IS<インフィニット・ストラトス> ~青年で男の娘はアリですか?   作:イイ日旅立ち

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最近紫蘇の天ぷらが恋しい作者です。食べる機会はあっても、美味しい物となると中々近くには無くお盆に地元帰ったらちょっと地元料理と合わせて喰い歩きしたい所存。食べるのは私の数少ない趣味の一つです。


それとは関係なく今回のお話ではかるくおふざけが大半を占めていますが、一応湊君の扱いというかIS関連における立ち位置が決まります。まぁ、そこに彼の意思は一切介在しないのはデフォルトですがね!


第十話

 

 

 

 

 

 

 

『おい一寸待てやバカ兎』

 

『にゅやっ!? みっちゃんが意地悪赤毛と同じ悪口を!?』

 

『ら…柳崎から聞いたんだよ。てか、これはどういうつもりだオイコラ説明せんと泣かすぞ』

 

『お、落ち着いて! これはあくまで他の皆との情報共有を図るための措置でそのための効率的手段に過ぎないんだって! この天才科学者束さんの言葉が信じられないの!?』

 

『今のお前を信じるくらいなら僕は宇宙人と超能力者の存在を認める方に全財産を賭けれるね』

 

『カッチーン。いいもんいいもんね~だっ。どうせみっちゃんも参加させるもん。強制的に』

 

『という訳で私の出番。じゃきーん』

 

『イクスちゃん!? ちょっ、その手に持ってるのはな……アーっ!?』

 

『……どうして“イクスちゃん”で“篠ノ之”なのさ。みっちゃんのバホー』

 

 

 

 

 

 ・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

「………あの、あれは放っておいていいんでしょうか?」

 

 

「うぅ~。束ちゃん楽しそうでいいなぁ~、私もあっちに混ざりたかったのに……あぅ」

 

 

「箒どうしよう、この場にいる大人全員がまるで頼りにならねぇ。被害者はカウント除外としても」

 

 

「いや、姉さんの暴走を止められる人がいないから無理だろ。とりあえず、あちらの準備が終わるまで……あ、どうやら準備が終わったようだ」

 

 

「研究所について早々に湊さん拉致ってったけど、何するつもりだあの二人」

 

 

「……あの人達の思考は私達の理解の外にあるからなぁ」

 

 

「おーい、箒さん遠い目して逃避すんなー。俺だって湊さん心配で頑張ってんだから、一人にはさせねぇぞコラ」

 

 

「…………どうせならその台詞はもっとロマンチックに」

 

 

「ん? 何か言ったか?」

 

 

「なんでもないっ」

 

 

「??????」

 

 

 

 

 

 篠ノ之が占有している研究所のある一室。

 

 

 

 何故か学芸会のような簡易型ステージの幕の内側にて二人のバ科学者共に拉致られ無理矢理メイクアップされ、僕はこれから一夏君や箒ちゃん達の前で赤っ恥をかかねばならない。

 

 

 篠ノ之は『私も一緒だよ!』と何ら慰めにならない言葉を吐いているが、そもそもお前に拉致られイクスちゃんに電流流されて痺れてなかったらとうの昔に逃げていたわこんにゃろう。

 

 

 しかしこうでもしなければ検査結果は教えてもらえない。つまり、IS学園から帰れない。

 

 

 

「(帰るため帰るため帰るため帰るため帰るため帰るため帰るため帰るため帰るため我慢我慢我慢我慢我慢我慢我慢我慢我慢我慢我慢我慢我慢我慢我慢我慢我慢……!)」

 

 

 

 感情の一切をカット。与えられた役割を演じることだけに全意識を集中させ、そして……

 

 

 

『3、2、1、ドッカーン! なぜなにアイエス~! はっじまるよ~!!』 ※題字お姉さん

 

 

 

 特撮で使われるような着色爆発の演出を合図に、舞台袖から二つの影が飛び出る。

 

 

 

「やっほー皆! 元気にしてたかな~? 皆のアイドルお姉さんだよ~!」

 

