大神ゲーのアマ公になったお話   作:ゲーム最高

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ヒロインは別にいいかなと考えております。実際にどうなるかわからないけど


例え世界が許そうがお天道様は決して許さない

 

偉大なる航路(グランドライン)

 

前半の海…人呼んで「楽園(パラダイス)

 

その海に位置するシャボンディ諸島は新世界への裏ルートである魚人島を通る海底ルートへの準備をする場所として成り立っている島。その為この諸島には偉大なる航路の前半の海で名を上げた悪名高い凶悪な海賊達が集結する地として有名でもあるのだ。

 

 

 

「野郎共!急いで船をだせぇ!!」

 

「なんてこったァ…!海軍大将と軍艦10隻が来ちまうだなんてよ!!」

 

「"白銀のシラヌイ"……30億の男がやりやがった……ァ!!」

 

 

そんな凶悪な海賊達がなにかに怯えるように一同この島から離れるように出港の準備を試みている。

 

 

 

 

 

 

天竜人に手を出しやがったァァァ!!!!

 

 

 

天竜人……

それはこの世界で最も誇り高く気高き血族として、世界の頂点に君臨する者達の総称である。800年前に世界政府を創設し、聖地マリージョアに移り住んだ20人の王たちの末裔の一族。

 

 

その存在は絶対的で、その権力は絶大。

 

 

世界貴族が道を通る時には、一般人は土下座してでもやり過ごさなくてはいけない。更に世界各国から自分達の為の税金で有る「天上金」を徴収させ、酷い場合は加盟国を飢餓で滅ぼしている。 彼らの強権の前には、王下七武海などの世界政府より一定の権力を与えられている者はもとより、世界政府加盟国の王族や指導層ですら人権は無きに等しい。

 

 

仮に逆らった場合、ボディガードによる銃殺か彼等が特権を行使する事により海軍本部大将率いる軍艦10隻が即座に派遣されたり、彼らの盾として世界最強の諜報機関が控えている等、彼らに手を出せば当事者はもちろん、その周囲に偶々居合わせただけな無関係の人々はおろか、最悪の場合だと国が滅ぶ為である。世界を創造した「神」の末裔を敵に回すと加盟国の王族であっても無力でしかない。

 

 

そんな神の末裔を自称する彼等を白銀のシラヌイは手をつけた。

勿論、転生者である彼は天竜人がどう言った存在か知らない。

 

 

しかし、シラヌイには一切恐怖の「きょ」の字もなかった。

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

「あいよ!嬢ちゃん…これで摩った膝は元通りだ」

 

「ありがとう!小人さん!」

 

「ありがとうございます……それに本当にごめんなさいッ!!私が不甲斐ないばかりに……」

 

 

諸島の30番グローブの繁華街にて町は騒然としていた。そんな中でも小人族のイッスンは2人の姉妹の手当てをしていた。

 

 

「いやいや!姉ちゃんと嬢ちゃんは悪くねぇよ!悪ぃのはあいつらの方だ。罪もねぇ奴を奴隷させられた姉ちゃん、それにそれを助けようとした嬢ちゃんの勇敢さにはオイラもアイツも天晴したぜ!!」

 

「でも、私のせいで……ッ!!」

 

「だあぁぁ〜!!そんな暗くなるなって!いいか?姉ちゃんが気に悩む必要なんざ何処にもねぇんだよ!全てアイツが…アマ公とオイラ達が始めた事なんだ!罪悪感なんざ、感じる必要はないぜ?」

 

 

イッスンは跳ねながら2人を励まし、向こうにいる相棒に話しかける。

 

 

「てか、アマ公!!いつまでそいつに気にかけてんだ?もう"意識"ねぇだろ?」

 

 

話しかけたその先にいるのはボロボロになっている宇宙服に顔が血塗れで歯は欠けており、喋る気力さえ失っている天竜人の襟を掴んで質問攻めをしていた。

 

 

 

 

 

 

もっかい聞くぞ?その引き金であの子に何しようとした?教えろ。同じようにしてやっから……なぁ?

