IS<インフィニット・ストラトス> ~青年で男の娘はアリですか?   作:イイ日旅立ち

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今回のお話はかなりふざけたというか、ネタに走り過ぎた感が満載で地雷要素も同じく満載な気がしてならない方のイイ日旅立ちです。


てな訳で、何時にも増して気に入らない内容になっているかもしれませんがそれでも構わない方のみどうぞ。当方は責任を負いかねません。


第十九話

 

 

 

 

 

 

 

 IS学園というところはお祭り好きかどうかはさておき、一つ一つの行事をとても大事にしているような雰囲気がある。

 

 

 

 いよいよ今日から始まるクラス・リーグマッチも例外ではなく、一種のお祭り騒ぎのような喧騒でアリーナは溢れていた。

 

 

 クラス代表達によって行われる今大会の趣旨は主に二つ。

 

 

 一つは各クラスの代表たる実力者同士を戦わせて上下を競い、その結果如何で各々のクラスの平均的な実力を見るというもの。

 

 

 もう一つが、そうやってクラス同士を戦わせる事によって対抗意識を芽生えさせてより切磋琢磨させようというもの。

 

 

 

 そういう風に考えれば成程、確かにこの盛況具合も納得がいく。いやはや、若い子達の勢いは聊か僕には厳しい限りだ。

 

 

 

「………いやいや、十分過ぎる程に溶け込んでると思うぞ? 容姿も雰囲気も」

 

 

「うるせーなぁ柳崎のバカ! 人がちょっとニヒルに決めてみたいと思ってたというにっ」

 

 

「お前にニヒルが似合うのか? 絶対に似合わないだろ」

 

 

「ぼ、僕だってその気になれば―――――!」

 

 

「少なくとも女子の制服着た状態でそれは無い」

 

 

「のぉぉぉッ!? 人がなるだけ気にしたく無かった事実をあっさりと!?」

 

 

 

 いやね、確かに学園生徒になりすましてるんだからこの格好をしなきゃならないのは分かるし、いい加減着慣れてきたという自負はあるよ?

 

 

 

 でもだからこそ自分が成人男性だという事を自覚しないと最近思考が女寄りになりつつある事実に気付いてしまったのだ。

 

 

 

 普段は三つ編みで纏めている髪をポニーテールやらツインテールにして鏡の前で出来を確かめている自分がいたり、ふとした拍子に出る言葉が女言葉だったり。

 

 

 思考だけでも何とか男っぽくしとかないとアイデンティティがヤバいのである。この格好で言っても説得力は無いけど、内面的な問題だからしてこれ。似合わなくてもやんなきゃ僕の中の野郎が消えそうで怖い。

 

 

 

「う~ん~。でもウガミーの女装はむしろ正装って感じだよね~。正しい格好って意味で~」

 

 

「本音ちゃんさり気にトドメを刺しに来てない? 僕の心にグサってきたよ?」

 

 

「本音の言う通りだと思うぞ、私も」

 

 

「み、味方が何処にもいねぇ……! か、簪ちゃんカムバァァァァァァック!」

 

 

 

 アリーナの最前列に陣取っている僕達は現在、柳崎、僕、本音ちゃんの席順で座っている。そして両隣の相手からこの一方的な攻勢。このピンチの連続において簪ちゃんの存在が無い事に僕は軽く絶望すら覚えた。

 

 

 でもどんなに望んでも彼女はここには来ない。それは愛想尽かされたとかそういう意味ではなく、彼女も今回のトーナメントに参加する選手なので観客席にはいないだけだ。

 

 

 

「しかし、簪様の専用機は確か完成していないんじゃなかったのか本音」

 

 

「そだよ~。だから今回はカスタムした打鉄で出るんだって~。しかもトップバッターだから気合いも十分なんだよ~」

 

 

「ほぉ? でも、それはオープニングを飾るから……なんて理由じゃないんだろ?」

 

 

「ぬふふ~、流石は姐さん分かってるぅ~」

 

 

「姐さん言うな」

 

 

 

 ひ、人を散々おちょくっておきながら間の僕を無視した会話を……! さ、寂しいじゃないかこんちくしょう! いやいじめて欲しいんじゃなくて、会話に混ぜて欲しいだけであって決して僕は受け体質とかそういうんじゃ……!