 

「お姉さんお姉さん! ウサギ思うんだけど、初日からアイドル宣言は痛いんじゃないかな!」

 

 

「ふふふのふ、オープニングはテンション↑←でいかなきゃね!」

 

 

「最初だけ上げて現状維持したいって心意気がまる見えだね!」

 

 

 

 方や教育番組の子供向け特に幼児なんかは大好きっぽそうな某親子で一緒に見るテレビ。には一切出ないであろう白いロングTシャツに赤いブルマで紅白帽の旧体操服Verのお姉さんこと篠ノ之。

 

 

 そしてもう片方。

 

 

 

「それにしてモフモフモフモフ! カリカリモフモフきゅんきゅんきゅい! みっちゃんの兎姿なまらカワユスだよ~!」

 

 

「みっちゃんなんて人はいないっ。ここにいるのはただの桃ウサギだよ!」

 

 

「そだったね~。いや~、特殊素材を使って極上の肌触りと毛並みを再現してみたけど、これはクセになるにゃぁ~」

 

 

「お姉さんお姉さん! 見てる人がいるから役そっちのけでセクハラするならウサギ怒るよ! 具体的には今度から中の人も含めてずっと敬g」

 

 

「さぁ今日のなぜなにアイエスは~!?」

 

 

 

 急いで誤魔化しやがった。そんなに敬語で話されるのが嫌だったのか。でも、“この格好”をさせられてる僕はもっと嫌だ。

 

 

 全身着ぐるみ、といってもまるまるとした物ではなく顔も出ているし薬局のアルバイトなんかで見かけるようなクオリティのやつなんだけど使われてる技術は違う。

 

 

 表面のふさふさ毛皮は特殊合成素材を使用しており、耐衝撃斬撃は勿論、下手な防弾ジャケットよりも防御力は高い上にさわり心地は篠ノ之を思わず骨抜きにしてしまうほど。

 

 

 

 全体的な色調は僕の髪と同じ桃色であるため、今の僕は“崩上湊”ではなく“桃ウサギ”以外の何物でもない。

 

 

 

 正直、女装もそうだけどこんな格好をよりにもよって今日見知って親しくなった一夏君や箒ちゃんに見られるのは嫌で堪らなかった。あぁ、きっと幻滅してるんだろうなぁ。山田とかの反応も見たくないなぁ。

 

 

 

「箒! お前携帯じゃなくてデジカメとか何か持ってないか!? 俺携帯の写メしかねぇんだ!」

 

 

「済まない! だがあの姉さんのことだから既に何かしら記録は残している筈! 後で分けてもらうよう交渉するから安心しろ!」

 

 

「頼んだぜ箒!」

 

 

「あぁ任せておけ一夏! あと桃ウサギ君~! こっち見て~!」

 

 

 

 ………嗚呼、君達の齟齬が無くなってお兄さんは嬉しいよーな。うん、これは喜ぶべきことなんだよね? こんな恥をかいただけの甲斐はあったと信じても、いいんだよね?

 

 

 

「きゃ~! みな…じゃなくて桃ウサギ君可愛過ぎです~! お姉さんばっかりズルイです! 私だってモフモフしたいです~~~~~!」

 

 

 

 そしてお前は予想通りでがっかりだよこんちきしょん! だからこんな格好したくなかったんだよバカぁぁぁ!

 

 

 しかし周囲の反応なんぞどうでもいいよと言うように、観客達の前でイクスちゃんは『はよせい』と容赦ない鬼進行。僕の安らぎは何処にも無かった。

 

 

 

「なんと! 今日の“なぜなにアイエス”は初回から超ウルトラスペシャルな内容、謎に包まれた第一世代の中でも日の目を見ることの無かった機体についてだ~!」

 

 

「超もウルトラもスペシャルも同じ意味な気がするけど、ツッコんだら負けかなお姉さん?」

 

 

「むしろウサギ君ならどんとこいだよ!」

 

 

