イベントが始まり楓の木のメンバーはそれぞれに動き出していた
サリーとスペリオルは単独でオーブを奪いながら地形の把握
クロムとカスミはペアで行動して近場のオーブを奪いに行動
残ったメンバーは自軍のオーブの防衛を担当してもらう事になっていた
「さてと・・・それじゃあ私達もここで解散ね・・・くれぐれも目立たないでよ?」
「それを今言うかね?てかどう考えても遅いと思うんだけど・・・」
生憎というべきなのかスペリオルのスキルに目立たないものはなく
どんなに頑張ったとしてもバレてしまうのは時間の問題だろう
((むしろバレた方が襲われない可能性が高いと思うんだけど・・・))
しかし逆にクロムとカスミはバレた方が安全なのではないかと考えていた
もはやスペリオルはペインに並ぶほどのプレイヤーとして有名であり
まず戦いを挑もうとするような人達がいないのではないかと
「とりあえず俺もぼちぼちと回収するからよろしく〜・・・ケンタウロス!」
スペリオルは人馬状態となって森の中へと消えていき
サリー達もそれぞれの役目を果たす為に急いで解散した
そして森の中を突き進んでいたスペリオルはプレイヤーを発見する
(おっ?二人で行動しながら周囲の警戒か・・・
って事はこの近くに拠点があるってことかな?)
「まずは二人」
「「スッスペリオルだぁあぁぁあ!!??」」
まるで通り過ぎる車のようにスペリオルは二人の間を抜けて
その隙にダメージを与えて二人のプレイヤーを倒し先にあるオーブを目指す
(う〜ん・・・どうせ後々で楽になるんだし全キルさせた方が早いよな)
拠点を見つけたスペリオルはオーブだけを取るのは面倒だと思い
それならばどうせ全キルさせる事にもなるのだし先にやってしまうと考えた
「召喚!サイコゴーレム!」
『ウォォォン!』
「なっ!?こいつはスペリオルのきょじ」
プレイヤーの一人がサイコゴーレムの存在に気がつくが
時すでに遅くその巨人の足に踏み潰されて他のメンバーも次々に倒されていく
「・・・自分でやっておいてなんだけど・・・これはもう第一回イベントと一緒じゃね?」
スペリオルは自分のやっている行動に少しだけ呆れていると
どうやらサイコゴーレムが全てのプレイヤーを倒し終えたようで
なんの脅威もない中、スペリオルはゆっくりとオーブを回収するのだった
「さてと・・・それじゃあ次の場所に向かうとするか」
こうして初日にも関わらず全キルを受けるギルドが多数続出し
運営側が初日でイベントが終わるのではないかと恐怖したとかしないとか
「ただいま〜!オーブ回収してきたよ〜!」
「わぁ!こんなにいっぱい!すごいよサリー!」
「へへ〜ん!それより他のみんなは?」
「カスミとクロムはさっきオーブを持ってきたよ
スペリオルはまだ帰ってきてないんだ」
「ただいま〜・・・おっ?サリーも帰ってきてたのか」
「まぁね〜!・・・って・・・あんた初日から取り過ぎでしょ・・・」
「そうか?とりあえず全キルさせてから奪ってたから結構時間も掛かったんだが」
「全キルさせてからオーブ取ってたの!?あんたは鬼か!?」
サリーはやはりスペリオルに行動させるベきではなかったではなかったと思いながら
とりあえず回収してきてもらった数十個にも及ぶオーブを貰い受けた
「それじゃあ俺も続きを」
「ちょっと待った!あんたはここで待機してなさい!」
「えぇ〜・・・」
「あんたの所為で間違いなく大勢のプレイヤーが押し寄せるから言ってるの!
少しは加減ってものを覚えなさい!」
「あい・・・すいません・・・」
今日はこれ以上、スペリオルに暴れてもらっては困ると思い拠点の防衛を任せる事にした
「しょうがない・・・それじゃあ俺はここで待機してるとするか・・・換装!武者!」
スペリオルは仕方ないと渋々ながらサリーの言う通りにして
装備を武者シリーズに変更し拠点で待機する事にした
そしてサリーが去ってからすぐにスペリオルが奪ってきたオーブを取り返しに
プレイヤーが大勢やってきたのだが・・・
「武化舞可の大砲!ぶっ飛べ!!」
狭い洞窟ではスペリオルの攻撃を回避する事など出来ずなす術もなく全滅させられていく
おそらくはもうすでに二度目なのでデスペナルティも相当なものになっただろう
「なんというか・・・見ていて悲惨な気持ちになってくるわね・・・」
「そうだね〜・・・取りこぼしてもマイちゃんとユイちゃんの投擲で落とされるし
最後の最後にはまさしく無敵のボスキャラ、メイプルが待ってるもんね・・・」
そして一方的に蹂躙されている姿を見てイズとカナデは可哀想な気持ちになり
「・・・私の出番・・・ない気がする・・・」
メイプルも身捧ぐ慈愛を使う以外、自分の出番はないのではないかと嘆いていた
一方その頃、運営側では・・・
「・・・これ本当に大丈夫か?初日で終わらないよな?」
「流石に大丈夫だろ・・・多分・・・きっと・・・」
「お二人共・・・現実を見ましょう・・・
事実として予定していた開催期間が大幅に短縮されそうです・・・」
「おぉう・・・まさかこんな結果になるとはな・・・」
「本当はポイントを貯めるのが目的のイベントだったはずなのに・・・
スペリオルとメイプルが出てくると殲滅戦に早変わりするんだよな〜・・・」
「とりあえずまだ全滅したギルドはないので大丈夫だとは思いますが・・・
どうします?やっぱり日程を変更しますか?」
「いや・・・とりあえずは様子をみよう・・・
結果が完全に決まったらその時にイベントは終了しようか
・・・でも覚悟はしておいてね?」
「「「「はぁ・・・・・」」」」
スペリオルとメイプルの二人の所為で更に心労が溜まる運営陣だったとさ