IS<インフィニット・ストラトス> ~青年で男の娘はアリですか? 作:イイ日旅立ち
今回、場合によってはブーイングがありそうな気がしなくもない要素が含まれております。別に原作を穢しているつもりでもなく、また直接的に原作キャラに関わったりもしていない筈なのですが、感想をくれる一部の方からの反応が怖いような……まぁ気のせいですよね。という訳で、どうぞ。
「湊。貴方、とりあえず髪を切りましょう」
いきなり現れたお嬢様の一言は、部屋でだらだらしていた僕と柳崎の思考を一時中断させるのに十分な発言であった。意味の受け取り方の齟齬はあるだろうが。
「唐突に何ですかお嬢様。そして隣で殺気ばら撒くの止めて柳崎」
「いや、しかしだな!」
「説明はするから、落ち着いて來蓮。何も私だってこんな、簪ちゃんに嫌われるような事を面白半分で言ってる訳でも、私より湊の方が簪ちゃんに懐かれてて嫉妬してるとか、そういう私的な意見じゃないの」
「(お嬢様が真面目だって……!?」
「(つまりそれだけ大マジの話という事かっ……!)」
「……何かしら、この微妙に感じるバカにされてる気配は」
「お言葉ながらお嬢様。お二方がそう思うのも、無理らしからぬ事かと」
「私のイメージって一体……」
宿直室に来るなりいきなり上記の発言をしたお嬢様を切欠に、いつも通りまとまりのない反応を見せる僕ら。何と言うか、このカオス感に慣れつつある自分が悲しい。
ともあれ、お嬢様の言葉は柳崎を俄かに殺気立たせ本人に至っても真面目な話題と自分からボケる要素を排した状態でこの場に臨んでいる。となると、思い当たる要件は今のところ一つ。
「……ひょっとして、僕が髪を切る事と皇燐の件は何か関係が?」
正直それ以外思いつかないというのが本音。
この三つ編みは小さい頃、小学校に上がる前からの習慣でその頃何でも体が弱かったらしい僕を思って、母親が僕に女装を施したのが切欠で始めたものだ。
何故女装させられたかと言うと、その昔病弱だった男の子を病気、昔基準で言うと『病魔』という一種の悪魔から守るためのまじない的な行為であるらしく、女性の格好をさせる事で病魔に性別を勘違いさせて結果的に病魔から身を守る事が出来るとの事。
所詮はまじないや迷信の域を出ない話ではあるものの、特に理由も無く弱かったらしい僕の体にそういったオカルト的要素があるんじゃないかと本気で信じた母親がガチメイクと衣装で女装を施した結果、僕が小学校に上がる頃には普通の健康優良児となった。迷信もバカに出来ない。
そしてその験を担いで、今でも三つ編みを続けている。というか、これを外すと本気で体調を崩してしまうのだから不思議なものである。
それに他の理由としては、健康になってからでも母親が僕の三つ編みを大層気に入り止めさせなかった事と、何故か僕の友人知人皆が僕の髪型を変える事に反対しているというのもある。何でも三つ編みあっての僕らしい。
『僕の本体は三つ編みなのか?』 思わずそう思ってしまう程の熱意で言われたため、自分でもいつの間にかこれが普通になった。いや普通というか、今じゃ軽く手入れをする以外で解く事も無いんだけども。
だからこそ、それを切れと言われてまず思ったのは反感だった。気に入っているというのも理由の一つだけど、本当に体調を崩すし周囲から後で何を言われるか分かったものじゃないからだ。
その旨をお嬢様に伝えると、「私だってそう思うわよ」と前置きをしてから話し始めた。
「湊の今の髪型は凄く好きなのは私だって同じよ。でもその、非常に言いにくいんだけど………」
「? お嬢様が言葉を濁すってのも珍しいですね?」
「バカ。妹様関連の場合、お嬢は大体あんなんだ」
「そういえば」
「その認識に待ったをかけたいけどっ、事実なのが悔しいわ虚!」
「ならばもっと正々堂々と簪様に近づかれてみては?」
「それが出来たら苦労はしないのっ!………って違う! 話題が逸れてる!」
