イベント初日はスペリオルの活躍もあり
楓の木は多くのポイントを獲得した
しかしだからと言って油断出来るような状況ではなかった
「やっぱり大規模なギルドの方が得点は上か・・・
特に炎帝ノ国と集う聖剣は凄いな・・・一二独占かよ・・・」
そう・・・ポイントを多く獲得していたとしても
人数の差が出ているのか大規模ギルドである炎帝ノ国と集う聖剣の方が
ポイントは上でありこのままでは他のギルドにも抜かされる可能性があるだろう
「てかみんな初日から飛ばすな〜・・・
これはもうやりすぎなのは俺だけじゃないんじゃないか?」
「そうね・・・正直ここまでなのは予想外だった・・・
これは本格的にスペリオルにも働いてもらわないといけなくなっちゃうね」
「そこら辺は大丈夫だけど・・・問題は・・・」
「うん・・・この二つがウチに対してどう行動してくるか・・・だね」
スペリオルとサリーが警戒していたのはこの二つのギルドがどう行動するかだった
このまま周りのギルドを倒してくれるのならば特に問題はないのだが
もしも楓の木に攻めてきたら・・・不利なのはこっちで間違い無いだろう
しかもこちらは小規模ギルドなのでペナルティはかなり痛手になってしまう
「とにかくここからはスペリオルにも活躍してもらうからね!
私はその間に二つのギルドの情報を集めておくから!」
「了解・・・!それじゃあもう一回大暴れと行きますか・・・!」
「・・・頼むから少しは自重してよね?」
「・・・いやだからさ・・・ここまで来たら今更だろ・・・」
そう言いながらスペリオルは洞窟を後にした他のギルドへと向かった
もちろんこの前のように全キルしてオーブを奪うという事を繰り返していると
何やら自分が戦っているところとは別の方で戦闘音が聞こえてきた
(別のギルドがどこかを攻めてみるみたいだな・・・
どうせならどっちも全キルした方がいいだろうな・・・)
スペリオルは全キルを目指して次のギルドに向かうと
そこでは炎帝と呼ばれているトッププレイヤー・ミィの姿があった
(おぉう・・・まさかミィがいるとは・・・流石に驚いたな・・・
彼女がここにいるって事はもしかして炎帝ノ国の拠点はこの近くにあるって事か?
いずれにしてもここで彼女とやり合うのは・・・不味いんだろうな〜・・・)
おそらくミィと戦えば激戦となり全力で戦わなくてはいけなくなるだろう
そうなってしまえばスペリオルの情報は全て晒される事になってしまう
そうなれば後でサリーがどんな風に怒るかなど分かりきっていたのだが・・・
(それでも・・・やっぱり相手したいと思うのが普通だよな・・・!)
「換装!武者シリーズ!武化舞可の號刀!」
「!?」
突然の斬撃にミィは驚きながらもちゃんと躱しており
そしてゆっくりと姿を現したスペリオルの姿を見て驚いていた
「・・・まさかお前と出会うとはな・・・スペリオル・・・!」
「俺もだ・・・でもやっぱり相手してもらいたいと思うのが普通だろ?
始めようぜ・・・!炎帝のミィ!」
「いいだろう・・・相手をしてやる!勇者のスペリオル!!」
「・・・えっと・・・ちょっと待ってもらっていい?」
「?どうかしたのか?」
「さっきの・・・勇者とかって何?」
「知らないのか?お前の異名なのだが・・・」
「いや全然知らないけど!?なに勇者って!?俺一度も名乗った事ないけど!?」
「しかしお前と戦った相手はまるで勇者みたいな相手だったと言っていたぞ?」
「マジか・・・俺の異名・・・勇者で確定しちゃったの・・・」
まさかのミィと戦う前からスペリオルの心はダメージを負っており
しかも肝心のダメージを与えた張本人は心の中でこんな風に思っていた
(やばいやばいやばい〜!本当にスペリオルが目の前にいるよ〜!
カッコいいな〜・・・勇者って異名も納得だし・・・
はぁ〜・・・私もあんな騎士様が仲間になってくれたらな〜・・・///)
実を言うとミィはプレイを始めた時からスペリオルのファンになっており
彼女のカッコいい言動なども彼を真似して始めた事だった
もはや今の彼女にはスペリオルに対して勝手にフィルターが掛かっている状態なので
実際に目の前で頭を抱えているスペリオルもカッコよく見えていた
「はぁ・・・まぁ考えるのは後にして・・・そろそろ始めようか?」
「ああ・・・!」
二人はお互いに武器を構えてゆっくりと間合いを詰めていき
そしていよいよ武器を振るおうとしたまさにその時だった
「ミィ様!ここは我らに任せてお逃げください!」
「「えぇ!?」」
まさかの邪魔が入ってしまいスペリオルは炎帝ノ国のメンバーに足止めされ
ミィの方は後ろを押されるように自分の拠点に連れて行かれてしまう
「はぁ〜・・・今回はお預けか・・・・爆鳳覇!」
『ギャァァアアア!!??』
スペリオルはミィの逃げていった方向を見ながら
次こそはちゃんと勝負をしてもらいたいと思うのだった
そして肝心のミィはと言うと・・・
(うぅ〜・・・もっとスペリオルとお話したかったのに〜!
・・・今度、おっお茶に誘ってみるとかどうかな?///
後で帰ったらミザリーにどうやって誘えばいいのか相談しよっと!///)
何やらルンルン気分で帰る姿を部下に見られており
一体どうしたのだろうと心配されていた事を本人は知らない