第三回イベントに向けて色々と準備をしている中
スペリオルは新しいスキルが手に入らないかと探索を続けていた
「とはいえ・・・そんな簡単にスキルが取得出来るのなら
苦労はしないんだけどな・・・」
そんな事を思いながらスペリオルは近くの村までやってきた
そこはとても平和そうな村で特に何も起きそうにないと思っていると
「キャァァアァ!!」
「俺の脳内フラグの回収早すぎませんかね!?」
まさかの女性の悲鳴が聞こえて急いで向かってみると
そこにはサイコゴーレム並に大きい機械の巨人が女性を攫っていた
「チィ!今からじゃ追いつかないか!」
動くスピードはサイコゴーレムよりも早いので
足の幅によって負けてしまいスペリオルは一度、足を止めると
そこへおそらくは先ほど攫われた姫のような女性の侍女がスペリオルの前に現れた
「お願いします!どうか姫を助けてください!」
『クエスト・聖なる機兵を受けますか?』
(聖なる機兵?聖なるってのは分かるけど機兵ってなんだ?)
よく分からなかったがスペリオルはとりあえずYESのボタンを押した
「安心してください・・・彼女は必ず俺が助けますので」
「ありがとうございます!おそらく彼らが向かったのは王家の谷です!」
「分かりました!貴方はここで待っていてください!ケンタロス!」
スペリオルはスキルを使って人馬状態となり急いで王家の谷に向かった
するとそこには大量のモンスターが待ち構えており
その数は百を軽く超えていただろう
「いちいち相手にしていたら面倒だな・・・ここは一気に・・・!ん?」
スペリオルがそのまま突き抜けようとした時
彼らの足元で何かを光っているのを確認した
突っ切るついでにそれを回収してみるとそれは耳飾りだった
「これは・・・もしかして先ほどのお姫様の物か?
だとしたら後で渡した方がいいかもしれないな」
その耳飾りをインベントリの中にしまうとスペリオルは一気に洞窟を駆け抜ける
するとそこには先ほど見た機械の巨人がたくさんおりその中心には
明らかに他の巨人とは何かが違う機械の巨人の姿と
おそらくはそれを目覚めさせようとしている悪そうな騎士と攫われた姫の姿があった
(もしかしてあれが機兵か?そしてあいつらはそれを動かす為にお姫様を攫ったと
なるほどな・・・ならまずはここらでいっちょ暴れるとしますか!)
「頼んだぜ!サイコゴーレム召喚!」
『ウォォォォン!』
「なっ!?黒い巨人だと!?どっから出てきやがった!?」
スペリオルはサイコゴーレムを召喚して敵の機兵と戦わせると
その間にお姫様を元に向かい彼女の拘束を解いた
「なっ?!貴様いつの間に!!」
「大丈夫ですかお姫様?」
「はっはい!でも彼らに聖機兵を渡すわけには!!」
「聖機兵?それってもしかして彼らの後ろにある・・・」
「はい・・・この世界に取って希望にも絶望にもなる存在・・・
それが聖機兵なのです・・・!」
「なるほど・・・それは渡すわけにはいかないな・・・!」
スペリオルが剣を構えて戦う姿勢を取ると
先ほどの騎士はその場から離れて自分の機兵に乗りに向かった
「チィ!流石にこの数はサイコゴーレムでも勝てない!
となると俺が聖機兵に乗るしかないって事か!」
「ダメです!聖機兵は選ばれた者しか乗る事が出来ないんです!」
「でもやるしかないでしょ!貴方はここから離れてください!」
そう言ってスペリオルは姫様を逃すとそのまま聖機兵に乗り込む
しかしやはり姫様の言う通り全くと言っていいほど動く気配がなかった
「ぐっ!?」
「ははは!所詮は聖機兵とはいえ動かなければただの木偶と一緒よ!
このまま我が剣の錆にしてくれるわ!」
「こいつ・・・!動けよ聖機兵!お前はこれでいいのか!?
お前は希望にも絶望にもなるんだろ!?