 

「ァァ……ェェ」

 

 

既に白目を剥き、息をするのが精一杯な天竜人に鬼の形相で睨み続けるシラヌイ。

 

その周りには彼と同様、他の天竜人が意識を失ってうつ伏せになって倒れていた。中には女性の天竜人もいたが、容赦なく顔面が陥没している。

 

 

 

 

 

一体何故、こうなったのか?事の始まりはこうだ。

 

シャボンディ諸島に辿り着いた俺達一行は買い出しする為、繁華街へ赴いた。そこでたまたま目にしたのが街を歩く天竜人の姿、そして周りには土下座する一般市民や海賊達。

 

なんだこれはと珍獣を見るような目で見た彼だが、天竜人の周りを歩くのは首輪をつけている奴隷の人達。

 

そんな土下座をする人々の中から一人ポツンと飛び出してきた少女の姿が見えた。どうやら奴隷の中にその少女の姉らしき人がいたようで助けようとしていた。

 

それを見た天竜人は何の躊躇いもなく、銃口を向けた次の瞬間……

 

 

俺は無意識にその少女を守り、銃を向けたそいつぶん殴っていた。

 

此奴らがどういった存在か分からなかったが、少女に銃を向けたあの顔を見てひと目でわかった。

まるで、そこらに散らばるゴミを片付けるような感覚で引き金を引こうとしたのだ。それが許せなく俺は気がついたらそいつらが気絶するまで殴り続けていた。

 

 

周りは「あいつは馬鹿」だの「何をやってるんだ」だの「頭おかしい」だの散々耳に入ってくるがそんなのは気にしていなかった。

 

一刻も助けるべく、少女の姉の首輪には時限式の爆弾が備わっており無理に外すと自動的に爆発する仕組みになっているらしく解除するのは困難と言われた。

 

 

だが、俺の場合はその仕組みをまるで最初から分かっていたかのように首輪を掴んだ次の瞬間、即座にそれを遠くへ投げつけ爆発が起きた。無論、姉の方は無傷だ。

 

 

「ありがとうございます……ッ!!本当にありがとうございます…ッ!!」

 

 

「いえ、お気になさらず俺が勝手にやった事なので」

 

 

「ご謙遜を……今まで死にたいと思っていました……ッ!!

しかし、今日貴方という人に会えたことで私はまた生きる希望を見つける事が出来ました!!

 

ありがとう……本当にありがとう…ッ!!」

 

 

彼らの奴隷だった彼女にとって生きるというのは相当辛かったのだろう。死ぬまで動かされるという地獄に耐えきれず、自殺まで考えていた。

 

しかし、解放された事により彼女の目は光を宿し涙を流していた。

 

 

「お兄ちゃん…ッ!ありがとう!」

 

「…どういたしまして」

 

 

妹の方にお礼を言われた俺はすぐさま返事をして立ち上がる。

あの宇宙服を着ていた奴らを殴った事が相当やばいものだったのか周りにいた他の海賊達が慌てて繁華街が出ていくのが見える。

 

 

「ようよう、姉ちゃん達!餞別だ!此奴を持っていきなァ!!」

 

 

イッスンは自分が描いた2枚の絵を姉妹に渡した。

 

「これだけは忘れんなよ。生きる希望を見つけたあんたらには絶対お天道様が見守ってくれている。

さっきの出来事は例え政府が許そうともお天道様は絶対許さねぇって全部見てくれてんだ。」

 

「おてんとさま……?」

 

「おうッ!何を隠そう。ここにいるアマ公が正真正銘n「イッスン、そろそろ動いた方がいいから行くよ」……って、おい!せめて最後まで言わせろやァァァ!!!」

 

 

俺はイッスンを掴んだまま、姉妹を見つめて

 

 

「もう、妹さんに心配かけてはダメですよ?」

 

「ッ……はいッ!!」

 

 

そう言うと俺は手を繋ぐ彼女達を見送ってから目の前に現れた海軍を相手にする。

 

 

 

 

邪魔だ……失せろ

 

 

 

バリリリリリリリリリリッ!!!

 

 

睨んだだけで、数百にも及ぶ海兵達の意識を奪い、あっさりと倒れていく。

 

繁華街に現れた海軍の兵力は一瞬で崩れ去り、シラヌイもシャチ丸が待っている海岸まで移動する

 

 

 

 

 

 

「お姉ちゃん……」

 

「ん?どうしたの」

 

「"神様"って本当にいるんだね!」

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

シャチ丸を待機させてある海岸へ向かうとそこはもう多数の軍艦に囲まれた場所となっていた。視界に映るのもの全てが海兵だらけだ。

 

中には実力のある者もいるようだが、気になっているのはそれら全てを率いている大将の姿も確認できる。

 

 

その大将には見覚えがあった。ロックスとの激闘の末、漁夫の利を狙ってきた海兵の1人。紫髪で強靭で引き締まった肉体の特徴を持つ男。嘗てあったはずの右腕を切り落とし、その部位には義手が取り付けてある。

 

 

 

