第三回イベントが終わり色々と問題は起こったが
とりあえず乗り切れたスペリオル達は
いよいよ追加された第三層に向かう為にボスを倒しに来ていたのだが・・・
「・・・そうか・・・いよいよメイプルは人間を辞めたのか」
『酷い!私はちゃんとした人間だよ!!』
「せめてそれは人間に戻ってから言ってくれないか?」
「本当・・・メイプルちゃんが味方で良かったわ〜・・・」
メイプルは新しいスキルである『暴虐』で怪物の姿に変わっており
それを見ていた全員がとうとう人間を辞めたのだと遠い目をしていた
「てかスペリオル・・・アンタも人の事言えないでしょ
どうしたらそんなロボットみたいなのを手に入れるのよ?
少しは世界観を守って欲しいんだけど?」
「それは運営に言ってくれ・・・それにメイプルのスキルと違って
俺は自分がなってるんじゃなくて乗り込んでるんだよ」
しかしサリーからしてみればスペリオルも異常の部類だった
何故ならばメイプルと一緒にスペリオルもガンレックスを召喚し
第三層のボスが可哀想になってしまうほどの一方的な戦いだった
「何にしてもこれで三層に行けるしまぁいいか」
『行こうよ!私すごいワクワクが止まらないよ!』
「その前に元の姿に戻れよ」
こうしてスペリオル達は三層に着くとそこは機械の世界であり
エアバイクやボードのような物で人が飛んでいる姿が見えた
「へぇ〜・・・この世界は空を飛ぶのが普通になっている世界なんだな?」
「これでスペリオルも異常から普通に戻れるわね?」
「・・・確かに空を飛べたのって俺だけだったもんな〜・・・」
スペリオルはスキルの天翼で空を飛ぶ事が出来たのだが
実は空を飛べる装備はこれだけであり他に誰もいなかったのだ
(メイプルが空を飛ぶのは予定外)
しかしこの層が追加された事によりもう空が飛べても特別にはならないだろう
「とりあえずは色々と探索してみるか?」
「そうね!・・・でもメイプルとスペリオルは自重しなさいよ?」
「ちょっ!?サリー!それってどういう意味!?」
「俺もメイプルと一緒にされるのは不本意なんだが・・・」
「スペリオルまで!?もういいもん!好きに冒険するから!」
「・・・くれぐれも運営が泣きそうになる事はやめておけよ?」
こうしてスペリオル達はそれぞれに第三層を回ってみる事にした
そんな中でスペリオルはこの第三層に来た時点でとあるクエストが発生していた
『クエスト・白金の盾を開始しますか?』
第三層に来た瞬間にクエストが受注出来るようになったという事は
おそらくは自分の取得しているスキル絡みなのだと思いすぐにはいのボタンを押して
このクエストを受けるとスペリオルはとある場所へと足を運んでいた
「・・・なんか・・・随分と似ているんだな・・・王家の谷に」
そこはかつてスペリオルがガンレックスを手に入れた王家の谷に似ており
懐かしいと思いながら同時にあの後の出来事を思い出して頭を抱えていた
「・・・どうか今回も同じ事が起きませんように・・・!」
「あら?そこにいるのは勇者様じゃありませんか!?」
「だから俺の脳内フラグの回収が早すぎるんだよ!!」
スペリオルが同じ事が起こらないように祈った瞬間
その願いを聞き届けたように例のお姫様が現れた
「あ〜・・・お姫様はどうしてここに?」
「実は・・・あの後で城の書物を調べたのですが
どうやらあのガンレックスはまだ覚醒した状態ではないのです」
「ガンレックスがまだ覚醒していない?」
「はい・・・どうやらガンレックスにはあらゆる攻撃を弾く盾を持っていたそうなのです
そしてそれはガンレックスが封印されると同時に聖獣がその盾を封印したと・・・
ここにはその手掛かりがあるかもしれないとここへ来たのです」
「なるほど・・・それが白金の盾というわけか・・・」
スペリオルはようやくクエストの内容を理解してお姫様と一緒に谷の中に入ろうと思った時だった
「「!??」」
突如として爆発が起きてその方を見ると大型の機兵が暴れ回っていた
しかもその機兵は間違いなくこちらの方へと向かってきていた
「あいつの目的はここか!?姫様はここにいてください!ガンレックス!」
スペリオルはガンレックスを召喚して暴れている騎兵の元へと向かう
『よくぞ来たな勇者よ!我が名は幽騎士!
貴様に滅ぼされた魔物達の怨念が具現化した存在なり!』
「俺の?なるほどな・・・そういう設定か・・・!」
『貴様に倒された恨みをここで晴らしてくれよう!!』
幽騎士の乗っている騎兵から電撃が放たれてスペリオルはそれを防ぐが
攻撃力が高すぎてガンレックスの装備している盾では防ぎ切れなかった
「ぐっ!?だったらこっちから攻撃するだけだ!!」
『温い!その程度の攻撃ではこの魔機兵を超える事は出来ん!!』
しかしその一撃は受け止められてしまい
ガンレックスはボロボロになって吹き飛ばされる
「クッソ・・・!こんなところで負けられるか・・・!」
それでもスペリオルは絶対に負けられないと再び立ち上がる
するとそんなスペリオルの前に文字が浮かぶ上がった
「これは!?もしかして・・・これを読めって事か?」
スペリオルはこの状況がどうにかなるというのならばと思いその文字を読んでいく
『こいつでトドメだ!』
「カレーヘェ!目覚めろ!ガンレックス!!」
最後の呪文を読み終えると天空に聖獣であるジーグリフが現れて
三枚の銅板の力をガンレックスに注ぎ込んだ
そして煙が晴れていくとそこには白金の盾を装備した本来のガンレックスが立っていた
「これが・・・!ガンレックスの本当の姿か!」
『何だと!?ええい!忌々しい勇者め!今度こそ滅びろ!!』
「白金の盾よ!その力を示せ!!」
魔機兵は魔法でガンレックスを攻撃してくるが
白金の盾はその攻撃を弾き返して逆にダメージを与えた
『馬鹿な!?こんな事がぁぁあぁあ!!??』
そしてその隙を突いてガンレックスはライトスピアを取り出し
弾かれた魔法と共に突撃して魔機兵を貫いた
「もう一度・・・闇の中で眠るがいい」
その言葉と共にガンレックスは槍を引き抜き
魔機兵は地面に倒れそのまま爆発四散した
「はぁ〜・・・疲れた〜・・・」
「勇者様!!」
戦いを終えてガンレックスから降りたスペリオル
そこへ姫様がやってきてそのままスペリオルに抱きついた
スペリオルは彼女が自分を助けたのだとすぐに確信した
「姫様・・・姫様が見つけてくれたのですね?」
「本当に・・・よかったです」
こうしてスペリオルのクエストは終了し
真の姿を取り戻したガンレックスという心強い味方を手に入れたのだった
「・・・一体何をしてるのかな・・・スペリオルは・・・」
「oh・・・」
そしてその瞬間を機械神を手に入れてその練習をしていたメイプルに見つかり
色々と尋問される事になったのは言うまでもなかった