電光の騎士ゼクスを退けたスペリオルだったが
今、彼は新しい危機を前にしていた
それはスペリオル本人すらも忙しくて忘れていた例の悪戯グッズ
【ドキドキ!?ウェディング体験!!】
とあるイベントフィールドで使用可能なチケット
男女のペアで特別なクエストをクリアすると特別な装備が手に入る
そしてスペリオルは見つけてしまったのだ
おそらくはこれを使用するであろう場所を・・・
「へぇ〜五層にこんな綺麗な教会があるなんて知らなかった
もしかして何かのクエストでもあるのかな?」
「そそそそそうなんじゃないですかね!?」
「・・・スペリオル?なんで急にそんな取り乱してるのかな?」
「とととと取り乱してなんておりませんが!?
ええ!俺はいつでもどこでも冷静ですとも!!」
明らかに動揺しているスペリオルを見て
サリーはおそらく前のようなアイテムを持っているのではないかと考えていた
問題は前回のアイテムでもそうだったのだが
自分だけ不幸な目に遭うかもしれないと言う危険性がある事だった
なので正直な話、彼から話を聞くかどうかを悩んでいた
しかしやはり他に先を越されるわけにはいかないとスペリオルに確認する事を決意する
「スペリオル・・・素直に答えればまだ罪を軽くしてあげてもいいわ・・・
だから・・・今すぐに知っている事を全て話しなさい・・・!」
「・・・あい・・・」
サリーのあまりの迫力に負けてしまったスペリオルは例のアイテムの事を話した
それを聞いたサリーはそのクエストを受けるべきかどうかを悩んでいた
運営が用意してくれた悪戯とは言ってもどんなアイテムが手に入るのか気になるのがゲーマーの性
故にサリーはみんなには申し訳ないと思いながらスペリオルを連れてそのクエストに向かう事にした
『おぉ!よくぞ参りました真実に愛を求める者達よ
私はここの教会の神父をしている者なのですが実は・・・困った事がありまして
もうじきとある王家の結婚式が執り行われる事になっているのですが
それに必要は聖なるタキシードとドレスを魔物に奪われてしまったのです・・・
どうかこれを取り返してはもらえないでしょうか!?』
「・・・意外と普通のクエストで逆に安心してしまうな・・・」
「そうだね・・・おまけにモンスターの討伐だから都合がいいかも」
レベリングをしているサリーからしてみてもこのクエストは都合が良くて
スペリオルもクエスの内容が普通だったのもありこのクエストを受ける事にした
そしてクエストは意外にも簡単でタキシードとドレスを盗んだモンスターもすぐに討伐出来た
その後、二人は神父にタキシードとドレスを返しに教会へと戻った
『おぉ!まさか本当に取り返していただけるとは!本当にありがとう!
よければお二人もこのタキシードとドレスを着てみてはどうですか?』
「それは遠慮しておく!」
『そんな事言わずに!さぁさぁ新郎はこちらへ!新婦はシスターがご案内します!』
「「誰が新郎(新婦)だ!?」」
二人は文句を言いながらも結局はNPCの二人に流されてしまい
あれよあれよと言う間に純白のタキシードとドレスを着せられてしまった
「くっそ・・・後で覚えてろよあの神父・・・!!」
「本当よね・・・てかスペリオルの素顔を久しぶりに見たわね?」
「いや学校で見てるだろうが・・・てかサリーは普通に似合ってるな?
写真でも撮ってメイプル達に送ろうか?」
「それは後が怖いからやめて!!でっでも褒めてくれてありがとう・・・///」
『お二人ともよく似合っていますよ!それでは結婚式を始めましょうか!』
「「なんでそうなる!?」」
『えっ?お二人は結婚式を行う為にこの教会に来たのではないのですか?』
どうやら神父は最初から二人が結婚式の為に来たのだと思っていたようで
ようやくスペリオルはこのクエストの本当の意味に気がついた
「もしかして・・・この結婚式を行うのもクエストの一環なのか?」
「嘘でしょ!?スススススペリオルと結婚!?///」
「何を想像したかは知らないけどとりあえずは落ち着け」
『まぁ誤解でしたのなら申し訳ない・・・
では代わりにこの指輪をお二人に授けましょう』
永遠の繋がり(???)
登録したプレイヤーが持っているスキルを一日一回だけ使う事が出来る
「マジで!?普通にめちゃくちゃ強い装備じゃん!?」
「私としてはあんまりスペリオルのスキルは使いたくないんだけど・・・
絶対に目立つだろうし・・・」
「それ・・・本人を前にして言う事か?」
『それでは指輪の登録方法についてをお教えしましょう!
その方法とは・・・ズバリ口づけです!』
「「ブゥ〜!??」」
あまりの言葉に二人は吹き出してしまうがこれが悪戯アイテムだった事を思い出し
これこそが最大の目的だったのだとスペリオルは運営に対して怒りを露わにしていた
「ほほほほ本当に口づけじゃないと駄目なの!?」
『別に口でなくても構いませんよ?頬でもおでこでも』
「おでこなら・・・出来そうか?」
「なんであんたはやる気になってるの!?まずはやられる私の事を考えなさい!」
「よし!サリー!動くなよ!!」
「ちょっ!?///マジでやるの!?///」
どうせやらねばいけないのだとスペリオルは悟りの目をしており
サリーの方を掴んでゆっくりのそのおでこにキスを交わした
『おめでとうございます!これでご契約は完了となりました!』
「みたいだな?えっと・・・大丈夫か?サリー」
「・・・・・きゅ〜///」
「やっぱりダメだった〜!?」
こうしてサリーは最大の恥ずかしさから翌日はゲームにログインすらせず
理由を聞いてきたメイプル達に対して復讐のつもりでクエストの内容を教え
自分と同じ恥ずかしさを味合わせた事は言うまでもなかった
「・・・いやあの・・・全員分をやった俺が一番恥ずかしかったんだけど?」
おまけ・悪戯アイテムの影響?
とある日、メイプルの誘いで炎帝ノ国のミィとミザリーが楓の木にやってきて温泉に浸かっていた
「まさか楓の木のギルドハウスには温泉まであるとはな・・・」
「羨ましいわね〜私達のギルドでも置けないかしら?ねぇミィ」
「そうだな・・・今度はそういったクエストを探してみるのもいいかもしれないな・・・」
「・・・あんたらはいいわよね〜・・・ゲームの世界で胸が大きくなってさ〜・・・」
「・・・えっとねサリー・・・実は私・・・現実でもちょっと胸が大きくなって・・・」
「なん・・・だと・・・!?」
「メイプルもか!?実は私も最近になって大きくなってきてな・・・
また新しい下着を買わなくてはいけなくなってしまった・・・」
「何気に下着って値段がするから大変なのよね?」
「「私達は身長も伸びました!」」
「もしかしてゲームの影響が現実世界にまで出ているのだろうか?」
「そうかもしれませんね?因みにこの中で大きくなった人は何人なのですか?」
ミザリーの問いに対してサリー以外の全員が手を挙げていた
「・・・クッソォ〜!フレデリカに慰めてもらってくるんだから〜!!」