「はっはっは。ところで、その機体っていうのは一体何なの?」

 

 

「………ぐすん。いいもん、まだまだチャンスはあるから、諦めないもん!」

 

 

 

 何の話だ。そして良い歳して“もん”て。いや僕も人の事言えないけどさ。

 

 

 若干目を潤ませながらもしの…お姉さんは後ろのスクリーンを指差し、そこに映し出された見覚えのある機体の説明を始めた。

 

 

 

「この機体は初代ブリュンヒルデ…まぁ勿体ぶらずに言えばちーちゃんの愛機だった“白騎士”と同時期に開発された機体で、白騎士が篠ノ之博士と衛治君とイクスちゃん三人の合作なら、こっちはあくまで最初期のメンバーだけで製作したある意味、本当の意味でのIS。その名も【布都御魂】!」

 

 

 

 どうやらあくまでも今の設定は篠ノ之束ではなくお姉さんらしい。まぁ、どうでもいいけど。

 

 

 

「? お姉さん、ISを開発したのって三人なんだよね? でもそのISは違うの?」

 

 

「そうなのだよウサギ君! 【布都御魂】を製作していた当時はまだ、あくまでもISの開発目的(コンセプト)が“外宇宙探索用マルチフォーム・スーツ”だったんだけど、その時にはまだ衛治君はいなかったの」

 

 

「“えーじ”っていうと、確かISの武装関連についての担当なんだよね?」

 

 

「う、うん……ISが見向きもされなかった頃にやってきてね、今の飛行パワード・スーツとして方向を転換する切欠にもなったことなんだけど………」

 

 

「うん?」

 

 

「そ、その話題は今は置いといて! 今日はあくまで【布都御魂】特集だからね! うんっ!」

 

 

 

 そりゃそうだ。それに余計な解説を混ぜてこれ以上長い事この着ぐるみを着ていたくないし、さっさと本題を終わらせたい。

 

 

 それにしても驚いた。ISっていうと元々「空飛ぶ兵器」ぐらいの認識しか無かったんだけど、元は宇宙開拓用の物だったなんて。

 

 

 まぁそれよりもその性能を兵器として運用したからこそ今のように世界中を席巻するような発明品になったのであって、それはそれで皮肉な話である。

 

 

 

 だから話を逸らしたがっているのだろうか篠ノ之ことお姉さんは。聞きたい話でも無いので構わないけど、何となく不自然な気がしなくもない。イクスちゃんがクツクツ笑っているのは気懸りだけど、今は放置でいいか。

 

 

 

「そ、それで布都御魂のことなんだけど。この子は本来のISの目的である宇宙での運用を念頭に置いて唯一開発された機体だから、他のISとは明らかに異なる点があるの」

 

 

 

 そう言うと背後の映像が変化し、スクリーンではなく立体映像として布都御魂の全容が浮かび上がった。

 

 

 僕はよく分からないけど、ISについて幼い頃から学んでいるらしい箒ちゃんはその姿の“ある違い”を早速見つけていた。

 

 

 

「…? あの、姉さ…じゃなくてお姉さん。このISは、何か変じゃないか?」

 

 

「よくぞ分かったねボインちゃん! そうっ、この子は他のISと比べて遥かに装甲の数が多くなってるの」

 

 

「だ、だ、誰がぼぼぼ……!」

 

 

「まぁまぁ箒。あと男子もいるんでセクハラ発言止めてくださーい」

 

 

「OKOK。メガいっくんのお頼みとあらば仕方ないね!」

 

 

「恰も俺が強化Verみたいな呼び方もやめい」

 

 

 

 三人のやり取りはともかく、【布都御魂】が他のISと違う点。それはこれが宇宙での運用を念頭に置かれた機体であるということだ。

 

 

 現在、ISにおける防御とはシールドエネルギーと呼ばれる物が請け負っており、エネルギーさえあればIS以外のどのような兵器も防げる代物なので形だけの装甲などに意味は無く、スラスターや武装以外での装甲はデッドウエイトにしかならない。