 

 

 

「――――――まぁ、どの道ウガミーが気付いてくれないからあんまし意味は無いんだけどね~」

 

 

「そこは……その、気の毒としか。私的には都合がいいんだが、こうも報われないと、な」

 

 

 

 そして何で僕はそんな憐憫の目を向けられなきゃなんないのでしょう? いい加減、君達の中で僕の評価が気になるところです。でも聞くのも怖い僕はどうしたらいいんでしょう、誰か教えて!

 

 

 天に向かって僕の叫びが届いたのか、まさにベストなタイミングでスピーカーのスイッチが入った一瞬のノイズがアリーナに響き渡った。

 

 

 

『レディース&ガールズの皆ー! 今日は待ちに待ったクラスリーグマッチ! 戦乙女の卵達がっ、そして注目の男のIS乗りがっ、鎬を削り勝敗を奪い合うっ! 皆~、乗ってるか~い!?』

 

 

『『『『いえええええええええぇぇぇぇぇぇいっ!!!』』』』

 

 

『皆良いノリよ! ではこれより開会を宣言するわ! 優勝賞品である“学食デザート食べ放題券”を手に入れるのは一体どこのクラスになるのかー!?』

 

 

『『『『うおおおぉぉぉぉぉぉおおおぉぉおぉおおお!!』』』』

 

 

『以上っ! 挨拶を務めさせてもらったIS学園生徒会長、更識楯無でしたっ! では生徒諸君、クラスの代表達の応援を頼んだわよ!?』

 

 

 

 

 ・・・・・

 

 

 

「な、何か凄いノリで始まったね……大会」

 

 

「お嬢が生徒会長だからな。ある程度予想はついていたが」

 

 

「かいちょーはお祭り騒ぎ大好きだからね~」

 

 

 

 バカな会話をしてる間にアリーナのスピーカー越しからやたらノリノリな開会宣言が響き渡り、否応なく場の盛り上がりは最高潮に。このノリなら初っ端の試合でも応援の熱が入るだろう。その辺り、妹の試合を盛り上げるという意味においてお嬢様の遠まわしな愛情表現が伺える。

 

 

 まぁ今は直接会えない理由があるからこんな形にしかならないのだろう。いい加減にお嬢様も腹を括ればいいのに……変なところでチキンなんだから、あの人。

 

 

 

 そんな感慨に浸る間もなく、僕達のいる一年の試合会場である第三アリーナの東西のピットから二機のISが飛翔してきた。僕達は自然に西側から飛んできた打鉄に目を向けた。

 

 

 

「かんちゃんガンバ~!」

 

 

「私はISの妹様の実力を知らないんだが、実際どれくらいなんだ?」

 

 

「僕もそこは知らないけど、確か簪ちゃんって日本の代表候補生でしょ? だから結構やる方だと思うけど」

 

 

「かんちゃんは強いよ~。相手の子は三組だけど……きっと負けないもんっ」

 

 

 

 何時にもましてテンションの高い本音ちゃんに驚くも、それもそうかと柳崎と二人納得する。

 

 

 僕達が更識の家の人達と知り合うずっと前から一緒に過ごしてきた二人だ。その信頼関係は余人が割って入るような余地は無いだろうし、本音ちゃんが簪ちゃんに絶対の信頼を寄せているのと同じく簪ちゃんも本音ちゃんを頼りにしていることだろう。

 

 

 だからこそ、負けないと断言した本音ちゃんを微笑ましく思いながら僕も簪ちゃんの勝利を信じてアリーナに目をやる。

 

 

 見たところ、簪ちゃんの装着している打鉄は僕が訓練で使っている物とは少し形状が違っていた。

 

 

 何でも、打鉄やラファールのような第二世代と呼ばれるIS群は標準装備(プリセット)の数が少なく、むしろ後付武装によって戦闘における用途の多様化に主眼が置かれているらしい。

 

 

 故に乗り手の癖が強く反映されやすく、またもっとも実戦配備されている機体であるとの事。

 

 

 

「(……で良かったんだっけ、打鉄ちゃん?)」

 

 

『うんー! ぼく達はりょーさんを目的としてかいはつされてるから、パイロットしだいで色んなたたかい方ができるのー!』

 

 

 

 布都御魂のように大きい鋼の首輪ではなく、今は打鉄が鈴付きのチョーカーとして僕の首に付いているので試合で分からない事があった時のコメンテーターとして活躍してもらう予定である。

 

 

 ちなみに何故この子がいるのかというと、布都御魂のデータを基に機体よりも先に武装の方が完成したので打鉄を使って昨日慣熟訓練をしていたら返すのを忘れていたという裏事情があるのだが、それは今はどうでもいい。さて……

 

 

 

『ではこれより第一アリーナにて三年の一組VS六組! 第二アリーナで二年二組VS五組! そして最も注目されている第三アリーナにて一年三組VS四組!

