!?」

 

「やべぇのが来るッ!早くしろ!」

 

 

すぐに船員達はおでんを連れてこの場から離れて行った。

 

 

 

──モードチェンジ(形態変化)

 

 

──人獣型(じんじゅうがた)白野威(しらぬい)

 

 

 

白い衣と袴に紅い帯を締めていて髪は腰の辺りまで伸びていて中央付近でひとつに束ねてある綺麗な白髪。

ピンっとした犬耳があり額から鼻、眼の下付近に紅いオレンジ色をした隈取りのようなものがあり腰からは白いが先端部分が黒い色をした尻尾が一本生えている。

 

 

『少し荒っぽく行こうかァ?』

 

 

 

 

子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥、猫

 

 

 

 

十三支全ての動物の名を音読すると、両手を合わせて能力が発動する。

 

 

 

 

筆神(ふでがみ)顕現(けんげん)──十三支(じゅうさんし)

 

 

 

 

シラヌイの後ろにはそれぞれ筆しらべを司る神様が現れ、白ひげに牙を向けていた。

 

 

 

「グララララ……ゾオン系ってのはそんな事も出来るのか?」

 

『まぁね。俺もこれを知ったのはつい最近だから、分神でもある方々からどれくらい相手が持つのか実践したこと無くてな。ちょうどいいのが目の前にいるから試してみようかなと思って』

 

 

「(規格外な野郎だ。"神の国"の話なら聞いた事あるが、本物の神を見るのは初めてだな)」

 

 

これら全てとシラヌイを相手にするのは流石に無謀というものだ。白ひげの中ではそんな事は思っていなかった。神と戦う機会なんて一生に無い機会と思い、薙刀を握り、空いている片方の拳でグラグラの能力を発動させる。

 

 

「壊天ッ!!」

 

 

空間を殴りつけて衝撃波を走らせるが、

 

 

『丑・凍神(いてがみ)

 

 

十三が一柱である白い丑の姿をしており、ホラガイを所持している凍神に指示をする。

 

 

『モオォォォォォォッ!!!!』

 

 

万物を凍らせる冷気は白ひげの起こした衝撃波そのものを固めた。

 

 

「何ッ!?」

 

 

凍神は前足で地面を何度か蹴るとその勢いで白ひげに向かって突進を繰り出す。

 

 

「おぉぉぉぉぉぉッ!?」

 

流石に神様だけなあって力も凄いのか白ひげの怪力を物ともしない馬鹿力で吹っ飛ばす。

 

 

『子・断神(たちがみ)

 

 

今度は白いネズミが自分の身よりも遥かに巨大な剣を所持し、その刃で縦横無尽に振り下ろしていく。

 

白ひげは薙刀で防ぐ事も考えたが、それは一瞬でやめる。見聞色の覇気「未来視」で見た光景は薙刀で防いでも関係なく自分が細切れにされてしまう未来を

 

あんな小さい体格のネズミであってもその本質は神様で万物を切断する力を持つ。

生まれて初めて背筋が凍り、死を感じてしまった。

 

 

『どんどん、行くぞ』

 

 

13の筆神を現世に降臨させるという神の御技。

 

勿論デメリットはある。それは"光明"以外の筆しらべが使えなくなるという点だ。

 

今は分神として降臨し、白ひげに総攻撃を行なっているが、対して自分は筆しらべが使えないが、それでも己の技と覇気で戦える。

 

 

 

「ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッッ!?」

 

 

『何処までやれるかな?怪物』

 

 

シラヌイと白ひげの激闘は更に数日続く事になった。

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

「グラララララララッ!!オラァ、シラヌイもっと飲めよッ!!」

 

「だからさ、俺言ってんじゃん。酒嫌いなんだよぉ!!」

 

 

白ひげとの激闘を繰り広げた俺は今や宴を開いて盛り上がっている。

あの後、どうなったかと言うといい線まで行ったんだが、イッスンが来てしまい「アマ公、このままじゃあ島が持たねぇってッ!!」と止められたので能力を解除した。

 

しかし、筆神を顕現の使用をまだ慣れていなかったのか意識を失ってしまった。白ひげの勝ちかと思いきや、立ったまま気絶してしまったので、両者引き分けとなった。

 

で、目が覚めたらあれこれあって今はこんな感じで飲みあってる。

 

イッスンは中央で酒飲みながら描いた絵をばらまいているし……

 

 

 

 

「なぁなぁ、シラヌイ!俺達の船に乗らねぇかよい!」

 

白ひげとは反対に俺の隣には金髪のパイナップルを連想させる髪型、顔立ちが特徴。服装は基本的に紫のシャツに水色の腰巻き、黒のズボンにサンダルを着用している青年マルコが仲間にしようと声をかけている。

 

 

あの戦いで俺の事が気に入ったのか宴会始まってから勧誘される。

勿論、マルコだけでなく他の奴らも誘ってくるのだ。

 

 

「マルコの言う通りだ!」

 

「一緒に冒険しようぜ!」

 

「俺達はお前を歓迎する!」

 

 