 

 

 でもそれはあくまで“ISを兵器として運用”するというコンセプトを元に開発が進んだ結果であり、そもそもシールドエネルギーの目的は宇宙に漂うデブリから身を守るためのものなのだという。

 

 

 

 そして装甲はインナーの上から身を保護するのと同時に宇宙服としての機能も果たすため、謂わばISの前身とは『武装も積める自立型宇宙服』とも言うべき代物だったのである』

 

 

 

「……あっ、カンペどうもですイクスちゃん? さんの方が良いかな?」

 

 

『今はADいーちゃんとお呼び』

 

 

 

 ちなみに今の説明は全部、三人が漫才のようなやり取りをしてる間に僕への補足説明としてイクスちゃんがしてくれました。年上だというけれど、まるでそうは見えないのでとりあえず頭を撫でておこう。何となく。

 

 

 あちらは気が済んだのか漫才を止めて既に解説の準備に戻ってこちらに視線を向けており、慌ててイクスちゃんの頭に手を載せ、反応を待たずにステージに戻った。どうでもいいが、何故僕を睨むお姉さん。

 

 

 

「……私というものがありながら、撫でポとはいい度胸だねウサギ君」

 

 

「お姉さんが何を言ってるのか分からないけど、布都御魂が他のISと違うのは装甲の有無以外だと他に何があるのー?」

 

 

「それはねー、そもそも武装なんて考えてなかったから武器が一切搭載されていない事とか、後はウサギ君の中の人には以前説明した通り超高度AIを搭載していることぐらいかな。って、話を逸らされた!?」

 

 

 

 そもそも脱線して漫才をしてたのはそっちだろうに。そんな意図を籠めた視線で見やればお姉さんは吹けもしない口笛を吹きながら視線を逸らした。やれやれなお姉さんである。

 

 

 

 一通り【布都御魂】の解説が終わると立体映像が消え、お姉さんは閉めの言葉に入った。って、オイ待てコラ。

 

 

 

「う~ん、私が言うのもなんだけど今の世情から考えるとどうしても欠陥機になっちゃうのかな、たまちゃんは」

 

 

「でもその分宇宙での運用を考えてた分、背後のウイングスラスターから得られる爆発的な加速力や長時間稼働を可能にする高出力コアとか、現行のISにも負けない部分もあるんだよね」

 

 

「カンペガン見だねウサギ君」

 

 

「だって僕、ISのことなんて今までどーでも良かったからね。ウサギだし」

 

 

「しょうが、ないよね………ウサギ、だもんね……」

 

 

「そうゆうことだね!」

 

 

 

 何を落ち込んでらっしゃるか知らないが、それよりこんな茶番に付き合わされて未だ検査結果を教えてもらっていない事に今更気付く。その意趣返しも兼ねての発言だったんだけど、思ったより威力があったみたいだ。

 

 

 しょげたお姉さんの代わりの最後の挨拶を代弁してステージを降りる。直後山田に抱きつかれ背筋が凍るような悪寒が全身を駆け抜けるも、首輪のことを尋ねるべく今は使い物になりそうにない篠ノ之の代わりにイクスちゃんに声をかけた。

 

 

 

「ところで、何で今更この首輪の性能とか裏話についての解説を? というか外してくれるんじゃないの?」

 

 

「少し事情が変わった」

 

 

「……はい?」

 

 

 

 事情? いやいや、そもそも僕の事情そっちのけで遊んでたよね今さっき。僕にも街で仕事とかあったりする訳でして、そう振り回されると色々と……

 

 

 

「ちゃんと国からお金が出るから問題ない」

 

 

「話を聞こうか」

 

 

『『切替早っ!?』』

 

 

 

 二人のツッコミはさておき、イクスちゃんの話の続きを促す。ここ最近無断欠勤が多かったから仕事が気になってたんだけど、お金が出るなら無問題。むしろどんとこいである。

 

 

 