 

 

 ――――どの試合も目が離せないこと請け合いだけど私は一年のところに行くわね虚!』

 

 

『もう勝手にして下さい。後、今の声に入っていますよ』

 

 

『………うぇ?』

 

 

 

 ………今の放送は聞かなかった事にしたのか、皆が皆何かを悟ったような顔をしながら試合開始のブザーを待つ。

 

 

 最近は首輪もしていなかったからチョーカーのぴったりくっついてる感覚に物珍しさを覚えながら、試合開始と同時に簪ちゃんの機体について教えて貰った。

 

 

 

『肩の装備は多連装マイクロミサイルポッド、で今持っているのはIS用六連リボルバー通称“G・リボルヴァー”だよ』

 

 

「(ほぅ……というか、解説に入ると途端に饒舌になってない?)」

 

 

『それがぼくのおしごとだからね!』

 

 

 

 普通に会話するよりも事務的な内容の方がAIも働くという事か。いくらあのあざとい褐色娘の影響(ナノマシン)を受けているとはいえ、やはりアイツが特別製ということなんだろう。

 

 

 解説を聞きながら試合に注目してみれば、簪ちゃんの乗る打鉄が従来の拳銃よりもより大型の拳銃を両手に持って相手のラファールを追い詰めている様子が見えた。

 

 

 付かず離れずの距離を維持しつつ、堅実に相手を追い詰めていく戦い方は慎重な簪ちゃんらしい戦い方だ。相手の次の行動を冷静に予測しながら、逃げた先に弾丸を打ち込んで相手のシールドエネルギーや精神を同時に追い詰めている。ミサイルを使わないのは、あれが今の彼女の切り札的武装だからだろう。

 

 

 

『あの子、ぼく達のつかいかたになれてるねー』

 

 

「(あの子って言うと、簪ちゃん…えっと、青い髪の子のこと?)」

 

 

『うんっ。飛び方やきょどーのクセもりかいしてるから、動きのそつがなくてすべるように飛んでるんだよ。みなともあんな感じにとべるといいね!』

 

 

 

 今は僕の話はどうでもいいだろうに。何でそんな事を言うのかこの子は。よし、簪ちゃんの動きをしっかり頭に入れながら観戦するとしよう。

 

 

 

「頑張れ~! かんちゃ~ん!」

 

 

「…凄いな。ISの戦闘は初めて見るが、妹様のあの動きは十分凄いんじゃないか?」

 

 

「僕も練習中だから少しは分かるんだけど、簪ちゃんの動きが一朝一夕じゃないのは確かだと思うよ。戦術も堅実、武器も十分に使いこなせてるみたいだし。てか、やっぱり銃器の扱いが上手いよ、あれ」

 

 

「えっへん。かんちゃんは体が小さい分、武器を使った戦い方をいっぱい練習してきたんだから当然だよ~」

 

 

 

 さも自分の事のように胸を張って自慢する本音ちゃんを余所に、試合の方は既に大詰めを迎え始めていた。

 

 

 じりじりと大きな一発が無い分徐々にエネルギーを削りにくる簪ちゃんに痺れを切らしたのか、相手のラファールがマシンガンを捨てて別の武器を呼びだしていた。

 

 

 鋸のような回転刃のついた片手剣“アサルトブレード”と呼ばれる武装は外見通りの攻撃力も高そうだけど、注意すべきはその『攻撃の密度』。

 

 

 

『あの武装は“切断”よりもエネルギーを“削り取る”事を重視してる物だから、ちょっと触れただけでも一気にエネルギーを削れるし防御しようにもあの回転刃だから大抵の武装じゃ当たり負けしちゃうの』

 

 

 

 高速で回転する刃に捕まったら最後、引っ掛かってそのまま巻き込まれるようにシールドエネルギーや装甲が削り取られてしまう。

 