そういえば。というか、更識家のお嬢様とその付き人コンビの姉、妹組と話す時は大概こんな感じだったように思う。普段は僕がからかわれる側なのだが、今回は珍しくその立場も逆である。
「あのね? 皇燐のご令嬢――――皇燐沙桐に、私と貴方の繋がりがバレちゃったの」
「はぁ……やっぱそうですか」
「やっぱり!? ていうか驚きとかは無いわけ!?」
「実はあんまり。こうなるって、何となーく予想は出来ていたんで」
というか、こと僕の事に関するありとあらゆる事は全て思い通りにならないと考えて然るべきなのだと、ここ最近今更感漂う結論ではあると思うがそこに到達する事が出来た。
何せこの僕、不憫である事を運命付けられたような星の下に生まれて二十余年。これまでの人生経験上決して目の前にある問題から逃げられた試しは、残念ながら存在しない。
当たって砕けた事もあるし、運良く乗り切れた事もあるがどの道逃げ切った事は無い。となれば、今回の案件だって結局は直接対峙する事があっても何ら不思議じゃ無い。
今回は割と命の危機も含まれた不憫であるのだが、ここ最近の不幸度合いと夢で見る黒月の満ち具合から察するに、そろそろトドメイベントが来るなと覚悟を決めていたのだ。
それが現実になってしまう辺り、僕は自分限定の占い師になれるかもしれない。悪い方向ならば百発百中の精度を誇るネガティブ占い! 自分で言って何だが、限り無く売れない嫌な占い師だろう、占う内容がネガなものしかないとか嫌過ぎる。
「はぁ……私が來蓮との繋がりを知られていた事と、彼女の権力で学園の監視カメラの映像を手に入れる事を止められなかったのが痛かったわね。それで今朝、正式にお願いされちゃったわよ。
『生徒会長。貴女に、私とこの方とのお見合いをセッティングしてもらいたいのですが』
……ってね」
思考に没頭していると、そんなお嬢様のリアル極まる声真似が聞こえた。そこにツッコミを入れるべきかどうか一瞬悩み、結局はツッコんでしまう。
「いやいや、いやいやいや。ちょっと待とうよお嬢様。あの、話の展開にどうにも引っ掛かりを覚えるのですが」
「今言った事が全てよ。あのお嬢様、本気で“IS学園生徒の少女”としての湊にベタ惚れしてるみたいよ? 態々監視カメラで撮影された動画の一コマを静止画加工して生徒手帳に数種類挟んで持ってたぐらいだから」
何それ怖い。口に出す前に、ガタンッと卓袱台を叩いて立ちあがった柳崎が威勢よく声を荒げた。
「何だそのストーカーじみた行為は!? しかもいきなりお見合いってぶっ飛び過ぎだろ!」
「そうよねー。でもあっちは本気だし、断ったら皇燐本家に更識との全面抗争も辞さないよう嘘八百でっち上げるとか言ってくるし。皇燐としての意識は全くと言って良いほど欠けてるクセに、うちとの関係を理解した上で言ってくるんだからとんだ狸よ、あの女ぁ……!」
「お嬢様お嬢様。口調、口調」
「おっと、ありがとう虚」
「いえ」
あわやお嬢様にあるまじき口調になりかけたお嬢様を虚ちゃんが宥めてくれたが、僕の方は僕の方で柳崎を宥めるのに必死である。何で張本人よりキレてるのかなぁ、むしろ僕だって叫びたいぐらいなのに周りがそうさせてくれない。いや良いんだけどね、発散出来ないモヤモヤがそろそろ限界値近いってぐらいだから、うん、何ら問題無い筈……そう思わせて下さい。
「お前も何とか言え湊! このままじゃお前、なし崩しに皇燐の小娘と鉢合わせするんだぞ!? しかもあっちは完全にお見合い気分ときてる! どう考えてもお前襲われるパターンだろ!」
「一寸待てやマイフレンド。どうして僕が襲われるのさ、確かにまだ不完全とはいえ、一応あれから回復に専念してるから今は六割ぐらい回復してるよ?」
「そっちの“襲う”じゃない!」
ならどっちの“襲う”何だろうか………てか、「どっち」って言ってる時点で僕も柳崎の言う『襲う』という言葉の意味が分からない訳じゃないんだけどさ。でもそこを突いちゃうと色々と面倒なので口にはしない。
