集う聖剣メンバー・フレデリカのお話です
ドレッド、ドラグに倣うかのようにフレデリカも
スペリオルから受け取ったクエストの情報を元にその場所へと向かっていた
最初は彼女も渋っていた様子だったが
彼等の新しい装備を見て羨ましいと思ったのか
険しいのは承知でクエストに挑んでみる事にしたのだ
「さてと・・・スペリオルが話していたのはここね?」
フレデリカの前には巨大な扉が建っており
その扉には何かを入れるであろう三つの窪みがあった
「まずはこの謎を解かないとね〜・・・」
扉には三つの窪みだけではなく文字が刻まれていた
その文面を読み解いていくとどうやら炎、空、光の鍵が必要らしい
そしてその三つの鍵を貰うには
精霊からの試練に合格する必要があるとも書いてあった
「うへ〜・・・やっぱり難しそうだな〜・・・
でもこの三つをクリアすればこの扉の奥にある報酬は私の物か〜・・・
・・・まっまぁとりあえず受けてみるだけで受けてみよっと!」
フレデリカはまず炎の試練があると書かれていた火山へと向かった
火山には洞窟が存在しそこから中に入る事が出来た
そして大きな広場のような場所に到着するとマグマが吹き出し
そこから一匹の精霊が姿を現した
『我が名はスピリットガイスト!炎を司る精霊なり!
我が与える試練はこれなり!』
「これ・・・随分と古いけど灯台かしら?」
『左様!我が試練はこの灯台に火を灯す事なり!!』
「それなら簡単そうじゃん!ファイアーボール!」
試練の内容を聞いて簡単そうだと判断したフレデリカだったが
ファイアーボールを放った瞬間にその考えは覆される事になる
「えっ!?なんか一瞬で消えたんですけど!?
だったら・・・!多重炎弾!!」
ファイアーボール一発では足りないと感じたフレデリカは
次に五発同時に灯台に向かって放ったがそれでも火は付かなかった
「嘘でしょ!?も〜う!多重炎弾!多重炎弾!多重炎弾!多重炎弾んんんんん!!」
合計で二十発ほど灯台に向かって炎を放ちようやく火は灯された
『見事なり!我が試練を突破した汝にはこの炎の鍵を与えよう!』
「はぁ・・・なんかどっと疲れた・・・」
こうしてどうにか炎の鍵を入手したフレデリカは
次に空の鍵を手にいれる為にこのマップで高台へと向かった
その高台に着くと先ほどと同じように一匹の精霊が姿を現した
『我が名はクラウドバスター・・・空を司る精霊なり・・・
我が試練は単純明快。あの空中に浮いている鍵を自らの力で手に入れる事・・・』
「うわ〜・・・よりにもよって・・・
私は空を飛行するスキルなんて持ってないんだけどな〜・・・」
残念ながらフレデリカは空を飛行するスキルなど持っておらず
とてもではないがあんな宙に浮いている鍵を取るなんて芸当は出来なかった
どうにか他の方法で手にいれる事は出来ないかと考えていると
一つだけいい案を思いついたのでそれを試してみる事にした
「多重障壁!」
フレデリカは障壁を自分の前面に階段状にして出現させて
それを足場にして空中を登っていた
本来の使い方とは異なってはいるがそれでも結果は成功であり
見事に空中にあった鍵を入手する事が出来たのだった
『見事・・・!我が試練を突破した其方は空の鍵を入手した
残る鍵は光のみ・・・!精進せよ・・・!』
「はぁ〜・・・なんか私もメイプルに毒されてる気がする・・・」
結果的に鍵を入手する事は出来たのだが
その方法に使った多重障壁に対してフレデリカは
自分もメイプルに毒されてしまったと何やら落ち込んでいた
「ええい!とにかく今は気にしない!
さぁ!最後の光の鍵を入手しにいくわよ〜!」
どうにか気を持ち直してフレデリカは最後の鍵がある洞窟へと向かった
洞窟の入り口には大きな祭壇のような場所がありそこで精霊が出現した
『我が名はフラッシュストーク・・・!光を司る精霊なり・・・!
我が試練はこの暗闇の迷路を潜り抜けて見事、出口まで辿り着く事・・・
出口で我は待っている・・・さらば!』
「最後は迷路か〜・・・また苦手な感じのやつがきた・・・」
しかしこれまでの試練に比べたらかなり平和的であり
フレデリカは覚悟を決めて迷路の中に入ったのだが
迷路の中はあまりにも真っ暗でほとんど何も見えなかった
「本当にこれじゃあ何も見えない・・・
それに目が慣れてくる様子もないし・・・
!もしかしてここって特殊なステージなの!?」
そう・・・フレデリカの考えている通り
この洞窟はトラップステージとなっており常に暗闇の状態になっている
この中では光の魔法も使えないし目が慣れてしまう事もない
つまり自力で洞窟を抜ける以外の選択肢はないという事だった
その事にフレデリカはうんざりという顔をしながらもとにかく進んでいく
しかしどれだけ進んでも同じような場所をグルグルと回っているだけであり
とても出口に迎えているようは思えない状況だった
「も〜う!なんで私ばっかりこんな目に遭うのよ〜!
こうなったらこの迷路ごと壊してやる〜!多重炎弾!!」
ヤケクソになったフレデリカは迷路を破壊しようを炎を放つが
もちろんここはステージなのでそんなのが通用するわけもなく
壁にぶつかると何事もなかったかのように炎は消えてしまった
しかしこのヤケクソの行動が彼女を救う結果となった
「・・・あれ?もしかして・・・これを使えば光魔法が使えなくても
洞窟を照らす事が出来るんじゃ・・・」
そう・・・このステージで使えないのはあくまでも光魔法だけであり
それに属していない火魔法は普通に使えてしまうのだ
つまり光魔法の代わりに火魔法で道を照らせば出口にも辿り着けるという事
それに気がついたフレデリカは炎を放って迷路を照らしていき
見事に洞窟を抜けて出口の祭壇に辿り着く事が出来た
「やったぁぁぁああ!!ようやくゴールだぁぁぁああ!!」
『見事なり・・・我が試練を突破した証としてこの光の鍵を渡そう・・・!』
「これで三つの試練をクリアしたし・・・あの扉に戻るだけね・・・!」
フレデリカは元の扉があった場所に向かい三つの鍵を使って扉を開く
扉の奥にあったのは巨大な水晶玉でありその中には一匹のドラゴンが眠っていた
「これが報酬?確かに凄そうなドラゴンだけど・・・眠ってるんじゃね〜・・・」
そう言って大きな水晶に触れるとフレデリカの見た目が変わり
ユニーク装備・召喚士シリーズと新しいスキルを手に入れていた
「これって・・・あの時の精霊達を呼び出すスキル・・・
そしてこれがさっきの精霊を呼び出すスキルか〜・・・
わぁ〜・・・HP半分にMP全部消費って・・・
あんまり使いたくないな〜・・・
ってか・・・疲れたぁぁぁああ・・・」
こうしてフレデリカも新しい装備とスキルを手に入れて
運営側が思わず泣いてしまうほど強くなった上位プレイヤー達だった
『いぃぃぃやぁぁぁああ!!もうこれ以上は強くならないでぇぇぇええ!!』