 

 相手の切り札を目の前に、簪ちゃんの目の色が変わったように見えたその瞬間、彼女は信じられない行動に出た。

 

 

 

「おおぅ、アレを前に飛び込むか」

 

 

「って、あの電ノコに近づいたら拙いんじゃ!?」

 

 

「大丈夫~。かんちゃんはあれぐらいじゃどうってこと無いよ~」

 

 

 

 大型拳銃を仕舞いながら加速して相手に近寄る最中、簪ちゃんの両手が微かに光る。武装を呼び出(コール)している時特有の量子転送時の発光だ。

 

 

 既に相手の間合いに入っていて回転刃は振り上げられ後は振り下ろす瞬間を待つのみ。

 

 

 下から潜り込むように接近している簪ちゃんにとってそれは致命的な一撃になり、勝ちを確信しているのか相手の顔には安堵と勝利を確信した笑みが口元に三日月を浮かべさせていた。

 

 

 そのまま振り下ろせば終わる。その場面においてもまだ打鉄は加速を続け、簪ちゃんは両手を交叉させた状態で武器を呼び出し――――――

 

 

 

 

 ――――――――キンッ。ひと際大きな金属が触れあう音がアリーナの歓声を掻き消した。

 

 

 

 

 誰もがその瞬間に目を奪われたのか、既に試合に決着がついているのにも関わらず勝敗を示していたのはスクリーンに表示されているシールドエネルギーがゼロを示している電光掲示板だけ。

 

 

 回転刃がゆっくりとその回転を止め、その存在を量子に変換しながら光となって消えてゆく。

 

 

 

「う……そ、でしょ……!?」

 

 

「……ふぅ」

 

 

 

 どこか亡羊とした瞳で両肩と腕の装甲を失ったラファールの操縦者が振り返る。

 

 

 そこには両の手に特徴的な形をした刃を持った打鉄の操縦者―――簪ちゃんが緊張の糸が解けたのだろう面持ちをどこか柔らかいものに変えていた。

 

 

 

「やった~! かんちゃんが勝った~!」

 

 

「あの武器は、トンファーか? だが……」

 

 

「うん。トンファーというか、あれは……剣? トンファー型の……ていうか、あんな武装あるのISって」

 

 

 

 そう。簪ちゃんが拳銃の代わりに呼び出した武装というのが、トンファーの打擲部分が刃に置き換えられていた何とも不思議な物だったため、そのインパクトとそれが回転刃が振り下ろされるよりも早く相手の装甲を切り裂いてエネルギーをゼロにしたことが意外だった。多分、あの電ノコを回転させるだけでもエネルギーを食っていたんだろうけどそれにしても切れ味が尋常じゃ無いぞあの武器。

 

 

 柳崎共々あの武器に瞠目していると、それに気付いた本音ちゃんが自慢げに教えてくれた。

 

 

 あれは簪ちゃんがあるゲームから着想を得て独自に開発した武装らしく、その名前も外見通り“ブレード・トンファー”と言うらしい。

 

 

 刃の部分に使われている金属は特殊な液体金属が使われているらしく、格納状態では液状で呼び出す際には核となる握り手の部分から特殊な“結晶核”が空間に投入されそれを基点に刃を形成するのだそうだ。てか、

 

 

 

「やけに詳しいね?」

 

 

「ふっふっふ……こうして説明をするために、無駄に分厚い説明書を覚えたのだよ~。こんなこともあろうかとっ! って台詞も言ってみたかったしね~」

 

 

「相変わらず妹様が関わった時のお前の能力向上っぷりは凄いな」

 

 

「えへへ~」

 

 

「……や、多分それ褒めてないんじゃないかな?」

 

 

 

 見た目の奇抜さもそうだけど、武器に使われている技術もよっぽど高度らしい。それをゲームからの再現とはいえ、というかゲームの設定を基にしているとはいえ再現できる簪ちゃんの頭の方が異常というか。ファン心理って凄い。

 

 

 

「(あれで劣等感を持ってるんだからおかしな話なんだよなぁ……あの姉妹はもう少し視野を広げろっちゅうに)」

 

 

 

 液体金属で構成された刃の切れ味は先ほど見た通り。それに回転による遠心力も相まって破壊力も相当高そうだ。

 

 