「お前がここの海岸に来ることは予想済みだ"白銀のシラヌイ"」

 

「引き連れてくる大将はお前か。"黒腕のゼファー"……(シャチ丸は海軍が来ると分かって他の海岸へ逃げていったな。動物でありながらナイス判断だ)」

 

見聞色の覇気で待機させていたシャチ丸はどうやら他のマングローブの海岸へ移動したとすぐに察した。

 

 

「おうおう、こりゃあすげぇ数の大群じゃねぇかい!さっきの天竜人って奴に手ぇ出せばこんなにも来るもんなのかい!」

 

頭の上でイッスンは跳ねながら辺り一面の海兵達を眺めていた。やっぱり、天竜人というのはそれほど重要な存在なのだろうか?

 

 

あんなゴミを掃除するような感覚で引き金を引く奴らがとても重要とは思えないけど。

 

 

「それで?これ程の数を用意して、それ相応の覚悟をしてきたって事だよね?」

 

「海軍に入隊した時からとっくの昔に覚悟を決めた!

……だが、白銀のシラヌイ。お前と殺り合う前に一つだけ聞かせろ」

 

「?……何?」

 

 

すぐに戦闘するのかそれとも時間稼ぎか何かをするつもりなのか……周囲に見聞色で見渡すが、特に目立った行動をする者はいない。

 

 

 

「何故、天竜人に手を出した?」

 

 

 

「そんなモン決まってるじゃん……彼奴らが許せないからだよ」

 

 

 

怒気のこもった声が海兵達を身体をビクリと跳ね上がらせる。

 

 

 

「奴らが……この世界を作った神であってもか?」

 

 

 

 

「神……?笑わせる。俺からすればあんなのただの人間だし、自分の気に入らないものがあれば、すぐさま殺す独裁者の間違いだろ?俺が手を出したのは幼い子供に向かって容赦なく銃口を向けて引き金を弾いたからだ。何も罪もない子を殺すなんて胸糞が悪すぎる。

 

 

自分達が世界政府を作り上げた末裔?あんなのが末裔だとは到底思えないね、好き勝手やるただのガキ大将だ。」

 

 

「………………」

 

 

今語った事は誰もが口にしていいものでは無い。30億の懸賞金を持ち、ロジャーや白ひげ、ロックスと互角に渡り合った彼だからこそ言える台詞なのだ。

 

当然、海兵達はイカれているとしか考えられなかったのだろう。

 

 

 

 

 

「確かに世間からすればやってはいけない事かもしれない……

 

 

だが、俺は正しいと思ったから彼奴らを殴り飛ばした。後悔はない」

 

 

確かに天竜人の行動は人間として到底許されないものだ。しかし、海軍はそんな理不尽な者達への命令を聞かなければならない立場なのだ。逆らえば自分だけでなく家族がどうなったかも分かったものじゃない。

 

 

対して彼は思うがままに生きる「自由」そのもの、どんな硬い鎖で拘束してもそれらを全て引きちぎってしまう怪物は誰も抑える事が出来ないのだ。

 

 

「話は終わりだ。無論、向かってくる奴らには全力で相手をする。

だから、お前らも……

 

 

死ぬ気でかかってこいッ!!

 

 

 

威風堂々と発言した瞬間、シラヌイの身体から恐ろしい量の覇王色の覇気が放たれた。大地がひび割れ、大気が震え、彼を取り囲んでいた全ての海兵がバタバタと倒れていく。

 

 

「危ねぇ危ねぇ……一瞬でも緩んでたら持っていかれそうだったわッ」

 

「おどれ白銀めぇッ!!」

 

「ちょっとちょっとぉ〜…これわっしら以外全滅してるじゃないのぉ〜……これが"白銀のシラヌイ"30億の男が持つ覇気か」

 

 

それでも生き残ったの数は極少数でゼファーを除いた青年3人達。見るからに将来が有望な者達ばかりだ。

 

 

「いいか?お前らも注意しながら戦闘しろ。奴は動物系(ゾオンけい)の能力者だ。それに加えて強力な覇気を纏っている」

 

「勿論ですけぇ、どれだけ奴が強大だろうと海賊という悪には変わりゃせんのでぇ!!」

 

 

海軍の制帽をかぶり刺青を入れていて任侠映画に登場するヤクザを彷彿させる海兵サカズキは己の身体を溶岩へと変えていく。

 

 

大噴火(だいふんか)ァ!!」

 

 

マグマに変化させた腕を巨大化させ、灼熱の正拳突きを放つ。

 

それに対し、シラヌイは

 

 

