無事に(?)集う聖剣を全キルしてきたスペリオルは
ようやく拠点に戻ってきていた
「ただいま〜!いや〜!
手強いのがいっぱいだったからつい盛り上がっちゃた!
ってあれ?サリーは?」
「流石に限界が来たみたいで奥で寝てるわ」
「それと作戦も教えてくれたぞ
ここからはメイプルを動かして殲滅戦に切り替えるそうだ」
「だろうな・・・俺も一通り見てきたけどもうギルドの数も少ない
俺らも順位的にも上位に入るのは間違いないし
ここからはオーブを奪う事よりも襲ってくる敵を減らす方が得策だろうな」
「それでなんだが・・・まずはどこを狙うのがいいと思う?」
「そうだな・・・出来れば全滅しそうなギルドを狙いたいところだが・・・
状況も分からないし近場から狙った方がいいだろうな
あっ!あとこことここのギルドは消しておいていいぞ」
「どうしてだ?」
「俺が全滅させた」
「・・・・・」
まさかの発言にクロムは驚きながらもとりあえずサリーの地図を見て作戦を考える
確かにスペリオルの言う通り全滅を狙うのが理想なのだが
どこがどうなっているのかは分からない
なのでまずは一通り回ってもらう必要があるだろう
「・・・よし!メイプル達には悪いがまずはオーブ奪取の目的でギルドを回ってもらおう
スペリオルはサリーがいなくなった分のオーブを回収してくれ」
「了解!それじゃあ本格的に作戦を開始するのは明日からだな」
翌朝になりサリーは大事をとって今日の夜まで休む事にし
メイプルはマイとユイの二人を連れて各ギルドを回る事にしたのだが
「ヒャッホー!気持ちいい!!」
「ギャァァアアァア!!轢かれるぅぅぅうう!!」
「助けてくれぇぇぇぇええ!!」
どちらかというとオーキスで各ギルドを潰しに向かっているように見えた
「・・・あのスキルの所為でここら辺の地形が変わりそうだな・・・」
それを上空から見ていたスペリオルはオーキスに轢かれるプレイヤーを可哀想に思いながらも
これも勝負だと割り切りながらメイプル達とは別の方向に向かいオーブを回収しに向かうのだった
そしてメイプル達は最初の地図に書かれていた炎帝ノ国へと向かっていた
「はぁ〜・・・なんかメイプルがこっちに向かってきてるらしいよ・・・
しかも偵察隊の話じゃ戦車に乗ってるってさ・・・最悪だよ・・・」
「まぁまぁマルクス・・・ミィが戻ってくるまで持ち堪えされるのが私達の役目
彼女が戻ってくればきっとなんとかしてくれるはずですから」
「そうだね・・・それじゃあ少しだけお仕事頑張ろうかな・・・」
炎帝ノ国でトラッパーの異名を持つマルクスはなんとかやる気を出した瞬間だった
「イヤッホ〜!最初のギルドにとうちゃ〜く!」
「・・・やっぱり逃げてもいいかな?」
自分の仕掛けた罠を戦車で悉く破壊しながらやってきたメイプル達を見て
マルクスは一気にやる気を無くし逃げたくなったのは言うまでもなかった
「これ・・・ミィが帰ってくるまで持ち堪えるなんて無理じゃないの?」
「かもしれませんね・・・ですがそれでも・・・一矢は報いませんと・・・!」
マルクスとミザリーはそれでもメイプルを止めなくてはならないと思った時だった
「すまない!二人共待たせた!」
「「ミィ!」」
二人にとってはまさに救世主であるミィが現れて形勢は互角に戻ったかのように見えた
しかし彼らは知らない・・・目の前にいるのは予測不能のメイプルだという事を・・・
「痛い!?もしかして貫通攻撃!?でも大丈夫!
スペリオルから貰ったこれのお陰で体力回復!」
「くっ!貫通攻撃のダメージではビクともしないか・・・!」
ミィは貫通攻撃を使ってメイプルを攻撃するのだが
ダメージを与えてもすぐに不死鳥のティアラに付いているスキルで回復してしまい
全くと言っていいほどメイプルを倒せるような感じではなかった
「こうなれば・・・!アレを使う!時間を稼いでくれ!」
「分かった!」
マルクスはミィの言葉を聞いて時間を稼ぐ為に罠を張る
その間にミィは呪文を唱えていき大技の準備へと入っていく
「よし!準備が出来た!喰らえ!炎牢!!」
そして呪文を唱え終えるとミィはメイプルの上空に向かって飛び
三人の炎で出来た牢獄の中へと閉じ込めた
「ふぇぇぇ!?炎上でHPが徐々に減っていく!?
しかも不死鳥のティアラでも回復が追いついてない!?」
どうやらその牢獄は炎上のダメージが継続的に入るようで
しかもそのダメージは不死鳥のティアラで回復するよりも上だった
流石のミィもこれで勝ったと思ったまさにその時だった
「こうなったら・・・不死鳥の炎!」
「何っ!?」
なんとメイプルは炎で出来た不死鳥に乗って無理矢理に炎の牢獄を脱出した
「更に〜!不死鳥の羽!」
「グァ!」
「キャァ!」
「マルクス!ミザリー!」
そして脱出してすぐに今度は炎の翼を使って
ミィの後ろにいたマルクスとミザリーを倒してしまった
もはや自分に勝ちはないと悟ったミィは最後の手に出る
「こうなったら・・・せめて道連れになってもらうぞ!メイプル!」
「えぇ!?ちょちょちょ!?」
ミィは最後の手として自爆技を使ったのだが
「ふぅ〜・・・即死技じゃなくてよかった〜!」
残念ながら結果はメイプルの完全勝利だった
「ふぇぇ〜ん!メイプルのバカ〜!
次に会った時は絶対に燃やしてやる〜!」
その事実を知ったミィは森の中で一人泣いていたのだが
「・・・えっと・・・見なかった事にしよ・・・」
それをスペリオルに見られていた事は本人も知らないのだった