だったら・・・俺の希望になってみせろ!!」
その瞬間、スペリオルのインベントリに入っていたはずの耳飾りが光り出し
それと同時に聖機兵は起動し敵の機兵を殴り飛ばした
「馬鹿な!?聖機兵を動かしただと!?」
「全く・・・随分な寝坊助だな・・・ん?聖機兵ガンレックス?
これがお前の名前か・・・それじゃあいくぜ!ガンレックス!」
ガンレックスの腕からライトソードを取り出すと
スペリオルはそれで敵の機兵を切り裂いた
そしてサイコゴーレムの方の機兵も見事に両断し敵を退ける事が出来た
「ふぅ〜・・・流石に疲れた〜・・・」
『スキル・聖機兵を所得しました』
「新しいスキルか・・・」
『スキル:聖機兵
能力:聖機兵を召喚しそれに乗って戦う
スキルは呼び出される聖機兵によって異なる』
「ん?ちょっと待って?
これ・・・暗に他にも聖機兵がいるって事だよね?・・・嘘でしょ?」
まさかのスキル説明でネタバレを喰らったスペリオルは
再び集めなくてはいけないのかと再び落ち込んでいた
そこへ先ほど助けた姫とその侍女がスペリオルの元にやってきた
「助けていただいてありがとうございました
まさか貴方が伝説の勇者様だったなんて・・・」
「気にしないでください
とにかく無事でよかったです」
「本当に感謝しています・・・勇者様」
そう言って姫はスペリオルの傍に行くと頬にキスを交わした
(NPCなんだけど・・・やっぱり恥ずかしいのがあるな)
こうしてスペリオルは新しいスキルを手に入れて
無事にクエストをクリアしたのだが
彼はこの後でもっと難しいクエストに挑む事になった
「それで?どうしてスペリオルの頬にキスマークがあるのかな?」
「そうね?そこら辺を詳しく聞かせてもらおうかしら?」
「ああ・・・そして事と次第によっては・・・」
「ちょっとだけ・・・お話する事になるかもね?」
(なんか皆さんめちゃくちゃ怒ってるんですけどぉぉぉぉお!?)
ギルドハウスに戻ってきたスペリオルだったのだが
すぐにフルフェイスの頬にキスマークがある事がメイプル達にバレてしまい
そして今まさにその理由についてを問い詰められていたのだった
「えっとですね〜・・・実は先ほどまでクエストをやっていまして・・・」
「何?それは女の子からキスでもしてもらえるクエストだったの?」
「違います!断じて違います!新しいスキルが手に入るクエストです!」
「じゃあなんで頬にキスマークなんてあるのかしら?」
「えっと〜・・・そのクエストでお姫様を助けまして〜・・・」
「スペリオルはゲームのキャラにまで惚れられたのか?」
「そんなわけないでしょ!?おそらくはそう言う仕様だったんでしょ!?」
「そう・・・それなら後で運営に確認しないとね?」
(ふぅ〜・・・なんとか許してもらえたか?)
「「「「でもそれとこれとは話が別」」」」
「・・・はい・・・」
その後、スペリオルはそれぞれと一日過ごす事で許してもらうのだった
その頃、運営側では・・・
「・・・なんかスペリオルに聖機兵取られたんだけどさ・・・」
「別に今更じゃないか?
スペリオルに取られるのなんて目に見えてただろ?」
「なぁ〜・・・あれは姫様が途中で落とすアイテムを見つけないと
取得出来ない仕様になってるけど」
「あいつなら簡単に見つけるよな〜・・・」
「まぁ!その嫌がらせに起動まで時間が掛かるようにしたけどな!」
「いや問題はそれじゃなくて・・・」
「あん?どうしたんだと煮え切らないな」
「その後でスペリオルがお姫様にキスされただろ?
あれで楓の木の女性メンバーが怒っているみたいで・・・」
「・・・流石にここに乗り込んでくるなんてないよな?」
「そっそんな事あるわけないだろ?
ここは関係者以外は入れないエリアなんだぜ?」
「だっだよな〜!あははは・・・はは・・・は・・・」
その後、何か物音がする度に怯える運営陣だったとさ