「筆しらべ

 

凍神(いてがみ)氷嵐(ひょうらん)

 

 

雪化粧のマークを描く事で万物を凍らせる絶対零度の氷が起こり、その冷気はマグマでさえも冷え固まってしまう。

 

 

「ッ!?こ、氷が儂のマグマを凍らせたじゃと!?」

 

「よっとぉ…ッ!!」

 

 

今度はティアドロップ型のサングラスを掛けニット帽を被る細身の海兵ボルサリーノが自身の身体を光に変えてその場から消えた。

 

 

 

「速度は…"重さ""光"の速度で蹴られた事はあるかい?」

 

「無いな、今初めて知ったから

 

筆しらべ

 

幽神(かすがみ)霧隠(きりがくれ)

 

 

2本の横線を描く事で周囲に「静」の文字が現れ万物を時の狭間に惑わせる力が発動する。

それは時間の流れをゆっくりさせるという神業だ。

 

 

「(な、なんだい…こりゃあ!?わっしの身体の動きが鈍い)」

 

「逆に聞くが、時間の流れが遅い空間で斬撃を食らった事はあるか?

 

 

覇王・天翔(あまがけ)

 

 

背負う雷光を纏う神器「天叢雲剣」を手に取り、覇王色を纏わせる事で赫い雷光の斬撃が生まれる。

 

 

「ガァフゥッ!?」

 

 

命中したと共に時間の流れは正常に戻り、ボルサリーノには向こう岸のヤルキマングローブの彼方まで吹っ飛ばされた。

 

 

「まずは1人目……」

 

 

「おいおい、ボルサリーノあっさりやられちゃったよ!?」

 

「これがロジャー白ひげと並ぶ三竦みが一人、30億の力か」

 

「チッ」

 

 

ゼファーは吹っ飛ばされたボルサリーノの方に視線を向けて舌打ちをする。以前からピカピカの能力に頼りすぎている所があり、そこが欠点だと何度も指導したのだが、未だに直っていない。

 

 

 

「アイス(ブロック) !」

 

両棘矛(バルチザン)!」

 

 

額にアイマスクをつけている海兵クザンは自身の身体から冷気を発生させ、氷の矛を思わせる武器が何本も生成され、それをシラヌイに向かって射出される。

 

 

「筆しらべ

 

断神(たちがみ)一閃(いっせん)

 

 

筆で横一文字を画くことで無数の斬撃が放たれ森羅万象を断ち切ることができる。

 

斬撃を食らった氷の矛は跳ね返るようにクザンの元に戻っていく。

 

 

「危ねぇっ!?」

 

クザン、サカズキ、ゼファーは咄嗟に回避する。

 

しかし、シラヌイは隙を与える事無く次の一手に出る。

 

 

 

──形態変化(モードチェンジ)

 

 

──獣型(けものがた)白野威(シラヌイ)

 

 

「!?来るぞッ!!」

 

 

ゼファーはその姿を見て思い出したくもない記憶が蘇った。嘗て右腕を失われた時に戦ったシラヌイの獣型。

 

白き威光を纏うその姿は海軍にとって悪魔の象徴でしかない。

 

 

 

神業(かみわざ)・覇王 石頭(いしあたま)

 

 

 

迫り来るその覇王色を纏った突進は並の見聞色では対応できず向かった矢先はサカズキの方だ。

 

 

「ごおふぅぉっ!?」

 

 

当然、覇気もまだ会得していなかったので自然系(ロギア)による身体の流動化が間に合わず、腹部に命中してしまう。

 

 

「サカズキッ!?」

 

『余所見は命取りになるぞ?

 

 

神業(かみわざ)白穿威(しらぬい)

 

 

「ガハァッ!?(は、速すぎんだろ……)」

 

 

嘗て、センゴクをも一撃で沈めた異次元の速度による突進攻撃はクザンもノックアウトさせる。

残りの2人は近くに停めてある軍艦の方へぶっ飛ばされ、貫通しヤルキマングローブの方へまで飛んで行った。

 

 

「あとはお前だけだな……彼らは将来大物になりそうな海兵だ。けど……強い能力に頼り過ぎているのが欠点だね」

 

「彼奴らにはまだまだ改善の余地ありだ。」

 

「流石、全ての海兵を育てている男……さて、温まってきた事だし本番始めるとしますかぁ」

 

 

 

 

──形態変化(モードチェンジ)

 

 

──人獣型(じんじゅうがた)白野威(しらぬい)

 

 

獣型から人獣型へと変化させた俺は両手を合わせ能力を発動させる。

 

 

「流石に全部顕現させちゃうと島が崩壊してしまうって事を前の戦いで学習したからね。今回は少なめでやらせてもらうよ」

 

 

「何をする気か知らんが、好き勝手はさせんぞッ!