しかし、僕がそのご令嬢と会うのが決定しているとはいえ、それがどうして三つ編みを切る事に繋がるのかがまだ分からない。切った所で僕の体調が悪くなったり今より見た目がより幼くなるぐらいなのだが……。
「え? そんなの簡単よ」
「……? よく仰ってる意味が分からないんですけど?」
「だから、貴方が髪を切るじゃない? そしたら貴方の事を知る多くの人、ぶっちゃけ篠ノ之博士達が絶対アクションを起こすでしょ?」
「嫌な確信ですねオイ! まぁ否定できないんですがね!」
だから切りたくないという考えもある訳だけど、何でそこで篠ノ之達の名前が? この件に関してはこの場にいる四人しか知らない筈だし、今までは何とか隠せてきたのにここでアイツらに何かを察知されるような行動をする意味が分からない。
しかしお嬢様はチッチッチと立てた指を振りながら「甘いわね、湊」と前置いて、
「――――あの人達が動けば、貴方の皇燐沙桐のお見合いとか軽くぶち壊してくれそうじゃない?」
「思いっきり人任せってか他力本願ですかアンタ!?」
何かより事態を混沌に突き落とす一言をのたまった。いや、それは何と言うか、秘密兵器的発想だと思うんですが。秘密にしておきたいままの兵器という意味で。
お嬢様の話はこうだ。
今僕の前にある問題は本来、更識家の家人である僕の身分が皇燐のご令嬢に知られた場合非常に面倒な事態になるというのが前提であり、それは国内の暗部や名家の問題を晒す事と同義であるため無暗に事を知られる訳にはいかない。
今はまだお嬢様とここの臨時講師である柳崎の知人が僕だという事までしか掴まれていない筈だし、僕達が家人扱いである事が知られていない以上、別に会うだけならば問題無い。
だけど会って何かしらが起きてしまった場合、正体が発覚しようものなら皇燐のご令嬢に近づいた不届き者とされ僕は合法非合法問わず命を狙われてしまう。これに関しては『貴き血に触れた罪は万死に値する』みたいな古い名家ならではの選民思想によるものが多いため、現代社会の常識が通用しない。例え僕が何をしていなくても、あちらは僕の罪をでっち上げて社会的に葬るぐらい余裕で出来るのだから。
お嬢様はこの事態に対し、そのお見合いをぶち壊すという方法を思いついた。
正体がバレる前に、あちらの好意を絶つ。要するに、僕が惚れられてる状態から解放されさえすればそもそもの問題は起こり様が無く、あちらの令嬢が僕への興味を失ってくれれば全ての問題は解決するのだ。
だけどそこでお嬢様や更識が介入するのだはNG。それは関係を示唆するも同然だし、お嬢様と柳崎が知人以上の関係である事は既にあちらも承知しているため、柳崎を介するのも得策ではない。
ならば誰が動けるか? ちなみにここでデフォルトで僕が嫌われるように動くという意見は存在していない。お嬢様曰く、『貴方の場合どう転んでも事態は好転しないから』らしい。多分、僕は思いっきり泣いても良いと思う。
しかしお嬢様は、その僕のトラブルを引き寄せる体質?に着目し、一計を案じた。
更識や皇燐といった裏事情を匂わせる事無く、お見合いモドキをぶち壊す天啓の如き一手。それは……
『そうだわ! 要は湊に“何かあった”と思わせてあちらからのアクションを誘発すればいいのよっ!』
つまり、僕に何かしらの異常事態がある事を周囲に、特に僕を知る者にとって分かり易いアナウンスになるよう『髪型を変える』という方法をもって篠ノ之達に何かがある事だけを暗に伝える。
↓
そしてあちらは稀代の天才にして天災達。そのほんの僅かな情報でも恐らく、僕がどこぞの誰かと密かに会う事を掴んでくれる筈。
↓
そうしたら後は簡単。普段以上に暴走でもってお見合いモドキをぶち壊し、あちらとしては本気らしいその密会をぶち壊された事できっと気分を害してくれるに違いない!
