今回で第九回イベントは終わりです
数日ほど四人と一緒に行動していたスペリオル
そしていよいよイベントは後半を迎えようとしていた
「・・・今日はなんかモンスターが少なくないか?
これじゃあイベント報酬なんて貰えないぞ?」
「確かに・・・
でも運営がこんな分かりやすいミスをするとは・・・」
今回もウィルの力を借りてモンスターを探していたスペリオル達だったが
何故かイベント限定のモンスターが全くと言っていいほど見当たらず
もしかして自分達が知らない間にイベントが終わってしまったのではないかと
そんな風に思っていると突如として上空から巨大な何かが降ってきた
スペリオル達は急いでそれを避けると降ってきたのは巨大なタコとイカのモンスターだった
「こいつは・・・!もしかしてレイドボスか!?」
「えっ!?って事は後半戦はレイドボス戦って事っすか!?」
「どうやらそのようね・・・!しかも二匹同時・・・!
それぞれ分かれて戦った方がいいかもしれない・・・!」
ベルベット、リリィ、ウィルの三人がレイドボスを見て警戒する中
ヒナタだけは隣にいたスペリオルの様子がおかしい事に気がついた
そしてボソボソと何かを言っているのが聞こえてきて
よく耳を澄ませて何を言っているのか聞いたのだが
後に本人はこれを聞かなければよかったと後悔する事になる
「・・・そういえば最近・・・
たこ焼きとかイカ串とか食べてないな〜・・・じゅるり」
『『!!??』』
「なっ何すか!?急に暴れ始めましたよコイツら!?」
スペリオルの独り言が聞こえたのか
二体のレイドボスはまるで近づくなと言わんばかりに攻撃を開始する
しかしもはや完全に食欲によって我を忘れたスペリオルは
これまでに見た事もない動きで合計14本の触手を掻い潜り
レイドボスの懐に入り込む
「まずは・・・たこ焼きからだ・・・!」
この瞬間、二体のレイドボスは気づいてしまった
自分達がボスではなくスペリオルの前では捕食されるものだという事を・・・
「いや〜!食った食った!
メイプルに言われた時はモンスターなんて食えるかって思ってたけど
案外、本物に近い味がするから美味いもんだな!」
スペリオルは見事にタコとイカのレイドボスを撃破し
そのまま調理までされて一欠片も残さずに食した
その光景を見ていたベルベット達は開いた口が塞がらなかった
「・・・自分・・・モンスターが食べられるものなんだって初めて知ったっす・・・」
「いや・・・むしろあんな事をするのはメイプルと彼くらいだ・・・
まぁ確かにタコやイカのような見た目だったから美味しそうと思わない事はないが・・・」
「リリィ・・・そこは別にフォローしなくても大丈夫だと思うぞ?
普通にあんな化け物を食べるのは常人には無理な事だ」
そう・・・本来ならばモンスターを食べるなんて事は思い付きもしないのが普通
しかしメイプルはそれを思いついて実行し見事に色んなスキルを獲得
そしてスペリオルもそれを聞いてしまったからこそ
目の前の二体を美味しそうと思ってしまい
結果として見事に平らげるという事になってしまったのだった
「そういえばメイプルが言っていたみたいなスキルは獲得出来なかったな?
もしかしてイベントモンスターだからダメって事なのか?
まぁいいや・・・とりあえず二匹は倒したし他も探しに行きますか!」
「そうですね・・・今のが後半戦で普通に出てくるのなら
そこまで強くないプレイヤーにとっては厳しい戦いになるかもしれません
私達がフォローして助けないと最悪の場合は全滅の可能性もあります」
スペリオル達は急いで他の場所へと向かい
様々なレイドボスを倒しながら撃破数を稼いでいった
そんな中で彼が気になっていたのはその数だった
(・・・あれ?このままいくともしかして・・・
イベント期間前に終わるんじゃないか?)
そんな彼の予想は完全に当たってしまい
みんなの奮闘もあってイベントは半分以上の期間を残して
最大報酬に達してしまいかなり早く終了してしまうのだった
一方その頃、運営側では・・・・・
「・・・とうとうメイプルだけじゃなく
スペリオルもモンスターを食べるようになったか・・・」
「てかあいつヤバすぎるだろ・・・完全に目が捕食者の目になってたぞ?」
「それよりもイベントどうするんだ?思ったよりも早く終わったから
とてもじゃないけど第八層の実装まで時間が出来ちまったぞ?」
「まっまぁ!それ以外にも色々なクエストを用意してるし
八層が追加されるまではそれで時間を潰せるだろうさ!」
(・・・でもそのクエストが発生する度
俺達が泣く羽目になっているのは気のせいだろうか・・・)