いよいよ始まってしまったスペリオルVSエピオンの戦い
二人の力はほとんど拮抗しておりスペリオルも呂布以来の苦戦を強いられていた
「ちぃ!まるでこっちの動きが先読みされているみたいだな!
しかもあの大剣の攻撃と蛇腹剣の攻撃のバランスが絶妙なのが腹立つ!」
『どうした?守護天使の称号を持つ者がこの程度なのか?』
「アンタが強すぎるんだよ!!
てかアンタだって元はすごい守護天使なんだろうが!?
そんなアンタと比べたら俺は弱い方だっての!!」
『ならばここで終わるがいい・・・!守護天使!』
「それだけはごめんだっての!!」
スペリオルが苦戦を強いられている一番の理由は
相手が使っているそれぞれ特徴の違う武器
それが全ての距離からの攻撃を防いでいるのだ
だからこそスペリオルも中々、攻めきれずにいたが
先ほどからの攻防でようやく攻め手が見えてきた
(確かにあの蛇腹剣の攻撃が鬱陶しくはあるが
近距離戦から二刀流の俺の方が上だ!)
己の有利な状況へと持っていく為にスペリオルは突撃し
エピオンとの接近戦に持ち込むと彼の持っていた大剣を弾き飛ばし
そのままエピオンを十字に切り飛ばした
『ぐは?!』
「はぁ・・・はぁ・・・!俺の・・・勝ちだ・・・!」
『・・・確かにお前は強い・・・!
ならば私も・・・全力で相手をしよう・・・!ソウルアップ!』
「何っ!?」
エピオンはソウルアップを使うとその体が巨大化していき
黒く禍々しい巨人へとその姿を変えた
スペリオルはまさか自分と同じスキルを使うとは思っておらず
それに驚いているとエピオンの拳が飛んできて間一髪その攻撃を躱す
『さぁ・・・!貴様も鎧闘神となれ・・・!
そしてどちらが本物か・・・勝負をつけるぞ・・・!』
「どうやら本当に戦いは避けられないみたいだな・・・!ソウルアップ!」
スペリオルもソウルアップを発動すると
装備が進化した影響なのか鎧闘神の姿が変わっていたが
今の彼にはそんな事を気にしている余裕などなかった
『いざ尋常に・・・勝負だ!』
「お前の呪縛・・・俺が解く!」
鎧闘神同士の戦いは周囲を破壊するほどのぶつかり合いであり
もはやフィールドが壊れてしまうのではないかというほどだった
これには流石にこのイベントを考えた運営陣も悲鳴を上げていたが
戦っている当人達はそんな事を気にしている余裕などなく
彼らの頭の中にあるのはどうやって相手を倒せばいいのかだけだった
(ぐっ!?さっきの人型で戦っていた時とは違ってパワーが段違いだ・・・!
残るはスピードで押し切るしかないんだが・・・
あの先読みをどうにかしないと・・・!)
スペリオルが苦戦を強いられていた理由は相手がまるで未来を見ているかのような
先を読む能力が高く攻撃と防御に全くと言っていいほど隙がない事だった
しかも鎧闘神になった事でパワーの優劣も今は変わってしまっており
エピオンの方が力が強く打ち合いになれば確実にスペリオルの方が負けるだろう
つまり現状ではスペリオルが優っている部分が何もないのだ
(だがそれならどうして向こうはすぐに決着をつけないんだ?
もしかして・・・あの先読みの能力には制限があるのか?)
確かにスペリオルの考えている通りエピオンは能力を使っているにも関わらず
決定的な部分でしか能力を使っておらず攻撃が当たる瞬間も少なくはなかった
先読みの能力があるのならばそれを使わない手はないはずなのにである
「・・・!そうか!その先読みの能力にはインターバルが存在するのか!
だったら・・・!相手の予測を上回るだけの連撃を浴びせればいいだけだ!」
ウィングは白い光の輝きを放ち始めると目に見えないほどの速度で攻撃を始める
エピオンも能力を使ってその攻撃を見切っている様子だったが
やはりインターバルが存在するようで最初の数回しか躱せず
徐々に攻撃が当たるようになっており装甲に罅が入っていく
『バカな!?同じ鎧闘神なのに・・・この私が・・・負ける・・・だと!?』
「これで終わりだ!いい加減に目を覚ましやがれぇぇぇええ!!」
そして最後の一撃がエピオンの体を切り裂くと同時に巨大化は解けて
彼の被っていた兜が壊れるとその素顔が明らかとなる
「なっ!?こいつって前に戦った事のある電光騎士!?」
『うぅ・・・私は一体・・・何をしていたんだ・・・?』
『・・・どうやら正気を取り戻したようだな・・・兄さん』
『ヒイロ・・・そうか・・・私は長い間、バロックガンの呪縛に囚われていたのだな
そして・・・目の前にいる新しい守護天使が我らを救ってくれたのか』
呪縛から解き放たれた守護天使の兄はゆっくりとスペリオルに近づいていく
『改めて礼を言おう・・・私はミリアルド・・・
バロックガンからの呪縛から解き放ってくれた事を感謝する
これからは私も君の力として共に戦わせてくれ』
そう告げるとミリアルドの手から光が放たれスペリオルの中に入っていく
しかしてっきりスペリオルは新しいスキルを得られるかと思ったのだが
それらしいアナウンスはなくなんだったのだろうと思っていると
『その力は私の中にあった鎧闘神の力だ
いずれバロックガンと戦う時に必要となるだろう』
「なるほど・・・この光が本当の力を発揮するのはその時って事か
まぁありがたく受け取らせてもらうよ・・・それじゃあな」
『・・・どうか君に神の加護があらん事を・・・』
『・・・エピオンが敗れたか・・・だが封印の場所は突き止める事が出来た・・・
いよいよ我が地上を支配する時が来たようだな・・・!』