第三層に来てから色々と探索を終えたスペリオル達だったが
そこへ新しく第四回イベントの情報が舞い込んできてその作戦会議を行なっていた
「第四回イベントはギルド対抗戦か〜・・・
しかもこの期間でデスペナルティがあるって・・・
ウチみたいな弱小ギルドには厳しい条件だよな〜・・・」
「・・・弱小かどうかは置いておくとして
確かにスペリオルの言う通り人数の少ないウチは厳しいと思う
そこで新しくメンバーを追加するべきだと思うんだがどうだ?」
「異議はないけど・・・どうやって勧誘するんだ?
申し訳ないが俺はメイプルほどのコミュ力はないぞ?」
「確かに・・・スペリオルってリアルの友達少なそうだしね?」
「・・・その機会を潰した二人に言われたくないんだが・・・」
「「?」」
実際にスペリオルが友達のいない理由は他でもない二人の存在だった
ただでさえ友達がいないのにクラスでも指折りの美少女である二人と一緒に居れば
おのずとスペリオルに対してどんな視線が向けられるのか・・・言うまでもないだろう
(と言っても・・・この二人にその自覚はないんだろうな〜・・・)
「はい!それじゃあ新メンバーの勧誘やりたいです!」
「確かにメイプルがギルドマスターだからな
こう言うのは長にやってもらうのが一番いいだろう」
「それじゃあ勧誘はメイプルとサリーに任せて
僕達はいつも通りに素材の収集かな?」
「それが一番妥当だろうな・・・それじゃあ俺も暇つぶしに探索でもするか」
「あっ!それならスペリオルは私と一緒に来て欲しいんだけどいいかしら?」
「イズさんとですか?別に構いませんが護衛ですか?」
「そういう事!それにもう一つの理由もあるんだけど・・・今はまだ内緒ね?」
「?」
スペリオルはよく分からなかったがとりあえずは彼女と一緒に行動する事にした
そしてイズに連れられてとある洞窟までやってくるとそこには大きな扉があった
「実はこの扉が前から気になってたのよね〜・・・でもどうしても開かなくて」
「龍の紋章・・・これはもしかして・・・換装!龍帝!」
その紋章を見てスペリオルはもしかしてと思い装備を龍帝シリーズに変えて
龍帝剣をその扉の前に翳すと剣が光り出しそのまま扉の龍の紋章へと当てられて扉が開く
「なるほど・・・これは龍帝剣関連の洞窟だったというわけか」
「へぇ〜・・・やっぱりスペリオルを連れてきて正解だったわね!」
「そうですね。俺も連れてきてもらってよかったです」
スペリオルとイズは開いた扉から中へと入っていくとそこには
再び龍の紋章が刻まれた石碑がありスペリオルはそこに書かれている文字を読み上げる
「えっと・・・”地に伏した龍は輝ける龍の光に導かれてその力を振るうだろう”
地に伏した龍?なんかどこかで聞いたような覚えがあるような・・・」
「とにかくまた光に案内してもらえばいいって事じゃないかしら?
龍帝剣だったかしら?それは出しておいた方がいいかもしれないわね?」
「そうですね・・・まだ一本道みたいですし先に進みましょうか」
二人は石碑に書かれていた事を覚えておきながら先に進むと
分かれ道があり二人はその場で立ち止まってどちらにいけばいいのだろうと思っていると
「おっ?龍帝剣が光ってる?・・・もしかして光が強くなる方に進めばいいのか?」
そう思ってスペリオルは試しに龍帝剣を翳すと片方の道にだけ強い光を放っていた
「正解みたいね?それじゃあこっちの道を進みましょう!」
二人は龍帝剣の光に導かれてそのまま道を進んでいくと
一つの屋敷を見つけるがその前にはとある看板が置かれていた
「”開発途中”?もしかして入っちゃいけない場所でしたかね?」
「でもそれならこの洞窟自体が入れなくなっているはずじゃない?
それなのにここだけ入れないって言うのはどうみても・・・」
イズの言う通り運営がこんな風にミスをするとはとても思えず
もしかしてこれ自体が嘘ではないのかと思っている時にスペリオルは思い出した
「あぁぁあああ!!思い出した!そうだ伏龍だ!!」
「伏龍?」
「諸葛孔明と呼ばれていた中国で有名な軍師の異名ですよ!!
地に伏した龍で伏龍!あの石碑はそれを表していたんです!」
「えっと・・・つまりどういう事?」
「つまりこの屋敷は開発途中なんじゃなくてその諸葛孔明を模したイベント!
確か三顧の礼!劉備が三度、孔明の元に出向いて懇願する話です!」
「なるほどね・・・つまり一回だけじゃダメだから
あと二回はここへもう一度、来なくちゃ行けないと言うわけね」
二人は昔のお話通りに一度、洞窟を出てから屋敷へとやってくるのを二度続けて行なった
すると三度目の屋敷の前には開発途中の看板はなく屋敷に入れるようになっていた
そして屋敷の中に入るとそこには扇が置かれていた
「あれがイベントの報酬ですかね?イズさんがどうぞ」
「えっ?でも私は何もしてないんだけど・・・」
「でもこのイベントを見つけたのはイズさんでしょ?
だからあの扇を受け取る資格があるのはイズさんですよ」
「・・・スペリオルがそう言うのならありがたく受け取るわね?」
そう言ってイズが扇を手にするとその姿が変わり始めた
爆凰扇
DEX+200
[破壊不可][龍凰翼][爆凰烈羽]
伏龍の帽子
VIT+50 DEX+100
[破壊不可][星見]
伏龍の衣
VIT+100 DEX+150
[破壊不可][伏龍の兵法]
伏龍の靴
AGI+50 DEX+50
[破壊不可]
『龍凰翼
能力・爆凰扇を外す代わりに背中に装備して飛行できるようになる』
『爆凰烈羽
能力・龍凰翼を発動している時に使用可能
背中の翼から羽根を射出し爆発させる』
『星見
能力・星空を見る事で範囲内のプレイヤーやモンスターの動きを見る事が出来る
発動出来るのは一日に一回で夜の間のみ』
『伏龍の兵法
能力・兵法書が作成可能になる
兵法書を使用するとそれに書かれた効果を発動する』
その姿はまるで中国の貴族を思わせるような姿をしており
自然とイズの綺麗さを際立たせているような気がしていた
「とても素敵な装備ですね!イズさんにピッタリです!」
「そうかしら?///でもありがとうね?」
こうしてイズは新しい装備を手に入れて二人はギルドに戻ると
メイプルとサリーが期待の新人を連れてきたようだった