スペリオルが守護天使シリーズの装備を手に入れてから数日
ようやくメイプルも風邪から復活を果たして五層にやって来た
そこでマイとユイの二人と出会い色々と冒険をする中で
スペリオルからメッセージが来ていた事を思い出した
「えっと・・・五層の緑溢れる大地で白い虎を目撃したって話を聞いた
もしかしたら何かのクエストかもしれないから行ってみるといいだって!」
「白い虎・・・なんかカッコいいですね!」
「早速、見に行きましょう!その白い虎!」
「うん!それじゃあ地図に書かれてる場所までレッツゴー!」
三人はスペリオルに教えられた場所まで向かうと
確かにそこまで先ほどまでの光景と違い水や緑の溢れる地上の楽園みたいなだった
ここに白い虎が居るのだと聞いて三人はワクワクしながら周りを探していると
「ん?メイプルさん!あそこに何かあります!」
「何々?あれは・・・本当だ!まるで神殿みたいだね!?」
「しかもその上・・・あれって間違いなく虎ですよね?」
「じゃあこの先に虎さんが居るんだ!早速、行ってみよう!」
『おお!』
神殿の扉を開けて三人は奥へと進んでいくとそこには確かに白い虎がいた
それを見て三人が喜んでいるとその虎は人の姿へと変わっていった
『初めまして・・・僕の名は孫権・・・君達に試練を与える者だ』
「試練?それってもしかしてクエストって事?」
「えっと・・・試練ってどんな事をすればいいんですか?」
『試練の内容はズバリ・・・君達の勇気を試させてもらう・・・!』
孫権がそう告げると三人の前に二人の武将がその姿を表した
『俺の名は江東強襲水軍の呂蒙!』
『同じく江東強襲水軍の甘寧!』
『試練の内容は彼らを倒さずにその勇気を持って従わせる事!
果たして君達にそれが出来るのか・・・試させてもらおう!』
「えぇ!?倒しちゃダメなの!?そんなのどうすれば・・・」
『来ないのか!?だったらこっちから行くぜ!!鮫牙蒼影斬!!』
甘寧は自慢の必殺技を使って三人に向かって攻撃を繰り出すのだが
「・・・あれ?全然痛くないですね?」
「・・・もしかして・・・私の防御力の方が上だったり・・・しちゃう?」
そう・・・このクエストの最大の誤算との言うべきはメイプルの馬鹿みたいに高いVITだった
元々、このクエストは攻撃力などを高くしているプレイヤーに厳しくする為のクエストであり
攻撃力に関してはそこまで高くないように設定されていた
なので攻撃力がなく逆に防御力の高いメイプルはまさに天敵だったのだ
『何をしている甘寧!こうなったら俺がやる!碧衝烈破!!』
続く呂蒙も攻撃を繰り出しダメージを与えるのだが
この五層へやって来た時に獲得していた天王の玉座と不死鳥のティアラであっという間に回復
まさに今のメイプルはそこに鎮座しているだけで無敵のモンスターへと変わっていた
その後も呂蒙と甘寧は攻撃を繰り返すのだがメイプルのHPを一割しか減らせず
しかもその一割もあっという間に回復されてしまうので焼石に水だった
『『まっまいった・・・!!』』
『・・・まさか本当にこの試練を超えるとは・・・見事だよ』
「えっと・・・なんかズルしたみたいでごめんなさい」
「「あはは・・・・・」」
『さてと・・・それじゃあ勇気の試練をクリアした君には褒美を与えよう』
孫権はメイプルの前まで降りてくると一振りの剣を差し出した
虎錠刀
STR+VITの数値
[破壊不可][猛虎獣烈覇]
猛虎獣烈覇
ダメージを与えると同時に相手のVITを半分にする
『これは虎錠刀と呼ばれている剣。神話に語られる三侯の一人「虎暁」の魂が宿ると言われるんだ』
「三侯?それって確かスペリオルの持っていた龍帝剣と一緒だ」
『でもこの剣はまだ真の力を発揮しているわけじゃない
いずれ君に真の勇気が宿った時・・・君は虎錠刀の持つ真の力を引き出せるようになるはずだよ
どうかその力で・・・みんなを照らす月になってくれ』
そう言って孫権の姿が消えるとメイプルの装備が変わっていた
蒼晄楯
VIT+300
[破壊不可][蒼晄壁]
ユニーク装備・猛虎シリーズ
猛虎の兜
VIT+80 DEX+20
[破壊不可]
猛虎の鎧
VIT+150
[破壊不可]
猛虎の籠手
VIT+30 STR+15
[破壊不可]
猛虎の脚甲
VIT+40 AGI+10
[破壊不可]
蒼晄壁
十秒間だけあらゆる攻撃から身を守る事が出来る
メイプルはまるで虎をイメージしたような白い鎧に変わっており
その姿は先ほどの孫権のようだった
しかも強力なスキルも付与されていた
「おぉ!時間制限があるけど無敵になれるスキルがある!」
「流石ですメイプルさん!」
「しかもこの虎錠刀ってVITの数値分だけ攻撃力に変わるんだ!
私にピッタリだよ〜!孫権さんありがとう〜!!」
一方その頃、運営側では・・・・・
『ギャァァァアアア!!??』
「メイプル対策に用意していた装備やスキルをメイプルに取られたぁぁぁああ!!」
「なんでだよ!?なんであいつはいつも予想と違う方向に進んでいくんだ!!」
「しかも虎錠刀がメイプルの手に渡ったって事は・・・」
「オリハルコン級のボスがオリハルコンの武器を手入れたようなもんですね」
「おまけにメイプル対策用だったVIT半減するスキルも一緒に」
「畜生!なんで帰ってきて早々にこんな仕事を増やすんだメイプルは!!」
「平和だったのは・・・ほんの一瞬だけでしたね・・・」
こうして運営は再びメイプル対策を考えなくてはいけなくなるのだった