「はぁ〜・・・本当にスペリオルはいいアイテムを手に入れてくれたわ〜・・・」
気持ちよくお風呂に入りながらサリーはそう呟いていた
何故ならば今、彼女が入っているのは他でもないスペリオルが
クエストをクリアして手に入れたお風呂だったからだ
「もう今日はこのお風呂の効果を使ってしまったが・・・
それでも入りたくなってしまう魅力があるな・・・」
実は既に全員がこのお風呂の効果を使ってしまっているのだが
メイプル達はもう一度だけこのお風呂に入っておきたかったのだ
その理由はもちろん・・・明日に控えている第四回イベントの為である
「いよいよね〜・・・マイちゃんとユイちゃんのレベルも順調に上がったし
装備も充実・・・まさに万全の状態でイベントを迎えられるってわけね!
「はい!これもメイプルさんのおかげです!」
「いや〜///二人が一生懸命頑張ってくれたおかげだよ〜///」
「だからといって毒竜の洞窟をタイムアタックはおかしいけどね?」
もはや毒竜からしてみれば涙を流して命乞いをしていてもおかしくはないだろう
実際に運営側はその光景を見て恐怖を覚えていたのは言うまでも無い
「イベントは全員が毎日参加出来るとして・・・
やっぱり現実でのお風呂とかご飯とかも考えないとダメよね?」
今回のイベントは休憩なしのギルド対抗戦なので
現実的な用事に関しては交代で作業を分担しなければならなかった
「あっ!でもスペリオルはずっと参加してるって話してたよ?」
「はぁ!?そんなもん親が許さないでしょ!?って・・・あいつ一人暮らしだったわね」
実はスペリオルは一人暮らしをしておりいくらゲームをしようと怒る相手がいないのだ
つまり今回のイベントに関してはまさしくうってつけの人物だとも言える
「だとしても何も食べないでゲームし続けるのはどうかと思うぞ?」
「そうよね〜・・・下手に現実で倒れられても困るし・・・」
「「心配です・・・」」
「・・・そうだ!私とサリーでスペリオルの家に泊まればいいんじゃない!?」
「ちょっ!?///何言ってんのよメイプル!??///」
「へっ?ダメなの?」
「あっ当たり前でしょうが!!///」
「・・・相変わらずメイプルは天然だな・・・」
「なんか普通に和んじゃ無いそうになるわよね〜・・・」
そんなこんなの話し合いをしている中で
実を言うとこの会話・・・ホールにいるスペリオル達にも丸聞こえだった
「・・・なんか凄まじく危険な事を言われた気がするんだが・・・気のせいか?」
「気のせいじゃないけど・・・流石はメイプルかな?予想の斜め上をいくね」
「ああ・・・今の発言を聞いて羨ましいじゃなくて同情したくなったよ」
「まぁ話は流れたみたいだしとりあえずは良かったと思っておこう・・・」
なんて話し合いを男同士でしている中で再び風呂場から声が聞こえてくる
『それにしてもカスミの胸って大きいわよね〜・・・現実でもこれくらい?』
『まぁな・・・だがいい事だけでもない・・・
着物を着る時には邪魔になるし肩凝りはひどいしな』
『・・・それ・・・持っている人だけが言える事よね?
ええい!そんな事を言う奴はこうしてやる!!』
『なっ!?///何をする!?///あっ///そこは///』
『・・・そういえばイズさんの胸も大きいですよね〜・・・』
『えっ?えっとメイプルちゃ〜ん?
なんでそんなに手をわきわきしながら近づいてくるのかな〜?』
『それはもちろん・・・こうする為で〜す!』
『あぁ〜ん///』
『ほほう?ゲームでも感触はリアルなのですな?』
『『はわわわわわ///』』
(((一体何してんの!!??)))
扉越しに聞こえてくる艶やかな声に男三人はなんとも言えない空気になってしまった
こうしてイベント前日を終えていよいよ第四回イベント当日を迎える事になった
『ガオ〜!それではこれより第四回イベントを開催するするドラ〜!
ルールはもうみんなも知っているとは思うけど改めて説明するよ〜!
今回はギルド対抗戦でギルド一つにつきオーブを一つ所有しているドラ〜!
そして自軍のオーブを拠点に置いて六時間経過したらポイントゲット!
更に!相手のオーブを奪い取って拠点に置いて三時間経過してもポイントゲットドラ〜!
でも〜!回収したオーブは三時間が経ってしまうと相手の拠点に戻ってしまうし
相手は奪われたオーブの場所を確認する事が出来るので注意してね〜?
そしてそして!今回のイベントにはデスペナルティーがあるドラ〜!
一回死亡するごとにステータスが減少し五回目でリタイアになってしまうドラ〜!
全滅したギルドはそのまま終わりになってしまうので死なないようにね?
それじゃあイベントフィールドに転送するよ〜!頑張ってね〜!ガオ〜!』
ドラぞうからのイベント説明が終わると同時にイベントは始まり拠点がある場所へと転送される
楓の木の拠点となる場所は防衛にも最適な洞窟の中だった
「なるほど・・・小規模なギルドには防衛に有利な場所が選択されているのか」
「運営としては絶対に大規模ギルドと同じようにしたかったと思うけどな・・・」
「それじゃあみんな!目指せ上位入賞!頑張るぞ〜!」
『おぉ!!』