翌日、再びログインしたスペリオルは今回はクエストを受ける事にした
「昨日はレベル上げに夢中になって
あんまりクエストは見つけてなかったからな〜・・・」
スペリオルは森の中でクエストを探していると何やら欠けた石板を発見した
『クエスト:三種の神器を受けますか?』
「おっ?これってクエストアイテムだったのか」
イエスのボタンを押すとスペリオルの手に持っていた石板が光り出した
「うおっ!?いきなり光るからびっくりしたわ・・・
ってあれ?いつの間にこんな場所に・・・」
そこは森でもなければ街の外でもないどこかの城の中だった
周りを見渡すと王座に座っている一人の人物を見つける
その男は真っ黒なローブを身に纏い
髑髏の杖を持ったまさに魔王のようだった
『我が名は魔王サタン!勇者よ!我と勝負しろ!!』
「マジか・・・魔王って普通は序盤に現れちゃダメだろ・・・」
そんな事を言いながらもスペリオルは槍を構えて戦う準備をする
「とりあえず先制攻撃はさせて貰うか。水流一閃突き!」
スペリオルは一瞬で魔王との距離を詰めると槍を振り下ろす
しかしそこにはもう既に魔王の姿はなく背後から攻撃を受けた
「ちっ・・・転移かよ・・・厄介だな」
そう思いつつも即座に槍を構えると魔王の雷撃が放たれる
それを華麗に躱してスペリオルは槍を振り下ろすと攻撃が当たった
「おっ?どうやら攻撃している間は転移出来ないみたいだな
って事は狙うはカウンター戦法ってわけか」
『ぐぬぬ・・・あまり調子に乗るでない!』
すると今度はスペリオルの周りに魔法陣が現れ
そこから無数の電撃が放たれる
「ちっ!だがこれくらいなら!雷光一閃突き!!」
スペリオルはなんとかその攻撃を躱して魔王に近づき
その胸に槍を突き刺した
「コイツで・・・終わりだ・・・!」
スペリオルは自分の勝利を確信したがどうやらそれは甘かったようだ
魔王は黒い光を放つと黒い翼を生やし体がドラゴンのようになっていた
『まさかこの我の真の姿を見せる事になるとはな・・・!
だがこの姿になった以上は貴様に勝ち目はない!』
「嘘・・・だろ・・・?」
『死ね!!勇者よ!!!』
「っ!大防御!」
魔王は炎のブレスを放ち躱す事が出来なかったスペリオルは
その攻撃を受け止める
しかしそれでも受け止めきれずに体が吹き飛ばされて柱に激突する
『これで終わりだ・・・!勇者よ・・・!』
そう言って魔王がトドメを刺そうとした時
魔王に体当たりする存在がいた
それは石板の欠片を持った小さなスライムだった
『愚かな・・・!貴様のような矮小な存在が邪魔をするな!』
魔王は邪魔なスライムを倒そうとその爪を振り下ろそうとしたが
それをスペリオルが受け止めた
「させるかよ・・・!俺を助けてくれたコイツを・・・見殺しになんて絶対にするか!」
するとそのスライムの持っていた石板と
スペリオルの持っていた石板が光り出し空中で合わさった
そして石板がスペリオルの方を向くと石板に文字が映し出された
『スキル・三種の神器を獲得しました』
「これが新しいスキルか・・・!オーノホ・ティムサコ・タラーキィ!!」
スペリオルが呪文を唱えると光に包まれる
そしてその光が晴れると彼は三種の神器を纏っていた
炎の剣に力の盾そして霞の鎧を身に纏ったその姿はまさに勇者だった
「さぁ、ここからが本番だ・・・!」
『面白い・・・!面白いぞ勇者!!』
スペリオルは十人に分身すると魔王に飛び掛かっていく
『そんな分身など我の前では無力と知れ!!』
そう言って魔王は電撃を放つがそれは全て分身であり
本物のスペリオルは真上に飛んでおり
そのまま炎の剣を魔王の額に突き刺した
『バカな!?この俺がこんなところでぇぇぇえぇえ!!』
魔王はポリゴンになって消滅し
スペリオルの画面にはクエストクリアの文字が書かれていた
「はぁ〜・・・まじで強過ぎだろ・・・
序盤で魔王は勘弁してくれ・・・」
そう思いながらスペリオルはログアウトするのだった
『スキル:三種の神器
能力:呪文を唱えると炎の剣、力の盾、霞の鎧を纏い
1分間だけ以下のステータスで戦う事が出来る
使用回数は一日二回
HP 10000
MP 5000
STR 1000
VIT 1000
AGI 1000
DEX 1000
INT 1000
取得条件:石板を持ったスライムを助ける』
一方その頃、運営側では
「何っ!?あの序盤で現れる鬼畜魔王を倒しただと!?」
「誰だ!その鬼畜を超えた化け物プレイヤーは!?」
「名前はスペリオルです!」
「今すぐにその時の戦闘映像を出せ!」
運営陣はすぐに画面を映し出すとそこにはあり得ない光景が映っていた
「・・・なんでこいつ最初の魔王と互角に戦えてるんだよ・・・」
「普通はこの最初の形態を倒すのすら困難なはずなんですけどね・・・」
「俺達が考えた最強の魔王だからな」
なんて話しているとスペリオルが魔王と倒してしまった
「なんであの雷撃を躱せるんだよ!?スキルも使ってないのに!!」
「それだけのプレイヤースキルを持ってるって事か・・・
ああ・・・これだからゲーマーは嫌なんだ・・・」
「だが問題はここからだ!コイツには第二形態がある!」
確かに彼らの言うとおり魔王は形態を変えてスペリオルを圧倒する
そして魔王を倒す為のイベントであるスライムが魔王に攻撃を仕掛ける
「普通はここでスライムを見殺しにするから
誰もクリア出来ないと思ってたんだけど・・・」
「・・・助けてますね・・・めっちゃいい子やん・・・」
そしてスペリオルは助けたそのスライムの石板と
自分の持っていた石板を文字を読んで三種の神器を身に纏い魔王を倒した
「・・・ヤバいな・・・一日に二回しか使えないとはいえ
アレを手に入れてしまったか・・・!」
「まぁ大丈夫じゃないですか?一応は一分っていう時間制限もありますし」
「その一分間だけあいつが無敵の状態になっちまうけどな・・・」
「「「ははは・・・」」」
こうして自分達の悪ふざけで首を絞める事になった運営側だった