ちょっと太めの体格を誇るジョズ、オシャレな髭を生やす剣士ビスタや金髪のドレッドヘアーのラクヨウなどが俺を仲間にしたいが為に身体を揺さぶったり肩を組んでくる。

 

 

「ごめんね。折角の勧誘で申し訳ないんだけど俺は今の方が楽しいから」

 

「えぇ~!!何でだよい!?」

 

「親父!アンタからも何か言ってくれッ!」

 

 

「シラヌイ……」

 

「ん?」

 

 

酒の入った瓢箪を一気飲みし、一息つくと白ひげは

 

 

「俺の家族………いや、兄弟になってくれねぇか?」

 

「お前もかい」

 

 

その後、白ひげ海賊団総員に仲間になろうだの話を持ち掛けられたが俺は断固拒否し続けた。

 

 

しかし、余りにもしつこいので脅しがてら

 

 

 

「じゃあ、俺とサシでやって勝てたら船に乗るよ」

 

 

「「「「「「無理だろ!!!!!」」」」」

 

 

「グララララララ……そう言われちゃあ諦めるしかねぇなッ!!」

 

 

 

と、諦めてくれた。しかし彼等は根が強いのいか出港がてら、甲板から船員達は

 

 

「何時でも俺達は歓迎するよい!!」

 

「待ってるからなッ!!」

 

「他の海賊団に入ったら許さねぇかんな!」

 

 

と言われたので全て聞き流しながら俺は白ひげ海賊団を見送り、

 

 

 

俺も出発する為、一体の鯱の上に乗っかる。しかしその鯱は他の個体と違って水色で背中には人間1人が座れるほどのスペースがある。

 

 

『アマ公、次、何処行く?』

 

「そうだね。特に指定もないから"シャチ丸"が泳いだ先の島でいいよ」

 

『分かった』

 

 

 

このシャチは群れから追い出されたらしく、俺が滞在していた島の浜辺に漂流されていて、空腹だったのか弱っていたので腹いっぱい食べさせてあげた。声が聞こえるのは見聞色の覇気によるものなのか能力によるものなのか、こうして俺と会話ができている

 

それからなのか恩返し共に一緒に旅をする仲間となった。

 

見た目が原典に登場していた龍宮の使いであるシャチ丸にそっくりだったのでシャチ丸って名付けた。

 

 

「俺、ちょっと寝るからなんかあったら起こして」

 

「あいよアマ公!」

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

偉大なる航路(グランドライン)

海軍の総本山である海軍本部マリンフォード

 

 

「"白銀のシラヌイ"……今度は白ひげとの激闘で懸賞金30億となったか」

 

「オマケに近くに待機させていた軍艦3隻も沈められたそうじゃねぇか」

 

中将であるセンゴクは机の上に置いてある一枚の手配書を見つめながら、同僚であるガープと話し合っていた。

 

 

「ゴッドバレーにおける戦いで奴は更に力を付けた。我々では太刀打ち出来ないくらいにな」

 

「だからと言って黙って見てる訳にもいかねぇだろ?ゼファーの奴なんかは右腕の借りを返す為に奴を追いかけ回しているそうだ」

 

「最近開発した義手の事か。確かにあれならば悪魔の実の力を封じ込められるが……そもそもそれが出来る相手だとは思えん」

 

 

右腕を失ったゼファーは借りを返す為に海軍の科学者に薦められた義手を手に入れ、今やシラヌイを仕留める為に奮闘しているそうだ。

 

 

「それに……"これ"を見たか?ガープ」

 

 

センゴク手配書とは違うある一枚の紙をガープに見せつけた。

 

 

「あぁ。嫌になる程見た。アイツの絵だろ?この世界のあちこちにこれがばらまかれてる」

 

「そうだ。だが……問題はこれだけじゃないこの絵がある島には"他の海賊達が一切近づかない"との事だ。」

 

「金獅子やビッグマムといった名だたる海賊共でさえ近づかないと聞いたぞ」

 

「それほど、奴は強大な存在という訳だ。

だが、自ら何かを起こす事はせず、向かって来た者にだけ相手をすると言う事だ。ロジャーや白ひげと同じ部類に入る」

 

「上の連中は?どうしろと?」

 

「元帥殿からの話によると、現段階では監視せよとの事だ。」

 

「やっぱ、上も奴にビビってんのか」

 

 

 

「そうだろう(世界政府直属が恐る程の存在だからな。………まさか、奴もDなのか?)」

 

 

 

センゴクは何かを知っていそうな表情で茶を啜りながら手配書を見つめていた。







オリジナル技

筆神顕現・十三支

分神である13の筆神をこの世に降臨させる使役する神の御技。使用すると光明以外の筆しらべは使えなくなる。

大神をやったことのある人でボス戦で苦戦した相手は?

  • 女郎蜘蛛
  • 赤カブト
  • ヤマタノオロチ
  • ウシワカ
  • エキビョウ
  • 九尾
  • 双魔神
  • 常闇之皇
  • イザナギ
  • 真・ヤマタノオロチ
  • 化けツヅラオ
  • オキクルミ
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