シン、ミザリーのクエストクリアの報告を受けて
普段は臆病であまり一人で行動しようとしないマルクスも
今回ばかりは自分も装備が欲しいと思いスペリオルのクエストを受ける事にした
彼が選んだのはとある軍師のクエストであり戦闘向きではなかったが
策を考えたり罠を作ったりするのに特化した装備が手に入りそうなので
マルクスはそのクエストが行われている場所へと向かう
「ここが・・・例のクエストがある屋敷か・・・」
マルクスの前にあるのは古びてはいるがかなり大きな屋敷であり
この中に自分の求めている装備があるのだと思って屋敷の扉に手を当てると
画面の中にクエストが表示された
「これがクエストか・・・えっと『司徒と司空の罠』?
確かこの名前って中国の位を表していたような・・・」
この名前が出た瞬間、マルクスは何やら嫌な予感がしたが
行かなくてはここまでやってきた意味がないので
クエストを受諾し現れた鍵を使って屋敷の中に入る
「・・・誰もいないみたいだね・・・でも・・・」
それはトラッパーの異名を持つマルクスだからこそ気がついた
この屋敷にはありとあらゆる罠が仕掛けられており
少しでも間違えば即座に死亡して転移させられてしまうと言う事を
(しかもこの数・・・どう考えても初見殺しにしか見えない・・・
僕でも流石にこんな数は仕掛けないよ・・・解除も面倒だな〜・・・)
マルクスは罠を避けたり解除しながらゆっくりと前へ進んでいく
しかし問題は自動で発動するものではなく相手に発動される罠だった
そしてその考えを相手が見抜いたかのように次々と罠が発動されていく
「ちょっ!?この数は明らかに個人に使っていいものじゃないでしょ!?」
明らかにとんでもない量の罠が発動されて流石のマルクスも対処出来ず
死亡してしまいそのまま街まで転移させられてしまう
『やれやれ・・・最初はかなり優雅だったのに・・・死に方はダサいね〜』
『仕方ありませんよ・・・それよりも彼はまた来ますかね?』
『う〜ん・・・まぁ来るんじゃないかな?彼はめんどくさがりに見えるけど
それと同時に・・・負けず嫌いそうな顔もしていたからね?』
「・・・あれは流石に反則だよ・・・どう考えても無理ゲーだよ・・・」
街に戻ってきたマルクスは不貞腐れておりどう考えても理不尽だとぼやいていた
確かに百本は超えるであろう矢の雨に後ろから迫ってくる針の壁
そして前方からは大岩が転がってくるなど普通に考えれば無理ゲーだろう
もしもそんなのに耐えられる人間がいるとするのならあの最終兵器少女だけだろう
「へっクッション!!」
「今度はメイプルさんが風邪ですか!?私達のを移してしまいましたか!?」
何にしてもあれほどまでに難しいクエストはマルクス一人でやった事はなかった
しかしだからと言ってこれで諦める事だけはなんか負けたつもりで嫌だった
「・・・やっぱりもう一回、挑戦しようかな?」
マルクスは諦めずに再び例の屋敷の中へと入っていった
再び様々な罠が発動されてしまうが今度はスキルを使って罠を躱していく
『へぇ?ちゃんとさっきの事を反省して罠を防御出来るみたいだな』
『だけど・・・本当に彼が試されるのはこれからだよ・・・!』
何かしらのスイッチが押されるとマルクスのいた天井が徐々に落ちてきていた
このままでは確実に潰されると感じたが逃げるにしても出口がなく
残された選択肢はどうにかして落ちてくる天井をやり過ごす事だった
(と言っても僕の手持ちのスキルじゃこれを止める事なんて・・・!
・・・いや・・・僕のスキルで止められないなら止めなければいい・・・!)
マルクスは自分の周囲に対して罠を発動し自分の床を抜いた
これによりマルクスは壁下へと避難を成功させて
落ちてきた天井は先ほどまでマルクスがいた床を埋め尽くして止まり
しばらくするとまるで役目を終えたかのように元へと戻っていった
「これでクエストはクリアって事でいいのかな?」
『まさかあの罠を突破するとはね・・・流石にやるじゃん』
声の聞こえた方を見るとそこに居たのは何やら怪しげな男の姿だった
『僕の名前は賈詡・・・この罠を仕掛けた人間の一人だよ
さてと・・・それじゃあ君をこの屋敷のゴールまで案内するよ』
賈詡に案内されながらマルクスは屋敷の中を進んでいき
彼の言っているゴールまで辿り着いたマルクスを待っていたのは美形な少年だった
『初めまして・・・僕は郭嘉・・・君と同じ策士だよ
しかし君・・・何というかあまり美しくはなかったね
まさか床を破壊してあの罠を突破するとは思えなかったよ』
「悪かったね・・・あれ以外に方法が思いつかなかったんだよ・・・!」
『ふふっ・・・でも本当に凄いとは思っているよ?
さてと・・・それじゃあ君に報酬を渡さないとね?』
ユニーク装備・氷毒シリーズ
極光扇
INT+150
[破壊不可]
氷麗剣
STR+150
[破壊不可]
極星・氷嵐剣
極光扇と氷麗剣が合体した状態
STR+ 200
INT+ 200
相手を凍結状態にする事がある
[破壊不可][極星緋咲斬]
氷毒爪鞭
INT+400
相手を毒状態にする事がある
[破壊不可][極氷暗剣爪]
極星緋咲斬
相手を出血状態にする技
極氷暗剣爪
氷毒爪鞭の毒で相手を拘束し突撃する技
相手にバッドステータスを付与する
『これが僕から渡せる報酬かな?賈詡はどうするんだい?』
『まぁ頑張ったし・・・使用制限はあるけどこれくらいかな?』
震星杖
賈詡アシュタロンを呼び出して必ず当たる砲撃をする事が出来る
使用回数は一日に三回
「新しいスキル・・・でもあんまり使う機会はないかも・・・」
『そりゃあ君は軍師なんだから力を使う事なんて滅多にないよ
でも・・・いざとなればそれを使いなよ?卑怯だろうと何だろうと
勝てなかったら全てが無駄になるんだからね・・・』
『まぁ僕達が反面教師だと思って欲しいかな?
それじゃあ・・・もう会う事はないだろうけど頑張りなよ?』
二人はそう言い残して消えてしまい
マルクスはこうして新しい装備とスキルを手に入れたのだった
「まぁ確かにもう会いたくはないよ・・・
というかこんなにキツいクエスト自体をもう受けたくないよ・・・」