 唯一難点を挙げるとすれば、トンファーという特殊な武器をISで使いこなすスキルが明らかに高度なことだろうが、あの簪ちゃんを見る限り心配は無さそう。あの子が好きな事のためにはとことんまで頑張れるってことを忘れていた。

 

 

 

『く~~~~っ! オープニングから白熱した試合だったわね! おね……ゴホン、会長も見ててハラハラしたわ! この調子で第二試合も盛り上がっていくわよ~~~~~!』

 

 

 

 そして妹が勝って余程嬉しいのか生徒会長のテンションが開会の時以上に高い。多分今頃お付きの秘書に窘められているんだろうけど、あのテンションで簪ちゃんに近づいたら多分泣きを見るからなぁ……無論、どちらが何て説明するまでも無いだろう。

 

 

 

「それじゃ私かんちゃんの激励行ってくるね~」

 

 

「あっ、オイ………もう行ったか」

 

 

「ていうか、次一夏君と鈴音ちゃんの試合なんだけどねぇ。まぁ、今はいいか」

 

 

「お前は行かなくていいのか?」

 

 

「うん。まだ一回だけだし、全部終わった後にでも行くよ。今は二人の方がいいと思うしさ」

 

 

「……そういう気遣いは出来るんだよなぁコイツ」

 

 

 

 それよりも、今はあの二人の試合の方が気になる。

 

 

 

「(一夏君が何やら鈴音ちゃんの逆鱗に触れたみたいだけど、一体何をしたのやら……)」

 

 

 

 試合が始まる前に見た鈴音ちゃんの異様な殺気を見るに、一夏君の勝ちは万が一でも無さそうな気がする。いくら箒ちゃんやもう一人の金髪の子と訓練しているとはいえ、あの怒れる龍を止められるとは思えない。

 

 

 不安に思う中、第二試合の選手である二人がアリーナに現れた。さっきとは違う意味で、波乱を予感させる組み合わせに自然と喉が鳴る。

 

 

 

「よく来たわねこの野郎。乙女の逆鱗に触れた罪、その身を持って知るが良いわ!」

 

 

「だから、悪かったって言っただろ! お前もねちねち言うんじゃねぇ!」

 

 

「あんですってぇ!? 私にひ、ひひひ貧乳とか言ったのはどこのドイツよ!? 今からでも遺産分配やっとけやゴラァ!」

 

 

「はっ! そんなもんうちにはねぇよ!」

 

 

 

 

 

 

「―――や、それはお前の台詞じゃ……確かにツンデレ同士で気が合いそうな気はするが」

 

 

「? 柳崎、何の話?」

 

 

「いや、読唇術でちょっと二人のやり取りを見たんだが……ちょっとな」

 

 

 

 え、一体二人は何を話してたの? そしてその疲れたような態度は何? めっちゃ気になるじゃんか!

 

 

 

 会話の内容を聞き出す前に、ブザーが再び試合の始まりを告げ二人の機体がぶつかった。会話の内容は気になるけど、ここからでも見える鬼気迫る表情を見ていると激しい試合になるという未来がやけに現実味を帯びて感じられた僕だった。




元ネタ
G・リボルヴァー、アサルト・ブレード、ブレード・トンファー
まぁ知っている人は知ってるスパロボの武装。OG系なので版権物のスパロボしかプレイした事が無い人には分かりにくネタかもしれませんが、前者二つは汎用武装という事で特機(スーパーロボット)以外の機体に持たせる事が出来るため、容量の許す限り様々な武装を装備可能。某古鉄に遠距離武装を持たせたり出来るので、弱点を補うのに便利なシステムです。

そしてブレード・トンファーの方は同じくOG系の機体である『アルブレード』という機体の固有武装。サルファにはそのカスタム版が登場しているのでこちらは知っている人も多いのではないかと。


かんちゃんは特撮とかが好きみたいな設定があったので、そこからロボット系も好きだという感じにしてこんな武装を使わせてみました。

スパロボ系は結構設定も細かく設定されているのでそれを見て似せた武装を作ったという感じですが、一応独力ではなく更識家のお抱え研究者達との共同製作です。案の大半をかんちゃんがして、それを補うのが研究者みたいな感じ。多分目を輝かせて『こういうのどうかなっ?』と尋ねてきたかんちゃんを前に色々と燃えながら開発したんじゃないかな。
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