 

スマッシュ・レーザーァァ!!!」

 

 

ゼファーの義手、通称「バトルスマッシャー」は能力者を仕留める為に造られた戦闘義手でほぼ全て海楼石で出来ており搭載されている圧倒的な火力でたたきつぶす。

 

スマッシャーの掌から炎が凝縮された次の瞬間、巨大な光線が発射された。

 

 

大地を一撃で焼け野原にする威力を誇るその攻撃はまっすぐ、シラヌイの元に向かっていくが……

 

 

 

筆神(ふでがみ)顕現(けんげん)

 

 

子・断神(たちがみ)

 

卯・月神(つきがみ)

 

酉・燃神(もえがみ)

 

 

 

それぞれの筆しらべを司る神が現世に降臨する己が持つ神通力で存分に振るった。

 

 

「ッ!…本当にゾオン系幻獣種ってのはタフなだけじゃなくて厄介な能力も備わってるモンだな!!」

 

 

己のスマッシャーでゼファーもまた出し惜しみすること無く全てをぶつけた。

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

新世界──とある海域にて

 

ロジャー海賊団が乗る船、オーロ・ジャクソン号の甲板にて副船長であるレイリーはニュース・クーから送られる新聞を読んでいた。

 

 

「これはこれは……また派手にやったなシラヌイ」

 

「どうしたレイリー?」

 

 

ロジャー海賊団の船員(クルー)の1人であるサングラスをかけた男「ギャバン」は熱心に読んでいたレイリーの姿が気になっていた。

 

「あぁ、見てくれギャバン。シラヌイの奴がまた大事を起こしたらしい」

 

「どれどれ、"白銀のシラヌイはシャボンディ諸島において天竜人に手をかけ、海軍大将ゼファー率いる軍艦10隻を返り討ち"……ハッハッハ!!こりゃあすげぇな!」

 

 

レイリーが読んでいた新聞を見て思わず笑ってしまうギャバン。その次には彼の懸賞金について描かれていた。

 

 

 

 

"白銀のシラヌイ"

 

"懸賞金40億6000万ベリー"

 

 

「天竜人に手を出すってのはまずは中々居ないぜ?」

 

「そうだな。でも、なんと言うか彼ならいつかやるとは思っていた」

 

 

新聞を手に取り騒ぐ船首の方に顔を向けるとそこに映るのは既に酔っ払ったロジャーが2人の見習いに絡んでいるという何とも言えない光景だった。

 

 

 

「いいかぁッ!?シラヌイは俺が認めた。すっげぇ海賊でなぁッ!…ヒックゥ」

 

「船長!その話何度も聞いたって!」

 

「ロジャー船長ぉぉぉ、く、首離してくださいッ!!し、死ぬぅッ!!」

 

 

麦わら帽子を被った赤髪の子供と道化師を思わせる赤い鼻が特徴的な子供が絡まられており、酔っ払った船長を見て完全にどうすればいいか困っていた。

 

 

その光景を見ていたレイリーとギャバンはある過去を思い返していた。

 

 

 

 

 

 

 

『ロジャーッ!!大丈夫か!?』

 

『シラヌイ済まない!君には何てお礼を言えばいいか!』

 

 

それはロックス海賊団がゴッドバレーにおいて壊滅した直後の出来事で決戦により多くの傷を負ったロジャーをここまで運んできたシラヌイの姿があった。

 

 

『いいさ、何気にあんたらには色々と世話になったしお互い様って事で』

 

 

すぐにこの島から脱出するべく、奪ってきた宝を船に注ぎ込んでいた。

 

手当を受けたロジャーは凄まじい回復力で復活し宝箱の中身を次々と開けていった。しかし中には宝では無いモノまで入っていた。

 

 

『おぎゃあァァァァァ───ッ!!!』

 

『えぇぇぇぇぇーーー!?』

 

 

なんと、赤ん坊が入っておりそれを見たシラヌイ含め一同全員が口を開けて驚いていた。

 

 

 

そんな過去を思い返しながら今の現状に至る。

 

 

 

「シラヌイが見たらびっくりするだろうな」






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はぐれ珠集めで一番苦戦したのは?(ほかにあれば感想欄でも大丈夫です)

  • カイポクレース
  • カムイにおける答選坊
  • 百鬼夜行
  • クサナギ伍
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