SDガンダム的な男   作:迷える夜羊

85 / 98
今回は前編、後編に分かれます


煉獄の闇

それはNWOを騒がせている一つの事件だった

なんでも幽霊のようなモンスターが現れて

プレイヤーを突如として襲っているらしいのだが

問題はそのモンスターは倒した相手に取り憑いて

再び暴れ出してしまうというものだった

幸いな事に倒す相手がいなくなれば解放されるらしいのだが

その時は本体を相手しなくてはいけないので

結局は全滅する事になってしまうらしい

 

「随分と厄介なモンスターが登場したもんだな?

 倒しても相手に取り憑くんなら倒せないんじゃないのか?」

 

「そうは思うけど・・・

 運営がそんなチートモンスターを出すとは思えないし

 多分だけど倒す為の何かがあるんだと思う・・・

 それでカナデが過去の書物に関連した情報がないか調べてくれてるんだけど」

 

「見つけたよ

 多分だけど張り紙に書かれていたモンスターに間違い無いんじゃないかな?」

 

そこへ丁度よくカナデが帰ってきてその手には一冊の本が握られていた

スペリオルとサリーの二人はその本の中を見ながらカナデの説明を聞いていた

 

「かつてこの世界を闇が覆うとした時、三人の英雄が立ち上がったんだ

 そしてその大いなる闇を封じてそれぞれ龍、虎、鳳凰となって天に帰っていた

 後に人々は彼らの事を三侯・・・と呼ぶようになったらしい」

 

「三侯!?それって俺の龍帝剣の説明にあった名前じゃねぇか!?」

 

「確かメイプルの持っていた剣にその名前があったはず・・・

 つまりそのモンスターを倒せるにはスペリオルかメイプルだけって事?」

 

サリーは三侯の魂を宿した剣を持ってる二人ならばモンスターを倒せると思ったが

どうやら事はそんなに簡単な事ではないようでカナデは話を続ける

 

「実はその封印された存在っていうのは蚩尤って言うらしいんだけど・・・

 今、現れているのは言うならばその力の一端でしかないんだ・・・」

 

「そうか・・・確か三侯に封印されたんだったもんな・・・

 つまりはその封印されている本体を倒さなきゃダメだって事か・・・

 それで?その本体ってどこにいるのかまでは分からないのか?」

 

「この書物ではそこまで詳しい事は書かれてなかったよ

 ここから先は自分達の足で調べるしかないかな?」

 

カナデの話では現在、現れている蚩尤はあくまでの力の一端でしかなく

結局のところは三侯が封印されたとされている本体を倒すしかなかった

しかし現状ではその本体がどこにいるのかまでは分からないようで

ここから先は自力で調べるしかないとスペリオルがギルドハウスを出た時だった

 

「あれ?なんでメイプルとミィが一緒にいるんだ?」

 

「実はさっきまで一緒に狩りしてたんだけど・・・

 ミィのギルドの人がスペリオル達の話に出ていたモンスターにやられたらしくて・・・」

 

「ギルドマスターとしては今回の事態を放っておけないからな

 勝手ですまないがその蚩尤というモンスターの討伐を手伝わせてもらえないか?」

 

「そっか!そういえばミィの持っている剣も三侯の魂を宿してるんだったか!!」

 

「ああ・・・これならば遅れを取ることはないだろう

 しかし問題はやはり本体の場所だな・・・

 闇雲に探したとしても時間が掛かるし

 何よりも封印された場所を分かりやすくしているとは・・・」

 

確かにミィの言う通りこのまま手掛かりが何もない状態で探したとしても

そもそもマップが広すぎて探すには膨大な時間が必要になるし

封印が施された場所がそんなに分かりやすい場所にあるとはとても思えなかった

みんなはどうにか良い方法はないだろうかと頭を捻っている時だった

 

「?なんかスペリオルの剣・・・光ってない?」

 

「?うぉ!?マジで光ってるよ・・・!」

 

「スペリオルのだけじゃなくて私やミィのも一緒だよ!!」

 

「どうやら共鳴しているようだな・・・もしかして・・・!」

 

スペリオル達は剣を合わせてみるとそこから強烈な光が放たれて

その光はどこかへ飛んでいき急いで彼らはその光を追いかけていく

するとそこには何かの紋章が刻まれた巨大な岩の扉があった

三人がその扉の前で再び剣を翳すとゆっくり扉は開き始めた

 

「どうやらここで間違いないようだな・・・」

 

「ああ・・・何が出てくるか分からないし・・・警戒しておけよ?」

 

三人はゆっくりとその岩の扉の奥にある階段を降りていくと

何やら開けた場所に出たのだがそこにはスペリオルが驚く物があった

 

「あれは・・・!?巨大な玉璽!?でも色が違う・・・!って事は暗黒玉璽か!!

 でも・・・どっちにしてもデカすぎだろ!?どうなってんだよ!?」

 

そう・・・そこにあったのは機兵と並ぶほど巨大な暗黒玉璽だった

これには実物を見た事があるスペリオルも驚いていたが

問題はそこではなくその暗黒玉璽から邪悪なエネルギーが出てきている事だった

何故ならばこの暗黒玉璽こそが三侯が封印した蚩尤の本体だった

そして三侯の魂を宿した剣に反応したのか暗黒玉璽はゆっくりとひび割れていき

その中から巨大なモンスターが出てきてスペリオル達に襲い掛かった

 

「マジかよ・・・!これが蚩尤の本体なのか!?」

 

「!スペリオル!後ろ!!」

 

メイプルの声が聞こえて後ろを振り返ると

そこには巷で噂になっていた蚩尤の力が形になったモンスターが飛んでおり

そいつはまるで暗黒玉璽に吸い込まれるように取り込まれると

モンスターはその姿を変えて完全な姿へと復活した

 

『地上は久しいな・・・!

 今度こそ・・・この世の全てを闇に染めてくれよう・・・!』

 

「そんな事はさせねぇよ・・・!やるぞ!メイプル!ミィ!」

 

「うん!」

 

「任せろ!」

 

こうしてスペリオル、メイプル、ミィの三人と

煉獄の闇・蚩尤との決戦が始まったのだった




SDガンダム系の装備、スキル案を募集してます興味のある方はこちらを見てください
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=288870&uid=276839
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。