第九回イベントに向けてみんなが色んなクエストを受けている頃
スペリオルは久しぶりにクエストなど関係なく
一人でのんびりとフィールドを探索していた時だった
「ん?随分とデッカい雷だな〜・・・誰かのスキルか?
雷系のスキル・・・確か一人だけ有名な奴が居たな・・・
えっと・・・thunder stormってギルドの・・・誰だっけ?」
「ベルベットです!」
「そうそう!そういう名前だった!・・・え?」
どこからともなく声が聞こえてきて振り返ると
そこにはなんとベルベット本人の姿があった
「・・・えっと・・・いつからそこに?」
「先ほどの雷を放った直後くらいっす!
こっちもまさか伝説のスペリオルさんとお会い出来て光栄っす!
どうか私と決闘してもらえないでしょうか!?」
「ベルベット・・・!すっ少しは落ち着いて」
何とも前のめりなベルベットを止めてくれたのは
彼女の仲間であるヒナタであり彼女の服を掴んで止めてくれた
「あはは・・・悪いけど今日はのんびりするって決めてるから
決闘に関してはまた後日にしてもらえると助かるかな〜・・・」
「そうでしたか・・・お邪魔して申し訳なかったっす・・・」
「わっ私の方からもごめんなさい・・・!」
(・・・なんか・・・メイプルとサリーのコンビを思い出すな)
二人の様子を見てスペリオルは自分のギルドにいる彼女らの事を思い出した
そしてここであったのも何かの縁という事もあり
スペリオルは彼女らの狩りに付き合う事にした
「しかし随分とすごい装備だな・・・装備のスキル枠すら使ってるのか
なんか決闘したら苦戦させられそうだな〜・・・」
「そんな事ないっすよ!?あのスペリオルさんと私じゃ格が違いますって!」
「・・・微妙に褒められてるのか何なのか分からないな・・・
まぁいいか・・・それにしても・・・ヒナタのスキルも凄いな・・・
氷と重力か・・・なんかこっちもこっちで相手にしたら面倒そうだ」
「そっそんな事・・・!あっありがとうございます・・・!」
こうして仲良くみんなで歩いていると何やら巨大なモンスター達が姿を現した
流石のベルベット達もこれは予想外だったようで逃げるべきかどうか悩んでいたのだが
「・・・まぁこれくらいなら余裕か・・・聖機兵召喚!ガンレックス!」
スペリオルはガンレックスを呼び出して巨大モンスター達を次々に倒していく
その光景を見ていたベルベットは興奮を隠しきれずヒナタに関しては怯えていた
そしてある程度のモンスターを倒したところでスペリオルは違和感に気がついた
(・・・さっきのモンスター・・・この階層では本来見かけないやつだな・・・
バグってわけじゃないなら・・・何かしらのイベントが発生してるって事なのか?)
「?どうかしたんすか?」
「・・・もう少し先を調べに向かった方がいいかもしれないと思ってさ・・・
でもな〜・・・俺は今回オフでゲームしたいからな〜・・・」
「それなら私達に任せて欲しいっす!」
スペリオルは先ほどの件についてどうしようか悩んでいると
急にベルベットが目の前に出てきて今回の件は自分達に任せて欲しいと言われた
それを言われて彼女達ほどの実力ならばスペリオルも任せて大丈夫だろうと思い
後日、彼女達は改めて今回のクエストについてを調査する事になった
そしてスペリオルはそのお礼としてベルベットとの決闘を受ける事にした
「あっあの・・・本当にいいんすか?今日はオフだったんじゃ・・・」
「別にこれくらいなら問題はないさ
それに・・・君がどれくらい強いのか教えてもらいたいしね・・・!
換装!破牙シリーズ!」
スペリオルが破牙シリーズの鎧に身を包むと
ベルベットはとても嬉しそうな笑みを浮かべており
その顔を見ていたスペリオルは彼女も自分と同じ戦闘狂だと悟る
「それじゃあ・・・胸を貸していただきます!」
そう告げるとベルベットは光と同じ速度でスペリオルに近づき
そのまま拳を放ってくるが彼は簡単にその攻撃を受け流した
しかしベルベットはこれくらいやって当然だと思っていたようで
あまり驚きはせずそのまま攻撃を続けてくる
(へぇ?戦う事に関しては天性の才能を持っているって感じか・・・
なかなかに見どころがありそうだけど・・・まだまだ甘いかな!)
「!?」
自分が攻撃していたにも関わらず拳が飛んできて
ベルベットは驚きの表情を見せるが
即座にその攻撃を紙一重で躱したと思った時だった
「!?どうして!?」
「攻撃は躱したはずなのに自分は攻撃を受けているのか・・・てか?
確かにお前は俺の一撃を躱したが・・・二撃目に反応出来なかったんだよ
覚えておいた方がいいぜ?これが夫婦手っていう現実の空手にある技の一つだ!」
スペリオルは現実の武術をゲームで応用しており
ベルベットはその差によって負けて決闘はスペリオルの勝利となった
(凄い・・・!スペリオルさんはやっぱり強かったっす!
自分もいつか・・・あの人と対等に戦えるようになってみたいっす!)
そしてベルベットは新しい目標を手にいれ目を輝かせていた
「で?さっきの可愛い女の子は一体誰だったのかな?スペリオル?」
「えっと・・・たまたま知り合った上位プレイヤーの二人です・・・」
「ふ〜ん・・・たまたまね〜?」
一方でスペリオルが先ほどまでベルベット達と一緒にいたところを見られており
誤解を解くのにしばらく時間が掛かったとか・・・