この一連の流れがお嬢様が考えた、この事態を打開するための一手。
「名付けてっ! 『あんたとはもうやってられへんわ作戦』ッッ!!」
しゅばっと扇子を広げて実に達筆な文字で書かれた作戦名を披露するお嬢様は実に生き生きとしている。きっとこれがやりたかっただけなのだと、短くない付き合いである僕と柳崎はすぐに気が付き、ほぼ同時に溜息を零した。
この人、本当な才色兼備を地で行く才女で話によると自分のISを自分で組み上げたという。それだけの才媛なのに、どうしてバカな事をしたがるのか。僕には一生かかっても分からない問題である。分かりたくも無いけれど。
「………まぁでも、兎達なら確かにこういう何かを壊すのにはうってつけだよな。フラグ壊すのが一番得意らしいし」
「フラグ? いやここはお見合いモドキを壊してくれさえすれば万々歳なんだけど……」
「あぁ、そうだったな。本人が折られたとも立てられたとも自覚してないんだったな。言うだけ無駄だった」
「……?」
意味は分からなかったけど、多分良い意味では無いという事だけは柳崎の溜息で理解できた。てか僕今回の件は完璧に被害者サイドだと思うのですが。
「という訳で、湊! 髪切るわよ」
「はぁ……確かに手っ取り早く僕の異変を伝えるならそれが良いんでしょうけど、そんな理由で切る事になるなんて……」
「大丈夫よ。湊がどんな髪型になっても、簪ちゃんは貴方を嫌いになったりはしないから」
「何でそこで簪ち…様が出るんですか」
「………成程、これは確かにイラってくるわね。簪ちゃんの味方としては」
「何で僕の知らないところで敵意感じなきゃいけないんですか!? 僕マジで何もしてませんからね!?」
「うるさい! 虚、來蓮! 貴女達も手伝って! とりあえず原型は変えない程度に三つ編みはバッサリいくわよ!」
「了解しました。では、不躾は承知ですがこれも更識のためなので」
「仕方ない、か……。大丈夫だ湊、髪ならまた伸ばせばいいんだからな」
どうしてそこで僕の意見を聞いてくれないのかさっぱり分からないけど、これもしょうがない………のかなぁ?
でもそんな疑問を挟む暇も無く、お嬢様の鋏が三つ編みに吸い込まれるように近づく様子に僕はこれが終わったらとりあえず飲もう。それだけを心に固く誓った。
―――――――しかしこの後、僕達は自分達の目論見の甘さを思い知る事になる。
それは皇燐沙桐が皇燐にとってどういう存在であるかを知らなかった事と、もう一つ。
…………篠ノ之達が僕の異変を、こちらの想像以上に重く受け止めていたという事に。僕達は知らず知らずのうちに地雷を踏み抜いてしまったのだと、この時気付く事は出来なかった。
後書きコーナー
束「と! いう訳で番外挟んで実に三話ぶりのこのコーナー!」
來蓮「やったっきり実は忘れてたなんて事は無く、ネタが浮かばなかっただけだから救いが無いな」
束「まぁまぁ。それはともかくとして、今回はキャラを招いて紹介していくコーナーですよらいちゃんさん!」
來蓮「テンション高いなお前……まぁ分からなくもないが。それじゃ早速登場願おう、この青アリの主人公………というよりはぶっちゃけヒロイン」
束「TSしたら絶対幼馴染属性でヒロインしてるそんな男の娘! 崩上湊本名みっちゃんでーす!」
湊「……色々とツッコミたいところがあったけど、とりあえず本名を渾名で騙るのは止めてもらおうか」
束「いやああああああああああああああああああ! いやあああああああああああああああああああああああああああ!!」
湊「いきなり何で泣くのさお前!? 僕そんなに酷い事言ったっけ!?」
束「いーやーだー! 私の知らないところで、みっちゃんが……みっちゃんが髪を切っただなんてええええええええええええええええええええええええ!!」
來蓮「まぁ待て」
束「これが叫ばずにいられましょうかいや叫ばずにはいられないよっ! みっちゃんの綺麗な三つ編みが、三つ編みがぁああぁぁ……!」
湊「ガチ泣きする程の事!?」
來蓮「湊クラスタだからなコイツは。余程あの髪形の印象が強かったんだろ、しょうがない」
湊「そんなんでいいのかなぁ……あ、どうも、遅れましたけどゲストの崩上湊です」