 しかし出てきた言葉を聞いて、僕は自分の運命を軽く呪う事になる。何故なら………

 

 

 

「たまを調査していた時にたまから直接ある情報が送られてきた」

 

 

「…コイツから? 一体なんですか、それは」

 

 

「機体の改造案。しかも私達や世界中どこを探しても開発されていないような無謀なものだった」

 

 

 

 イマイチ話が読めない。

 

 

 この首輪のAIが直接機体改造案を出せる程賢いとしてだ、それが僕とどう繋がるというのか。改造したいならさっさと僕から外して行えばいいというのに。

 

 

 

「私も科学者としてその案は興味深い。でもたまからある条件が提示された」

 

 

 

 ピタリと顔が硬直し開きかけた口が止まった。嫌な予感が冷や汗となって流れ落ちるより早く、イクスちゃんは口を開いた。

 

 

 

「“崩上湊を私の専用パイロットとして採用し、以後の生活を保障すること” それがたまから提示された条件だった」

 

 

 

『『『……………………………………ゑ?』』』

 

 

 

 科学者以外、二人と一匹の間抜けな声がハモった。

 

 

 え、なにそれどういうこと? 何で機械のクセに生みの親に条件なんか出してんの? そしてどうしてぼくをまきこんでんの? え、わけわかんない。何なの? バカなの? 死ぬの? そして僕をパイロットにするってそれはつまり――――――

 

 

「それって! 湊君が私と一緒にいてくれるって事ですかぁ!?」

 

 

「まーちゃんとじゃないよ! たまちゃんの改造を実行に移せるのはこの場では私といーちゃんだけだからね。みっちゃんはその間、私が面倒をみるんだよ!」

 

 

「そ、そんなの横暴ですっ! 私の方が家庭的ですし、束ちゃんは改造だけに集中すれば良いと思いますっ!」

 

 

「にゃにおー!?」

 

 

「こればっかりは譲りませんっ!」

 

 

 

 当人をそっちのけでヒートアップする元同級生達は置いとくとして、イクスちゃんの言うことをまとめるとだ。

 

 

 

「……えっと、僕はこの首輪から逃げられないって事で、ファイナルアンサー?」

 

 

「ファイナルアンサー。折角たまが自分から考えを出してくれた絶好の機会。貴方には問答無用で協力してもらうことになる」

 

 

「………泣いていい?」

 

 

「でも何も変わらないよ? それにここは女の子しかいないからパラダイスじゃないの?」

 

 

「むしろ息苦しいわぁ! 二重の意味でなぁ!」

 

 

 

 絶望した! 首輪=ISから逃れられない事実に絶望したぁ!

 

 

 

 後ろから肩をポンポンと叩く一夏君と箒ちゃんの優しさが今は身にしみ過ぎて逆に痛い。

 

 

 

「(……後で柳崎に電話しよ)」

 

 

 

 情けない事この上無いが、僕は助けを求めるべく一夏君から電話を借りることにした。

 

 

 

 

 

 そして、これを機に僕はより深くISと、それにまつわる人達と関わっていくことになる。それは、今まで避けてきた人物達との再会をも交えた波乱の幕開けでもあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………ところで、いい加減この衣装脱いでいい?」

 

 

「だめ。私まだモフり足りない」

 

 

「あ、あのっ! わ、私もちょっとだけ……い、いやっ。桃ウサギ君が嫌なら別にいいんだよ!? で、でも……(チラチラ)」

 

 

「ウサギ君! 俺と写真写ってくれないか!? 是非!」

 

 

「わーたーしーがーめーんーどーみーるーのー!」

 

 

「わーたーしーでーすー!」

 

 

 

 

 

 

 ―――――とりあえず、柳崎本当助けて下さい………っ!!

 




……ISに人生を左右されるのはこの世界じゃ少なくない事柄なのでしょうが、湊君ほど不憫な事象もそう無いでしょう。不幸度合いで言えば黒兎とか男装っ娘とかの方が高いですが、湊君のはあくまで“不憫”ですから。
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