來蓮「キャラデザインは絵が描けないので各自の妄想力に依存する形になるが、モデルはFateコンプリートマテリアルブックに記載されているサーヴァントの一人で、シャルルマーニュ十二勇士の一人“アストルフォ”だ。本が無い場合は微笑み動画のサーヴァント紹介動画を探してくれればあると思う」
束「えっぐ…ぐじゅ。えっと、その本によると『この世に並ぶもの無き美形ながら、「理性が蒸発している」と例えられるほどのお調子者。冒険好きのトラブルメーカーで、どこにでも顔を出し、トラブルに巻き込まれ時には巻き起こす。悪事を働くという概念がなく好き放題暴れまわるが、最悪の事態には踏み込まないというお得な性格』なんだって。みっちゃんとはまるで正反対の性格なんだよ」
湊「あっ、もう立ち直ったんだ」
束「うん………みっちゃんの三つ編みが無くなった事はまだ胸が痛いけど、大丈夫だから。私、みっちゃんのショートヘアでもきっと萌えられる筈だから!」
湊「その宣言の受け取り方に困るんだけど……」
來蓮「ちなみに公式で『男の娘』扱いされてるアストルフォな訳だが、設定ではそれは“不可抗力の友情の証”という事らしい。湊の場合は周囲からの強制と洗脳教育の賜物だけどな」
束「洗脳!?」
來蓮「そこに喰いつくな。別にお前が想像してるような事じゃなくて、男物は似合わないから女物の服から私服を選ぶようにとか、ユニセックスな衣装を選ぶのが普通だと思うように仕込んだだけだ」
湊「本当だよ……お陰で短パンランニング姿が堪らなく恥ずかしくて外出着として使えなくなったんだから……」
束「みっちゃんの短パン姿ですとっ!? つまりみっちゃんのおみ足が生で見られる訳ですな!」
湊「途端にテンション上げたなオイ!?」
來蓮「ちなみに湊の性格設定は「気弱・不憫・幼馴染ヒロイン」をごったにして主人公属性をつけてTSしただけというコメントを作者から預かってる。ISヒロイン勢が基本的に肉食系だったから、ならオリキャラ入れるなら食われ気味が丁度いいんじゃないかと思ったそうだが、ぶっちゃけ出番的にもキャラ的にもだいぶ食ってる気がするんだが私も含め」
束「二次創作に辛いところだよねぇ。でもまぁ、可愛いってコメントでも貰ってるし別にいいんじゃないかな?」
湊「その開き直りは、最終手段だと思うな、僕は」
來蓮「……だいぶ長くなったな。というかまさか1500字を普通に超えてしまうとは」
束「雑談だけでも文字数って稼げるものなんだねぇ………いそいそ」
來蓮「? さっきからお前は何をしているんだ? ダウジングマシンなんて久しぶりに見たぞ」
束「あぁこれ? これはね、みっちゃんの失われた三つ編みを探す為に持ちだしたたまちゃんAI付属のダウジングマシンなのさっ!」
來蓮「………いや、三つ編みを探すってお前」
束「だってあんなに綺麗なのにやっぱり切っちゃうなんて勿体ないんだもんっ! だからせめて残っている三つ編みだけを見つけてその髪で何か作ろうかなぁーって」
來蓮「思考が軽く新キャラばりにヤンデレじみてるからな今のお前!? どんだけショックだったんだか……これじゃ本編が怖いな」
束「みっちゃんのぬいぐるみの髪の毛に直接植えつけるとか……いやいや、それじゃまーちゃんとかにバレちゃう事も考えると出所が……ぶつぶつ」
來蓮「兎が使い物にならないから本日はここまでだ。ちなみにこのコーナーは基本的に作者の気分次第だから基本的に不定期な事をご了承して欲しい。次回は一応、原作主人公をゲストに招こうと思う。だいぶ残念なイケメンにしてしまって申し訳ないが、原作だって鈍感具合が残念過ぎるから別に大丈夫だよな、うん。それでは、本日は柳崎來蓮と今出かけて行ってしまった篠ノ之束、そして」
湊「崩上湊でお送りしましたー!………って、アイツ本気で行っちゃったんだけど」
來蓮「三つ編みはそのままおばさんに送ったんだっけ?」
湊「うん。何故か断髪式?が終わった直後に電話が着てさ、『今湊ちゃんが髪を切ったような気配がしたから、切った物はお母さんに送るように』って。だいぶ思い入れがあるからって、母さんが丁重に葬るってさ」
來蓮「……そーいやあの人が一番の湊クラスタだったな」